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三章.雪豹の青年
88.雪豹の青年とエピローグ
ロウエンに教えてもらいながら、慣れない仕事をこなす。スノウに任されたのは、まだアークのスケジュール管理と書類の分別くらいだけれど、数が多いから大変だ。
「スノウ、休憩にしよう?」
「まだ終わってないの……」
スノウを膝上に乗せようと、手を伸ばしてくるアークを躱す。
未分別の書類がまだ一山残っていた。任されたからには、ちゃんと終わらせてから休憩に入りたい。それにそうしないと、分別の後に書類を確認するアークの仕事も遅れることになる。
「……もっと仲良く過ごせると思ったのに。スノウは真面目すぎる」
「イチャイチャするのは、時と場合を考えないとダメって、ロウエンが言ってたよ。アーク、もうちょっと待っていてね」
「……しっかりしすぎるのも問題だな」
ムッと顔を顰めるアークの言葉を聞いて、スノウは書類の陰で笑みを噛み殺した。
共に仕事をするようになって、アークに抱いていた印象が少し変わった。
カッコいいのは変わらないけれど、ちょっとわがままで、子どもっぽいところもあるのだと分かったのだ。
これはスノウが大人になったからそう感じるのかもしれないし、関係性が子どもの頃とは変わったことが影響している可能性もある。
やはり発情期を共に過ごしたことは、番の関係として大きな出来事だった。
「んっ!? ちょっ、アーク、ダメだってば――!」
不意に腰に巻きついた腕に、力強く引き寄せられた。アークの胸に手をついて身体を支えながら、噛みつくように口付けてくるアークに必死に抗議する。
困ったことに、真面目に仕事をしているスノウに、アークが我慢ならなくなることは度々あった。
「んんっ……ぁ、ふぁ……アーク、まだ、ダメ!」
なんとか顔を反らしてキスから逃れ、アークの唇に手のひらを押しつけて塞ぐと、不満そうな目がスノウを見下ろした。
「……スノウは、仕事と俺、どっちが大切なんだ」
「なに、それ……ふふっ。アークのことが大切に決まってるでしょ」
まさかの質問に、スノウは吹き出すように笑ってしまう。
アークは嫉妬深い。番なら当然だと言われたけれど、スノウより断然独占欲が強いと思う。
スノウがたくさんの人に見られるのを嫌がるし、城の外に出すのも基本的に拒む。たまに出掛けるのは、アークとデートをするときだけ。
その嫉妬深さは嫌いではないし、愛情の強さゆえだと分かっているから嬉しいくらいだけれど。仕事にまで嫉妬するとは思わなかった。
本来なら、そんな思いを抱くのは、スノウの方だと思うけれど。
(仕方ないなぁ――)
大好きで、カッコ良くて、頼りになって、強くて、自慢になる、スノウの愛しい番。唯一の運命。これから先、死す時まで共に過ごすはずの人。
最近、アークのことがひどく可愛らしく感じられて、心が温かくなる。頭をなでなでして、望むこと全部を叶えてあげたくなる。
アークの方が、スノウよりうんと年上なのは分かっているのに、甘やかしたいのだ。
「アーク」
「なんだ?」
スノウに笑われて、ちょっと不機嫌そうなアークの頬を撫でる。
「アークがお仕事ちゃんと頑張ったら、夜は僕が頑張るね!」
「っ! ……言ったな?」
アークは驚いて目を丸くした後、ニヤッと笑った。目に喜色が浮かんでいる。分かりやすく上機嫌だ。
スノウは忍び笑って、『やっぱり可愛いなぁ』と思う。
アークは番なのだから、スノウを好きにしたって誰も文句は言わないだろうに、いつだってスノウの意思を優先してくれる。その上で、ベッドで睦み合うことを、なによりも喜んでくれるのだ。
スノウもアークとベッドで仲良く過ごすのが好きだ。恥ずかしいし疲れるけれど、アークの愛情をこれでもかと感じるから。
ただ一つ問題なのは、アークの体力がありすぎること。スノウの体力では、アークが満足しきる前に疲れ果ててしまうことが多い。
(体力つけたいなぁ)
最近の悩みについて考えていたところで、ロウエンが執務室に入ってきた。寄り添うスノウたちを見て、呆れた顔をしている。
こんな場面を見られるのは、これで何回目だろうか。そんな風に思うくらい、アークがスノウに悪戯してくることが多いのだ。
「またですか。時と場合を考えてくださいと、言いましたよね?」
「分かった分かった」
睨まれたアークが適当に返しながら、スノウの頬にキスを落とす。
「スノウ、愛してる。夜が楽しみだ」
「……うん、僕も愛してる。でも、夜はほどほどにしてね?」
「さて? スノウが頑張ってくれると言ったからなぁ」
惚けたように言いながら離れていくアークを見て、スノウは再び笑う。
たくさん一緒に過ごせて、愛情をいっぱい感じて、スノウは幸せだ。幼い頃、母と別れたばかりの頃には、考えたこともなかった生活だけれど。もう、アークがいない人生なんて考えられない。
(本当に、僕は幸せ者だ。……愛しい番。一生、アークの傍にいたい――)
アークと共にいることが、スノウの唯一にして絶対の望み。アークがいなければ、スノウは今ここにいないのだから。
既に幸せで満ち足りているけれど、一つだけさらに望むとするなら――。
「……アーク、僕、そろそろ赤ちゃんほしいな」
「ングッ、ゴホッ……突然、何を……」
「おやまぁ……」
顔を僅かに赤くして、スノウを見つめてくるアークに微笑む。ロウエンが揶揄混じりの目を向けてきていることは気にならなかった。
「アークとたくさんの家族を作りたいんだよ!」
スノウのアークとの幸せはまだ始まったばかり。きっとこれからも、泣きたくなるくらい幸せな日々が、スノウたちを待っているのだ。
――――――
これにて、本編完結とさせていただきます!
後日談や続編などを書くかもしれません。お気づきの際は、再びお付き合いいただけましたら幸いです……(*´ω`*)
「スノウ、休憩にしよう?」
「まだ終わってないの……」
スノウを膝上に乗せようと、手を伸ばしてくるアークを躱す。
未分別の書類がまだ一山残っていた。任されたからには、ちゃんと終わらせてから休憩に入りたい。それにそうしないと、分別の後に書類を確認するアークの仕事も遅れることになる。
「……もっと仲良く過ごせると思ったのに。スノウは真面目すぎる」
「イチャイチャするのは、時と場合を考えないとダメって、ロウエンが言ってたよ。アーク、もうちょっと待っていてね」
「……しっかりしすぎるのも問題だな」
ムッと顔を顰めるアークの言葉を聞いて、スノウは書類の陰で笑みを噛み殺した。
共に仕事をするようになって、アークに抱いていた印象が少し変わった。
カッコいいのは変わらないけれど、ちょっとわがままで、子どもっぽいところもあるのだと分かったのだ。
これはスノウが大人になったからそう感じるのかもしれないし、関係性が子どもの頃とは変わったことが影響している可能性もある。
やはり発情期を共に過ごしたことは、番の関係として大きな出来事だった。
「んっ!? ちょっ、アーク、ダメだってば――!」
不意に腰に巻きついた腕に、力強く引き寄せられた。アークの胸に手をついて身体を支えながら、噛みつくように口付けてくるアークに必死に抗議する。
困ったことに、真面目に仕事をしているスノウに、アークが我慢ならなくなることは度々あった。
「んんっ……ぁ、ふぁ……アーク、まだ、ダメ!」
なんとか顔を反らしてキスから逃れ、アークの唇に手のひらを押しつけて塞ぐと、不満そうな目がスノウを見下ろした。
「……スノウは、仕事と俺、どっちが大切なんだ」
「なに、それ……ふふっ。アークのことが大切に決まってるでしょ」
まさかの質問に、スノウは吹き出すように笑ってしまう。
アークは嫉妬深い。番なら当然だと言われたけれど、スノウより断然独占欲が強いと思う。
スノウがたくさんの人に見られるのを嫌がるし、城の外に出すのも基本的に拒む。たまに出掛けるのは、アークとデートをするときだけ。
その嫉妬深さは嫌いではないし、愛情の強さゆえだと分かっているから嬉しいくらいだけれど。仕事にまで嫉妬するとは思わなかった。
本来なら、そんな思いを抱くのは、スノウの方だと思うけれど。
(仕方ないなぁ――)
大好きで、カッコ良くて、頼りになって、強くて、自慢になる、スノウの愛しい番。唯一の運命。これから先、死す時まで共に過ごすはずの人。
最近、アークのことがひどく可愛らしく感じられて、心が温かくなる。頭をなでなでして、望むこと全部を叶えてあげたくなる。
アークの方が、スノウよりうんと年上なのは分かっているのに、甘やかしたいのだ。
「アーク」
「なんだ?」
スノウに笑われて、ちょっと不機嫌そうなアークの頬を撫でる。
「アークがお仕事ちゃんと頑張ったら、夜は僕が頑張るね!」
「っ! ……言ったな?」
アークは驚いて目を丸くした後、ニヤッと笑った。目に喜色が浮かんでいる。分かりやすく上機嫌だ。
スノウは忍び笑って、『やっぱり可愛いなぁ』と思う。
アークは番なのだから、スノウを好きにしたって誰も文句は言わないだろうに、いつだってスノウの意思を優先してくれる。その上で、ベッドで睦み合うことを、なによりも喜んでくれるのだ。
スノウもアークとベッドで仲良く過ごすのが好きだ。恥ずかしいし疲れるけれど、アークの愛情をこれでもかと感じるから。
ただ一つ問題なのは、アークの体力がありすぎること。スノウの体力では、アークが満足しきる前に疲れ果ててしまうことが多い。
(体力つけたいなぁ)
最近の悩みについて考えていたところで、ロウエンが執務室に入ってきた。寄り添うスノウたちを見て、呆れた顔をしている。
こんな場面を見られるのは、これで何回目だろうか。そんな風に思うくらい、アークがスノウに悪戯してくることが多いのだ。
「またですか。時と場合を考えてくださいと、言いましたよね?」
「分かった分かった」
睨まれたアークが適当に返しながら、スノウの頬にキスを落とす。
「スノウ、愛してる。夜が楽しみだ」
「……うん、僕も愛してる。でも、夜はほどほどにしてね?」
「さて? スノウが頑張ってくれると言ったからなぁ」
惚けたように言いながら離れていくアークを見て、スノウは再び笑う。
たくさん一緒に過ごせて、愛情をいっぱい感じて、スノウは幸せだ。幼い頃、母と別れたばかりの頃には、考えたこともなかった生活だけれど。もう、アークがいない人生なんて考えられない。
(本当に、僕は幸せ者だ。……愛しい番。一生、アークの傍にいたい――)
アークと共にいることが、スノウの唯一にして絶対の望み。アークがいなければ、スノウは今ここにいないのだから。
既に幸せで満ち足りているけれど、一つだけさらに望むとするなら――。
「……アーク、僕、そろそろ赤ちゃんほしいな」
「ングッ、ゴホッ……突然、何を……」
「おやまぁ……」
顔を僅かに赤くして、スノウを見つめてくるアークに微笑む。ロウエンが揶揄混じりの目を向けてきていることは気にならなかった。
「アークとたくさんの家族を作りたいんだよ!」
スノウのアークとの幸せはまだ始まったばかり。きっとこれからも、泣きたくなるくらい幸せな日々が、スノウたちを待っているのだ。
――――――
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