俺はただ静かに学校生活を送りたかったのに…

Re:cycle

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初めての仕事

順調に行くはずだった後輩美少女 柊side

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「双葉ぁ、飲み物お願いねぇ。」


甘えた声を出してお願いをしてくる私の友達。


「う…うん!いつものでいいよね?」


いつもの様に、私は自動販売機に向かう。
コレで何度目だろう。

でも!友達が喜んでくれるなら全然大丈夫!
だって、高校で初めての友達だもん!




自動販売機の前に立ち、小銭を入れ、いつもの飲み物を3つ買う。これが毎日のパターンになっていた。

しかし今日は、少しだけ違いがあった。
誰かに見られている気がする。

恐怖心が少しあったが、その恐怖心もすぐに消えた。
その人は、ココ最近よく見ていた先輩だった。


何をしに来たのだろう。
驚かしにでも来たのだろうか。
いや、先輩に限ってそんな事はない。
それじゃあ私に話しかけにでも来たのだろうか。
それもないだろう。けれど、もしそうなら、


"私に会えないのが寂しくて会いに来たんですか?"


と、嫌味たらしく言ってやろう。
きっと先輩はいつもの様に嫌味たらしく否定する。
そんな会話を考えるだけで口元が緩むのは何故だろう。


少し待ったが、話しかけてくる様子がなかった。
痺れを切らし振り返ってみると。先輩はどこかへ向かっていた。
その方向には、2年生の教室も、部室もない。
いったいどこに行くのだろう。


「………せん……ぱい?」




~~~     ~~~     ~~~     ~~~     ~~~

どうやら先輩は私の教室に向かっているらしい。
何をしに行くのかは分からないが。
何か用でもあるのだろう。

1年B組の教室に近づくと、先輩の足が止まった。
教室の方から何か話し声が聞こえる。
その声は、聞いたことのある。

いや、つい先程聞いた声だった。




「いやー、マジで双葉扱いやすいよねぇww」

「それねw 適当に話し合わせてれば飲み物買ってきてくれるし、マジ便利だわーww」



私の友達の声である。

思考が止まった、

彼女達は、私のことを友達だとは思っていない。

あぁ、そうだったのか。


いや、違う。


"やっぱりそうだったのか"


きっと私はどこかで気づいていたのだ。

認めるのが嫌なだけだったのだ。

また一人になるのが嫌だったんだ。




「ぶっちゃけアイツ、ただの飲み物要員だよねw」

「今度カラオケ行こうよ、双葉の奢りでww」

「いいねぇw」




この場にいたくない。

そう思い、立ち去ろうと後ろを向いた時だった。



「そ……それはちょっと酷いんじゃないかな…」



また聞き覚えのある声が聞こえた。

先輩の声だ。

先輩はドアをゆっくりと閉めた。
きっと、他の誰かにこの会話を聞かれるのを防ごうとしたのだろう。


「はぁ?あんた誰?」


けれど、私の友達の声は、閉めたドアなんて関係の無いような声で、先輩を威嚇していた。


「いや、柊の、し…知り合いだよ…」


"知り合い"という言葉に胸が痛くなったのはなぜだろう。


「あ、そーなんだ、でも、これがウチらの友情だから、邪魔しないでもらっていい?」


今度は、彼女の"友情"という言葉に苛立ちを覚えた。





そこから先輩の言葉は聞こえなくなってしまった。
しかし、彼女らの言葉はハッキリ聞こえてくる。


「はぁ?なに?聞こえないんだけど?」


「何こいつキモイんだけどww」


なぜだろう。苛立ちが止まらない。
けれど、本当に腹が立つのは
教室に入ることも出来ない。

なにも出来ない自分だ。



先輩は少し間を開けた後に、ドア越しでも聞こえる、ハッキリとした声で、


「今からでもイイからさ、柊ともっと誠実に付き合ってくれないか?柊は君達と一緒にいる事を楽しんでいる。柊が君達の話をする時、とても楽しそうなんだ……」




あぁ、先輩は私のためにこんなにも頑張ってくれている。

このまま何もしないのは、嫌だった。



「あー、別にいいよ、ちゃんと財布として使ってあげるよww」



私のために頑張ってくれている先輩と、
私を友達とも思っていない人、
どちらを取るかなんて、決まっていた。



「お前ら!いい加減に



先輩。先輩がこれ以上頑張る必要はありません。
もう、十分です。


ガラガラ


ドアを開けた。
怖いなんて気持ちはもうなかった。


「先輩、何してるんですか?」


先輩がこんなに頑張ることなんて無いのに。
なぜこんなに頑張ってくれたのだろう。




「聞いてよ双葉ぁ~、この人なんか、私達の友情バカにしてくるんだよ~」


彼女が話しかけてくる。
いつものように、甘えた声で。
正直、イライラしてしょうがない。
もう、こんな関わりはいらない。



「………もう、関わらないでください。」


きっと私は今、とても嫌な顔をしているだろう。



するとなぜか先輩は、ドアの方を向き、歩き出した。



「え、先輩どこ行く気なんですか?」

「……え?」


え?
あ、もしかして、私が先輩に言ったと勘違いしてるのだろうか。
バカだなぁ、先輩と関わりたくないなんて、思うわけないのに、きっと先輩の後ろの2人も勘違いをしているのだろう。ハッキリと言ってやらなければ。



「私は先輩の後ろにいる女の子の2人に言ったんですよ?」

「「へ?」」


あぁ、やっぱりこの2人も勘違いしていたのか。
バカだなぁ、あんなの聞かされたら友達でいられるわけないでしょう。



「ちょっと双葉ぁ、冗談キツイよぉ」


冗談なんかじゃない。
私はもう決めたんだ。
こんな関係は終わらせる。


「いやだって、あなた達の財布になるとかいやだもん☆」


いつもの様に、先輩と話す時のように。
嫌味たらしく言ってやろう。


「……っ!」


彼女達は驚いているようだ。
それもそうか、彼女達はバレてないと思っていたのだから。



「だから、もう関わらないでね?☆」

「あんた…聞いてたの……?」



あんなに大きな声で話していたんだ、
聞こえていてもおかしくは無いだろう。



「うん!結構最初の方からね☆」

「べ…別にいいし!あ…あんたなんて、所詮ただの財布だし!」



あぁ、それはさっきも聞いた。繰り返し言わなくても、もうわかっている。



「あー、それさっきも聞きましたねぇ☆」

「あんた顔だけはちょっといいから男寄ってくると思っただけだし!」



男の人とお金にしか興味が無いのだろうか。
なんて、考えながら少し笑ってしまいそうになった。



「わぁー、褒めてくれてありがとうございますぅ☆
   そーですよねぇ、影で悪口言うような子に負ける訳無いですもんね☆」

「 っ!このっ!」

「必死になにか悪口言おうとしてるの、とっても醜いので辞めた方がいいですよ?☆」

「ちっ!」


ガラガラ!  バン!

彼女達は、勢いよく帰ってしまった。
あぁ、これであの2人との関係は無くなるだろう。


そして、きっと優しい先輩の事だ、この後私に謝って来るのだろう。


「ごめんな…柊……」


ほら、やっぱり。先輩が謝ることなんてないのに。
なんて考えながら、後ろを向く、そっちの方が先輩は話しやすいだろう。


「なんで先輩が謝ってるんですか?」

「俺が余計なことしたせいで…」


余計なんかじゃない。
先輩のおかげで、ようやく自分の気持ちを彼女達に話すことが出来たのだ。


「いえいえ、あんな人達こっちから願い下げですよ☆」

「けど…」

「本当は気づいていたんですよ、上手く利用されてるの。」

「でも、真実を聞かさせるのが怖かったんです。ようやく出来た友達を失うのが……怖かったんです。」


自分でいいながら驚いてしまった、
口から出た言葉は、考えていた時事とは少し違った。
あぁ、私は友達を失うのを怖がっていたのだろうか。



「でも、結局いつかはこうなったんですから!早くすんで良かったです!」


先輩は下を向いてしまった。

きっと責任を感じているのだろう。
この先輩はどこまで優しいのだろうか。



「もう!だから先輩のせいじゃないって言ってるじゃないですか!顔を上げてください!」


こんな時こそ私が元気じゃないと。
笑顔で先輩と話せば、先輩も少しは元気が出るかもしれない。


「先輩がそんなだとこっちのテンションが狂うじゃないですか!早く元の嫌味たらしい先輩に戻って下さい!」

「一言多いな…お前は。」


少しは元気になってくれたのだろうか。
普段と同じような返答がとても嬉しかった。

コレでこの問題は解決だ、けど、このまま終わってしまうのは少し寂しい。
そうだ、先輩にお願いをしよう。
優しい先輩なら引き受けてくれるはずだ。



「じゃあ先輩!そんなに謝るなら、3つお願いごとをしていいですか?」

「あぁ、もちろん。」


先輩は嫌な顔一つせずに言った。
あぁ、本当に優しい人だ。
その優しい先輩のことだ、これから先、また今日のことを思い出してしまうのだろう。



「じゃあまず1つめ!  これから先、今日のことを引きづらないでください! いつまでも引きづられたら、こっちまで気分悪くなるので!」

「あぁ、わかったよ。」



先輩の落ち込んでる顔なんて見たくないので!

なんて、恥ずかしい言葉はギリギリで飲み込んだ。



「2つめは、放課後がまた暇になってしまったので、私が部室に遊びに行った時は、ちゃんと相手してくださいね!」

「あぁ、もちろんだよ。」



これからも話してくれる。
その事実があれば十分だ。



「言いましたねぇ?毎日遊びに行きますから覚悟して下さいよ?」

「じゃあ毎日来るのを楽しみにしてるよ。」


っ!///

少しトキめいてしまった。
先輩は平気でこんなコトを言ってくるから油断できない。

先輩に言われるのは、嫌な気分ではない。
なぜだろう。



3つめはどうしようか、ぶっちゃけ考えてなかった。
何かないだろうか。いつもなら頼めないこと。

あ、そうだ、今なら許されるかもしれない。
先輩の焦る姿も見たいし。



「3つめは……先輩、ちょっとこっちに来てください。」



少し楽しみだ。



「どーしたんだ?」


ふふ、先輩慌てるだろうなぁ。



ギュッ


「ちょっ、何して、」

やっぱり先輩は焦っている。

けど、これは私も結構恥ずかしい///

けど、なんだろう。凄く安心する。
今なら、なんでも言える気がする。

普段は見せない自分も、先輩になら。



「少しだけ…弱音を吐かさせてください…。」


出来れば見せたくなかった、
また、先輩が気にしてしまうかもしれないから。
けど、口から言葉が溢れる。



「一緒にお昼食べたり、放課後に話したり………結構…楽しかったんですけどね……私だけだったみたいです…」


また暗い雰囲気になってしまう。
早く何か言わないと。
冗談だったことにしてしまおうか。



「じゃあ…昼にも部室来いよ…、どうせ俺も1人なんだし…」



先輩はそう言いながら私の頭を撫でた。

あぁ、やっぱりこの先輩は優しい。


けれど、お昼を一緒に食べたり、
放課後に話したり、
まるで友達みたいだ……

っ…!!

そうか、そういうことだったのか。
それなら全て合点がいく。

なぜ先輩がバカにされた時に苛立ったのか。
なぜ先輩と話すと、こんなにも楽しいのか。


私はいつからか、先輩を友達だと思っていたのだろう。
きっとこれが、私が欲しかった友達なのだ、


そのことに気がつくと急に恥ずかしくなった。
だめだ、私のペースに持っていかなきゃ。

とりあえず、先輩から離れないと。


離れるのが少し名残惜しかったのは秘密にしておこう。


いつもの様に、嫌味たらしく。


「え…先輩なに頭とか撫でてるんですか。気持ち悪いんですけど……ちょっとか弱いところ見せたかって勘違いしちゃったんですか?それにまさか先輩ごときが私と2人でお昼食べれるとでも?本当に気持ち悪いですね。」


少し言いすぎかと思ったが、これでいい。
これが私と先輩だ。



「なっ!  俺は別に、ただ柊がこまってるとおも


柊……か、それは少し嫌だな。先輩に名前で呼ばれたい。なぜだろう。
でも、先輩には直接言わなきゃ呼んではくれないだろう。



「あ、双葉でいいですよ☆」


なぜ自分で言わなきゃいけないのだろう。
恥ずかしい。



「いや、お前最後まで人の話しをきけ……え?」

「だから、双葉でいいですって。」


2度も言わせないで欲しい。自分から言うのは恥ずかしいのだから。


「いや、でも、俺に名前で呼ばれるの嫌だったんじゃ。」


そういえば初めて会ったときに嫌な顔をしてしまったかもしれない。
けれど今は嫌じゃない。
嫌じゃない理由も見つかった。


「別にいいですよ、友達になら名前で呼ばれても嫌じゃありませんし。」

「友達……?」


その反応は何なのだろう。
流石に傷付きそうなのだけど。
まぁ、先輩がこんな人なのは初めから分かっていることだ。
動じずに、いつもの様に。



「えー、ひどぉーい、友達だと思ってたの私だけだったんですかぁ?」

これでいい。


あ、そういえば流れでお昼断っちゃったんだけど、どうしよう。勿体ないことをしてしまった。
また1人で食べるのはゴメンだ。
なにか、いい言い訳はないだろうか。

あ、そうだ、色花先輩がいるじゃないか。
あの人も一緒ならもっと楽しく過ごせるはずだ。



「あと、色花先輩が来るなら、一緒にお昼食べてあげてもいいですよ?」

「じゃあ誘ってみるよ、きっと、喜んで来ると思うしな。」


1番喜んでいるのはきっと私なのだろう。


「楽しみにしてます!」

「じゃあ俺も、双葉がくるの楽しみにしてるよ。」


っ!///
これは…予想以上に照れる……

でも、動じてはいけない。
またいつもの様に振る舞うのだ。


「あ、先輩に名前で呼ばれるのって、予想以上に気持ち悪いですね。」




明日が楽しみだ! !



柊side    END



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