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最終章
想い階段
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白く巨大な祭壇は目視では「頂き」が見えないほど長く、急勾配な階段を五人は登っている
「エレノア・アッシュハート……改めてすまなかった……「アース」での件や「ラビス」での事も含めて……」
レイジンはエリィに一度謝罪をしているが二人だけで話す機会などがなかった事を気にしていた
「いいえ……トーマくんに聞きました……お父様だったのですね」
「……いや……父と呼ばれるような事は何もしていない……会えたのもここ数ヶ月だ……」
「でもトーマくんは「父親」だと言ってましたよ」
「――!……」
「……嬉しそうに話してました、彼は直接言わないでしょうけど……「勇者ゼロ」だって……自慢だって」
「……そうか……アイツ……言いふらしてるな」
「ええ、きっとみんなに知って欲しいんだと思いますよ」
「――知って欲しい?」
「自分の父親がどうして「ゼロ」なのか「レイジン」なのか」
「……」
「ガランドさんにも言ってました……自分の父親がドイルさんを殺した事は申し訳なかったと……許してもらわなくてもいいから「ゼロ」である事も知って欲しいと……」
「……」
「トーマくんはレイジンさんを尊敬してるって言ってました……尊敬出来る人が「父親」で良かったと……だから……」
「……」
「だからトーマくんの「父親」であって下さい……」
「……ありがとう」
レイジンは目を逸らし先を歩いて行く
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斗真はファブニルの人柄が気になり二人だけで話をする
「ファブニル、クォークを殺したいのか」
「ん?まぁな、それがオレの「使命」ばい」
「「使命」を達成したら嬉しいのか?」
「そりゃぁそうばい!クォークは龍族の「仇」やけね!」
「……そうか、じゃあその時は覚悟しないとな」
「――?トーマはまさか「クォークの器」か?」
「ん~そう言われてる……リットはオレの事クォークって言うし」
「あのペットか?……アレは神獣?」
「アイツは「第六天魔王サンスクリット」っていう「魔王」でオレとずっと亜空間で戦ってたけど倒せないから「仲間」にした」
「――ハァ?本物の「神」じゃなかと!?バケモンって聞いたことあるばい!トーマはめちゃくちゃだな」
「リットって案外素直だけどね……たぶんアイツも寂しかっただけだよ……ファブニル、お前もな」
「……ふん、そんな事言ってもお前がクォークになったら許さんばい」
「そうか……お前の強さを信じるよ!」
「――?……わけわからんヤツ」
ファブニルは足早に駆け上る
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「「エリ」、生身の身体キツくない?」
「宗谷くん!わたしチカラが漲ってるんだよ!だってあの巨人の神様の腕を「光る鞭」でズバッと斬れたんだから!へへへ」
「そっか~やっぱり「エリ」が最強だ!……脳内チャット出来る?」
「――?……うん」
――どうしたの?➖実はこの後のことなんだけど……➖ええ!?そ……そ……そんな……今後のことなんて……わたし……心の準備が➖ちょ!「エリ」落ちついて!今後のことじゃなくて……この後のことね!➖あ……ごめん……気持ち悪いよね……➖何言ってんの!そんな事一回も思ったことないよ!➖うん……知ってる……宗谷くんはそんなこと思ったことないよ➖ちょっと「エリ」……心読んでないよね?➖あ!……少しだけ……➖ちょっ!恥ずかしいからやめてくれ!➖ふふふ……宗谷くんはいつも「誰かを守ること」しか考えてないよ……あとはなんか難しい事ばかり考えてる➖いや……けっこう心読んでるね……➖へへ……気になるし……➖「エリ」……大事な話なんだ!このまま聞いて……この後おそらくオレは「クォーク」にアバターとして「ラビストリップ」されて乗っ取られる!そしてみんなを攻撃する可能性がある!出来ればそうならないように交渉するつもりだけど最悪の場合には「エリ」にして欲しいことがある……「エリ」にしか出来ない……もしオレがオレじゃなくなったら「サトリ」を使って心を読んで!もしクォークがみんなを攻撃するつもりなら➖……いやだよ……宗谷くんを殺すなんて出来ない!➖違うよ「時を止めて」から右手を斬り落とすだけ!……あとはリットとファブニルがなんとかしてくれる……ごめんね!こんな事頼めるの「エリ」しかいないんだ➖……そんな……わたし……出来ない……➖オレはみんなを傷付けるくらいなら死んだほうがマシなんだ……心を読んで……本当だから➖……う……うう……うう……出来ない……出来ないよぉ……――
「エリ」は涙を拭きながら階段を駆け上がって行く
斗真は駆け上がる「エリ」を見上げつつ「頼んだよ」と心の中で言った
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五人はそれぞれの「想い」を胸に階段を登っていく
「エリィ、伝えたいことがあるんだ」
「……今は聞きたくない」
「――え?いやエリィ?前にさ……聞いてくれるって言ってた……」
「全部終わってからがいいの」
「……エリィ、オレずっと君の……」
「聞きたくないの!」
「……エリィ」
「だってトーマくんお別れをしてるみたいだから!ずっと一緒にいるって言ったのに!嘘ついたから!」
「そんなこと……」
「そんなことある!トーマくんが犠牲になった世界ならいらない!どうせなら……どうせなら一緒に死のうくらい言ってよ!」
「――!エリィ……」
エリィは泣きながら階段を駆け上る
――こりゃ……何がなんでも生きないとな――
「エレノア・アッシュハート……改めてすまなかった……「アース」での件や「ラビス」での事も含めて……」
レイジンはエリィに一度謝罪をしているが二人だけで話す機会などがなかった事を気にしていた
「いいえ……トーマくんに聞きました……お父様だったのですね」
「……いや……父と呼ばれるような事は何もしていない……会えたのもここ数ヶ月だ……」
「でもトーマくんは「父親」だと言ってましたよ」
「――!……」
「……嬉しそうに話してました、彼は直接言わないでしょうけど……「勇者ゼロ」だって……自慢だって」
「……そうか……アイツ……言いふらしてるな」
「ええ、きっとみんなに知って欲しいんだと思いますよ」
「――知って欲しい?」
「自分の父親がどうして「ゼロ」なのか「レイジン」なのか」
「……」
「ガランドさんにも言ってました……自分の父親がドイルさんを殺した事は申し訳なかったと……許してもらわなくてもいいから「ゼロ」である事も知って欲しいと……」
「……」
「トーマくんはレイジンさんを尊敬してるって言ってました……尊敬出来る人が「父親」で良かったと……だから……」
「……」
「だからトーマくんの「父親」であって下さい……」
「……ありがとう」
レイジンは目を逸らし先を歩いて行く
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斗真はファブニルの人柄が気になり二人だけで話をする
「ファブニル、クォークを殺したいのか」
「ん?まぁな、それがオレの「使命」ばい」
「「使命」を達成したら嬉しいのか?」
「そりゃぁそうばい!クォークは龍族の「仇」やけね!」
「……そうか、じゃあその時は覚悟しないとな」
「――?トーマはまさか「クォークの器」か?」
「ん~そう言われてる……リットはオレの事クォークって言うし」
「あのペットか?……アレは神獣?」
「アイツは「第六天魔王サンスクリット」っていう「魔王」でオレとずっと亜空間で戦ってたけど倒せないから「仲間」にした」
「――ハァ?本物の「神」じゃなかと!?バケモンって聞いたことあるばい!トーマはめちゃくちゃだな」
「リットって案外素直だけどね……たぶんアイツも寂しかっただけだよ……ファブニル、お前もな」
「……ふん、そんな事言ってもお前がクォークになったら許さんばい」
「そうか……お前の強さを信じるよ!」
「――?……わけわからんヤツ」
ファブニルは足早に駆け上る
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「「エリ」、生身の身体キツくない?」
「宗谷くん!わたしチカラが漲ってるんだよ!だってあの巨人の神様の腕を「光る鞭」でズバッと斬れたんだから!へへへ」
「そっか~やっぱり「エリ」が最強だ!……脳内チャット出来る?」
「――?……うん」
――どうしたの?➖実はこの後のことなんだけど……➖ええ!?そ……そ……そんな……今後のことなんて……わたし……心の準備が➖ちょ!「エリ」落ちついて!今後のことじゃなくて……この後のことね!➖あ……ごめん……気持ち悪いよね……➖何言ってんの!そんな事一回も思ったことないよ!➖うん……知ってる……宗谷くんはそんなこと思ったことないよ➖ちょっと「エリ」……心読んでないよね?➖あ!……少しだけ……➖ちょっ!恥ずかしいからやめてくれ!➖ふふふ……宗谷くんはいつも「誰かを守ること」しか考えてないよ……あとはなんか難しい事ばかり考えてる➖いや……けっこう心読んでるね……➖へへ……気になるし……➖「エリ」……大事な話なんだ!このまま聞いて……この後おそらくオレは「クォーク」にアバターとして「ラビストリップ」されて乗っ取られる!そしてみんなを攻撃する可能性がある!出来ればそうならないように交渉するつもりだけど最悪の場合には「エリ」にして欲しいことがある……「エリ」にしか出来ない……もしオレがオレじゃなくなったら「サトリ」を使って心を読んで!もしクォークがみんなを攻撃するつもりなら➖……いやだよ……宗谷くんを殺すなんて出来ない!➖違うよ「時を止めて」から右手を斬り落とすだけ!……あとはリットとファブニルがなんとかしてくれる……ごめんね!こんな事頼めるの「エリ」しかいないんだ➖……そんな……わたし……出来ない……➖オレはみんなを傷付けるくらいなら死んだほうがマシなんだ……心を読んで……本当だから➖……う……うう……うう……出来ない……出来ないよぉ……――
「エリ」は涙を拭きながら階段を駆け上がって行く
斗真は駆け上がる「エリ」を見上げつつ「頼んだよ」と心の中で言った
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五人はそれぞれの「想い」を胸に階段を登っていく
「エリィ、伝えたいことがあるんだ」
「……今は聞きたくない」
「――え?いやエリィ?前にさ……聞いてくれるって言ってた……」
「全部終わってからがいいの」
「……エリィ、オレずっと君の……」
「聞きたくないの!」
「……エリィ」
「だってトーマくんお別れをしてるみたいだから!ずっと一緒にいるって言ったのに!嘘ついたから!」
「そんなこと……」
「そんなことある!トーマくんが犠牲になった世界ならいらない!どうせなら……どうせなら一緒に死のうくらい言ってよ!」
「――!エリィ……」
エリィは泣きながら階段を駆け上る
――こりゃ……何がなんでも生きないとな――
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