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王子様との出会い
19.国王陛下と王妃殿下とのお茶会
お姉様の誕生日からわたくしはベルトラン公爵家に住むようになった。
もうお姉様はベルトラン公爵家に嫁いだので、コンラッドお義兄様の妻としての仕事があるので、一緒に王宮に来なかったけれど、わたくしは八歳になっていたし、平気だった。
王子様と同じ部屋で勉強をするのも新しいことを知ることができて興味深いし、午後は王子様と一緒に剣術の稽古をしたり、ダンスをしたりするのも楽しい。
わたくしは体を動かすのが大好きだった。
お姉様の結婚式のときに王弟殿下はわたくしとお兄様に絡んできたことに関しては、国王陛下も王妃殿下も気にしてくださっている様子だった。
お茶の時間に国王陛下と王妃殿下がご一緒したことがあった。
「オスカーも困ったものだ。アルノルトが謹慎中だというのに、フィーネに婚約の話を持ってきたそうではないか」
「アルノルト様とフィーネ嬢が結婚だなんて考えられません」
国王陛下も王妃殿下もわたくしとアルノルト様との婚約を望んでいないようなので安心する。
「わたくし、アルノルト様とは婚約したくありません」
「当然です。アルノルトはフィーネ嬢とサラ夫人を攫おうとしたのです」
王子様も反対してくれて、わたくしは胸を撫で下ろす。
王族と縁が持てるのは光栄だから婚約するようになどと言われていたら、わたくしはとても嫌だっただろう。
「王弟殿下はどうしてわたくしとアルノルト様を婚約させようとするのでしょう」
「それはレオンハルトが……」
「父上!」
「レオンハルトの学友を奪って、レオンハルトの周囲にひとがいないようにさせたいのかもしれませんね」
国王陛下は王子様に言葉を遮られてしまったが、王妃殿下に説明されてわたくしは納得する。
王子様は頑なにわたくし以外の学友を持ってはいなかった。
わたくしだけが王子様の学友で特別なのだと思えて、わたくしは嬉しいのだが、王子様はもっと交友関係を広げた方がいいのではないだろうか。
それを考えると、なんとなく胸がもやもやするような気がして、わたくしは黙ってしまった。
「王子様は……」
「わたしがどうかしましたか?」
「他の学友を持たなくてもいいのですか?」
あまり口にしたくなかったけれど、頑張って口にすれば、王子様がちょっと眉を下げる。
「わたしは学友の必要性をあまり感じていないのです」
「そうなの?」
八歳なりにわたくしが知っていることといえば、王子様の学友となる人物は将来王子様が国王陛下になったら側近として執務を支えるようになるということだった。
わたくしは勉強を頑張っているが、どうやっても普通の八歳児程度しか理解ができないし、王子様の側近になれるとは思わない。
王子様のためにも将来の側近をそばに置いておいた方がいいのではないだろうか。
そう考えるわたくしに、国王陛下が提案する。
「フィーネは、レオンハルトの学友以上になりたいと思わないのかな?」
「学友以上? それは、従妹ということですか?」
「従妹にはもうなっているよね。それより先の……」
「父上!」
「レオンハルトはそろそろちゃんとフィーネに伝えた方がいいのではないかな? オスカーがアルノルトとの話を考えているようだし」
「しかるべきときがくれば、ちゃんと伝えます」
王子様はわたくしになにか内緒にしていることがあるのだろうか。
わたくしには話せないことがある。
それを思うと胸が痛くなって、悲しくなってくる。
俯いたわたくしに、王子様がわたくしの顔を覗き込んでくる。
「フィーネ嬢?」
「わたくし、王子様の従妹よね?」
「はい。フィーネ嬢はわたしの従姉です」
「わたくし、ずっと王子様と一緒にいられるのよね?」
「はい。ずっと一緒にいられるようにします。必ず」
王子様に確認して、わたくしはやっと落ち着くことができた。
「わたしが十二歳になったら学園に入学します。そうなれば、嫌でも学友はできるので、フィーネ嬢は心配しないでいいのですよ」
「王子様が十二歳になったら学園に……」
エルネスト子爵家はお金がなかったので、貴族や王族が十二歳になったら入学する学園に、お姉様もお兄様も通ってはいなかった。だから、学園のことはよく分からないし、考えたことがなかった。
「王子様が十二歳になったら学園に入学するということは、そのときわたくしは十一歳!?」
王子様が学園に入学して通うようになったら、わたくしは一緒に過ごせなくなる。
そのことに気付いてショックを受けるわたくしに、王子様が優しく話してくれる。
「一年後にはフィーネ嬢も学園に入学します。そのときに一緒に勉強しましょう」
「ずっと一緒じゃなくなっちゃう」
不安になるわたくしに、王子様が宥めるように伝えてくる。
「学園が休みの日は一緒に過ごしましょう。フィーネ嬢も十一歳になれば、ベルトラン公爵家で家庭教師と勉強したり、行儀作法の先生にマナーを習ったり、楽器の練習をしたり、忙しくなるでしょう」
「わたくし、忙しくなるの?」
「フィーネ嬢は公爵令嬢なのです。公爵令嬢として堂々と振る舞えるようにならなければいけません」
「わたくし、公爵令嬢……」
「ベルトラン公爵家は、母上の生家でもあります。王族に血を連ねる、由緒正しい公爵家です」
説明されて、わたくしは大変なところに養子に入ってしまったのだと気付くが、それでも大丈夫だと思えるのは、お姉様が一緒にいるからだった。お姉様はクラヴィス伯爵家で教育を受けてからベルトラン公爵家に嫁いだ。
わたくしは王宮で王子様と一緒に教育を受けているし、ベルトラン公爵家の養子としても問題ない水準に達しているはずだ。
「わたくし、どうしてベルトラン公爵家の養子になったのかしら?」
王子様が進めてきていたし、お姉様がベルトラン公爵家に嫁いだので今まで疑問に思ったことはなかったが、どうしてわたくしがベルトラン公爵家に養子に求められたかが分からなくなって混乱するわたくしに、王子様が説明してくれる。
「わたしの従妹になるためですよ。わたしの従妹になれば、フィーネ嬢はずっとわたしのそばにいられるでしょう?」
「そうだったわ。わたくし、王子様の従妹になりたかったの」
わたくしの願いを叶えるためだけに、両親はわたくしをベルトラン公爵家に送りだしてくれたし、ベルトラン公爵夫妻もわたくしを快く受け入れてくれた。
わたくしは王子様の従妹になれたのだが、それだけでは何か足りないような気がしてくる。
それが何なのか、わたくしにはまだ分からない。
「フィーネは、レオンハルトのことが好きかな?」
国王陛下に問いかけられて、わたくしは力強く頷く。
「王子様のことが好きです。大好きです」
「レオンハルトもフィーネのことが好きだね?」
「はい。わたしはフィーネ嬢のことが好きです」
確認するような国王陛下の言葉に、王妃殿下が頷いている。
何を確認されたのかよく分からないが、国王陛下と王妃殿下の中では何か納得されたようだ。
「レオンハルト、このまま進めても構わないね」
「はい、お願いします、父上」
「フィーネ嬢にはあなたからきちんとお話をするのですよ」
「はい。しかるべきときになったら」
王子様と国王陛下と王妃殿下が話している内容がよく分からなかったが、なんだか重要そうなことなのでわたくしは口を挟まずに静かにしていた。
ミルクティーを一口飲んで、お茶菓子に目を向けて、わたくしは国王陛下と王妃殿下に緊張して、まだお茶菓子を何も食べていないことに気付いた。気付くと急にお腹が空いてくる。
「お先に失礼するよ」
「またお茶を致しましょうね」
王子様と関係を修復したいと仰ってから、国王陛下と王妃殿下はできるだけ時間を作って王子様とお茶の時間や食事の時間を共にしている。わたくしもそのときには一緒にいることが多いのだが、お二人が王子様と話しているのを見ると、親子として関係をやり直しているのだと実感する。
「フィーネ嬢、ムースがとても美味しいですよ」
「わたくし、それをいただきます」
「フィーネ嬢の好きな桃のタルトもありますよ」
わたくしが全然食べられていないことに気付いていた王子様が促してくれるので、わたくしはムースの入ったガラスの器と桃のタルトを自分のお皿に取り分けた。
ムースをスプーンですくって食べると、洋ナシの香りと味が口の中に広がる。桃のタルトは生地がバターの香りがして美味しかった。
わたくしが十一歳になったら、王子様は十二歳で学園に通うようになる。
それまで後三年。
三年間、わたくしは王子様のそばにできるだけいようと思っていた。
もうお姉様はベルトラン公爵家に嫁いだので、コンラッドお義兄様の妻としての仕事があるので、一緒に王宮に来なかったけれど、わたくしは八歳になっていたし、平気だった。
王子様と同じ部屋で勉強をするのも新しいことを知ることができて興味深いし、午後は王子様と一緒に剣術の稽古をしたり、ダンスをしたりするのも楽しい。
わたくしは体を動かすのが大好きだった。
お姉様の結婚式のときに王弟殿下はわたくしとお兄様に絡んできたことに関しては、国王陛下も王妃殿下も気にしてくださっている様子だった。
お茶の時間に国王陛下と王妃殿下がご一緒したことがあった。
「オスカーも困ったものだ。アルノルトが謹慎中だというのに、フィーネに婚約の話を持ってきたそうではないか」
「アルノルト様とフィーネ嬢が結婚だなんて考えられません」
国王陛下も王妃殿下もわたくしとアルノルト様との婚約を望んでいないようなので安心する。
「わたくし、アルノルト様とは婚約したくありません」
「当然です。アルノルトはフィーネ嬢とサラ夫人を攫おうとしたのです」
王子様も反対してくれて、わたくしは胸を撫で下ろす。
王族と縁が持てるのは光栄だから婚約するようになどと言われていたら、わたくしはとても嫌だっただろう。
「王弟殿下はどうしてわたくしとアルノルト様を婚約させようとするのでしょう」
「それはレオンハルトが……」
「父上!」
「レオンハルトの学友を奪って、レオンハルトの周囲にひとがいないようにさせたいのかもしれませんね」
国王陛下は王子様に言葉を遮られてしまったが、王妃殿下に説明されてわたくしは納得する。
王子様は頑なにわたくし以外の学友を持ってはいなかった。
わたくしだけが王子様の学友で特別なのだと思えて、わたくしは嬉しいのだが、王子様はもっと交友関係を広げた方がいいのではないだろうか。
それを考えると、なんとなく胸がもやもやするような気がして、わたくしは黙ってしまった。
「王子様は……」
「わたしがどうかしましたか?」
「他の学友を持たなくてもいいのですか?」
あまり口にしたくなかったけれど、頑張って口にすれば、王子様がちょっと眉を下げる。
「わたしは学友の必要性をあまり感じていないのです」
「そうなの?」
八歳なりにわたくしが知っていることといえば、王子様の学友となる人物は将来王子様が国王陛下になったら側近として執務を支えるようになるということだった。
わたくしは勉強を頑張っているが、どうやっても普通の八歳児程度しか理解ができないし、王子様の側近になれるとは思わない。
王子様のためにも将来の側近をそばに置いておいた方がいいのではないだろうか。
そう考えるわたくしに、国王陛下が提案する。
「フィーネは、レオンハルトの学友以上になりたいと思わないのかな?」
「学友以上? それは、従妹ということですか?」
「従妹にはもうなっているよね。それより先の……」
「父上!」
「レオンハルトはそろそろちゃんとフィーネに伝えた方がいいのではないかな? オスカーがアルノルトとの話を考えているようだし」
「しかるべきときがくれば、ちゃんと伝えます」
王子様はわたくしになにか内緒にしていることがあるのだろうか。
わたくしには話せないことがある。
それを思うと胸が痛くなって、悲しくなってくる。
俯いたわたくしに、王子様がわたくしの顔を覗き込んでくる。
「フィーネ嬢?」
「わたくし、王子様の従妹よね?」
「はい。フィーネ嬢はわたしの従姉です」
「わたくし、ずっと王子様と一緒にいられるのよね?」
「はい。ずっと一緒にいられるようにします。必ず」
王子様に確認して、わたくしはやっと落ち着くことができた。
「わたしが十二歳になったら学園に入学します。そうなれば、嫌でも学友はできるので、フィーネ嬢は心配しないでいいのですよ」
「王子様が十二歳になったら学園に……」
エルネスト子爵家はお金がなかったので、貴族や王族が十二歳になったら入学する学園に、お姉様もお兄様も通ってはいなかった。だから、学園のことはよく分からないし、考えたことがなかった。
「王子様が十二歳になったら学園に入学するということは、そのときわたくしは十一歳!?」
王子様が学園に入学して通うようになったら、わたくしは一緒に過ごせなくなる。
そのことに気付いてショックを受けるわたくしに、王子様が優しく話してくれる。
「一年後にはフィーネ嬢も学園に入学します。そのときに一緒に勉強しましょう」
「ずっと一緒じゃなくなっちゃう」
不安になるわたくしに、王子様が宥めるように伝えてくる。
「学園が休みの日は一緒に過ごしましょう。フィーネ嬢も十一歳になれば、ベルトラン公爵家で家庭教師と勉強したり、行儀作法の先生にマナーを習ったり、楽器の練習をしたり、忙しくなるでしょう」
「わたくし、忙しくなるの?」
「フィーネ嬢は公爵令嬢なのです。公爵令嬢として堂々と振る舞えるようにならなければいけません」
「わたくし、公爵令嬢……」
「ベルトラン公爵家は、母上の生家でもあります。王族に血を連ねる、由緒正しい公爵家です」
説明されて、わたくしは大変なところに養子に入ってしまったのだと気付くが、それでも大丈夫だと思えるのは、お姉様が一緒にいるからだった。お姉様はクラヴィス伯爵家で教育を受けてからベルトラン公爵家に嫁いだ。
わたくしは王宮で王子様と一緒に教育を受けているし、ベルトラン公爵家の養子としても問題ない水準に達しているはずだ。
「わたくし、どうしてベルトラン公爵家の養子になったのかしら?」
王子様が進めてきていたし、お姉様がベルトラン公爵家に嫁いだので今まで疑問に思ったことはなかったが、どうしてわたくしがベルトラン公爵家に養子に求められたかが分からなくなって混乱するわたくしに、王子様が説明してくれる。
「わたしの従妹になるためですよ。わたしの従妹になれば、フィーネ嬢はずっとわたしのそばにいられるでしょう?」
「そうだったわ。わたくし、王子様の従妹になりたかったの」
わたくしの願いを叶えるためだけに、両親はわたくしをベルトラン公爵家に送りだしてくれたし、ベルトラン公爵夫妻もわたくしを快く受け入れてくれた。
わたくしは王子様の従妹になれたのだが、それだけでは何か足りないような気がしてくる。
それが何なのか、わたくしにはまだ分からない。
「フィーネは、レオンハルトのことが好きかな?」
国王陛下に問いかけられて、わたくしは力強く頷く。
「王子様のことが好きです。大好きです」
「レオンハルトもフィーネのことが好きだね?」
「はい。わたしはフィーネ嬢のことが好きです」
確認するような国王陛下の言葉に、王妃殿下が頷いている。
何を確認されたのかよく分からないが、国王陛下と王妃殿下の中では何か納得されたようだ。
「レオンハルト、このまま進めても構わないね」
「はい、お願いします、父上」
「フィーネ嬢にはあなたからきちんとお話をするのですよ」
「はい。しかるべきときになったら」
王子様と国王陛下と王妃殿下が話している内容がよく分からなかったが、なんだか重要そうなことなのでわたくしは口を挟まずに静かにしていた。
ミルクティーを一口飲んで、お茶菓子に目を向けて、わたくしは国王陛下と王妃殿下に緊張して、まだお茶菓子を何も食べていないことに気付いた。気付くと急にお腹が空いてくる。
「お先に失礼するよ」
「またお茶を致しましょうね」
王子様と関係を修復したいと仰ってから、国王陛下と王妃殿下はできるだけ時間を作って王子様とお茶の時間や食事の時間を共にしている。わたくしもそのときには一緒にいることが多いのだが、お二人が王子様と話しているのを見ると、親子として関係をやり直しているのだと実感する。
「フィーネ嬢、ムースがとても美味しいですよ」
「わたくし、それをいただきます」
「フィーネ嬢の好きな桃のタルトもありますよ」
わたくしが全然食べられていないことに気付いていた王子様が促してくれるので、わたくしはムースの入ったガラスの器と桃のタルトを自分のお皿に取り分けた。
ムースをスプーンですくって食べると、洋ナシの香りと味が口の中に広がる。桃のタルトは生地がバターの香りがして美味しかった。
わたくしが十一歳になったら、王子様は十二歳で学園に通うようになる。
それまで後三年。
三年間、わたくしは王子様のそばにできるだけいようと思っていた。
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