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本編
15.恋人のキス
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エルネストがルーカスの恋人になった。
エルネストは人当たりがよく優しくて穏やかなのでものすごくモテたのだろう。ルーカスから告白されても少しも動揺していなかった。エルネストはルーカスの恋人。
この美しい男性がルーカスの告白を受け入れてくれた。そのことをルーカスは世界中に公表したいくらいだったが、エルネストはこの関係は内緒にしておかなければいけないと言う。相棒同士が恋人であると仕事に私情が入ってしまう恐れがあるので、引き離される可能性があるのだ。
エルネスト以外とは相棒としてやっていける自信がなかったのでルーカスはそのことを受け入れたが、エルネストとのことをつい口に出してしまいそうになる。
「エルネストとルーカスって今一緒に暮らしてるんでしょう? お昼のお弁当もエルネストとルーカスは同じものじゃない」
鋭くアーリンが指摘してきたときに、「それは、エルネストが俺の恋人だからな!」と答えそうになってルーカスは必死に口を閉じた。口を閉じたルーカスの代わりにエルネストが答えてくれる。
「ルーカスはカウンセリングが必要な状況なんだ。そんな彼を一人にしておけないので、暫定的に一緒に暮らしているだけだよ。カウンセリングの効果が表れて彼が落ち着いたら一人でも暮らせるようになるかもしれないけれど」
「そんなんだったら、エルネストは恋人も作れないんじゃない? ルーカスは恋人なんて必要ないんでしょうけどね」
「僕はルーカスの力になれるなら平気だよ。ルーカスは僕の大事な相棒だからね」
本当はエルネストがルーカスの恋人で、二人は両思いなのだと言いたくても言えないジレンマにルーカスは陥っていた。
エルネストのことを自分が独り占めしたくてたまらない。エルネストが大事で、好きで堪らない。
エルネストと出会えたことはルーカスにとって人生において一番輝かしく素晴らしい出来事になっていた。
「それよりアーリン、銀行口座を売った女性のネットの履歴から分かったことはないのかな?」
「建物の家賃を払っていた銀行口座の件でしょ? あれを辿ったら、同時期に何件か銀行口座が買われていて、その中で、一つが今も使われていることが分かったのよ」
「人身売買組織のアジトが分かったのか?」
思わず身を乗り出してアーリンとエルネストの会話に入っていったルーカスに、アーリンが深く頷く。
「逃げられないようにその場所を探っているんだけど、間違いなさそうなのよね」
「すぐにでも突入したい」
「駄目よ、ルーカス。相手も警戒してるんだから急ぐと跡形もなく逃げてしまうわ。何より、人身売買のための子どもや、代理出産をさせている大人を人質にされてしまってはどうしようもない」
できるだけ迅速に動くが、人質を助けることも同時に考えておかなければいけない。
アーリンの言葉にルーカスは焦れてしまいそうになる。
「もう少し時間が必要だわ。全員国外逃亡されてしまったら、捕まえるのは国際班の手に渡って、私たちは手出しができなくなる」
自分たちの手で人身売買組織を捕らえたいというのは、アーリンも気持ちは一緒だった。
「隣りの州の警察の人外課にも応援を頼んでいるの。大規模な逮捕劇になると思うわ」
「迅速にしないと逃げられてしまう」
「ここまで追い詰められたのは、何年振りか分からないからね」
人身売買組織の摘発は非常に難しい。組織が警戒して自分たちの痕跡を消しているし、何より、人外となると人間に認識されないので、目撃者が減ってしまうのだ。
人外は人外にしか捕まえられない。
人外課の人数自体が少ないので、人間の警察に助けを求めることもあるが、人外の本性になられてしまうと、人間の警察官では認識できなくてそのまま逃がしてしまうことが多いのだ。
人間の目撃者がいないというのも困りものである。監視カメラにも人外は映らないし、存在していたことを示す方法がなくなるのだ。
「絶対に逃がさない。捕まえてみせる」
拳を握り締めるルーカスに、エルネストが小さく頷いていた。
二回目のカウンセリングも問題なく終わった。
二回目のカウンセリングではジャスティンはルーカスの恐怖について聞いてきた。
ルーカスは正直に答えた。
「暗くて狭い場所が怖い。寝室のドアは開けておいて、灯りはつけておかないと眠れないんです」
「それで仕事に支障をきたしたことは?」
「仕事中は仕事に集中しているので平気です。仕事を離れて、一人で暗い部屋に閉じ込められると自分が保てなくなる」
話そうかどうか迷ったが、ルーカスはエルネストに縋り付いた停電の日のことをジャスティンに話した。
「警察署に雷が落ちたことがあったんです。そのときにロッカールームで停電になって、俺は怖くて相棒にしがみつきました。相棒は俺が暗闇を怖がっていることを知らなかったけれど、受け止めてくれて、その後、相棒に俺の過去と暗闇が怖いことを話したんです」
「自分の過去について話せる相手がいるんですね」
「人外課に入ったときに面談で上司のジャンルカ課長に話した以外で、そのことについて話したのは初めてでした。相棒は人当たりがよくて、優しくて、彼ならば話してもいいのではないかと思えたんです。それで、彼がカウンセリングを受けることを勧めてくれました」
「信頼できる人がいることはいいことだと思います。次回のカウンセリングで、その相棒に同席してもらうことはできますか?」
エルネストにカウンセリングに同席してもらう。
それはルーカスは全く考えていなかったことだった。
恋人や家族ならば、カウンセリングに同席してもらうことはあるだろう。
もしかするとジャスティンはルーカスの話しぶりから、ルーカスとエルネストの関係に気付いたのかもしれない。
「彼に聞いてみます」
「よろしくお願いします」
それで二回目のカウンセリングは終わった。
マンションに帰ってきたルーカスをエルネストはハグしてくれた。
抱き締められて、豊かな胸に顔を埋めて、ルーカスはエルネストの香りを嗅ぐ。エルネストは香水を少しだけつけているのか、いつもいい匂いがしていた。
「お帰り、ルーカス。カウンセリングはどうだった? お疲れ様」
恋人になっただけで、これだけのことがとても甘く感じられる。
エルネストを抱き締め返してから、コートとスーツのジャケットを脱いで、ルーカスはエルネストに言う。
「次のカウンセリングにはエルネストも同席してもらえないかと言われた」
「僕と君の関係を話したの?」
「話してないけど、停電の日のことを話して、それでエルネストがカウンセリングを勧めてくれたことを話したら、そう言われた」
ジャスティンの言ったことをエルネストに伝えると、エルネストは苦笑している。
「カウンセラーには気付かれたかもしれないね」
「そうか?」
「君、アーリンにも気付かれそうになってなかった? 今にも、僕と恋人だって言いたそうにしてたよ」
「そ、それは……仕方ないだろう。初めて恋人ができて浮かれてたんだ」
言い訳をするルーカスにエルネストはため息をついて呆れ顔になっている。
「隠し事が苦手じゃ、警察官としてやっていけないよ?」
「悪かった。気を付ける。気を付けるから、別れるとか言わないでくれよ」
「別れるとは言わないけど、あまり酷かったら距離は置くかもしれない」
「そんな……。エルネスト、俺を捨てないでくれ」
縋るとエルネストが苦笑しているのが分かる。
「そんな大袈裟に考えないでよ。君と僕は仕事の休みも同じだから、休みのときに会えばいいだけの話だし」
「エルネストのそばにいたい。エルネストのそばを離れたくない」
両腕を取って懇願するルーカスに、エルネストはため息をついて了承した。
「それなら、君も気を付けてよね」
「分かった」
それにしても、恋人になったからもう少し関係を進めてもいいのではないだろうか。
エルネストの両手を放さないルーカスに、エルネストが「夕食の仕上げができないよ」と言ってくる。
「キスを、してもいいか?」
「キス、したことあるの?」
「ない。初めてだ」
挨拶としてのキスはしたことがあったかもしれないが、それも小さなころだけで、恋人としてのキスはルーカスはしたことがない。素直に答えれば、エルネストの手がルーカスの頬に添えられる。
唇を重ねられて、ルーカスは目を閉じることも忘れていた。
目を閉じたエルネストの白銀の睫毛の長さに感動し、その美麗な顔が至近距離にあることに心拍数が上がる。
唇が離れて行って、ルーカスは自分が息を止めていたことに気付いた。
慌てて息をすれば、エルネストに笑われてしまう。
「本当に初めてなんだね」
「つ、次は俺からする!」
「待ってるよ」
宣言するルーカスに軽く答えるエルネストは慣れている様子で、ルーカスの胸が若干嫉妬に焦げる。これまでにエルネストはどんな風に抱かれたのだろう。どんな風に抱いたのだろう。それを考えるたびに嫉妬してしまうのだろうが、これからはルーカスだけにその姿を見せるのだと思うと嬉しくもあり、期待してしまう。
まだ早い。まだ早いと、興奮しそうになる下半身にルーカスは歯止めをかけていた。
エルネストは人当たりがよく優しくて穏やかなのでものすごくモテたのだろう。ルーカスから告白されても少しも動揺していなかった。エルネストはルーカスの恋人。
この美しい男性がルーカスの告白を受け入れてくれた。そのことをルーカスは世界中に公表したいくらいだったが、エルネストはこの関係は内緒にしておかなければいけないと言う。相棒同士が恋人であると仕事に私情が入ってしまう恐れがあるので、引き離される可能性があるのだ。
エルネスト以外とは相棒としてやっていける自信がなかったのでルーカスはそのことを受け入れたが、エルネストとのことをつい口に出してしまいそうになる。
「エルネストとルーカスって今一緒に暮らしてるんでしょう? お昼のお弁当もエルネストとルーカスは同じものじゃない」
鋭くアーリンが指摘してきたときに、「それは、エルネストが俺の恋人だからな!」と答えそうになってルーカスは必死に口を閉じた。口を閉じたルーカスの代わりにエルネストが答えてくれる。
「ルーカスはカウンセリングが必要な状況なんだ。そんな彼を一人にしておけないので、暫定的に一緒に暮らしているだけだよ。カウンセリングの効果が表れて彼が落ち着いたら一人でも暮らせるようになるかもしれないけれど」
「そんなんだったら、エルネストは恋人も作れないんじゃない? ルーカスは恋人なんて必要ないんでしょうけどね」
「僕はルーカスの力になれるなら平気だよ。ルーカスは僕の大事な相棒だからね」
本当はエルネストがルーカスの恋人で、二人は両思いなのだと言いたくても言えないジレンマにルーカスは陥っていた。
エルネストのことを自分が独り占めしたくてたまらない。エルネストが大事で、好きで堪らない。
エルネストと出会えたことはルーカスにとって人生において一番輝かしく素晴らしい出来事になっていた。
「それよりアーリン、銀行口座を売った女性のネットの履歴から分かったことはないのかな?」
「建物の家賃を払っていた銀行口座の件でしょ? あれを辿ったら、同時期に何件か銀行口座が買われていて、その中で、一つが今も使われていることが分かったのよ」
「人身売買組織のアジトが分かったのか?」
思わず身を乗り出してアーリンとエルネストの会話に入っていったルーカスに、アーリンが深く頷く。
「逃げられないようにその場所を探っているんだけど、間違いなさそうなのよね」
「すぐにでも突入したい」
「駄目よ、ルーカス。相手も警戒してるんだから急ぐと跡形もなく逃げてしまうわ。何より、人身売買のための子どもや、代理出産をさせている大人を人質にされてしまってはどうしようもない」
できるだけ迅速に動くが、人質を助けることも同時に考えておかなければいけない。
アーリンの言葉にルーカスは焦れてしまいそうになる。
「もう少し時間が必要だわ。全員国外逃亡されてしまったら、捕まえるのは国際班の手に渡って、私たちは手出しができなくなる」
自分たちの手で人身売買組織を捕らえたいというのは、アーリンも気持ちは一緒だった。
「隣りの州の警察の人外課にも応援を頼んでいるの。大規模な逮捕劇になると思うわ」
「迅速にしないと逃げられてしまう」
「ここまで追い詰められたのは、何年振りか分からないからね」
人身売買組織の摘発は非常に難しい。組織が警戒して自分たちの痕跡を消しているし、何より、人外となると人間に認識されないので、目撃者が減ってしまうのだ。
人外は人外にしか捕まえられない。
人外課の人数自体が少ないので、人間の警察に助けを求めることもあるが、人外の本性になられてしまうと、人間の警察官では認識できなくてそのまま逃がしてしまうことが多いのだ。
人間の目撃者がいないというのも困りものである。監視カメラにも人外は映らないし、存在していたことを示す方法がなくなるのだ。
「絶対に逃がさない。捕まえてみせる」
拳を握り締めるルーカスに、エルネストが小さく頷いていた。
二回目のカウンセリングも問題なく終わった。
二回目のカウンセリングではジャスティンはルーカスの恐怖について聞いてきた。
ルーカスは正直に答えた。
「暗くて狭い場所が怖い。寝室のドアは開けておいて、灯りはつけておかないと眠れないんです」
「それで仕事に支障をきたしたことは?」
「仕事中は仕事に集中しているので平気です。仕事を離れて、一人で暗い部屋に閉じ込められると自分が保てなくなる」
話そうかどうか迷ったが、ルーカスはエルネストに縋り付いた停電の日のことをジャスティンに話した。
「警察署に雷が落ちたことがあったんです。そのときにロッカールームで停電になって、俺は怖くて相棒にしがみつきました。相棒は俺が暗闇を怖がっていることを知らなかったけれど、受け止めてくれて、その後、相棒に俺の過去と暗闇が怖いことを話したんです」
「自分の過去について話せる相手がいるんですね」
「人外課に入ったときに面談で上司のジャンルカ課長に話した以外で、そのことについて話したのは初めてでした。相棒は人当たりがよくて、優しくて、彼ならば話してもいいのではないかと思えたんです。それで、彼がカウンセリングを受けることを勧めてくれました」
「信頼できる人がいることはいいことだと思います。次回のカウンセリングで、その相棒に同席してもらうことはできますか?」
エルネストにカウンセリングに同席してもらう。
それはルーカスは全く考えていなかったことだった。
恋人や家族ならば、カウンセリングに同席してもらうことはあるだろう。
もしかするとジャスティンはルーカスの話しぶりから、ルーカスとエルネストの関係に気付いたのかもしれない。
「彼に聞いてみます」
「よろしくお願いします」
それで二回目のカウンセリングは終わった。
マンションに帰ってきたルーカスをエルネストはハグしてくれた。
抱き締められて、豊かな胸に顔を埋めて、ルーカスはエルネストの香りを嗅ぐ。エルネストは香水を少しだけつけているのか、いつもいい匂いがしていた。
「お帰り、ルーカス。カウンセリングはどうだった? お疲れ様」
恋人になっただけで、これだけのことがとても甘く感じられる。
エルネストを抱き締め返してから、コートとスーツのジャケットを脱いで、ルーカスはエルネストに言う。
「次のカウンセリングにはエルネストも同席してもらえないかと言われた」
「僕と君の関係を話したの?」
「話してないけど、停電の日のことを話して、それでエルネストがカウンセリングを勧めてくれたことを話したら、そう言われた」
ジャスティンの言ったことをエルネストに伝えると、エルネストは苦笑している。
「カウンセラーには気付かれたかもしれないね」
「そうか?」
「君、アーリンにも気付かれそうになってなかった? 今にも、僕と恋人だって言いたそうにしてたよ」
「そ、それは……仕方ないだろう。初めて恋人ができて浮かれてたんだ」
言い訳をするルーカスにエルネストはため息をついて呆れ顔になっている。
「隠し事が苦手じゃ、警察官としてやっていけないよ?」
「悪かった。気を付ける。気を付けるから、別れるとか言わないでくれよ」
「別れるとは言わないけど、あまり酷かったら距離は置くかもしれない」
「そんな……。エルネスト、俺を捨てないでくれ」
縋るとエルネストが苦笑しているのが分かる。
「そんな大袈裟に考えないでよ。君と僕は仕事の休みも同じだから、休みのときに会えばいいだけの話だし」
「エルネストのそばにいたい。エルネストのそばを離れたくない」
両腕を取って懇願するルーカスに、エルネストはため息をついて了承した。
「それなら、君も気を付けてよね」
「分かった」
それにしても、恋人になったからもう少し関係を進めてもいいのではないだろうか。
エルネストの両手を放さないルーカスに、エルネストが「夕食の仕上げができないよ」と言ってくる。
「キスを、してもいいか?」
「キス、したことあるの?」
「ない。初めてだ」
挨拶としてのキスはしたことがあったかもしれないが、それも小さなころだけで、恋人としてのキスはルーカスはしたことがない。素直に答えれば、エルネストの手がルーカスの頬に添えられる。
唇を重ねられて、ルーカスは目を閉じることも忘れていた。
目を閉じたエルネストの白銀の睫毛の長さに感動し、その美麗な顔が至近距離にあることに心拍数が上がる。
唇が離れて行って、ルーカスは自分が息を止めていたことに気付いた。
慌てて息をすれば、エルネストに笑われてしまう。
「本当に初めてなんだね」
「つ、次は俺からする!」
「待ってるよ」
宣言するルーカスに軽く答えるエルネストは慣れている様子で、ルーカスの胸が若干嫉妬に焦げる。これまでにエルネストはどんな風に抱かれたのだろう。どんな風に抱いたのだろう。それを考えるたびに嫉妬してしまうのだろうが、これからはルーカスだけにその姿を見せるのだと思うと嬉しくもあり、期待してしまう。
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