5 / 24
第1章 こんにちは異世界!
謁見と始まりを告げる声
しおりを挟む
乙女ゲームの世界にトリップした私は、
トントン拍子に聖獣と契約して、 3人目の神子候補になりました!
ゲーム内での相談役でもあるエスターさんに出会い、
更には私がゲームをプレイしていた時の大本命でもある
シュテル様にも出会っちゃいました!
そして私は今、異例でもある【3人目の神子候補】として、
謁見の為に宮殿の応接間の様な場所に居る
どうやら、シュテル様が先触れとして神子様や守護者・神子候補の方々へと声を掛けてくださったので、
今、謁見の間には続々と関係者の方々が集まって居るようだ…
神子様に守護者・神子候補の方々と合わせて 11名全員が集合すると知らされ、
人前が得意でない私にとっては緊張 MAX な状態である
「…大丈夫かな」
ポツリと本音を漏らせば、すかさずエスターさんが私の手を握ってくれる
「不安なの?貴方ならきっと大丈夫よ。」
うぅ、その温かい言葉に癒される!!
「ありがとうございます…認められるかどうか分かりませんが、
私、精一杯頑張りたいと思います。」
未だに緊張は解けないものの、
こうやって隣にエスターさんが居てくれるから少しは安心できるよ!
そんなほのぼのした会話をする中、
メイドさんが謁見の前に身なりを整える準備を始めてくれた
といっても、
着ている服は事務服なのである意味きっちりとしているし、
私が着ている服は事務服の中でもストライプの柄が入っているものなので、
普通よりはちょっとお洒落目だ
服の正式なサイズも分からないので、洋服はそのままで髪型だけ整えてくれる
仕上がった私は、
ストライプの事務服に編みこみできっちりと結いあげられた髪型で
胸元の十字架のネックレスに変化したヴィルの瞳と同じ色の紫の石がついた
羽のモチーフがついたバレッタが付けられた
「わぁ……凄い!ありがとうございます!!」
鏡に映る結いあげられた髪を見て、思わずため息を漏らしながら頭を下げたら、
メイドさんは少し驚いたような顔をした後、嬉しそうに微笑み部屋を去って行った
何故、驚いたような顔をしていたのかと不思議に思うと
エスターさんが鏡越しに後ろから声をかけてくれた
「神子様や守護者様方・神子候補は神と同じ様な神聖な対象として見られるから、
普通はお礼なんて言わないのよ。
だから素直に喜んでくれた上にお礼を言われた事がきっと嬉しかったんじゃないかしら」
そうか…
日本人はお辞儀と礼節の国として有名だからつい習慣で頭を下げてお礼を言っちゃったけど、
この世界での私は日本での皇族や海外 VIP 扱いと同じか…
お礼をいうのは良いとして、頭を下げるのはメイドさん達の立場を考えれば、
出来るだけ抑えておこうかな。
「そうだったんですね、ありがとうございます。
あまりメイドさん達を困らせない様に気を付けます」
新しいこの世界の常識をひとつ学んだ私は、
頷きながらエスターさんに向き直ると、コンコンというノックの後、
執事さんらしき人が顔を見せる
「どうやら、謁見の準備が整ったようね?」
エスターさんの言葉を聞いて再び緊張が戻ってくる。
私は背筋を伸ばして手を前に組む
俗にいう、デパートの開店時のいらっしゃいませ~の態勢だ
エスターさんが少し先を歩き、振り返ると私を扉へと促す
「さ、行きましょうか…ユウ、貴方なら大丈夫よ!自信を持って?」
「…はい!」
覚悟を決めた私は顎を引きできるだけ優雅に見える様にゆっくりと歩き出す
謁見の間の扉が開かれるとそこはゲームで何度も見てきた広間が現れた
わぁー凄い綺麗…
庭園から宮殿への間もエスターさんに笑われながら、
おのぼりさん宜しくキョロキョロしまくった私だが、此処は我慢!
辺りを見渡したいのを我慢しつつ、神子様の玉座まで真っ青な絨毯が引かれた上をひたすら歩き
少し高い壇上の上で待つ神子様の前で足を止める
エスターさんが先導してくれるとはいえ、
神子様候補や守護者様達が左右に並ぶ真ん中を十戒宜しく歩くのは辛かった…
唯一の顔見知りと言える、
シュテル様以外の方々からの興味と疑惑に満ちた目線が痛い…
背中にビシビシ刺さるのを感じる
うぅ…視線に負けそう…けど此処は 3 ●才の意地で表情は崩さない!
毅然とした態度で神子様の前に立つ私とエスターさんが神子様へ頭を下げる
それはこの世界の挨拶形式で、フランスやイギリスとか、どっかの挨拶と同じで
スカートをつまみ片足を後ろに下げて腰を少し落としながら頭を下げるやり方だ
ちなみに男性は利き手を背中に、反対の手を心臓にあてるタイプの挨拶なのでもろ外国系
「神子様…3人目の神子様候補をお連れ致しました。
聖獣との契約の瞬間も全てこの目で見ておりますので、
この世界に誓って、嘘偽りはありません。」
頭のみ下げたままの姿勢でエスターさんが説明をすると
「…嘘……」「マジか!?」「…3人目が存在するだと?」等、
シュテル様以外の守護者の方々と神子様候補の2人から驚きと戸惑いの声が上がる
すると神子様の挙げられた片手が場を制す
シーンと静まり返る中、
ゆっくりと神子様が声をかけた
「静かに。エスターと3人目の神子候補よおもてを上げよ」
神子様の声に私達は揃って顔を上げる
次の瞬間、私の目の前には現神子様の神々しいお姿が…!!!
ゲームの世界ではお顔の部分のみヴェールで覆われていたが、
この世界ではヴェールは付けておらず、お顔が見えた
そのあまりの可愛らしさと可憐な声に私は思わず見惚れてしまった
「して、3人目の神子候補よ…名は?」
「……あ、はい、私はユウと申します」
ヤバイ、見惚れて一瞬答えに遅れてしまった!
「ユウか……ではユウ、そなたと聖獣の契約の証を見せて欲しい」
神子様が再び片手を上げると従者の方が、
西瓜程もある大きな水晶玉の乗った台を私の目の前に運んできた
これって…
十字架を水晶玉に近付けるとステータス画面が表示されて、
現在のどれだけ神子に相応しいかを測る、
通称、神子度測定機じゃない!(正式名称は神子水晶)
しかも一週間に一度測定されて、
ある一定値、神子度が貯まると十字架の裏に宝石が一つついて、
十字架の裏が宝石で埋まる(ゲームだと全部で 12 ヶの宝石が必要)と
晴れて神子になれる…というシステムだった
更に思い出したのが、
十字架の全面、つまり聖獣の目の色の宝石の付く位置によって、
主人公やライバルの性格が一目で解るシステムだ
十字架の上に行けば行くほど優秀とされていて、
十字の横棒の右側に寄っていればプライドが高く、
左側だと穏やかな性格で、
もしこの世界の初期設定が【やさしい】モード設定なら
本来の主人公であるメアリーは十字クロスする部分の少し下に付いていて
少し左寄りなので優しい性格
ライバルのヴェルリーンは十字の横棒の右側に付いていたので、
プライドが高い性格だったはずだ…
ちなみに私の十字架を確認すると、ちょうど十字がクロスする中央に付いている
うん。
チートではないけど、かなり好位置に居るな…バランスが非常に良いって事だね♪
内心でガッツポーズをしながら契約の証である十字架を水晶玉に近付ける
すると、水晶玉が淡く光り、ステータス画面が表示される
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
【名前】ユウ
【性別】女性
【年齢】17歳
【契約聖獣名】ヴェル
【スキル】
知力:8
マナー:6
精神:9
神子力:7
魔法力:6
【備考】
異世界からの召喚者
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ふむふむ、中々良いな
ちなみに、スキルの神子力が10になると
ワンランクアップの石が十字架の裏面に1つ付くようになっている筈なので、
あと3つ分何かしらの特訓をすればランクアップするだろう
「異世界ですって?」
「ねぇ、見て!他の神子候補より神子力が高いよ?」
「本当に契約が成立しているのか…」等、
再び守護者の方々と神子様候補の二人から驚きと戸惑いの声が上がる
今度のは流石のシュテル様でも驚くだろうな…と、戸惑っている振りをしながら、
目線をさり気に後方に向けたり、エスターさんを見たりして誤魔化しながらシュテル様を確認する……
…他の守護者の方々までは見られなかったが、
何で驚かないでオーラが紫に光ったんだろう?
今日だけで5回も好感度がアップしてるので、どうしても公式説を疑ってしまう…
どうかヤンデレだけにはなりませんように!!!
大本命のあの方がヤンデレにだけはなって欲しくない!
私は心の中で静かに祈りつつ、
ステータスが表示されたまま、神子様を真っ直ぐ見つめた
「…皆、その目で確認をした事だろう。
ユウは聖獣と契約せし、異世界より召喚された3人目の神子候補である」
神子様がハッキリと口に出すと周りの空気がピンと張り詰める
これは、反発来るかもな…と思っていたら即座に声が上がった
「…神子様、恐れながらお聞きしたい事がございます。
次代の神子候補の宣言時、この広間へと現れた聖獣は2匹であった筈。
何故、3匹目の聖獣が現れ神子候補を異世界より召喚したのでしょうか?」
真剣な面持ちで神子様へと声をかけたのは、
守護者の中で一番真面目で堅実な性格で
陽の力を持ち神子様を支える役目を持つジェズス様だ
お堅い発言キター!
しかもこの方のCV.遅水笑さんー!
予想通りの反応に私の内心はニヤニヤが止まらない
すると、もう一人疑問の声をあげた人が居た
「恐れながら……私も疑問に思います。私とメアリーという神子候補が選ばれた今、
何故もう一人の神子候補が選出されなければならないのでしょうか?
メアリーはともかく私の力が不足しているとは思えません!」
おぉ、出た出た!
乙女ゲームならではの神子候補からの反発!!
チラリとヴェルリーンを見ると彼女は私をキッと見据えて居た
さて、ここから神子様がどういう風に皆を納得させるのだろうか?
私も、この展開に関しては未知数の可能性がある為ドキドキしながら神子様を見つめる
「確かに皆が疑問に思うのも仕方ない話だ。私が退位を宣言した時、
確かに現れた聖獣は2匹であった。
だが、その夜にもう1匹の聖獣が現れたのだ…
そして私に異世界より神子候補を召喚をする。と告げて時空を越えて去って行った……
戻って来たのを知ったのは、神子候補と聖獣が契約を結んだ時だ。
因みに現神子候補の力に偏りもない。」
だから今までは話す事はあえて控えて、
本当に契約が結ばれて神子候補が現れた時に話すつもりだったのだと神子様は皆に説明をする
その言葉でメアリーと守護者の方々は何処か納得した様だが、
ヴェルリーンだけはそうも簡単には行かないようだ…
言葉は発さないものの、私を見る目は厳しい…
うーん…
どうやらステータスを見て、ヴェルリーンにライバル認定されたみたいだな…
本来、あまり女の子とは争いたくない為、ちょっと困った顔をしながら、
ヴェルリーンの反対側に立っていたアンリに目線を移すと私を見て優しく微笑んでくれていた
よしよし、メアリーは私に好意的な感じか…
対人関係を把握していると神子様から声をかけられた
「ユウ…契約が終了した今、そなたは異世界より召喚されし3人目の神子候補として此処に居る。
そなたの衣食住や身の安全は全て保証しよう。
今より正式な神子候補として次代の神子になるべく2人と共に努めて欲しい」
私は慌てて神子様に向き直り頭を下げる
「…私自身、まだあまり状況が理解出来ていない上に、
この世界の常識すら分からない様な至らない異世界人ですが、
神子候補として喚ばれ契約をしてしまった以上、精一杯努めさせて頂きます」
キッパリと言い切る私に、
隣に居るエスターさんが微笑んでくれる気配を感じ頭を上げると神子様も微笑んでくれていた!
「現神子の名において、此処にユウを3人目の次代神子候補として認める!」
あぁ~神子様スマイル!
めちゃくちゃ可愛い~!!!!!
私は神子様に釘付けで、
背後に居るヴェルリーンからの鋭い視線と
シュテル様の6回目の好感度アップに気付かないでいたのであった…
*****************
第4話完了!
ご指摘・ご感想をお待ちしております!
第5話は次週アップ予定です。
トントン拍子に聖獣と契約して、 3人目の神子候補になりました!
ゲーム内での相談役でもあるエスターさんに出会い、
更には私がゲームをプレイしていた時の大本命でもある
シュテル様にも出会っちゃいました!
そして私は今、異例でもある【3人目の神子候補】として、
謁見の為に宮殿の応接間の様な場所に居る
どうやら、シュテル様が先触れとして神子様や守護者・神子候補の方々へと声を掛けてくださったので、
今、謁見の間には続々と関係者の方々が集まって居るようだ…
神子様に守護者・神子候補の方々と合わせて 11名全員が集合すると知らされ、
人前が得意でない私にとっては緊張 MAX な状態である
「…大丈夫かな」
ポツリと本音を漏らせば、すかさずエスターさんが私の手を握ってくれる
「不安なの?貴方ならきっと大丈夫よ。」
うぅ、その温かい言葉に癒される!!
「ありがとうございます…認められるかどうか分かりませんが、
私、精一杯頑張りたいと思います。」
未だに緊張は解けないものの、
こうやって隣にエスターさんが居てくれるから少しは安心できるよ!
そんなほのぼのした会話をする中、
メイドさんが謁見の前に身なりを整える準備を始めてくれた
といっても、
着ている服は事務服なのである意味きっちりとしているし、
私が着ている服は事務服の中でもストライプの柄が入っているものなので、
普通よりはちょっとお洒落目だ
服の正式なサイズも分からないので、洋服はそのままで髪型だけ整えてくれる
仕上がった私は、
ストライプの事務服に編みこみできっちりと結いあげられた髪型で
胸元の十字架のネックレスに変化したヴィルの瞳と同じ色の紫の石がついた
羽のモチーフがついたバレッタが付けられた
「わぁ……凄い!ありがとうございます!!」
鏡に映る結いあげられた髪を見て、思わずため息を漏らしながら頭を下げたら、
メイドさんは少し驚いたような顔をした後、嬉しそうに微笑み部屋を去って行った
何故、驚いたような顔をしていたのかと不思議に思うと
エスターさんが鏡越しに後ろから声をかけてくれた
「神子様や守護者様方・神子候補は神と同じ様な神聖な対象として見られるから、
普通はお礼なんて言わないのよ。
だから素直に喜んでくれた上にお礼を言われた事がきっと嬉しかったんじゃないかしら」
そうか…
日本人はお辞儀と礼節の国として有名だからつい習慣で頭を下げてお礼を言っちゃったけど、
この世界での私は日本での皇族や海外 VIP 扱いと同じか…
お礼をいうのは良いとして、頭を下げるのはメイドさん達の立場を考えれば、
出来るだけ抑えておこうかな。
「そうだったんですね、ありがとうございます。
あまりメイドさん達を困らせない様に気を付けます」
新しいこの世界の常識をひとつ学んだ私は、
頷きながらエスターさんに向き直ると、コンコンというノックの後、
執事さんらしき人が顔を見せる
「どうやら、謁見の準備が整ったようね?」
エスターさんの言葉を聞いて再び緊張が戻ってくる。
私は背筋を伸ばして手を前に組む
俗にいう、デパートの開店時のいらっしゃいませ~の態勢だ
エスターさんが少し先を歩き、振り返ると私を扉へと促す
「さ、行きましょうか…ユウ、貴方なら大丈夫よ!自信を持って?」
「…はい!」
覚悟を決めた私は顎を引きできるだけ優雅に見える様にゆっくりと歩き出す
謁見の間の扉が開かれるとそこはゲームで何度も見てきた広間が現れた
わぁー凄い綺麗…
庭園から宮殿への間もエスターさんに笑われながら、
おのぼりさん宜しくキョロキョロしまくった私だが、此処は我慢!
辺りを見渡したいのを我慢しつつ、神子様の玉座まで真っ青な絨毯が引かれた上をひたすら歩き
少し高い壇上の上で待つ神子様の前で足を止める
エスターさんが先導してくれるとはいえ、
神子様候補や守護者様達が左右に並ぶ真ん中を十戒宜しく歩くのは辛かった…
唯一の顔見知りと言える、
シュテル様以外の方々からの興味と疑惑に満ちた目線が痛い…
背中にビシビシ刺さるのを感じる
うぅ…視線に負けそう…けど此処は 3 ●才の意地で表情は崩さない!
毅然とした態度で神子様の前に立つ私とエスターさんが神子様へ頭を下げる
それはこの世界の挨拶形式で、フランスやイギリスとか、どっかの挨拶と同じで
スカートをつまみ片足を後ろに下げて腰を少し落としながら頭を下げるやり方だ
ちなみに男性は利き手を背中に、反対の手を心臓にあてるタイプの挨拶なのでもろ外国系
「神子様…3人目の神子様候補をお連れ致しました。
聖獣との契約の瞬間も全てこの目で見ておりますので、
この世界に誓って、嘘偽りはありません。」
頭のみ下げたままの姿勢でエスターさんが説明をすると
「…嘘……」「マジか!?」「…3人目が存在するだと?」等、
シュテル様以外の守護者の方々と神子様候補の2人から驚きと戸惑いの声が上がる
すると神子様の挙げられた片手が場を制す
シーンと静まり返る中、
ゆっくりと神子様が声をかけた
「静かに。エスターと3人目の神子候補よおもてを上げよ」
神子様の声に私達は揃って顔を上げる
次の瞬間、私の目の前には現神子様の神々しいお姿が…!!!
ゲームの世界ではお顔の部分のみヴェールで覆われていたが、
この世界ではヴェールは付けておらず、お顔が見えた
そのあまりの可愛らしさと可憐な声に私は思わず見惚れてしまった
「して、3人目の神子候補よ…名は?」
「……あ、はい、私はユウと申します」
ヤバイ、見惚れて一瞬答えに遅れてしまった!
「ユウか……ではユウ、そなたと聖獣の契約の証を見せて欲しい」
神子様が再び片手を上げると従者の方が、
西瓜程もある大きな水晶玉の乗った台を私の目の前に運んできた
これって…
十字架を水晶玉に近付けるとステータス画面が表示されて、
現在のどれだけ神子に相応しいかを測る、
通称、神子度測定機じゃない!(正式名称は神子水晶)
しかも一週間に一度測定されて、
ある一定値、神子度が貯まると十字架の裏に宝石が一つついて、
十字架の裏が宝石で埋まる(ゲームだと全部で 12 ヶの宝石が必要)と
晴れて神子になれる…というシステムだった
更に思い出したのが、
十字架の全面、つまり聖獣の目の色の宝石の付く位置によって、
主人公やライバルの性格が一目で解るシステムだ
十字架の上に行けば行くほど優秀とされていて、
十字の横棒の右側に寄っていればプライドが高く、
左側だと穏やかな性格で、
もしこの世界の初期設定が【やさしい】モード設定なら
本来の主人公であるメアリーは十字クロスする部分の少し下に付いていて
少し左寄りなので優しい性格
ライバルのヴェルリーンは十字の横棒の右側に付いていたので、
プライドが高い性格だったはずだ…
ちなみに私の十字架を確認すると、ちょうど十字がクロスする中央に付いている
うん。
チートではないけど、かなり好位置に居るな…バランスが非常に良いって事だね♪
内心でガッツポーズをしながら契約の証である十字架を水晶玉に近付ける
すると、水晶玉が淡く光り、ステータス画面が表示される
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
【名前】ユウ
【性別】女性
【年齢】17歳
【契約聖獣名】ヴェル
【スキル】
知力:8
マナー:6
精神:9
神子力:7
魔法力:6
【備考】
異世界からの召喚者
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ふむふむ、中々良いな
ちなみに、スキルの神子力が10になると
ワンランクアップの石が十字架の裏面に1つ付くようになっている筈なので、
あと3つ分何かしらの特訓をすればランクアップするだろう
「異世界ですって?」
「ねぇ、見て!他の神子候補より神子力が高いよ?」
「本当に契約が成立しているのか…」等、
再び守護者の方々と神子様候補の二人から驚きと戸惑いの声が上がる
今度のは流石のシュテル様でも驚くだろうな…と、戸惑っている振りをしながら、
目線をさり気に後方に向けたり、エスターさんを見たりして誤魔化しながらシュテル様を確認する……
…他の守護者の方々までは見られなかったが、
何で驚かないでオーラが紫に光ったんだろう?
今日だけで5回も好感度がアップしてるので、どうしても公式説を疑ってしまう…
どうかヤンデレだけにはなりませんように!!!
大本命のあの方がヤンデレにだけはなって欲しくない!
私は心の中で静かに祈りつつ、
ステータスが表示されたまま、神子様を真っ直ぐ見つめた
「…皆、その目で確認をした事だろう。
ユウは聖獣と契約せし、異世界より召喚された3人目の神子候補である」
神子様がハッキリと口に出すと周りの空気がピンと張り詰める
これは、反発来るかもな…と思っていたら即座に声が上がった
「…神子様、恐れながらお聞きしたい事がございます。
次代の神子候補の宣言時、この広間へと現れた聖獣は2匹であった筈。
何故、3匹目の聖獣が現れ神子候補を異世界より召喚したのでしょうか?」
真剣な面持ちで神子様へと声をかけたのは、
守護者の中で一番真面目で堅実な性格で
陽の力を持ち神子様を支える役目を持つジェズス様だ
お堅い発言キター!
しかもこの方のCV.遅水笑さんー!
予想通りの反応に私の内心はニヤニヤが止まらない
すると、もう一人疑問の声をあげた人が居た
「恐れながら……私も疑問に思います。私とメアリーという神子候補が選ばれた今、
何故もう一人の神子候補が選出されなければならないのでしょうか?
メアリーはともかく私の力が不足しているとは思えません!」
おぉ、出た出た!
乙女ゲームならではの神子候補からの反発!!
チラリとヴェルリーンを見ると彼女は私をキッと見据えて居た
さて、ここから神子様がどういう風に皆を納得させるのだろうか?
私も、この展開に関しては未知数の可能性がある為ドキドキしながら神子様を見つめる
「確かに皆が疑問に思うのも仕方ない話だ。私が退位を宣言した時、
確かに現れた聖獣は2匹であった。
だが、その夜にもう1匹の聖獣が現れたのだ…
そして私に異世界より神子候補を召喚をする。と告げて時空を越えて去って行った……
戻って来たのを知ったのは、神子候補と聖獣が契約を結んだ時だ。
因みに現神子候補の力に偏りもない。」
だから今までは話す事はあえて控えて、
本当に契約が結ばれて神子候補が現れた時に話すつもりだったのだと神子様は皆に説明をする
その言葉でメアリーと守護者の方々は何処か納得した様だが、
ヴェルリーンだけはそうも簡単には行かないようだ…
言葉は発さないものの、私を見る目は厳しい…
うーん…
どうやらステータスを見て、ヴェルリーンにライバル認定されたみたいだな…
本来、あまり女の子とは争いたくない為、ちょっと困った顔をしながら、
ヴェルリーンの反対側に立っていたアンリに目線を移すと私を見て優しく微笑んでくれていた
よしよし、メアリーは私に好意的な感じか…
対人関係を把握していると神子様から声をかけられた
「ユウ…契約が終了した今、そなたは異世界より召喚されし3人目の神子候補として此処に居る。
そなたの衣食住や身の安全は全て保証しよう。
今より正式な神子候補として次代の神子になるべく2人と共に努めて欲しい」
私は慌てて神子様に向き直り頭を下げる
「…私自身、まだあまり状況が理解出来ていない上に、
この世界の常識すら分からない様な至らない異世界人ですが、
神子候補として喚ばれ契約をしてしまった以上、精一杯努めさせて頂きます」
キッパリと言い切る私に、
隣に居るエスターさんが微笑んでくれる気配を感じ頭を上げると神子様も微笑んでくれていた!
「現神子の名において、此処にユウを3人目の次代神子候補として認める!」
あぁ~神子様スマイル!
めちゃくちゃ可愛い~!!!!!
私は神子様に釘付けで、
背後に居るヴェルリーンからの鋭い視線と
シュテル様の6回目の好感度アップに気付かないでいたのであった…
*****************
第4話完了!
ご指摘・ご感想をお待ちしております!
第5話は次週アップ予定です。
0
あなたにおすすめの小説
転移先で日本語を読めるというだけで最強の男に囚われました
桜あずみ
恋愛
異世界に転移して2年。
言葉も話せなかったこの国で、必死に努力して、やっとこの世界に馴染んできた。
しかし、ただ一つ、抜けなかった癖がある。
──ふとした瞬間に、日本語でメモを取ってしまうこと。
その一行が、彼の目に留まった。
「この文字を書いたのは、あなたですか?」
美しく、完璧で、どこか現実離れした男。
日本語という未知の文字に強い関心を示した彼は、やがて、少しずつ距離を詰めてくる。
最初はただの好奇心だと思っていた。
けれど、気づけば私は彼の手の中にいた。
彼の正体も、本当の目的も知らないまま。すべてを知ったときには、もう逃げられなかった。
毎日19時に更新予定です。
【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)
かのん
恋愛
気が付けば、喧騒など全く聞こえない、鳥のさえずりが穏やかに聞こえる森にいました。
わぁ、こんな静かなところ初めて~なんて、のんびりしていたら、目の前に麗しの美形達が現れて・・・
これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。
あっさりめのお話です。それでもよろしければどうぞ!
本日だけ、二話更新。毎日朝10時に更新します。
完結しておりますので、安心してお読みください。
なんか、異世界行ったら愛重めの溺愛してくる奴らに囲われた
いに。
恋愛
"佐久良 麗"
これが私の名前。
名前の"麗"(れい)は綺麗に真っ直ぐ育ちますようになんて思いでつけられた、、、らしい。
両親は他界
好きなものも特にない
将来の夢なんてない
好きな人なんてもっといない
本当になにも持っていない。
0(れい)な人間。
これを見越してつけたの?なんてそんなことは言わないがそれ程になにもない人生。
そんな人生だったはずだ。
「ここ、、どこ?」
瞬きをしただけ、ただそれだけで世界が変わってしまった。
_______________....
「レイ、何をしている早くいくぞ」
「れーいちゃん!僕が抱っこしてあげよっか?」
「いや、れいちゃんは俺と手を繋ぐんだもんねー?」
「、、茶番か。あ、おいそこの段差気をつけろ」
えっと……?
なんか気づいたら周り囲まれてるんですけどなにが起こったんだろう?
※ただ主人公が愛でられる物語です
※シリアスたまにあり
※周りめちゃ愛重い溺愛ルート確です
※ど素人作品です、温かい目で見てください
どうぞよろしくお願いします。
異世界に転移したら、孤児院でごはん係になりました
雪月夜狐
ファンタジー
ある日突然、異世界に転移してしまったユウ。
気がつけば、そこは辺境にある小さな孤児院だった。
剣も魔法も使えないユウにできるのは、
子供たちのごはんを作り、洗濯をして、寝かしつけをすることだけ。
……のはずが、なぜか料理や家事といった
日常のことだけが、やたらとうまくいく。
無口な男の子、甘えん坊の女の子、元気いっぱいな年長組。
個性豊かな子供たちに囲まれて、
ユウは孤児院の「ごはん係」として、毎日を過ごしていく。
やがて、かつてこの孤児院で育った冒険者や商人たちも顔を出し、
孤児院は少しずつ、人が集まる場所になっていく。
戦わない、争わない。
ただ、ごはんを作って、今日をちゃんと暮らすだけ。
ほんわか天然な世話係と子供たちの日常を描く、
やさしい異世界孤児院ファンタジー。
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
追放された味噌カス第7王子の異種族たちと,のんびり辺境地開発
ハーフのクロエ
ファンタジー
アテナ王国の末っ子の第7王子に産まれたルーファスは魔力が0で無能者と言われ、大陸の妖精族や亜人やモンスターの多い大陸から離れた無人島に追放される。だが前世は万能スキル持ちで魔王を倒し英雄と呼ばれていたのを隠し生まれ変わってスローライフを送る為に無能者を装っていたのだ。そんなルーファスはスローライフを送るつもりが、無人島には人間族以外の種族の独自に進化した先住民がおり、周りの人たちが勝手に動いて気が付けば豊かで平和な強国を起こしていく物語です。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【長編版】悪役令嬢は乙女ゲームの強制力から逃れたい
椰子ふみの
恋愛
ヴィオラは『聖女は愛に囚われる』という乙女ゲームの世界に転生した。よりによって悪役令嬢だ。断罪を避けるため、色々、頑張ってきたけど、とうとうゲームの舞台、ハーモニー学園に入学することになった。
ヒロインや攻略対象者には近づかないぞ!
そう思うヴィオラだったが、ヒロインは見当たらない。攻略対象者との距離はどんどん近くなる。
ゲームの強制力?
何だか、変な方向に進んでいる気がするんだけど。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる