3 / 11
第2話 家族と会う私
しおりを挟む
「失礼します」
「し、失礼します…?」
恐る恐るという感じで食堂に入る。
どうも!!桜姫でもありレミーウィルでもある私です!!あ、そういうのいらない?…すみません。
食堂はなんとも豪華で、机には何人が座れるのかって考えるほど大きい長方形の形。白いテーブルクロスがかかってて、いかにも『ゴージャス』な感じ。一般庶民の私には緊張ものですね!!
「アリン、ありがとう」
「いえ。当然のことをしたまでです。」
テーブルには、お母様だけだった。ぼっち。
「あの、私はどこに座ればいいでしょうか?」
「そうね…。私の隣においで。記憶も曖昧でしょうし、たくさんお話しましょう」
「はい!」
「では、私はこれで失礼します」
アリンさん、頼りになるお姉さんタイプだよね。惚れそう。イケメンだし、仕方ないよね!!
お母様と雑談をして約15分ほど。
パタリとドアが開いた。そして、3人の男性が入ってきた。
「あら、アーダイト、サファ、あなた。待っていたわ」
「すみません、母様。遅くなりました」
「お母様、ごめんなさい」
「悪いな。仕事が長引いてしまってな。」
どうやら、兄と弟と……お父さん?
そういえばお父さんについてすっかり忘れてた。いやね、だって…お父さんって影薄い_なんでもないです。すみません。
おそらくお兄様と思われる方が、アーダイト。綺麗なサラサラの銀髪に青いつり目。そしてイケメン。カッコいい。絶対エス。そんな顔してるもん。
おそらく弟と思われる方がサファ。私と同じ金髪にゆるいウェーブ。丸い青目。かわいい。超かわいい。
で、お父様。名前はわからない。
黒目黒髪にすごい和風な顔つき。なんか日本人っぽい。そしてイケメン。美男。渋い感じ?
「1番左にいる小さい子が弟のサファイア。4歳。可愛いわよ。真ん中がお父様。コーキ様よ。歳は…まあいいわよね?1番右がお兄ちゃんのアーダイト。たしか14歳ね。仲良くしてね」
「はい。わかりました。お母様。ありがとうございます」
「うふふ」
「…レミーウィル、目が覚めたのに行けなくてすまなかったな。」
「いえ。大丈夫です。お父様」
「……はぁ!?」
「!!!ななな、なんですか?」
ニコッと笑うと、お父様は急に声を張り上げる。しかもなんか表情がクワってしてる。
「レミーウィル、君は本当に…レミーウィルかい?」
「えぇ、そうです。レミーウィル・カンザキです」
「!!!なな、ななな!?ウィーネ!!どういうことだ!?」
「ふふふ。ショック療法というものかしらね」
「レミ姉、良い人になった!」
「…レミィ、性格変わったな…?」
「そうですか?自分じゃわからないものですね」
うふふ、と淑女に笑うと、お兄様がそっぽを向いてしまった。あらら。慣れない笑顔に顔が引きつってたのかな。かなりショックです。
「レミ姉!!好きぃ!」
「私も好きよ。サファ」
「ふふふ。和むわねぇ」
ぐぅぅぅううう
可愛らしい音がなったのでその音の方を向いた。
するとお兄様がそっぽを向いていた。そしてクッという顔でこっちを向いたかと思うと。
「別に仕方ないだろう!!」
と、言った。
なんだよお兄様可愛すぎかよ!!!最高だわ!!
「そうだな。そろそろ食事につこうか。」
「「「いただきます」」」
おー、異世界って『頂きます』がないイメージだけどあるんだ。ちょっとイメージを改めないとなー。
そして、ご飯の感想。
諸事情(語彙力のなさ)により食事中はカットだけど、感想は言わせてもらうわ。
美味しい!!とろけるように柔らかいお肉と、すうっと消えるようになくなる後味のこのさっぱり感!!
そして全体的に濃くもなく薄くもなく、ちょうど良い味わい。美味しすぎる!!
「お、美味しかったです。」
「レミ姉が素直!素直は可愛いよ!」
「ふふ、ありがとう。サファ」
「えへへー」
頭を撫でると嬉しそうに笑う。さすが天使。かわいいよサファ!!
ところで、元々のレミーウィルはどんな性格だったんだろう。見た目的には天然の聖女的なふわふわのイメージだけど…。服からしてさっぱりした性格?
じゃあ結構キツイこと言ったのかな?いや、もしかしたら言わなかった?さっぱりしすぎて必要最低限のことしか言わないみたいな?
よっしゃ、聞いてみよう!
「お母様、元々のレミーウィルはどんな性格だったんですか?」
「うーん…そうねぇ。挨拶もするし聞かれたことは答えるのだけれど、あまり人と関わらなかったわ。その、本人の前でいうのは気がひけるけれど、冷たかったのよね」
「そうなんですか。わかりました、ありがとうございます」
どうやら予想は的中のようで、まあ想像通りかな?
そういえば、サファイア、アーダイト…どこかで聞いたことがあるんだけど、なんだっけ?
まぁいいや!!!
明日は幼馴染や婚約者たちが来るらしいから、早く寝よー。
お風呂はデカかった。以上。
おやすみ!!!
「し、失礼します…?」
恐る恐るという感じで食堂に入る。
どうも!!桜姫でもありレミーウィルでもある私です!!あ、そういうのいらない?…すみません。
食堂はなんとも豪華で、机には何人が座れるのかって考えるほど大きい長方形の形。白いテーブルクロスがかかってて、いかにも『ゴージャス』な感じ。一般庶民の私には緊張ものですね!!
「アリン、ありがとう」
「いえ。当然のことをしたまでです。」
テーブルには、お母様だけだった。ぼっち。
「あの、私はどこに座ればいいでしょうか?」
「そうね…。私の隣においで。記憶も曖昧でしょうし、たくさんお話しましょう」
「はい!」
「では、私はこれで失礼します」
アリンさん、頼りになるお姉さんタイプだよね。惚れそう。イケメンだし、仕方ないよね!!
お母様と雑談をして約15分ほど。
パタリとドアが開いた。そして、3人の男性が入ってきた。
「あら、アーダイト、サファ、あなた。待っていたわ」
「すみません、母様。遅くなりました」
「お母様、ごめんなさい」
「悪いな。仕事が長引いてしまってな。」
どうやら、兄と弟と……お父さん?
そういえばお父さんについてすっかり忘れてた。いやね、だって…お父さんって影薄い_なんでもないです。すみません。
おそらくお兄様と思われる方が、アーダイト。綺麗なサラサラの銀髪に青いつり目。そしてイケメン。カッコいい。絶対エス。そんな顔してるもん。
おそらく弟と思われる方がサファ。私と同じ金髪にゆるいウェーブ。丸い青目。かわいい。超かわいい。
で、お父様。名前はわからない。
黒目黒髪にすごい和風な顔つき。なんか日本人っぽい。そしてイケメン。美男。渋い感じ?
「1番左にいる小さい子が弟のサファイア。4歳。可愛いわよ。真ん中がお父様。コーキ様よ。歳は…まあいいわよね?1番右がお兄ちゃんのアーダイト。たしか14歳ね。仲良くしてね」
「はい。わかりました。お母様。ありがとうございます」
「うふふ」
「…レミーウィル、目が覚めたのに行けなくてすまなかったな。」
「いえ。大丈夫です。お父様」
「……はぁ!?」
「!!!ななな、なんですか?」
ニコッと笑うと、お父様は急に声を張り上げる。しかもなんか表情がクワってしてる。
「レミーウィル、君は本当に…レミーウィルかい?」
「えぇ、そうです。レミーウィル・カンザキです」
「!!!なな、ななな!?ウィーネ!!どういうことだ!?」
「ふふふ。ショック療法というものかしらね」
「レミ姉、良い人になった!」
「…レミィ、性格変わったな…?」
「そうですか?自分じゃわからないものですね」
うふふ、と淑女に笑うと、お兄様がそっぽを向いてしまった。あらら。慣れない笑顔に顔が引きつってたのかな。かなりショックです。
「レミ姉!!好きぃ!」
「私も好きよ。サファ」
「ふふふ。和むわねぇ」
ぐぅぅぅううう
可愛らしい音がなったのでその音の方を向いた。
するとお兄様がそっぽを向いていた。そしてクッという顔でこっちを向いたかと思うと。
「別に仕方ないだろう!!」
と、言った。
なんだよお兄様可愛すぎかよ!!!最高だわ!!
「そうだな。そろそろ食事につこうか。」
「「「いただきます」」」
おー、異世界って『頂きます』がないイメージだけどあるんだ。ちょっとイメージを改めないとなー。
そして、ご飯の感想。
諸事情(語彙力のなさ)により食事中はカットだけど、感想は言わせてもらうわ。
美味しい!!とろけるように柔らかいお肉と、すうっと消えるようになくなる後味のこのさっぱり感!!
そして全体的に濃くもなく薄くもなく、ちょうど良い味わい。美味しすぎる!!
「お、美味しかったです。」
「レミ姉が素直!素直は可愛いよ!」
「ふふ、ありがとう。サファ」
「えへへー」
頭を撫でると嬉しそうに笑う。さすが天使。かわいいよサファ!!
ところで、元々のレミーウィルはどんな性格だったんだろう。見た目的には天然の聖女的なふわふわのイメージだけど…。服からしてさっぱりした性格?
じゃあ結構キツイこと言ったのかな?いや、もしかしたら言わなかった?さっぱりしすぎて必要最低限のことしか言わないみたいな?
よっしゃ、聞いてみよう!
「お母様、元々のレミーウィルはどんな性格だったんですか?」
「うーん…そうねぇ。挨拶もするし聞かれたことは答えるのだけれど、あまり人と関わらなかったわ。その、本人の前でいうのは気がひけるけれど、冷たかったのよね」
「そうなんですか。わかりました、ありがとうございます」
どうやら予想は的中のようで、まあ想像通りかな?
そういえば、サファイア、アーダイト…どこかで聞いたことがあるんだけど、なんだっけ?
まぁいいや!!!
明日は幼馴染や婚約者たちが来るらしいから、早く寝よー。
お風呂はデカかった。以上。
おやすみ!!!
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
転生したら乙女ゲームの主人公の友達になったんですが、なぜか私がモテてるんですが?
山下小枝子
恋愛
田舎に住むごく普通のアラサー社畜の私は車で帰宅中に、
飛び出してきた猫かたぬきを避けようとしてトラックにぶつかりお陀仏したらしく、
気付くと、最近ハマっていた乙女ゲームの世界の『主人公の友達』に転生していたんだけど、
まぁ、友達でも二次元女子高生になれたし、
推しキャラやイケメンキャラやイケオジも見れるし!楽しく過ごそう!と、
思ってたらなぜか主人公を押し退け、
攻略対象キャラからモテまくる事態に・・・・
ちょ、え、これどうしたらいいの!!!嬉しいけど!!!
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)
かのん
恋愛
気が付けば、喧騒など全く聞こえない、鳥のさえずりが穏やかに聞こえる森にいました。
わぁ、こんな静かなところ初めて~なんて、のんびりしていたら、目の前に麗しの美形達が現れて・・・
これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。
あっさりめのお話です。それでもよろしければどうぞ!
本日だけ、二話更新。毎日朝10時に更新します。
完結しておりますので、安心してお読みください。
転生したら悪役令嬢になりかけてました!〜まだ5歳だからやり直せる!〜
具なっしー
恋愛
5歳のベアトリーチェは、苦いピーマンを食べて気絶した拍子に、
前世の記憶を取り戻す。
前世は日本の女子学生。
家でも学校でも「空気を読む」ことばかりで、誰にも本音を言えず、
息苦しい毎日を過ごしていた。
ただ、本を読んでいるときだけは心が自由になれた――。
転生したこの世界は、女性が希少で、男性しか魔法を使えない世界。
女性は「守られるだけの存在」とされ、社会の中で特別に甘やかされている。
だがそのせいで、女性たちはみな我儘で傲慢になり、
横暴さを誇るのが「普通」だった。
けれどベアトリーチェは違う。
前世で身につけた「空気を読む力」と、
本を愛する静かな心を持っていた。
そんな彼女には二人の婚約者がいる。
――父違いの、血を分けた兄たち。
彼らは溺愛どころではなく、
「彼女のためなら国を滅ぼしても構わない」とまで思っている危険な兄たちだった。
ベアトリーチェは戸惑いながらも、
この異世界で「ただ愛されるだけの人生」を歩んでいくことになる。
※表紙はAI画像です
なんか、異世界行ったら愛重めの溺愛してくる奴らに囲われた
いに。
恋愛
"佐久良 麗"
これが私の名前。
名前の"麗"(れい)は綺麗に真っ直ぐ育ちますようになんて思いでつけられた、、、らしい。
両親は他界
好きなものも特にない
将来の夢なんてない
好きな人なんてもっといない
本当になにも持っていない。
0(れい)な人間。
これを見越してつけたの?なんてそんなことは言わないがそれ程になにもない人生。
そんな人生だったはずだ。
「ここ、、どこ?」
瞬きをしただけ、ただそれだけで世界が変わってしまった。
_______________....
「レイ、何をしている早くいくぞ」
「れーいちゃん!僕が抱っこしてあげよっか?」
「いや、れいちゃんは俺と手を繋ぐんだもんねー?」
「、、茶番か。あ、おいそこの段差気をつけろ」
えっと……?
なんか気づいたら周り囲まれてるんですけどなにが起こったんだろう?
※ただ主人公が愛でられる物語です
※シリアスたまにあり
※周りめちゃ愛重い溺愛ルート確です
※ど素人作品です、温かい目で見てください
どうぞよろしくお願いします。
【完結済】私、地味モブなので。~転生したらなぜか最推し攻略対象の婚約者になってしまいました~
降魔 鬼灯
恋愛
マーガレット・モルガンは、ただの地味なモブだ。前世の最推しであるシルビア様の婚約者を選ぶパーティーに参加してシルビア様に会った事で前世の記憶を思い出す。 前世、人生の全てを捧げた最推し様は尊いけれど、現実に存在する最推しは…。 ヒロインちゃん登場まで三年。早く私を救ってください。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる