サウザンド・ジョブ・オンライン ~あるみならい僧侶の話~

アヤマチ☆ユキ

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第1章 はじまりの街 編

EX ユータロー Side 001 <04/02(火)PM 08:00>

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今回は ユータローさん視点 でのお話となります。


※あまり面白いお話では無いかと思います。
「不快な話はいいや」という方は、読み飛ばしていただいて問題無いと思います。

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…基本的な………しますか?……


《サウザンド・ジョブ・オンラインに関する基本的な説明を希望しますか? [yes] / no 》

「………」??? なんだ? …ここ。サウザン…オンラインって? ゲーム?


《サウザンド・ジョブ・オンラインに関する基本的な説明を希望しますか? [yes] / no 》

「………」そうか! コレ異世界に転生するとか、勇者を召喚するとか、そんなやつか?
マジか! キター! 恋人とか嫁とか奴隷とかでハーレム作って、チートの超必殺技で魔王倒すんだろ!? うはwwwwみwなwwぎっっってwwwきwたーーー!


《サウザンド・ジョブ・オンラインに関する基本的な説明を希望しますか? [yes] / no 》

「うるせぇなww説明とか≪いらねぇ≫よ。それよりさっさと凄い能力とかくれよww」


《この説明はこの一度きりしか受けられません、本当によろしいですか? yes / [no] 》

「説明は≪いい≫から。ほらっ何かチート能力とか神武器とか、くれるんだろ?」


《それでは サウザンド・ジョブ・オンライン の世界をお楽しみください》

「は…? おいっ、なぁ? 全能力MAXとか、美人の奴隷が付くとか……」


《それでは はじまりの街[スパデズ]へ》

「おいっ シカトすんなっ! っざっけんな、くそっ!」





 なんだ? ここ? それと…この目の前の、三角の台座の上で、桃みたいな上部分だけがクルクル回ってる… 黒っぽい水晶? みたいなのは何なんだ?

 どこかの十字路? みたいだけど…… つーか『可愛い妖精のお供』とか、なんか説明する奴は居ねぇのかよ。不親切すぎだろ。

「よう兄ちゃん、新顔かい?まずは目の前の冒険者ギルドへ顔を出すといいぜ」

 あん? なんだこのおっさん…… おっさんとか、どうでもいいんだよっ!
 もっとこう…『美女』とか、『ロリババァ』とか、『ツンデレ王女』とか……
そういうの出てこいよ! なんなんだ? このクソゲー。


「よう兄ちゃん、新顔かい?まずは目の前の冒険者ギルドへ顔を出すといいぜ」

 同じ話かよっ! マジでクソゲーすぎだろ ……いや、『冒険者ギルド?』
 そこで何かイベントがあって、メンバーが増えたりすんのか? まぁとりあえず行ってみるか… おっさんが指差してるのは―― あのボロい扉の建物だな。


 しかしマジでボロい扉だなー …うわ臭っwwww、馬鹿じゃねぇの? ゲームなんだから、そんなとこリアルにすんなよwwwwwww

「よう兄ちゃん、新顔かい?まずは目の前の受け付けへ顔を出すといいぜ」

 wwwwwなwwwんwwwでwww、『同じおっさん』なんだよwwwww、手ぇ抜きすぎだろwwwクソゲーすぎワロタwwwwww馬鹿かwwwwwww どうせ使いまわすなら、美女とか作って使いまわせよwwwマジで意味わかんねぇ~wwwww

「ほら兄ちゃん、こっちだ」
「なんだよ、馴れ馴れしいおっさんだな… さわんなっ。」
 クソがっ、なんて馬鹿力してんだよっ。


「兄ちゃんはじめて見るね、冒険者ギルド[スパデズ]支店へようこそ。それじゃここに名前を書いてくれるかい」
 今度はババァかよっ、どうなってんだよっこのクソゲー。
受付ぐらい可愛い姉ちゃん置いとけよっ!

「……ジロジロ見んなっババァ…… わかったよっ、名前書きゃいいんだろっ!
 ユウタロウ ――っと。」


《その名前は すでに使用されています。他の名前にして下さい。》

 はぁ? なんだ? 目の前に文字が! それと頭の中で声がしたぞ?
いやそれより、なwwんwwでwwwこんなとこだけ姉ちゃんの声(CV:川澄綾子)なんだよっwwww。目の前のババァと入れ替えろっ。ほんと何考えてんだよ、このクソゲー。


《その名前は すでに使用されています。他の名前にして下さい。》

「うるせぇな、そんじゃ、ユウタロー ……これでいいだろ。」


《その名前は すでに使用されています。他の名前にして下さい。》

 はぁ~っ? なんなんだよ、このクソゲーはっ! 何で『俺の名前』が使え無ぇんだよ!


《その名前は すでに使用されています。他の名前にして下さい。》

「うぜええぇぇぇっ、だったら――  ユータロー  ……これならどうだ?」

 …どうやらいいみたいだな。つーか何だよ『他の名前』って、アホかっ! それと勝手に『俺の名前』を使いやがった、『ユウタロウ』と、『ユウタロー』は、見つけたらぶっ殺す。


「そしたら職業を選ばないとね、”みならい戦士”、”みならい斥候”、”みならい僧侶”、”みならい魔法使い”のどれにする?」
 はぁ? みならい? 勇者とか、魔法剣士とか、賢者とか、伝説のガンマンとか無いのかよ!? ≪召喚された英雄≫が、『みならい』とかwwww、聞いた事無ぇーwwww

「どうする?決められないなら”みならい戦士”がおすすめだよ。やっぱり最後に物を言うのは身体能力だよ」
 戦士~? そんな汗臭そうなの嫌に決まってんだろっ、クソがっ! 大体『みならい斥候』って何なんだよ、説明しろよ! マジで不親切ってレベルじゃねぇだろっ

「決められないなら”みならい戦士”でいいかい?」
「はぁっ? 勝手に決めんなっババァっ。わかった【みならい魔法使い】だ!
 超魔法とかで、100匹ぐらい まとめて吹き飛ばすとか、出来る様になるんだろ?」

「みならい魔法使いだね?ちょっと待っとくれ」
「おい、無視かよババァ ……なんなんだ? このクソゲー」





「これが兄ちゃんのギルドカードだよ、内容を確認したら首にさげてくれるかい」
 確認~、めんどくせぇな、さげりゃいいんだろ。お? 何だ光ったぞ?

「それじゃ登録されたか確認するよ、動かないどくれ」
「おい、なんだ? 寄るなババァ、あっ……」
 なんか、ビリッっとwww 電気がwwwww ふざきんな!11wwwwww

「しっかり登録されてるようだね、あんたも他人のギルドカードを盗もうとかすると、今ぐらいなら軽い電気が走る程度ですむが、完全に抜き取るともの凄い電撃が奔るから気をつけな」
 うるせぇババァっ。なんなんだ、この危険なカードっ?
馬鹿かwww、誰が盗むんだよwwwwこんなもん。





「よう兄ちゃん、みならいだろ?まずは2Fで一緒に冒険する仲間を探すといいぜ」

 あん? またさっきのおっさんか? ……いや、『一緒に冒険する仲間』?
 そうかっ! ここで美女や美少女を仲間にして、≪ちやほや≫されながら世界を救う冒険に出るんだな? ちっ、ようやくかよwwwもったいぶってんじゃ無ぇよwww。
 ……まぁいい、とにかく2Fだな?

 おっさんの指差す方へ階段がある ……あれだな。


 「………」おっさんの言うように2Fに上がって来たんだが…『探す』って、10人も居ねぇじゃねぇかよwwww。しかも男が半分以上とかwwwクwwソwwwゲーwww それに…

「なんだよっ! ブスばっかじゃねぇかっ」
 もっとこう、弓の名人の『絶世の美女エルフ』とか、チート魔法が使える『幼女みたいでも、実は10000歳の魔王の娘』みたいなの、…そういうの用意しとけよ。

「あん? なんだブスども、にらんでんじゃねぇよっ。」
 ちっ、マジでこんだけしか居ねぇのか… どんな異世界だよ。おっさんとババァ全部消して、美女と美少女だけの世界に作り変えろっ! ほんとわかってねぇなっ。

「はぁ~、まぁいいや。連れてってやるから、そこのと、そこの付いてこい」
「は? 嫌よっ」
「アナタみたいな人はちょっと……」
 ……は? なんで拒否?? ここでパートナー? とか選ぶんじゃ無ぇのかよ。
 あぁあれか? なんか『好感度』? とか? そういうの上げろってヤツか? うぜえええぇぇ。なんで俺様が一々ブスどもの ご機嫌とって、好感度上げなきゃいけねぇんだよっ!


「ちっ、まぁいいや。お前らみたいなブスとか、やっぱいらねーわwww 俺が大魔法使いになって、世界を救って英雄になってから、後悔しても知らねぇからなっ。」

 「………」いや……そうだな。よく考えてみれば、『世界を救った英雄ユータロー様』が、こんなブスどもに正妻ヅラされるとか、マジ無いわwwww危ねーwww

 やっぱ世界を救う『大魔法使い』の俺様に相応しい…… スタイル抜群の絶世の美女とか? そういうのだけ選んでいかねぇとなwwwうはwwwやべえぇwwwwww
 いきなり≪大失敗≫するとこだったわーwwww神回避wwww。

 そうと決まれば、こんな臭ぇゴミ溜めに用は無ぇな。さっさと外に出るか。





「なんなの? アノ人」
「なんだったんだろうな…」
「TJO未経験者なんだろう …そっとしておいてやれよ」

「アタシ変なイベントが始まったのかと思った」
「『世界を救う』って……」
「ほんとコレ、そういうゲームじゃ無ぇから」


-------------------------------------------------------------------------
LV:1 ユータロー
職業:みならい魔法使い
所持金:10,000G
武器:なし
防具:布の服


「つーか…… 『異世界』や『ゲームの世界』に呼ばれたら、まず女神? とかが出るんじゃ無ぇのかよ。 ……なんかバグってんじゃ無ぇのか? コレ」
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