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第2章 出会いの街 編
038 出会いの街[ヘアルツ] <04/04(木)PM 01:22>
しおりを挟むはじまりの街[スパデズ]を旅立った俺達は、何事も無く『危険な街道』を突破して、出会いの街[ヘアルツ]に到着した。クリスタルに触れて『死亡時の”復活地点”の変更』と、LV9で止まっていたLVUPのチェックを行ったところ、ユウコさんと俺はLV10になった。
その後、俺達は『[ヘアルツ]クリスタルまで同行する』という条件だったので、そこで解散し、俺は[ヘアルツ]名物? の『羊饅頭《ひつじマントウ》』を購入して、宿屋を確保し少し遅めの昼食をとった後、街中へと散策に出かけたのだった。
「………」さて出会いの街[ヘアルツ]では、クリスタルを中心に、北側(↑)に冒険者ギルド、東側(→)に武器屋、西側(←)に道具屋、南側(↓)に宿屋があり、ここまでは はじまりの街[スパデズ]と同じ、と説明したのだが、当然それだけでは不十分だろう。
大雑把に、3 × 3の9マスを想像していただいて、その左端の縦一列を除外した縦長の6マス、その6マスの『右下の1マス分』が、はじまりの街[スパデズ]と同じ構造、規模になっている感じである。つまり はじまりの街[スパデズ]の≪約6倍≫の街という事になる。
はじまりの街[スパデズ]全体イメージ
田
出会いの街[ヘアルツ]全体イメージ
□□
□□
□田 ← この部分が[スパデズ]全体と同等の規模という事です
しかしいきなり巨大な街になっても混乱するだろうし、はじめて『安全では無い街中』というエリアがあらわれるので、まず到着した初級冒険者は、東南(右下)の、はじまりの街[スパデズ]と同じ様な構造をした1区画で慣れてから、徐々に他のエリアや、『安全では無い街中』にも足を延ばしていく事になる。
▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼
以下、大雑把な『主要街路』イメージ図
周囲は塀で囲まれていて、それぞれ方角を示した位置に門がある。
[スパデズ]は十字路の中心にクリスタル
[ヘアルツ]は東1、南1の十字路の中心にクリスタル
はじまりの街[スパデズ]
北
西╋東
南
出会いの街[ヘアルツ]
2 1
北北
2西╋╋東2
┣┫
1西╋╋東1
南南
2 1
あくまで≪主要街路、大通りの図≫で、細かな通りなどは略してあります。
(主人公達は東1の門から入ってきました)
▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲
「ご主人さま~どこいくの~?」
「あぁ、まぁ特に目的も無いんだが、とりあえずプレイヤーショップを見て回る感じだな」
「ぷれいやーしょっぷ~?」
「ん~、まぁシノブさんが店を出してる……みたいな感じだ」
「しのぶさん すご~い」
ミケネコさんに分かりやすいかと思った≪たとえ≫なのだが、またシノブさんの株が上昇してしまった様だ。もう何をどうやっても評価が上がるのだろう。≪あばたもえくぼ≫的な?
「………」TJOでのプレイヤーショップとは、俺達プレイヤーが店(土地)を購入して出店し、探索などで入手したり、売買やオークションなどで得たアイテムなどを売る店である。
当然プレイヤーが自由に価格を設定するために、掘り出し物があったり、鑑定、鍛冶の価格などが、NPCショップに比べて格安な店も存在する。まぁ割高な店も存在する。
ゲーム時代であれば某掲示板の『オススメショップスレ』などで、安く鑑定などをしてくれる店が紹介(または自薦)されていて、良さそうな店は常連になったりしていたのだが、残念ながら、この世界では『その知識や人脈?は完全に無意味なもの』となったであろう。
つまり、自分自身で各街村の多くのプレイヤーショップを回って、良い店を探していかなければならないのだ。しかもプレイヤーショップという事は、相手は人間である。
NPCであれば『割高』とはいえ『軽犯罪者(イエローネーム)』や『賞金首(レッドネーム)』でも普通に対応してくれるのだが、プレイヤーショップだと「『青白』(ネームカラー)の方以外お断り」…というプレイヤーは少なくない。また『白ネーム』であっても「気に入らない」というだけで、売ってくれなかったり入店お断りにされる事まである。
ようするに店主との『良好なコミュニケーション』も大事になってくるのだ。
単に”合う合わない”もあるので、こればかりは数をこなすしか無いだろう。
さて、この『東南(右下)区画』は、クリスタル近辺という『超高額地価』地帯である。
つまりここに出店しているのは、かなり有力で”G持ち”のプレイヤーのショップであるし、場所的に『初級冒険者が一番はじめに訪れるプレイヤーショップ』であるので、相手も商売の達人で初心者にも優しい(はず)。
まぁその代わり客が良く来るという事は、価格なども あまり期待出来ない事が多い。
……しかしこれもゲーム時代の話であるので、とにかく覗いてまわろう。結局のところ相場などは生き物、比較データは多いほど良い。
プレイヤーショップの見分け方は簡単だ。まず はじまりの街[スパデズ]では、ほとんどの家の『庭の門が閉まっていた』が、出会いの街[ヘアルツ]以降は、その『庭の門が開いている』事がある。
それらはプレイヤーの家(マイホーム)である事が多い。そして門が開いていて、『門の所に看板が出ている』のがプレイヤーの店(マイショップ)である。
この看板が出ている限り、『不法侵入』になる事は無いので、安心してショップを覗いてみる事が出来るが、「青白の方以外お断り」などの『設定』がされていた場合は、条件に合わないプレイヤーには警告文が出て、それを無視して入ると、街中で〈戦闘状態〉にした時と同様、善行悪行値がマイナスされ守衛がやってくる。
あぁ、プレイヤーショップの大きな利点があったな。店主が≪量産型では無い≫のだ。こんなに嬉しい事は無い。これもヤマコウの「プレイヤー同士で積極的に売買などを行ってほしい」という目論見《もくろみ》の成果であるなら、非常に不本意であるが「テメェの思惑通りだよ、コンチクショー」と言わざるを得ない。
「いらっしゃいませ~」
とりあえず宿屋からクリスタルに戻る途中の店に入ってみた。『宿屋 ⇔ クリスタル間』とか、≪超一等地≫である。どれだけGが必要だったのか見当もつかない。
店内を見渡してみると、見るからに高そうな武器防具が並んで、アクセサリーなどもケースに並べて置いてある。宝石店の様な高級感あふれる装いだ。
こういった『調度品』などもプレイヤーが作製販売するため、中世的?なNPCショップとは、ガラリと雰囲気が違うショップもあって面白い。……まぁその調度品も、いくらするのか見当もつかない、俺には縁が無い世界だ。
とりあえず店内の物を、じ~っと見て『簡易鑑定』して回る。当然だが、何一つ買える物など無かった。まぁだからこそ…
>「宝箱の中身だが、最寄りの街、村の≪NPCショップの品揃え≫の中で、”平均以上の品からランダム”に選出されている」
……のだ。この店の様な『プレイヤーショップ』を含めてしまうと、この街の周囲で、とんでも無い高級アイテムが入った『フィールドPOP宝箱』が出没してしまうだろう。ゲームバランス崩壊どころでは無い。
「お邪魔しました~」
「は~い、またお越しくださいませ~」
俺の様な貧乏人の≪ひやかし≫にも慣れたものなのだろう。そつのない対応である。
「ご主人さま~かわないの~?」
「あぁ、俺に買える物など1つも無かった」
「たかい?」
「ん~、バリ好きー(お得用)が、1000袋ぐらい買えるGが必要だな」
「ぷれいやーしょっぷ、たか~い!」
うん、ミケネコさんには≪バリ好きー換算≫が良い様だ。驚いているミケネコの狭い額《ひたい》をコリコリかく。
「まぁ逆に高LVになっても、この街で必要な物が買えるって事なんだ。こうやって見て回って、自分のLVに適したショップを、その都度 利用していけばいい」
「ふ~ん?」
「そうだな。しばらくは『早朝、日暮れは宝箱探し』、『朝~昼は探索やダンジョン行きパーティに参加』、『夜間、深夜に修行』、『空いた時間はショップ巡り』…という感じになるな。
まぁ はじまりの街[スパデズ]でやってたのに『ショップ巡り』が増えるだけだ」
「ん~?」
「すぐ慣れる」
「は~い?」
ちょっと疑問に思ってるミケネコを連れて、夕暮れまでプレイヤーショップ巡りを続けた。
・
・
・
「よし、少し早いが晩飯を食べてから宝箱探しだ」
「たからばこ、みつける~」
まぁ料理人系プレイヤーによる”レストラン?や、お食事処”のプレイヤーショップもあるのだが、当然≪お高い≫のでミスターチキン[ヘアルツ]店に直行である。
羊饅頭を買う時に”店の位置”は確認していたので迷う事も無く到着し、扉を引いて中に入ると、[スパデズ]店同様、揚げ物の匂いが漂ってきた。
「よう兄ちゃん、新顔だな?うちはチキンが自慢だ、チキンオンリーだ、何にする?」
どう見ても慣れ親しんだ、いつもの量産型おっさん(CV:立木文彦)だが……どうやら俺のデータがリセットされた様だ。いっそデータ引継ぎしておいてくれれば良いものを。
「ササミカツ丼」
「ササミカツ丼だな、500Gだ」
500Gをテーブルに置くと「1」と書かれた木製の番号札を渡される。「1」番か…珍しいな。
「それを持って適当に空いてる席で待っててくれ、おいササミカツ丼1丁」
「あいよ」
厨房から量産型おばちゃんらしき声(CV:くじら)が聞こえる。
…やはり≪データがリセットされただけ≫にしか感じられない。
まぁよい、気にしても仕方が無いだろう。ここでも少し奥のゲーム時代にいつも座っていた席に座る。ミケネコがヒザの上に跳び乗って丸まったので、背中をサラ~っと撫でながら、とりあえずテーブルの上に、ひっくり返して重ねてあるコップと隣の水差しを見つめてみる。
《名:客用コップ(木) 所有者:ミスターチキン[ヘアルツ]店 〈警告〉敷地内から持ち出すと窃盗となります》
《名:客用水差し(木) 所有者:ミスターチキン[ヘアルツ]店 〈警告〉敷地内から持ち出すと窃盗となります》
一応 ミスターチキン[ヘアルツ]店に変わっている。
「引っかかったな! 実は店に入った瞬間、[スパデズ]店にワープしていたのだ」…などという事は無いようだ。”THE 水”を一杯飲んで、ミケネコの背中を撫でつつ待っていると、
「「1」番の兄ちゃん、ササミカツ丼お待ち」
量産型おっさんがササミカツ丼を持ってやってきた。「1」と書かれた木製の番号札を量産型おっさんに渡す。
「ごゆっくり」
「1」番の札と引き替えに、持ってきたササミカツ丼を置いて、おっさんがカウンターに帰っていく。俺は違いの≪わからない≫男。陶器らしき丼を観察したり、卵やササミカツ、ご飯をしっかりと味わったりしてみたが、ついに[スパデズ]店との違いを感じる事は無かった。
もう美味けりゃいいじゃない。
ともかく ここでも存分にササミカツ丼を堪能し、ミスターチキン[ヘアルツ]店を後にした。
視界の右下の方へ意識を向けると<04/04(木)PM 06:08>と表示されていた。
-------------------------------------------------------------------------
LV:10(非公開)
職業:みならい僧侶(偽装公開)(僧侶)
サポートペット:ミケネコ/三毛猫型(雌)
所持金:5,665G
武器:なし
防具:布の服
所持品:9/50 初心者用道具セット(小)、干し肉×24、バリ好きー(お得用)100%、樽(中)100%、コップ(木)、サクランボ×1、鋼のナイフ、鉄の斧、青銅のブーツ
「ご主人さま~、しのぶさんのおみせは~?」
「……いや、≪たとえ≫だからなぁ」
「ん~?」
「そうだな……このゲームでは小数点以下を切り捨てているため、実際は小数点以下の確率で、シノブさんの店に辿りつける。気が遠くなるほど低い確率だがゼロではない」
「んん~?」
「…盾を壊すことができれば、あるいは?……」
「しのぶさんは≪たて≫もってないよ~?」
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