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ユストゥス編
9.伝えてない言葉
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ライナルトを抱いた日から、ライナルトと休憩室で会うことがなくなった。メッセージも研究のデータだけで、私的なことは書かれていないし、エリーアスとギルベルトの家に行きたいという要望も、夕食のお誘いもなくなった。
あくまでライナルトはユストゥスを自分の女にすることが目的で、逆に抱かれるとなると受け入れられなかったのかと納得はしたが、ユストゥスの方にも言い分はあった。
「僕に相談とか何もなく、一方的に僕が抱かれる方だって決めてる方が悪くない?」
「ユストゥスは、彼が気になるのですね」
「僕だって男だよ。抱かれるより抱きたいに決まってるじゃないか」
「抱きたいと思うくらい、ライナルトのことが好きだったんだな」
エリーアスとギルベルトの家に行っても、二人の家にあれだけ行きたがっていたライナルトは来ていない。ユストゥスの兄夫婦の家で、ユストゥスを介さなければ行きにくいというのはあるのだろうが、ライナルトは大人でエリーアスとギルベルトとも友人のような関係になっている。ユストゥスのことを関係なくても来てもいいはずなのに、そんなことにすらライナルトは気付いていないのだ。
きっと、ユストゥスを通してしかエリーアスやギルベルトと連絡を取ってはいけないと思い込んでいるのだろうし、ユストゥスと縁が切れればエリーアスとギルベルトとの縁も切れると思っているに違いない。
友人関係というのはそういうものではないのに、ライナルトはこれまで友人も持ったことがなかったのだろう。
ずっと寂しかった、寒かったというライナルトを気にかけている時点で、ユストゥスにも気持ちがないわけではないのだ。
「ユストゥスは俺がエリさんとすれ違ったときに助けてもらったから、今度は俺が助ける番なのかもしれない」
「どういうこと?」
「ユストゥスは、ライナルトに気持ちを伝えたのか?」
ライナルトはユストゥスに愛している、好きだと言った。ユストゥスの方はなんて答えただろう。考えてみて、ユストゥスは何も答えていないことに行き当たる。
「何も言ってない」
「ライナルトのことをどう思っているんだ」
「放っておけないと思っているよ」
「放っておけないだけで、身体の関係を持てるか?」
ギルベルトとエリーアスは前線の基地で体の関係から始まった縁のようだが、ライナルトとユストゥスはそうではない。休憩室で話すようになって、初めはユストゥスが一方的にエリーアスのことを話していたのが、エリーアスとギルベルトの家に行くようになってから、ライナルトの方も自分のことを話すようになった。
お互いに話をして、聞き合って、お互いを理解した。ユストゥスはエリーアスへの愛情を否定せずにライナルトに受け止めてもらえたし、ユストゥスはライナルトの寂しさを受け止めた。
その結果として、ギルベルトとエリーアスの家に行かない日もお互いの家に行って、食事を共にするような関係になった。
「もう恋人のような関係だったんだね、僕たち」
「私には最初からユストゥスはそのつもりで彼を連れて来たのではないかと思えていましたよ。ユストゥスが私に紹介する相手なんて初めてでしたからね」
付き合っていた女性が目の前で流産したというショックを受けた状態のライナルトを放っておけないと思って大事な兄のエリーアスの家に招待した時点で、ユストゥスの方もライナルトを特別だと思っていたのかもしれない。
そのことをユストゥスは気付いていなかったし、ライナルトに告げもしなかった。
「僕はまだ、何も言っていない」
「抱く、抱かれるは、その後で話し合ってもいいんじゃないですか」
「兄さんの言う通りだ。僕は、ライナルトに会って来る!」
エリーアスとギルベルトの家を飛び出して、ユストゥスは電気自動車に乗った。ライナルトの部屋のインターフォンを押すと、ライナルトが出て来る。明らかに顔色が悪くてやつれているライナルトに、ユストゥスは目を見開いた。
「あなた、病気だったの?」
「病気はしてない」
「顔色が悪いよ? それに、痩せたんじゃない?」
部屋の中にユストゥスを招き入れたライナルトに、ユストゥスは驚いてしまった。いつも部屋は清潔に整えているライナルトの部屋が明らかに荒れている。脱いだ服もそのままになっているし、シンクには使った後のカップやグラスが置きっぱなしになっている。その中に食器がないのも気になった。
「ちゃんと食べてるの?」
「……食べたくないし、眠りたくない」
両手で顔を覆ったライナルトの顎には無精髭が点々と生えていた。身だしなみもきっちりとしているライナルトが髭も剃っていないなんて明らかにおかしい。
「何か食べて眠ろう」
「食べたくない」
「いいから、無理にでも食べるんだよ」
冷凍パスタを冷凍庫から出して温めると、ライナルトはもそもそと緩慢な動作でそれを食べていく。銀色の髪が妙にぺったりしているのは、碌にシャワーも浴びていないのかもしれない。
「シャワーを浴びて。あぁ、このままじゃ倒れちゃうかもしれないか。分かった、僕が手伝う」
「い、いい! いらない!」
「弱ってるひとを襲うようなことはしないよ。介助するだけだ」
食べ終わったライナルトをバスルームに詰め込んで、脱がせてシャワーを浴びさせる。髭も剃らせると、ライナルトはかなりマシな姿になった。
ベッドにライナルトを押し込むと、帰り支度を始めたユストゥスにライナルトが手を伸ばす。
「眠れないんだ……寒くて」
「寒くないよ。布団をちゃんとかけて」
「傍にいてくれ、ユストゥス」
甘えるようなライナルトの声にユストゥスはライナルトを放っておけなかった。眠るまで傍にいて、ライナルトが眠ったのを確認して、脱ぎ散らかした服を洗濯機に入れて洗濯する。ロボット掃除機を動かして床を掃除させて、シンクのカップやグラスを洗っていると、ライナルトが寝室から出て来た。
「帰ったのかと思った……」
「寝てたんじゃないの?」
「目が覚めた」
仕方なくベッド脇に座ってタブレット端末で研究データを見ていると、ライナルトが寝苦しそうに布団の中で寝返りを打つ。開いた金色の目と見つめ合って、ユストゥスは息を飲んだ。
「傍にいてくれ……」
「傍にいるよ」
「ずっと俺の傍にいてくれ」
「ライナルト……」
泣くような懇願に、ユストゥスの心が乱れる。金色の目は縋るようにユストゥスを見詰め、涙で潤んでいた。
「俺には何もない。誰もいない。俺にはユストゥスだけなんだ。ユストゥスのいいようにしていい。だから、棄てないでくれ」
棄てたつもりは全くなかった。離れて行ったのはライナルトの方で、抱かれたのがそれだけ不本意だったのだろうと理解していた。それならば会わない方がいいのかもしれないとも思っていたが、ギルベルトに指摘されて、ユストゥスは自分が大事なことを何も伝えていないことに気付いた。
「ライナルト、落ち着いて聞いて」
「俺を棄てるのか? やっぱり、ユストゥスにとっても、俺は遊びだったのか?」
「違うよ、落ち着いて」
「ユストゥス、俺を抱いてもいい。だから、俺を棄てるな」
必死に縋って来るライナルトに、抱くとか抱かないとかいう話をする前に、言わなくてはいけないことがあるのだとユストゥスは息を整える。
「僕もライナルトを愛してるんだと思う」
「俺を、愛してる?」
「そうだよ。そうじゃなかったら、抱くなんてできなかった」
なんとも思っていない人物を抱けるほどにユストゥスは暇人でも酔狂でもない。ライナルトに気持ちがあったからこそ、ライナルトを抱くことができたのだ。
伝えるとライナルトの金色の目から大粒の涙がほろりと零れる。
「俺も愛してる。ユストゥス、愛してる」
「うん、僕も愛してるよ」
出会いは最悪だったかもしれない。その後も色々と揉めたりもした。それでもライナルトはユストゥスに惚れて、ユストゥスもライナルトを愛した。
抱き付いてきたライナルトの髪を撫でて、ユストゥスはベッドに添い寝する。
「何もしないから、ゆっくり眠って」
「何もしなくていいのか?」
「あなたはまず、身体を本調子に戻すこと! そうじゃないと、何かするなんて気にはならないよ」
ユストゥスが告げると、ライナルトは大人しく布団に入った。これまで女性と寝ていたであろう広いベッドにライナルトを抱き締めながら横になると、ライナルトはユストゥスの背中に腕を回してくる。
しっかりと抱き合っていると、ライナルトの力が抜けて寝息が聞こえてくる。
ライナルトを抱き締めたままで、ユストゥスも目を閉じた。
あくまでライナルトはユストゥスを自分の女にすることが目的で、逆に抱かれるとなると受け入れられなかったのかと納得はしたが、ユストゥスの方にも言い分はあった。
「僕に相談とか何もなく、一方的に僕が抱かれる方だって決めてる方が悪くない?」
「ユストゥスは、彼が気になるのですね」
「僕だって男だよ。抱かれるより抱きたいに決まってるじゃないか」
「抱きたいと思うくらい、ライナルトのことが好きだったんだな」
エリーアスとギルベルトの家に行っても、二人の家にあれだけ行きたがっていたライナルトは来ていない。ユストゥスの兄夫婦の家で、ユストゥスを介さなければ行きにくいというのはあるのだろうが、ライナルトは大人でエリーアスとギルベルトとも友人のような関係になっている。ユストゥスのことを関係なくても来てもいいはずなのに、そんなことにすらライナルトは気付いていないのだ。
きっと、ユストゥスを通してしかエリーアスやギルベルトと連絡を取ってはいけないと思い込んでいるのだろうし、ユストゥスと縁が切れればエリーアスとギルベルトとの縁も切れると思っているに違いない。
友人関係というのはそういうものではないのに、ライナルトはこれまで友人も持ったことがなかったのだろう。
ずっと寂しかった、寒かったというライナルトを気にかけている時点で、ユストゥスにも気持ちがないわけではないのだ。
「ユストゥスは俺がエリさんとすれ違ったときに助けてもらったから、今度は俺が助ける番なのかもしれない」
「どういうこと?」
「ユストゥスは、ライナルトに気持ちを伝えたのか?」
ライナルトはユストゥスに愛している、好きだと言った。ユストゥスの方はなんて答えただろう。考えてみて、ユストゥスは何も答えていないことに行き当たる。
「何も言ってない」
「ライナルトのことをどう思っているんだ」
「放っておけないと思っているよ」
「放っておけないだけで、身体の関係を持てるか?」
ギルベルトとエリーアスは前線の基地で体の関係から始まった縁のようだが、ライナルトとユストゥスはそうではない。休憩室で話すようになって、初めはユストゥスが一方的にエリーアスのことを話していたのが、エリーアスとギルベルトの家に行くようになってから、ライナルトの方も自分のことを話すようになった。
お互いに話をして、聞き合って、お互いを理解した。ユストゥスはエリーアスへの愛情を否定せずにライナルトに受け止めてもらえたし、ユストゥスはライナルトの寂しさを受け止めた。
その結果として、ギルベルトとエリーアスの家に行かない日もお互いの家に行って、食事を共にするような関係になった。
「もう恋人のような関係だったんだね、僕たち」
「私には最初からユストゥスはそのつもりで彼を連れて来たのではないかと思えていましたよ。ユストゥスが私に紹介する相手なんて初めてでしたからね」
付き合っていた女性が目の前で流産したというショックを受けた状態のライナルトを放っておけないと思って大事な兄のエリーアスの家に招待した時点で、ユストゥスの方もライナルトを特別だと思っていたのかもしれない。
そのことをユストゥスは気付いていなかったし、ライナルトに告げもしなかった。
「僕はまだ、何も言っていない」
「抱く、抱かれるは、その後で話し合ってもいいんじゃないですか」
「兄さんの言う通りだ。僕は、ライナルトに会って来る!」
エリーアスとギルベルトの家を飛び出して、ユストゥスは電気自動車に乗った。ライナルトの部屋のインターフォンを押すと、ライナルトが出て来る。明らかに顔色が悪くてやつれているライナルトに、ユストゥスは目を見開いた。
「あなた、病気だったの?」
「病気はしてない」
「顔色が悪いよ? それに、痩せたんじゃない?」
部屋の中にユストゥスを招き入れたライナルトに、ユストゥスは驚いてしまった。いつも部屋は清潔に整えているライナルトの部屋が明らかに荒れている。脱いだ服もそのままになっているし、シンクには使った後のカップやグラスが置きっぱなしになっている。その中に食器がないのも気になった。
「ちゃんと食べてるの?」
「……食べたくないし、眠りたくない」
両手で顔を覆ったライナルトの顎には無精髭が点々と生えていた。身だしなみもきっちりとしているライナルトが髭も剃っていないなんて明らかにおかしい。
「何か食べて眠ろう」
「食べたくない」
「いいから、無理にでも食べるんだよ」
冷凍パスタを冷凍庫から出して温めると、ライナルトはもそもそと緩慢な動作でそれを食べていく。銀色の髪が妙にぺったりしているのは、碌にシャワーも浴びていないのかもしれない。
「シャワーを浴びて。あぁ、このままじゃ倒れちゃうかもしれないか。分かった、僕が手伝う」
「い、いい! いらない!」
「弱ってるひとを襲うようなことはしないよ。介助するだけだ」
食べ終わったライナルトをバスルームに詰め込んで、脱がせてシャワーを浴びさせる。髭も剃らせると、ライナルトはかなりマシな姿になった。
ベッドにライナルトを押し込むと、帰り支度を始めたユストゥスにライナルトが手を伸ばす。
「眠れないんだ……寒くて」
「寒くないよ。布団をちゃんとかけて」
「傍にいてくれ、ユストゥス」
甘えるようなライナルトの声にユストゥスはライナルトを放っておけなかった。眠るまで傍にいて、ライナルトが眠ったのを確認して、脱ぎ散らかした服を洗濯機に入れて洗濯する。ロボット掃除機を動かして床を掃除させて、シンクのカップやグラスを洗っていると、ライナルトが寝室から出て来た。
「帰ったのかと思った……」
「寝てたんじゃないの?」
「目が覚めた」
仕方なくベッド脇に座ってタブレット端末で研究データを見ていると、ライナルトが寝苦しそうに布団の中で寝返りを打つ。開いた金色の目と見つめ合って、ユストゥスは息を飲んだ。
「傍にいてくれ……」
「傍にいるよ」
「ずっと俺の傍にいてくれ」
「ライナルト……」
泣くような懇願に、ユストゥスの心が乱れる。金色の目は縋るようにユストゥスを見詰め、涙で潤んでいた。
「俺には何もない。誰もいない。俺にはユストゥスだけなんだ。ユストゥスのいいようにしていい。だから、棄てないでくれ」
棄てたつもりは全くなかった。離れて行ったのはライナルトの方で、抱かれたのがそれだけ不本意だったのだろうと理解していた。それならば会わない方がいいのかもしれないとも思っていたが、ギルベルトに指摘されて、ユストゥスは自分が大事なことを何も伝えていないことに気付いた。
「ライナルト、落ち着いて聞いて」
「俺を棄てるのか? やっぱり、ユストゥスにとっても、俺は遊びだったのか?」
「違うよ、落ち着いて」
「ユストゥス、俺を抱いてもいい。だから、俺を棄てるな」
必死に縋って来るライナルトに、抱くとか抱かないとかいう話をする前に、言わなくてはいけないことがあるのだとユストゥスは息を整える。
「僕もライナルトを愛してるんだと思う」
「俺を、愛してる?」
「そうだよ。そうじゃなかったら、抱くなんてできなかった」
なんとも思っていない人物を抱けるほどにユストゥスは暇人でも酔狂でもない。ライナルトに気持ちがあったからこそ、ライナルトを抱くことができたのだ。
伝えるとライナルトの金色の目から大粒の涙がほろりと零れる。
「俺も愛してる。ユストゥス、愛してる」
「うん、僕も愛してるよ」
出会いは最悪だったかもしれない。その後も色々と揉めたりもした。それでもライナルトはユストゥスに惚れて、ユストゥスもライナルトを愛した。
抱き付いてきたライナルトの髪を撫でて、ユストゥスはベッドに添い寝する。
「何もしないから、ゆっくり眠って」
「何もしなくていいのか?」
「あなたはまず、身体を本調子に戻すこと! そうじゃないと、何かするなんて気にはならないよ」
ユストゥスが告げると、ライナルトは大人しく布団に入った。これまで女性と寝ていたであろう広いベッドにライナルトを抱き締めながら横になると、ライナルトはユストゥスの背中に腕を回してくる。
しっかりと抱き合っていると、ライナルトの力が抜けて寝息が聞こえてくる。
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