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飯野亮一の『居酒屋の誕生 江戸の呑みだおれ文化』読みました
しおりを挟む居酒屋は元々は酒屋からの転業だったとか、寛延年間(1748~1751)頃には「居酒屋」という名称が文献に現れていたなどなど、文字通り江戸の街に生まれた居酒屋の歴史について書かれた本書。
文化8年(1811年)に行われた調査によると江戸の町には1808軒もの『煮売居酒屋』、つまり居酒屋があった。
当時の江戸の人口が約100万人と推定されるので、553人に一軒の割合で居酒屋が存在していた事になる。
これは人口比率で考えると現代日本と江戸時代後期の居酒屋の数はほぼ同じになるそうで、おどろき。天下泰平じゃん!
どんだけ江戸時代て平和で進んでいたんだよ⋯⋯。
特に印象に残ったのは〝下り酒〟について。
下り酒というのは上方(畿内地方)から運ばれてきた酒の事で、たんなる上方ブランドというわけでな摂津(大阪)から江戸まではるばる海路を運ばれているうちに酒樽が波に揺られ、潮風にもまれて味が変化して美味さが増すため人気だったという。
そのため上方では摂津から江戸まで一度出した酒を再び運び戻して賞味する事が行われ、この酒を富士見酒と呼んでいたそうな。
酒の風味というのは繊細なもので、例えばテキーラですがワイン樽で熟成させたり燻製肉と同じ部屋で熟成させる事でブランデーやピートの効いたウイスキーのような風味になりますが、それと似たようなものかしら?
ひとつの猪口を複数人で廻し飲みする飲み方が主流だったり、当時の居酒屋にはテーブルはなく食事の置かれた盆は座敷や床几の上に直接置かれていたなども初めて知りました。
時代劇でよくある酒場の光景は時代考証的には間違いだったのか!
居酒屋とは関係ありませんが、駕籠ってあるじゃないですか? 4本の竹を柱にしてワッショイワッショイて駕籠かきが担ぐ、あの駕籠。
あれって引き戸のある駕籠を「乗物」、四つ手駕籠のような粗末な物を「駕籠」と呼んで区別していたそうです。
よく時代劇で大身のお武家様などが乗っている駕籠は駕籠ではなく「乗物」なんですね。
なるほどな~。
ふぐ汁、あんこう汁、葱鮪に湯豆腐にから汁(おからを入れた味噌汁)などの当時の居酒屋の定番メニューなど美味しそう。
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