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ランク上げ活動開始
ダンジョンと新たな仲間
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モヒカンを倒しお互いを讃えあった歩美はランクの更新をする為にギルドに向かった。
「おめでとうございます歩美様」
満面の笑みで迎えてくれた受付嬢のシズナは歩美に駆け寄ってきた。
「これで歩美様はAランクに認定されます」
どうやら歩美のランクはモヒカンと同じAランクのようだ。
「本気でないとはいえジャスティー様に勝つなんて予想もしませんでした」
???
「本気じゃなかったの?」
「ええ、ジャスティー様の本来の戦闘スタイルは二つの大剣を使った双大剣なんですよ」
「双大剣ってどんなの?」
「知らないのですか?まあ無理もありませんね」
受付嬢は双大剣とジャスティーの使う双大剣の説明をしてくれた。
「双大剣とは2本の大剣を使うスタイルで大剣を片手で振り回す程の力が無ければ出来ない戦い方で常識外れの力を持つジャスティー様にぴったりのスタイルです、そしてジャスティー様の持つ双大剣の名はルイン・バインドと言います。」
受付嬢が興奮気味に双大剣の名前を叫んだ。
「ルイン・バインドとは昔世界一硬いと言われていたバインドという魔物の素材を鉱山が豊富な帝国ルインで作り上げた大剣でルインは重く高い攻撃力を誇りバインドは分厚く高い防御力を誇った剣なのです、つまり攻守において優れた性能を持っているのです」
受付嬢が一気に説明したので聞き逃した部分もあるが凄まじい武器だということは分かった。
「しかし、あまりにも重すぎる為に誰も使いこなせない為に帝国は武術大会の景品として出すと世界中にそのしらせを出したんです」
歩美はいつもと違う受付嬢の姿と威圧に押されて何も言えずにただ黙って聞いているしか無かった。
「あ!!ゴホン失礼しました」
やっと自分が興奮していた事に気付いた受付嬢はすぐさま非礼を詫びてきた。
「つまりその武術大会で優勝したのが「そうこの俺だ!!」
歩美の隣にいつの間にか立っていたモヒカンが口を挟んできた。
「ジャスティー様お帰りなさいませ」
受付嬢はいつも通りに挨拶をした。
「シズナは武器には目がないからな」
「大変失礼しました歩美様」
「もう良いですよ」
歩美はいつも通りの受付嬢に戻ってホッとしてる。
「ところで嬢ちゃんダンジョンに挑戦してみないか?」
「ダンジョン?」
ダンジョンだとこの世界にあるなんて聞いた事ないぞ??
「ダンジョンはここから北のルイン帝国との間にある獣王の檻と呼ばれる場所にあるんだ」
聞いた事のない場所に歩美が困っていると受付嬢が地図を持ってきて説明してくれた。
「獣王の檻とは昔巨大な魔獣がいた場所で硬いヴェニデアの木で囲まれた森が魔獣を外に出さなかった事から檻と呼ばれているんです」
「その森の巨大な岩の近くにでっかい縦穴が在るからそこに行けばダンジョンがあるって訳だ」
場所は分かったが俺達は世界の歪みを直す旅をし無ければいけない為寄り道はあまり出来ないそう思っていたときモヒカンが歩美に対して小声で話していたので集中して聞いてみた。
(実はダンジョンの奥にいる奴はこの世界の歪みの一つで異世界のモンスターなんだ)
歩美が驚いて声を出して問い詰めた。
「それって本当!?」
(声がでかいって嬢ちゃん)
(何で声を小さくする必要があるの?)
(この世界の宗教団体は力が強くてダンジョンに歪みの一つがあるってバレたら全てのダンジョンを閉鎖しちまうだろうからな)
(ふ~ん?)
(まだ分かってないのか、つまりダンジョンを閉鎖されたら他の冒険者達の収入源が無くなっちまうから宗教団体に聞かれちゃまずいのさ奴らの耳や目は何処にでも潜んでいるからな)
(よく分かったわ)
モヒカンの説明が終わりダンジョンに向かう。
「ちょっと待ってくれ歩美さん」
突然後ろから歩美を呼ぶ声が聞こえた。
振り向くと昨日の勝負を挑んできた青年のシンが立っていた。
「歩美さんあなたの戦い方をみて感動しましたぜひ私をパーティーに入れて下さい」
「え!?」
突然パーティーに入れてくれと言われ困惑する歩美はキョロキョロと姿を隠す俺を捜し始めた。
「返事をいただきたいのですが」
「は、はい」
「よろしいのですか、これからよろしくお願いします歩美さん」
歩美が否定する前にマシンガンの様にペラペラ喋りパーティーに入ってきた。
「いや~、そろそろソロじゃ厳しいかと思ってたんですよその時歩美さんの華麗な戦い方をみてこの人のパーティーに入ろうそう思ったんです」
何だか就職の面接みたいな事を言い始めたシンを無視する歩美はそっとギルドを出た。
「おい、歩美」
俺が歩美に声をかけた瞬間歩美は焦って俺に頼ってきた。
「ザッちゃんどうしよう?」
「さっさとダンジョンに向かえばいいだろうが」
「でもそれじゃあの人独りボッチになっちゃう」
変なところで正義感があるんだよなコイツは、そんな事じゃこの先も不安なんだよな。
「連れていけばいい」
「でもそれじゃ私が子供ってバレちゃうよ?」
「関係ないお前の強さに惚れてくるんだし大丈夫だろ」
「う~、根拠がないよ」
「てか、もう面倒だしどうでもいい」
俺達が喋り込んでいるとあいつがやって来た。
「おーい、歩美さん待って下さいよ」
あいつがきて歩美はイヤイヤ覚悟を決めたようだ。
「今から獣王の檻にあるダンジョンに行こうとしています貴方は来る覚悟がありますか?」
緊張気味に歩美が言うとシンはすぐに返事を返してきた。
「もちろんです、歩美さんの行く所ならたとえ地の底空の果て何処にでもついて行きます」
地の底空の果てって火の中水の中の異世界バージョンなのか?
最後にどうでもいい事を考える主人公はお約束
次回ダンジョンの下準備
「おめでとうございます歩美様」
満面の笑みで迎えてくれた受付嬢のシズナは歩美に駆け寄ってきた。
「これで歩美様はAランクに認定されます」
どうやら歩美のランクはモヒカンと同じAランクのようだ。
「本気でないとはいえジャスティー様に勝つなんて予想もしませんでした」
???
「本気じゃなかったの?」
「ええ、ジャスティー様の本来の戦闘スタイルは二つの大剣を使った双大剣なんですよ」
「双大剣ってどんなの?」
「知らないのですか?まあ無理もありませんね」
受付嬢は双大剣とジャスティーの使う双大剣の説明をしてくれた。
「双大剣とは2本の大剣を使うスタイルで大剣を片手で振り回す程の力が無ければ出来ない戦い方で常識外れの力を持つジャスティー様にぴったりのスタイルです、そしてジャスティー様の持つ双大剣の名はルイン・バインドと言います。」
受付嬢が興奮気味に双大剣の名前を叫んだ。
「ルイン・バインドとは昔世界一硬いと言われていたバインドという魔物の素材を鉱山が豊富な帝国ルインで作り上げた大剣でルインは重く高い攻撃力を誇りバインドは分厚く高い防御力を誇った剣なのです、つまり攻守において優れた性能を持っているのです」
受付嬢が一気に説明したので聞き逃した部分もあるが凄まじい武器だということは分かった。
「しかし、あまりにも重すぎる為に誰も使いこなせない為に帝国は武術大会の景品として出すと世界中にそのしらせを出したんです」
歩美はいつもと違う受付嬢の姿と威圧に押されて何も言えずにただ黙って聞いているしか無かった。
「あ!!ゴホン失礼しました」
やっと自分が興奮していた事に気付いた受付嬢はすぐさま非礼を詫びてきた。
「つまりその武術大会で優勝したのが「そうこの俺だ!!」
歩美の隣にいつの間にか立っていたモヒカンが口を挟んできた。
「ジャスティー様お帰りなさいませ」
受付嬢はいつも通りに挨拶をした。
「シズナは武器には目がないからな」
「大変失礼しました歩美様」
「もう良いですよ」
歩美はいつも通りの受付嬢に戻ってホッとしてる。
「ところで嬢ちゃんダンジョンに挑戦してみないか?」
「ダンジョン?」
ダンジョンだとこの世界にあるなんて聞いた事ないぞ??
「ダンジョンはここから北のルイン帝国との間にある獣王の檻と呼ばれる場所にあるんだ」
聞いた事のない場所に歩美が困っていると受付嬢が地図を持ってきて説明してくれた。
「獣王の檻とは昔巨大な魔獣がいた場所で硬いヴェニデアの木で囲まれた森が魔獣を外に出さなかった事から檻と呼ばれているんです」
「その森の巨大な岩の近くにでっかい縦穴が在るからそこに行けばダンジョンがあるって訳だ」
場所は分かったが俺達は世界の歪みを直す旅をし無ければいけない為寄り道はあまり出来ないそう思っていたときモヒカンが歩美に対して小声で話していたので集中して聞いてみた。
(実はダンジョンの奥にいる奴はこの世界の歪みの一つで異世界のモンスターなんだ)
歩美が驚いて声を出して問い詰めた。
「それって本当!?」
(声がでかいって嬢ちゃん)
(何で声を小さくする必要があるの?)
(この世界の宗教団体は力が強くてダンジョンに歪みの一つがあるってバレたら全てのダンジョンを閉鎖しちまうだろうからな)
(ふ~ん?)
(まだ分かってないのか、つまりダンジョンを閉鎖されたら他の冒険者達の収入源が無くなっちまうから宗教団体に聞かれちゃまずいのさ奴らの耳や目は何処にでも潜んでいるからな)
(よく分かったわ)
モヒカンの説明が終わりダンジョンに向かう。
「ちょっと待ってくれ歩美さん」
突然後ろから歩美を呼ぶ声が聞こえた。
振り向くと昨日の勝負を挑んできた青年のシンが立っていた。
「歩美さんあなたの戦い方をみて感動しましたぜひ私をパーティーに入れて下さい」
「え!?」
突然パーティーに入れてくれと言われ困惑する歩美はキョロキョロと姿を隠す俺を捜し始めた。
「返事をいただきたいのですが」
「は、はい」
「よろしいのですか、これからよろしくお願いします歩美さん」
歩美が否定する前にマシンガンの様にペラペラ喋りパーティーに入ってきた。
「いや~、そろそろソロじゃ厳しいかと思ってたんですよその時歩美さんの華麗な戦い方をみてこの人のパーティーに入ろうそう思ったんです」
何だか就職の面接みたいな事を言い始めたシンを無視する歩美はそっとギルドを出た。
「おい、歩美」
俺が歩美に声をかけた瞬間歩美は焦って俺に頼ってきた。
「ザッちゃんどうしよう?」
「さっさとダンジョンに向かえばいいだろうが」
「でもそれじゃあの人独りボッチになっちゃう」
変なところで正義感があるんだよなコイツは、そんな事じゃこの先も不安なんだよな。
「連れていけばいい」
「でもそれじゃ私が子供ってバレちゃうよ?」
「関係ないお前の強さに惚れてくるんだし大丈夫だろ」
「う~、根拠がないよ」
「てか、もう面倒だしどうでもいい」
俺達が喋り込んでいるとあいつがやって来た。
「おーい、歩美さん待って下さいよ」
あいつがきて歩美はイヤイヤ覚悟を決めたようだ。
「今から獣王の檻にあるダンジョンに行こうとしています貴方は来る覚悟がありますか?」
緊張気味に歩美が言うとシンはすぐに返事を返してきた。
「もちろんです、歩美さんの行く所ならたとえ地の底空の果て何処にでもついて行きます」
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