龍王は魔法少女のペットになりました!!

リーグロード

文字の大きさ
13 / 19
ランク上げ活動開始

ダンジョンと新たな仲間

しおりを挟む
モヒカンを倒しお互いを讃えあった歩美はランクの更新をする為にギルドに向かった。

「おめでとうございます歩美様」

満面の笑みで迎えてくれた受付嬢のシズナは歩美に駆け寄ってきた。

「これで歩美様はAランクに認定されます」

どうやら歩美のランクはモヒカンと同じAランクのようだ。

「本気でないとはいえジャスティー様に勝つなんて予想もしませんでした」

???
「本気じゃなかったの?」

「ええ、ジャスティー様の本来の戦闘スタイルは二つの大剣を使った双大剣なんですよ」

「双大剣ってどんなの?」

「知らないのですか?まあ無理もありませんね」

受付嬢は双大剣とジャスティーの使う双大剣の説明をしてくれた。

「双大剣とは2本の大剣を使うスタイルで大剣を片手で振り回す程の力が無ければ出来ない戦い方で常識外れの力を持つジャスティー様にぴったりのスタイルです、そしてジャスティー様の持つ双大剣の名はと言います。」

受付嬢が興奮気味に双大剣の名前を叫んだ。

「ルイン・バインドとは昔世界一硬いと言われていたバインドという魔物の素材を鉱山が豊富な帝国ルインで作り上げた大剣でルインは重く高い攻撃力を誇りバインドは分厚く高い防御力を誇った剣なのです、つまり攻守において優れた性能を持っているのです」

受付嬢が一気に説明したので聞き逃した部分もあるが凄まじい武器だということは分かった。

「しかし、あまりにも重すぎる為に誰も使いこなせない為に帝国は武術大会の景品として出すと世界中にそのしらせを出したんです」

歩美はいつもと違う受付嬢の姿と威圧に押されて何も言えずにただ黙って聞いているしか無かった。

「あ!!ゴホン失礼しました」

やっと自分が興奮していた事に気付いた受付嬢はすぐさま非礼を詫びてきた。

「つまりその武術大会で優勝したのが「そうこの俺だ!!」

歩美の隣にいつの間にか立っていたモヒカンが口を挟んできた。

「ジャスティー様お帰りなさいませ」

受付嬢はいつも通りに挨拶をした。

「シズナは武器には目がないからな」

「大変失礼しました歩美様」

「もう良いですよ」

歩美はいつも通りの受付嬢に戻ってホッとしてる。

「ところで嬢ちゃんダンジョンに挑戦してみないか?」

「ダンジョン?」

ダンジョンだとこの世界にあるなんて聞いた事ないぞ??

「ダンジョンはここから北のルイン帝国との間にある獣王の檻と呼ばれる場所にあるんだ」

聞いた事のない場所に歩美が困っていると受付嬢が地図を持ってきて説明してくれた。

「獣王の檻とは昔巨大な魔獣がいた場所で硬いヴェニデアの木で囲まれた森が魔獣を外に出さなかった事から檻と呼ばれているんです」

「その森の巨大な岩の近くにでっかい縦穴が在るからそこに行けばダンジョンがあるって訳だ」

場所は分かったが俺達は世界の歪みを直す旅をし無ければいけない為寄り道はあまり出来ないそう思っていたときモヒカンが歩美に対して小声で話していたので集中して聞いてみた。

(実はダンジョンの奥にいる奴はこの世界の歪みの一つで異世界のモンスターなんだ)

歩美が驚いて声を出して問い詰めた。

「それって本当!?」

(声がでかいって嬢ちゃん)

(何で声を小さくする必要があるの?)

(この世界の宗教団体は力が強くてダンジョンに歪みの一つがあるってバレたら全てのダンジョンを閉鎖しちまうだろうからな)

(ふ~ん?)

(まだ分かってないのか、つまりダンジョンを閉鎖されたら他の冒険者達の収入源が無くなっちまうから宗教団体に聞かれちゃまずいのさ奴らの耳や目は何処にでも潜んでいるからな)

(よく分かったわ)

モヒカンの説明が終わりダンジョンに向かう。

「ちょっと待ってくれ歩美さん」

突然後ろから歩美を呼ぶ声が聞こえた。
振り向くと昨日の勝負を挑んできた青年のシンが立っていた。

「歩美さんあなたの戦い方をみて感動しましたぜひ私をパーティーに入れて下さい」

「え!?」

突然パーティーに入れてくれと言われ困惑する歩美はキョロキョロと姿を隠す俺を捜し始めた。

「返事をいただきたいのですが」

「は、はい」

「よろしいのですか、これからよろしくお願いします歩美さん」

歩美が否定する前にマシンガンの様にペラペラ喋りパーティーに入ってきた。

「いや~、そろそろソロじゃ厳しいかと思ってたんですよその時歩美さんの華麗な戦い方をみてこの人のパーティーに入ろうそう思ったんです」

何だか就職の面接みたいな事を言い始めたシンを無視する歩美はそっとギルドを出た。

「おい、歩美」

俺が歩美に声をかけた瞬間歩美は焦って俺に頼ってきた。

「ザッちゃんどうしよう?」

「さっさとダンジョンに向かえばいいだろうが」

「でもそれじゃあの人独りボッチになっちゃう」

変なところで正義感があるんだよなコイツは、そんな事じゃこの先も不安なんだよな。

「連れていけばいい」

「でもそれじゃ私が子供ってバレちゃうよ?」

「関係ないお前の強さに惚れてくるんだし大丈夫だろ」

「う~、根拠がないよ」

「てか、もう面倒だしどうでもいい」

俺達が喋り込んでいるとあいつがやって来た。

「おーい、歩美さん待って下さいよ」

あいつがきて歩美はイヤイヤ覚悟を決めたようだ。

「今から獣王の檻にあるダンジョンに行こうとしています貴方は来る覚悟がありますか?」

緊張気味に歩美が言うとシンはすぐに返事を返してきた。

「もちろんです、歩美さんの行く所ならたとえ地の底空の果て何処にでもついて行きます」

地の底空の果てって火の中水の中の異世界バージョンなのか?

最後にどうでもいい事を考える主人公はお約束

次回ダンジョンの下準備
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。

黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。 この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる

竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。 評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。 身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。

転生したら名家の次男になりましたが、俺は汚点らしいです

NEXTブレイブ
ファンタジー
ただの人間、野上良は名家であるグリモワール家の次男に転生したが、その次男には名家の人間でありながら、汚点であるが、兄、姉、母からは愛されていたが、父親からは嫌われていた

高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません

下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。 横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。 偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。 すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。 兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。 この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。 しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。

異世界転生した時に心を失くした私は貧民生まれです

ぐるぐる
ファンタジー
前世日本人の私は剣と魔法の世界に転生した。 転生した時に感情を欠落したのか、生まれた時から心が全く動かない。 前世の記憶を頼りに善悪等を判断。 貧民街の狭くて汚くて臭い家……家とはいえないほったて小屋に、生まれた時から住んでいる。 2人の兄と、私と、弟と母。 母親はいつも心ここにあらず、父親は所在不明。 ある日母親が死んで父親のへそくりを発見したことで、兄弟4人引っ越しを決意する。 前世の記憶と知識、魔法を駆使して少しずつでも確実にお金を貯めていく。

【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m ✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。 【あらすじ】 神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!   そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!  事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます! カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。

八百万の神から祝福をもらいました!この力で異世界を生きていきます!

トリガー
ファンタジー
神様のミスで死んでしまったリオ。 女神から代償に八百万の神の祝福をもらった。 転生した異世界で無双する。

異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~

宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。 転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。 良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。 例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。 けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。 同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。 彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!? ※小説家になろう様にも掲載しています。

処理中です...