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第五章 アイドルの企み
九十二話
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「盗聴……!?」
「うん、だからあんまり大きな声で話さないで」
麗音は俺を優しく抱きしめ、頭を撫でる。
「相手は俺達に接触してくるくらい好戦的だよ、もしかしたら盗聴器が仕掛けられてるかもしれない」
「そんなっ……!じゃあ撤去を」
「撤去したらこっちの動きがバレる、そしたら別の手段を使って来るかもしれない。だから泳がせるんだ」
「でも……」
「大丈夫、明日全部終わらせるから」
そう言って麗音は優しくキスをした。
-
翌日の夜。
「……本当にここで会うのかよ」
何度かテレビで見かけた、天を突くような高級ホテル。
そのスイートルームなんていくらするか分からない。
そんな所に、麗音と桃澤が二人で……?
考えただけでも吐きそうだった。
俺は麗音が用意したという黒スーツに身を包み、インカムを耳にかけた。
「では、何かありましたらご連絡ください」
鷲見さんは相変わらず冷淡に、しかしどこか嬉しそうにそう告げて、リムジンを駐車場に停めに行った。
「じゃあ、しゅん兄ちゃん、もし何かあったらこれ読んで」
「ん?何だこれ」
麗音は小さく折りたたんだメモを渡した。
「もしもの時の行動表だよ。しゅん兄ちゃんを一人にするのは、俺も心苦しいから」
麗音は淋しそうに笑った。
「うん、だからあんまり大きな声で話さないで」
麗音は俺を優しく抱きしめ、頭を撫でる。
「相手は俺達に接触してくるくらい好戦的だよ、もしかしたら盗聴器が仕掛けられてるかもしれない」
「そんなっ……!じゃあ撤去を」
「撤去したらこっちの動きがバレる、そしたら別の手段を使って来るかもしれない。だから泳がせるんだ」
「でも……」
「大丈夫、明日全部終わらせるから」
そう言って麗音は優しくキスをした。
-
翌日の夜。
「……本当にここで会うのかよ」
何度かテレビで見かけた、天を突くような高級ホテル。
そのスイートルームなんていくらするか分からない。
そんな所に、麗音と桃澤が二人で……?
考えただけでも吐きそうだった。
俺は麗音が用意したという黒スーツに身を包み、インカムを耳にかけた。
「では、何かありましたらご連絡ください」
鷲見さんは相変わらず冷淡に、しかしどこか嬉しそうにそう告げて、リムジンを駐車場に停めに行った。
「じゃあ、しゅん兄ちゃん、もし何かあったらこれ読んで」
「ん?何だこれ」
麗音は小さく折りたたんだメモを渡した。
「もしもの時の行動表だよ。しゅん兄ちゃんを一人にするのは、俺も心苦しいから」
麗音は淋しそうに笑った。
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