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第2章 出会いの街 編
066 ”夢”のカラクリ <04/05(金)PM 02:52>
しおりを挟む※※※ 注意 ※※※
ただいま [夢の洞窟] 中です。
大量だったり、黒かったり、テカってたり…そういうのが苦手な方は、しばらく読み飛ばしていただいた方が良いかと思います。ご注意下さい。
[夢の洞窟]終了まで『目印』として、『無理矢理サブタイトルに”夢”の文字を付けていこう』と思います。よろしければ参考にして下さい。
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出会いの街[ヘアルツ]の西(←)の岩山にある[夢の洞窟]を探索中の俺達3人は、『最初の小部屋』で宝箱を2つ、『次の小部屋』で更に2つの宝箱を発見し、『G百足』LV18の急襲を受けるも撃退し、合計4つのアイテムを入手した。
続く3つ目の『中部屋』で、さらに3つの宝箱を発見し、周囲の大量の『オイシイ』モンスター『G竈』LV16を、『条件』を満たした『狂戦士』…ケイ1人の『無双』により一掃し、ドロップと宝箱の回収も無事終了する。
再び探索を再開し通路を進み始めた俺達は『G百足』を2体発見、上手くケイが1体だけを誘い出し、ケイがクリティカルヒットを食らってしまったものの、なんとか撃破し、残るもう1体も片付けたのだった。
「おっしゃぁ~! また討ち取ったぜぇ~」
と、ヒイラギが右手に持った『鋼のメイス』を高々と突き上げて、勝ち鬨の声をあげた。その足元には『1,148G』、『793G』と『百足硬殻』、そして『百足ファング』が落ちていた。俺達(俺以外)の勝利だ。
「………」さて俺達が≪最初に遭遇≫した『G百足』戦を思い出してみると、結局ケイ1人の力で『3撃』で倒した(ヒイラギの『鋼の剣』での1撃は無効打?っぽいので除外)のであるが、今回の2体は、どちらもケイが2撃 + ヒイラギ(『鋼のメイス』)が2撃…で倒した。
それなら「ヒイラギの2撃は、ケイの1撃分に匹敵するのか」というと、そうとは限らない。ケイの2撃では、あと少し倒せない程度…のダメージだったのかも知れないからだ。
ヒイラギは『斥候』である。通常は『DEXに多く振る』のと、攻撃の補正も弱いので、「『戦闘』もこなせない事はないよ」…程度の攻撃力だ。
いかに硬くて堅固な『G百足』に対して効果的な『鋼のメイス』を使用した…としても、「攻撃の鬼」の様な『狂戦士』の、『半分に値する様なダメージ』を与えられるか? …というと、かなり疑問である。
推測にしか過ぎないのだが、おそらく「ケイの1撃で45%程度」、「ヒイラギの1撃で5~6%ほどのダメージ」…ぐらいだったのでは無いか? と考えている。
つまり、まずケイの初撃(FA)で45%、ヒイラギの追撃が6%で51%、次のケイの攻撃で96%、そしてヒイラギの追撃でトドメ…という流れだ。初戦は、ケイだけで、45%、90%、135%…で3撃かかった、みたいな感じだったのでは無いかな? という事だ。
逆に『狂戦士』のケイの1撃が、”弱い”と感じられる方も居るかもしれない。
しかし『鋼のメイス』が『打撃、衝撃』系で、上手くダメージを与えられる(こうかは ばつぐん)のに対し、『鉄の大剣』は『切断、衝撃』系で、この『切断』分は『ほぼ無効化』されているはずだ。つまり『G百足』に対し威力は半減している(こうかは いまひとつ)だろう。
さらに『鋼』のメイスと比べ、グレードが1つ下がる『鉄』の大剣なのである。これらの条件から「大体この様な感じで『G百足』との戦闘が行われたのでは無いか?」というわけだ。(もちろん%などは全て俺の”推測”で、正確なところは知り様も無いのだが)
…ついでに、もう1点。[山の洞窟]の頃から、ゲームに詳しい方などは、薄々とは気付いておられたのでは無いかな? と思うのだが、『仰け反り』などについて。
『格闘ゲーム』などに≪よくあるシステム≫なのだが…
『大(強力な)攻撃』を当てると、相手が『大きく仰け反り』、更に『追撃』が入る……という、いわゆる『連続攻撃』という概念がある。
当然『小さい(弱い)攻撃』…だと相手は『あまり仰け反らず』、追撃が入りにくい。
そしてほとんどの格闘ゲームで、攻撃を受けて『仰け反る』、攻撃を与えて『仰け反らせる』事で、「”攻撃”や”必殺技”の『発動を、”取り消し(キャンセル)”』する事が出来る」…ようになっているのだ。
そう、TJOでもこれらの”概念”、システムが取り入れられており、こちらが攻撃を受ける前に相手にタイミング良く、攻撃を与えて『仰け反らせ』たりする事で、連続でこちらの攻撃を繋げたり、相手モンスターの攻撃を『キャンセル』する事が出来るのだ。
ケイの様に『絶大な威力』で攻撃を加えると、≪大きく仰け反り≫(というか地面に叩きつけられて のたうち回っていたが)、『G百足初戦』の『鋼の剣』で攻撃して、≪弾かれてしまった≫ヒイラギの様に、『ほぼ無効化』された様な攻撃では『全く仰け反らない』。
無論、プレイヤー側も「連続で攻撃を食らったり」、「攻撃やスキルを『キャンセル』される」…という事があるので、相手モンスターの数が増える毎に、『加速度的に戦闘の難易度、危険度が増していく』のである。
ソロの時に10体のモンスターに囲まれたりすれば「ずっと俺達のターン!」…とばかりに、何かしようとしても攻撃を受けて『キャンセル』させられ、何も出来ずに『モンスター達に嬲り殺されてしまう』だろう。
俺達が[山の洞窟]1層で、「ドアを蹴り開けて、『山ゾック(斧)』LV6が”3体以上”居たら逃げましょう」…と言っていたのは、決して大袈裟では無かったのだ。
TJO未経験者や初心者が、「1体ならもう安定して倒せるし、楽勝だから」…などと調子に乗って、複数の『非アクティブモンスター』に攻撃を仕掛けて痛い目をみている…というのも、はじまりの街[スパデズ]でよく見られる光景だった。
話がそれたが、つまりヒイラギが『鋼のメイス』に持ち替えて、若干でも『G百足』に対して『有効打』を与えられる様に≪改善した≫事で、ヒイラギの追撃によって『G百足』に『仰け反り』が発生する様になって『攻撃を妨害』し、次のケイの攻撃までの時間を稼ぐ。
そしてケイが攻撃して、再び『大きく仰け反らせ』、そこにヒイラギが追撃を入れてトドメをさす…と、2体目の『G百足B』戦では、相手に『何もさせずに倒しきった』のである。
そうすると大勢で『袋叩き』にすれば良い気がするが、TJOには『同士討ち』があるので、あまり密集してもやり辛くなってしまう。
また≪相手も1体とは限らない≫ので、そうそう上手くはいかない様になっている。
もちろん『固定パーティ』や『クラン』などで、「緻密な連携の練習」や相談等をしていれば、かなり安定はする。「上手くいかない」…というのは、俺達みたいな『即席パーティ』とか、『練度が低い』場合の話である。
普通のゲームの様に、大量のモンスターが居る場所や、大量に集めてから、強力な『スキル』や『魔法』で一気に吹き飛ばせば、”爽快”で”楽”な気がする。
しかしTJO(に似たこの世界)では、ヘイト管理、スキル後の硬直、リキャストタイム、そして『同士討ち』などの危険性も増大するため、非常に危険で愚かな行為とされていた。
ほとんどの場合、1体ずつ確実に「何もさせず」に仕留めていく方が『安全』で『早い』のだ。俺達『TJO経験者』が、出来る限り1体ずつ、丁寧に『各個撃破』を狙っている理由は、このあたりにある。俺達のやり方に疑問があった方にも、少しはわかっていただけたのでは無いかな? と思う。
『格闘ゲーム』だって、相手が1人だから、アッパーなどで浮かしてコンボを決めまくれるし、ピヨったら≪溜め時間の長い必殺技≫を叩きこめる。
だが相手が2人居るだけで、途中で邪魔されてコンボも満足に決められなくなるだろう。発動の遅い『超必殺技』も、どちらかに邪魔されて使えなくなるに違いない。
「ざ・わーる(ピシッ)」、「ざ・わー(バシッ)」だ。こっちの時間が止まってしまう…中の子安? も顔真っ赤だろう。
1対1のタイマンだからゲームが成り立つのだ。(※個人の感想です)
「おぉ、今回はドロップがいいな」
ヒイラギは自分が続けてトドメをさした(FB)のとドロップが良かったので、ニコニコとご機嫌で落ちている『G』と『百足硬殻』、『百足ファング』を『インベントリ』に収納している。
「………」『百足ファング』は『G百足』LV18の『レア』ドロップである。
『ファング』とは、”歯”、”牙”、”犬歯”、そして”(蛇などの)毒牙”といった意味で、強力な『噛み付き』などを繰り出すモンスターのドロップになっている事が多い。
(※『南口2』から登場する強敵と紹介した、『孤独のウルフ』LV13の『レア』ドロップも、『ウルフファング』という”牙”である)
『百足ファング』は、硬く鋭く≪弱いながらも毒性がある≫ため、武器、防具の作製などに利用されたり、『素材』としても利用されるので需要があり、反面『レア』ドロップなので「あまり多く出回らない」事もあって、良い値段で取り引きされている。
レアと言えば、以前に「シノブさんの運(LUC)が高そう? だから、FBを取りまくって『激レア』の『BADもーびる』を狙っちゃおう」…という、「ツカサさんのワガママ企画?」があったのだが、実はTJOでは”ちょくちょく”出てくる”企画”? である。
まぁ「モンスターのドロップは、トドメをさした(FB)プレイヤーの運(LUC)が影響する」…と言われてはいたのだが、例によって「運(LUC)の数値は知りようが無い」ため、結局いつも「出来るだけ運(LUC)が良さそう? なプレイヤーが倒してみよう~」…みたいな割とアバウトな企画? となる。
そうして今回の様に、たまたま? 「運が良さそう? なヒイラギ」…がトドメをさして『レア』ドロップが出たりすると、「ほら~」「やっぱり~」みたいな感じになるのだが、「1体目の『G百足A』のドロップは大した事が無かった」…事とか、「先ほどの『中部屋』ではケイ1人が無双したのに、『レア』ドロップの『鉄のブーツ』が3つも出た」…事とか、そういう事は(都合良く?)忘れてしまうわけだ。
「ワラにもすがりたい」、「オカルトにもすがってみたい」のは”人情”というモノなのだろう。「やったねパパ! 今夜も『ササミカツ丼』だ!」…そう言えば今朝食べた時は、「4」番で「末吉」だったっけ? …うおおぉぉ『弓(不確定名)』と、『棒(不確定名)』ちゃんは出来る子っ(自己暗示)。頑張れ「4」番! ……そう”人情”なのです。
「さっきの戦闘は、なかなか”いい感じ”だったなぁ」
「えぇ、”さっきの連携”だと安定感があっていいですね」
「そうだな…最初の攻撃だけ食らえば、問題無く終わる」
「フフフ、俺の『鋼のメイス』が火を吹くぜぇ~」
ヒイラギはまた腰の『鋼のメイス』をポンポンと叩いている。
ケイは呆れたように”その様子”を見ながら、
「≪俺の≫だ…………まぁいい、≪やる≫から予備に持ってろ」
「え? いいのか?」
「あぁ…売ってポーションを買うつもりだったが、また”今回の様な事”があるかもしれん」
「そうですね、上手く連携出来れば『ポーション代の節約』にもなりますよ」
「まぁ…そういう事だ」
「そうか、悪ぃな」
ヒイラギはあらためて”新たな相棒”となった腰の『鋼のメイス』を手にとって、少し振ってからウンウンと満足そうに また腰に提げた。
「よっしゃ、それじゃ探索を再開だ」
「あぁ」
「行きましょう」
俺達の前方は、また”ウジャウジャ、ワサワサ”と『虫地獄』だったが、その向こうの方は少し開けている? 様に見えた。
視界の右下の方へ意識を向けると<04/05(金)PM 02:58>と表示されていた。
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LV:12(非公開)
職業:みならい僧侶(偽装公開)(僧侶)
サポートペット:ミケネコ/三毛猫型(雌)
所持金:4,961G
武器:なし
防具:布の服
所持品:14/50 初心者用道具セット(小)、干し肉×21、バリ好きー(お得用)90%、樽(中)90%、コップ(木)、サクランボ×1、鋼のナイフ、鉄の斧、青銅のブーツ、賞金首の首輪[†カムイ†]懸賞金:94,000G、鬼王丸×2、弓(不確定名)、鉄のブーツ、棒(不確定名)
〔※1〕まやかしの切れ味[フロードシャープ]
半径10m範囲内の〈戦闘状態〉の対象1人が装備している武器の品質を、『その戦闘中に限り+1する』(効果は重複しない、+9には効果が無い)
魔法力により対象の武器の鋭さを増し、切れ味をあげる。あくまで切れ味だけであり属性などは付与されない。何故か切れ味の無い武器でも効果はあるので安心。
『戦闘時の専用魔法』であるのと、『〈戦闘状態〉の相手にしか効果が無い』ため、両者が〈戦闘状態〉にならないとならず、戦闘前にあらかじめかけておく事が出来ない。
(おそらく悪用しての交換サギなどの防止のためであろう。〈戦闘状態〉では取り引き行為は出来ない)
低品質では+1の効果はさほどでも無いが、元が高品質であるほど効果が高くなる。また長期戦が予想される場合には、使用する、しないで総ダメージにかなりの差が出てくる。
「ところで、このところ『クリティカルヒット』が出ていない」
「なんで~?」
「まず『鉄の大剣』は『切断、衝撃』属性で、≪純粋な切断系武器≫よりクリティカル率が低い。また『G竈』は”一刀両断”されててよくわからず、『G百足』にはクリティカルの出やすい『切断』属性分が、ほぼ効いていないからだ」
「ふ~ん?」
「だから切れ味の良い『切断』系の『鉄の刀』で”背後”から”ムキ出しの肌(柔らかい部位)”を狙って、クリティカルを連発していたシノブさんの様にはいかない訳だ。まやかしの切れ味[フロードシャープ]〔※1〕で、品質も上昇して『鉄の刀+1』だったしな」
「しのぶさん すご~い」
「…………「断じて作者が忘れているわけでは無いんですよ?」…らしいぞ?」
「……ほんと~?」
(※実は『G竈』無双時に2回ほど出ている設定ですが、主人公は長考中で見ていませんでした)
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