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第四部
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―――その日は弓羅の家に泊まり、次の日の朝自宅へ戻る。令が心配だからと帰って
きたのだが、折角だからそこで神の力の使い方を教えようということになり、弓羅や
利斧、そして狗神も共に行動していた。
「大丈夫だったか?!」
令は開口一番そう言って、心配そうな目を俺と糸繰に向ける。どうやら俺達が
寝ている間に御鈴が令に事の次第を伝えていたらしい。
「ああ、心配掛けてごめんな」
「ただいま、令」
俺に続くようにして、糸繰が言う。すると、令は驚愕の表情のまま固まった。
「にゃっ?!しゃ、喋ったあ?!!」
やがてかなり驚いた声で令は叫ぶように言い、後ずさる。少し悲しそうな顔をした
糸繰は、俺の服をそっと掴みながら令に言った。
「ごめん、喋って・・・」
「いや、ごめん大きな声出して。・・・にゃんで突然声出るようになったんだ?」
「荒契様が・・・主が、呪いを解いてくれたんだ。・・・他の呪いも、荒契様が
死んでから全部解けたけど」
令の問いにそう答える糸繰。彼は、とても暗い顔をしていた。
・・・少しの沈黙の後、空気を変えるように御鈴が口を開く。
「そうじゃ、令に紹介せねばならぬ者がいるの!」
御鈴の視線を受け、弓羅が一歩前へ出る。そのまま令に弓羅の紹介を始めた
御鈴は、ちらりと俺と糸繰を見た。
暗い表情の糸繰を何とかしてやれってことだろうか。そう思いながら、俺は
服を掴んでいた糸繰の手を取る。
「部屋行こう、糸繰」
糸繰が何かを言う前に、俺は彼の手を引いて自室へ向かう。
「私達はどうします?」
「そうじゃのう・・・リビングでのんびりするかの」
後ろから、そんなのんびりとした利斧と狗神の声がしていた。
―――自室に戻り、糸繰をベッドに腰掛けさせる。俺も隣に座ると、糸繰が口を
開いた。
「・・・ごめん」
「え?」
「迷惑掛けて、ごめん。・・・気持ちが、少し不安定になってるのかもしれない」
すぐ悲しくなる。不安になる。そう言った糸繰は、俺に寄り掛かった。
「荒契が死んだこと、気にしてるのか?」
「そうかもしれない。荒契様が死んで、気持ちの整理ができてないのかもな。
・・・ははっ、変だよな。荒契様を殺したのは、オレと兄様なのに」
今にも泣き出しそうな顔に、無理に笑みを張り付けた糸繰。俺は、糸繰の背に
そっと手を回して言った。
「無理しないで良い。少なくとも、俺の前では無理すんな」
「・・・・・・うん」
小さな声で呟くように返事をした糸繰は、ポロポロと涙を流しながら言った。
「オレのこと初めてちゃんと見てくれたの、荒契様だったんだ。次が、兄様と
御鈴様」
「うん?」
「父様と母様は、オレのことただの欠陥品として見てたから。荒契様と初めて
会った時、名前をちゃんと呼んでくれたんだ。オレが呪いを妖術として使う
のも知ってたし、体が強くないのも知ってたのに、従者にならないかって
言ってくれて。・・・一緒に居てくれるんだって分かって、凄く嬉しかった」
「・・・知ってたって?」
「荒契様がオレを拾ってくれたの、丁度襲ってきた妖を妖術で殺して吐いてる時
でさ。一部始終見てたんだって言ってた。・・・荒契様は怒ると怖いし、
お仕置きは苦しいし、オレのこと道具として扱ってたけど。それでも、ちゃんと
育ててくれた。傍に居てくれた」
「そう、だな」
「一度捨てたオレをもう一度傍に置こうとしたとき、あの方は言ったんだ。
捨てるんじゃなかった、糸繰が良いって。・・・正直言うと、その言葉が嬉し
かった。兄様と御鈴様に迷惑掛けるのは嫌だったけど、親代わりだった方に
認めてもらえた気がして。記憶を消される前まで、ちょっと迷ってたんだ。
兄様達の所へ無理矢理帰るか、荒契様と前みたいに一緒に暮らすか」
ずっと荒契様の話してごめんな。そう言った糸繰は涙が流れ続ける目を拭い、
でも。と言葉を続けた。
「今だけ、話すのを許してほしい。オレなりの、弔いみたいなものなんだ。自己満足
なんだけど、こうしたら気持ちの整理ができる気がして。だから、ごめん。あと、
少しだけ・・・」
いいよ、と糸繰の背をゆっくり擦る。彼は目を細め、荒契との思い出を語り
だした。
毎日荒契に指示を仰いで、命令を遂行するか人形を作るばかりの日々。
・・・そう思っていたのだが、実際は糸繰なりに様々な思い出があったようで。
静かな声で語られる小さな思い出に、耳を傾ける。
思い出は、俺だったら気にも留めないような日常の些細なことで。話を聞いて
いるだけで、荒契との閉鎖的な日々が糸繰にとっての世界だったのだと思い知ら
された。
「・・・今思えばさ。荒契様は考え方こそ間違ってたけど、優しい神様だったん
だなって」
「優しい、ねえ・・・」
「何も知らないオレのために、本とか色々揃えてくれたんだ。呪いについても
教えてくれたし、読み書きも教えてくれた。バレたら怒られるって言ってた
のに、わざわざ重役に隠れてこっそり遊んでくれたこともあった。・・・ああ、
あとは食事のとり方も教えてくれたな」
「え、食事?」
「手で掴んで食べないとか、箸を使うとか。ぐちゃぐちゃじゃない飯って、食べ
慣れてなかったから凄く苦労したっけなあ・・・」
「ん?・・・んん??」
糸繰の口から飛び出す耳を疑うような言葉。きょとんとした顔で俺を見た糸繰に、
俺は恐る恐る聞いた。
「ぐちゃぐちゃの飯って何だ・・・?」
「そのままだけど。親に捨てられる前は、シヨウニン?って奴に、ぐちゃぐちゃに
なった米とか肉とか野菜とか・・・まあその辺を器に乗せた物を飯として床に
置かれてた。あと、捨てられてから荒契様に拾われるまでの間とかも地面に落ちた
潰れた実とか食い散らかされてた動物の死体を食べてたんだ。ぐちゃぐちゃして
ないと、食べられないと思ってたから」
さらっと答えた糸繰に絶句する。荒契の元で暮らしていた頃の話を聞いたことは
何度かあったが、流石にそこまで酷くはなかった。
「よく生きてたな・・・」
「んー、あの頃は味とか気にしてなかったからな。もし毒だったとしても、妖術
使えば血と一緒に吐き出せるだろ?」
「そうだけど、そうじゃない感が・・・。というか糸繰、荒契の所で普段は何食って
たんだ?」
そう聞くと、糸繰は悩む様子を見せる。やがて思い出したような顔で、彼は
言った。
「ご飯とか、漬物とか、魚とか・・・普段の食事は荒契様が作ったものを一緒に
食べてた。神事と年末年始だけ、信者が作ったものを食べてたかな」
「でもお前、俺の料理は食べたことのない物がいっぱいだって・・・」
「うん、食べたことのない物がいっぱいだよ。荒契様は食にこだわりがあるタイプ
じゃなかったし、大体同じものだったから」
・・・俺は、糸繰の生活や荒契について盛大な勘違いをしていたのかもしれない。
荒契は、糸繰に敢えて色々教えていなかった訳ではなく・・・そもそも知識が
偏っていたんじゃないだろうか。糸繰が自分の意見を隠してしまう程従順になる
ように調教していたのは分かるが、それにしても前の糸繰は知っていて当然だと
思っていた事すら分かっていない様子だった。
だが、教える立場である荒契が知らない事は、糸繰も知らなくて当然なのだ。
つまり、情報操作をされていたのは荒契の方だった可能性が出てくる。
「糸繰、今度一緒に新しい料理にチャレンジしてみような」
「突然どうした?いつも一緒に作ってるだろ」
俺の言葉に、糸繰は言う。そうだなと笑みを浮かべた俺に、糸繰は不思議そうな
顔で首を傾げていた。
きたのだが、折角だからそこで神の力の使い方を教えようということになり、弓羅や
利斧、そして狗神も共に行動していた。
「大丈夫だったか?!」
令は開口一番そう言って、心配そうな目を俺と糸繰に向ける。どうやら俺達が
寝ている間に御鈴が令に事の次第を伝えていたらしい。
「ああ、心配掛けてごめんな」
「ただいま、令」
俺に続くようにして、糸繰が言う。すると、令は驚愕の表情のまま固まった。
「にゃっ?!しゃ、喋ったあ?!!」
やがてかなり驚いた声で令は叫ぶように言い、後ずさる。少し悲しそうな顔をした
糸繰は、俺の服をそっと掴みながら令に言った。
「ごめん、喋って・・・」
「いや、ごめん大きな声出して。・・・にゃんで突然声出るようになったんだ?」
「荒契様が・・・主が、呪いを解いてくれたんだ。・・・他の呪いも、荒契様が
死んでから全部解けたけど」
令の問いにそう答える糸繰。彼は、とても暗い顔をしていた。
・・・少しの沈黙の後、空気を変えるように御鈴が口を開く。
「そうじゃ、令に紹介せねばならぬ者がいるの!」
御鈴の視線を受け、弓羅が一歩前へ出る。そのまま令に弓羅の紹介を始めた
御鈴は、ちらりと俺と糸繰を見た。
暗い表情の糸繰を何とかしてやれってことだろうか。そう思いながら、俺は
服を掴んでいた糸繰の手を取る。
「部屋行こう、糸繰」
糸繰が何かを言う前に、俺は彼の手を引いて自室へ向かう。
「私達はどうします?」
「そうじゃのう・・・リビングでのんびりするかの」
後ろから、そんなのんびりとした利斧と狗神の声がしていた。
―――自室に戻り、糸繰をベッドに腰掛けさせる。俺も隣に座ると、糸繰が口を
開いた。
「・・・ごめん」
「え?」
「迷惑掛けて、ごめん。・・・気持ちが、少し不安定になってるのかもしれない」
すぐ悲しくなる。不安になる。そう言った糸繰は、俺に寄り掛かった。
「荒契が死んだこと、気にしてるのか?」
「そうかもしれない。荒契様が死んで、気持ちの整理ができてないのかもな。
・・・ははっ、変だよな。荒契様を殺したのは、オレと兄様なのに」
今にも泣き出しそうな顔に、無理に笑みを張り付けた糸繰。俺は、糸繰の背に
そっと手を回して言った。
「無理しないで良い。少なくとも、俺の前では無理すんな」
「・・・・・・うん」
小さな声で呟くように返事をした糸繰は、ポロポロと涙を流しながら言った。
「オレのこと初めてちゃんと見てくれたの、荒契様だったんだ。次が、兄様と
御鈴様」
「うん?」
「父様と母様は、オレのことただの欠陥品として見てたから。荒契様と初めて
会った時、名前をちゃんと呼んでくれたんだ。オレが呪いを妖術として使う
のも知ってたし、体が強くないのも知ってたのに、従者にならないかって
言ってくれて。・・・一緒に居てくれるんだって分かって、凄く嬉しかった」
「・・・知ってたって?」
「荒契様がオレを拾ってくれたの、丁度襲ってきた妖を妖術で殺して吐いてる時
でさ。一部始終見てたんだって言ってた。・・・荒契様は怒ると怖いし、
お仕置きは苦しいし、オレのこと道具として扱ってたけど。それでも、ちゃんと
育ててくれた。傍に居てくれた」
「そう、だな」
「一度捨てたオレをもう一度傍に置こうとしたとき、あの方は言ったんだ。
捨てるんじゃなかった、糸繰が良いって。・・・正直言うと、その言葉が嬉し
かった。兄様と御鈴様に迷惑掛けるのは嫌だったけど、親代わりだった方に
認めてもらえた気がして。記憶を消される前まで、ちょっと迷ってたんだ。
兄様達の所へ無理矢理帰るか、荒契様と前みたいに一緒に暮らすか」
ずっと荒契様の話してごめんな。そう言った糸繰は涙が流れ続ける目を拭い、
でも。と言葉を続けた。
「今だけ、話すのを許してほしい。オレなりの、弔いみたいなものなんだ。自己満足
なんだけど、こうしたら気持ちの整理ができる気がして。だから、ごめん。あと、
少しだけ・・・」
いいよ、と糸繰の背をゆっくり擦る。彼は目を細め、荒契との思い出を語り
だした。
毎日荒契に指示を仰いで、命令を遂行するか人形を作るばかりの日々。
・・・そう思っていたのだが、実際は糸繰なりに様々な思い出があったようで。
静かな声で語られる小さな思い出に、耳を傾ける。
思い出は、俺だったら気にも留めないような日常の些細なことで。話を聞いて
いるだけで、荒契との閉鎖的な日々が糸繰にとっての世界だったのだと思い知ら
された。
「・・・今思えばさ。荒契様は考え方こそ間違ってたけど、優しい神様だったん
だなって」
「優しい、ねえ・・・」
「何も知らないオレのために、本とか色々揃えてくれたんだ。呪いについても
教えてくれたし、読み書きも教えてくれた。バレたら怒られるって言ってた
のに、わざわざ重役に隠れてこっそり遊んでくれたこともあった。・・・ああ、
あとは食事のとり方も教えてくれたな」
「え、食事?」
「手で掴んで食べないとか、箸を使うとか。ぐちゃぐちゃじゃない飯って、食べ
慣れてなかったから凄く苦労したっけなあ・・・」
「ん?・・・んん??」
糸繰の口から飛び出す耳を疑うような言葉。きょとんとした顔で俺を見た糸繰に、
俺は恐る恐る聞いた。
「ぐちゃぐちゃの飯って何だ・・・?」
「そのままだけど。親に捨てられる前は、シヨウニン?って奴に、ぐちゃぐちゃに
なった米とか肉とか野菜とか・・・まあその辺を器に乗せた物を飯として床に
置かれてた。あと、捨てられてから荒契様に拾われるまでの間とかも地面に落ちた
潰れた実とか食い散らかされてた動物の死体を食べてたんだ。ぐちゃぐちゃして
ないと、食べられないと思ってたから」
さらっと答えた糸繰に絶句する。荒契の元で暮らしていた頃の話を聞いたことは
何度かあったが、流石にそこまで酷くはなかった。
「よく生きてたな・・・」
「んー、あの頃は味とか気にしてなかったからな。もし毒だったとしても、妖術
使えば血と一緒に吐き出せるだろ?」
「そうだけど、そうじゃない感が・・・。というか糸繰、荒契の所で普段は何食って
たんだ?」
そう聞くと、糸繰は悩む様子を見せる。やがて思い出したような顔で、彼は
言った。
「ご飯とか、漬物とか、魚とか・・・普段の食事は荒契様が作ったものを一緒に
食べてた。神事と年末年始だけ、信者が作ったものを食べてたかな」
「でもお前、俺の料理は食べたことのない物がいっぱいだって・・・」
「うん、食べたことのない物がいっぱいだよ。荒契様は食にこだわりがあるタイプ
じゃなかったし、大体同じものだったから」
・・・俺は、糸繰の生活や荒契について盛大な勘違いをしていたのかもしれない。
荒契は、糸繰に敢えて色々教えていなかった訳ではなく・・・そもそも知識が
偏っていたんじゃないだろうか。糸繰が自分の意見を隠してしまう程従順になる
ように調教していたのは分かるが、それにしても前の糸繰は知っていて当然だと
思っていた事すら分かっていない様子だった。
だが、教える立場である荒契が知らない事は、糸繰も知らなくて当然なのだ。
つまり、情報操作をされていたのは荒契の方だった可能性が出てくる。
「糸繰、今度一緒に新しい料理にチャレンジしてみような」
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