LABIS TRIP〜ラビストリップ〜異世界啓発冒険譚

ろきそダあきね

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最終章

目指した人の数だけ

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クォークは斗真の言葉を受け入れたのか、反論する様子はない

➖➖………………➖➖

「だからオレ達で「アトランティス」を起動させるけどオレに「ラビストリップ」しないでくれるか?」

 ➖➖分かりました➖➖

 各自祭壇へ向かい「三種の神器」を捧げ魔力をそそぐ、台座に置いて触れると自動的にその者の魔力と生命力を吸い上げていく

「アトランティス」全体が光り輝きうなりを上げエネルギーに満ちている

「……うう……すごく……キツい」
サトエリから膨大な魔力が「アトランティス」へ流れ込む

「大丈夫か?「エリ」……あまり無理するな」
斗真が駆け寄るとサトエリは首を横に振る

「うん……ありがとう……でも宗谷くん……エリィさんの補助をしてあげたほうがいいかも」
サトエリは明らかに無理をしているが笑顔でそう言う

「……そうか……分かった!絶対無理するな!」
 斗真は急いでエリィのほうへ向かう
 
「へへ……宗谷くん……エリィさんが大好きなんだね……いいなぁ……」
サトエリは少し寂しそうに斗真の背中を見つめる

 レイジンもかなり消耗しているようだがなんとか動けるようだ
「斗真……彼女は「アゥフ」ではないからお前が彼女に魔力を与えるんだ……」

「なるほど……ありがとう」

「トーマくん……わたし……なんだかチカラが……」

「エリィ……オレがエリィに生命力を流すから……後ろから抱きしめていい?」

「――!……う……うん」
 斗真はエリィを抱きしめるように包み込む、白く優しいオーラが二人を包み「アゥフ」でないエリィを補助している
 このエネルギーの供給は「アゥフ」でない者が行うと死亡するほどの生命力を奪われる、それは今エリィを補助していると斗真自身が感じていた

ーこれも「アゥフ」でないとダメな理由か……――

「アトランティス」に十分なエネルギーが満ちている

中央の祭壇が光り輝く

「クォーク……触れるぞ!」

 ➖➖……ええ➖➖
 
斗真が「クレアーレグローブ」で円柱に触れると凄まじい光が祭壇へ降り注ぐ

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「ふふ……ふふふ……宗谷斗真はバカ正直というか……ククク……ハハハ……」

斗真の体にクォークが「ラビストリップ」している!

 まばゆく輝きを放つクォークが降臨!

 静かに後ろを振り向くクォーク

「ふふ……目的は達成されました!久しぶりの肉体!ふふふ……ハハハ……ハッハッッハッ……「アトランティス」は巨大な「転移装置」なんですよ!「クレアーレグローブ」で触れる事で「私」が「ラビストリップ」出来るようにしておいたのです!……あとは「三種の神器」による「アース」への「ラビス全体の強制転移による融合」!完全にわかつ世界をつなげます!」

クォークは笑いが止まらない

「逆らっても無駄ですよ!あの「宗谷斗真」の身体です!誰も勝てませんよ!このみなぎる魔力……ん?……何ですか?……この「身体」……」



「いや~上手くいったね!みんな!」
斗真がレイジンと背中合わせで立っている

中央の円柱には斗真の「身体」に「ラビストリップ」したはずのクォークが、レイジンの後ろには「斗真」がいる

斗真はレイジンの肩に手を置くとエリィとサトエリを安心させるように笑顔でピースサインをしている

「――なっ?どういう事ですか?」
クォークはこの状況を理解出来ていない

「ふっふっふ……「クレアーレグローブ!宗谷斗真!」……自分の傀儡くぐつを創っちゃった!」

 クォークの顔がひきつる

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「アトランティス」の頂きに達する少し前
 
「みんなに話がある!」

 斗真は最悪の事態を想定し覚悟を決めていたのだが、エリィやサトエリを泣かせた事を反省していた

「「エリ」、脳内チャットをここの五人で繋げて!」

「うん!」

 ――え~みんなに作戦を説明します、実は今この「クレアーレグローブ」にリットがいます!リットには登る前に伝えたんだけど、もともとリットは「クレアーレグローブ」のほんの少しで出来てて……作り直したんだ!半分くらい使って……でも、もし「クォーク」に乗っ取られてみんなを攻撃するようなら「エリ」に右手を斬り落としてもらって「ファブニル」と「リット」にオレを殺してもらうつもりだったんだ!➖トーマくん!そんなこと考えないで!➖宗谷くん!やっぱり……➖斗真、それは俺も容認出来ない➖まぁオレは使命を果たせればいいけど……他の作戦とか難しいんじゃないと?➖ファブニルさん!コーラルさんに言いつけますよ!➖なっ!くっ……弱味(よわみ)を握られとるばい……➖だが、ほかに思いついたんだな!斗真➖うん、難しいけど……「エリ」とエリィが「キーパーソン」だね!➖わたし、やるよ!➖宗谷くん、わたしも頑張る!➖ありがとう!まずは「アバター」を「クレアーレグローブ」の残り半分で創ります!「宗谷斗真アバター」を!それに「クォーク」をうまく「ラビストリップ」させます!そしてファブニルとリットに倒してもらう!このチャットは常に繋げたままみんなでタイミングを測ろう!まぁあくまで「クォーク」が危険だったらの話だけど……じゃあよろしく――
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 「八尺瓊勾玉やさかにのまがたま!時を止めて交換しちゃった!……へへ」
 祭壇にある神器に触れて、可愛いらしい笑顔で微笑むサトエリ

「くっどこに……傀儡を隠して……」
 クォークが震えて問う

天叢雲剣あめのむらくものつるぎ!異空間から取り出して置いた!お前は斗真に夢中だったからな」
 レイジンは祭壇の神器にそっと触れている

「ぐ……それくらい気付くはず……」
 怒りが頂点に達している

八咫鏡やたのかがみ空蝉うつせみ!対象の物体の位置を入れ替える!」
エリィも祭壇の神器に触れている

「クソォォォ!」
クォークは激昂(げきこう)して叫ぶ!
 
「最後に……なぜ三人の仲間を殺した?」
斗真がクォークに問う
 
「……フッ……チ……チカラですよ……「神」になるためにはしょうがないでしょう?……「神」はチカラを持たなければならないのですよ!」
クォークは徐々に興奮していき言葉尻の語気が強まる

「クォーク……お前も「アース人」も一緒だよ」
「くっ!……一緒にしないで欲しいですね!」

「一緒なんだよ!「神々の選択」などと言って人を操り欲にまみれている!だから「メガラニカ」じゃなく「アース」だったんだよ!」
「――?宗谷斗真、あなたが何を言ってるのか分かりません」


「だって「メガラニカ」は「目指した人の数だけ存在する」んだから!」
 

「……斗真……」
レイジンはその言葉を聞くと拳(こぶし)を握りしめる

「そんなモノは存在しなかった……「神」の私がそう言うのだから!」
 
「負ける訳にはいかないのですよ!クレアーレグローブ!」
 クォークは右手をかざすが何も起こらない

「あぁ、その「クレアーレグローブ」は「リット」だから……悪いね……じゃああとはファブニルとリットでおなしゃす!」

「おう!任せてろ!」
 激しい稲光いなびかりとともに「龍化」していく、人型だが角が生えうろこを持つ「龍人りゅうじん」!
龍極斬りゅうごくざん!」

「リット!せろ!」
斗真が叫ぶ

 クォークの右手が斗真の声に「呼応」する、ナノマシンのように形を変える!
 可愛らしくふてぶてしい「クロネコ」に変身した!
「くぅ!コイツは!」

「フフフフ、任せておけ!今回はお前のほうが魔力が無い番だクォークよ!シヴァ!」

 ファブニルの斬撃とリットの「破壊の言葉」にただの傀儡のクォークはなす術なく砕け散る!

「クソォォォ!おのれぇぇぇ!」

「ああ、ちなみに「メガラニカ」は絶対存在するよ!もちろん「アース」のことじゃなくてね、「クォーク」の話で確信した!」
消えゆくクォークに語りかける斗真
 
「なぜ断言出来る!」


「だって「アース」も想像が具現化した世界だから!」


「――なっ!?」

「「アース」も「ラビス」と同じだって事……だって「アース」にも「アトランティス」みたいな文明無かったから!……つまり「アトランティスはメガラニカの文明」なんだよ!……まあオレは目指さないけど」
 
「……」
クォークは言葉なく消えていった
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