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三章 奏歌くんとの三年目
25.三回目の誕生日
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奇跡が起きた。
今年の誕生日はお昼のお茶会だけで、夜のディナーショーがなく、しかも土曜日で次の日は奏歌くんも私もお休みというスケジュールだったのだ。
「海瑠さんのお誕生日を、当日に祝えるんだね!」
「うん、私のお誕生日を奏歌くんに当日に祝ってもらえるの!」
二年前までは誕生日を祝ってもらうという感覚すらなくて、奏歌くんに誕生日を伝えていなくて、焦った奏歌くんは大急ぎで「水族館に一緒に行くチケット」を作ってくれた。
奏歌くんと出会ってから二回目の誕生日は万全の態勢で奏歌くんは五月の連休にお泊りをして、私のために特別なディナーを作ってくれた。
どうでも良かった。ファンの皆様のためにある私の誕生日という日が、私にとって特別になった。
「ケーキを買って帰るね」
「え? ダメ!」
「ケーキ買っちゃダメなの?」
ケーキをデパートで見繕って買ってこようと思っていた私は、奏歌くんに拒否されて驚いてしまった。奏歌くんはきゅっと唇を真一文字に結んでいる。
これは、奏歌くんが用意したいということではないだろうか。
奏歌くんの用意してくれたケーキをお誕生日当日に食べられる。それならばそれほど嬉しいことはない。
「分かった、買って来ないよ」
「うん、そうして」
詳しいことは言わなかったけれど、内緒のサプライズで奏歌くんは準備してくれるのだろう。ただただ誕生日が楽しみでしかない。
誕生日のお茶会でファンの皆様と握手をして、舞台の上で歌って踊る。お祝いに百合もお茶会の客演に来てくれていた。
女役のトップスターが二番手以下の私のお茶会に来るなんて異例のことだが、そういうことを百合は気にするタイプではない。
劇団ではトップの男役と女役は夫婦だと思って過ごせと言われているが、百合は堂々と私のことを愛人宣言していて、次のトップスターに就任した華村先輩も「存じてます。私のお嫁さんには愛人がいますから」と笑いをとっていた。
前の橘先輩のときも取材で百合は私のことを「早く嫁いできて」とか「海瑠がトップになるまで私は続けるわよ」とか宣言していたので、私と百合が親友であることは周知の事実だった。
お茶会で歌って踊って、最後に百合から花束が渡される。
お花なんていらないと思っていた一昨年。お花を受け取ることを覚えた去年。今年は受け取ったお花を綺麗とまで思えるのだから私は変わった。
「百合、ありがとう」
「海瑠、おめでとう」
ハグをする私と百合にファンの皆様から拍手が贈られた。
奏歌くんには鍵を預けていたので、わくわくしながらマンションに戻ると、奏歌くんは既にマンションに来ていた。
「お帰りなさい、海瑠さん」
「ただいま、奏歌くん」
合鍵を作って預けておいて良かったと心から思う。玄関を開けたら水色のストライプのエプロンを着けた奏歌くんが走ってきてハグしてくれるなんてなんて幸せなんだろう。
花束は花瓶に入れて飾って、奏歌くんがテーブルの上に置いている箱の説明をしてくれる。
「茉優ちゃんからのプレゼントだよ。公演のチケットをありがとうございましたって」
手作りらしい箱を開けると、中に一回り小さな箱が入っている。それを開けるともう一回り小さな箱が入っていて、次々と箱が小さくなる。六個目になったときには指先くらいの大きさになっていた。その箱を開けると、中に小さな小さな折り紙で小指の先くらいのお花が入っていた。
「茉優ちゃん、これ、全部作ったの?」
「うん、すごいでしょ?」
「凄いわ。全部並べて飾りたいけど、飛んで失くしちゃいそう」
大事にもう一度箱を閉じて行く私に、奏歌くんは「かざるためのケースを買えばいいよ」と教えてくれた。
おやつの時間は過ぎていたので、部屋で寛ぎながら奏歌くんがお料理をするのを見ている。お野菜は家で茹でてきたようで、ガラスの容器に入っていた。お湯を沸かして奏歌くんが茹でるのはソーセージだ。
「ソーセージは電子レンジにかけるとパチンって弾けちゃうからね」
「そうなんだ」
全然知らなかったと驚くと奏歌くんは誇らしげだった。
大荷物だと思っていたら、奏歌くんは卓上のクッキングヒーターを持ってきていた。そこにパックのチーズフォンデュの元を入れて牛乳で溶かして、温めて行く。
冷蔵庫からグレープタイザーを出そうとすると、奏歌くんに止められた。
「僕が出す!」
冷蔵庫に秘密があるようだ。
電子レンジで温めたお野菜を持って来る方を手伝って、私は冷蔵庫には近付かないようにした。
切ったパンと茹でたソーセージと茹でたお野菜が並ぶお皿。串のように長いフォークも奏歌くんが持参して来てくれていた。
「お箸でも十分できるんだけどね!」
それでも気分だけと長いフォークでパンを差して蕩けたチーズに絡めてみるが、見事に落としてしまった。奏歌くんも中にパンを落としてしまっている。
「お箸でいっか」
「うん、お箸でいいね」
二人で言い合って、お箸で食べることにした。
熱々のチーズが絡まるパンは美味しいし、お野菜も、ソーセージも絶妙だ。グレープタイザーを猫の足の形のグラスに注いで乾杯をして、奏歌くんとチーズフォンデュを楽しんだ。
あまりにも美味しかったので、切った分のパンだけでは物足りなくなってしまう。
「もうちょっと食べたいかも」
「冷凍庫に食パンがあったよね? トーストしてくる!」
私の要望にすぐに応えてくれる奏歌くんが心強くてかっこいい。トーストされたパンを切った奏歌くんにお礼を言って追加でチーズにつけて食べると、さくさくのトーストにチーズがよく合って美味しい。
夢中で食べ終わると、片づけを簡単にした奏歌くんが、冷蔵庫から小さなガラスの容器を二つ持って来た。そこには何か白いものが入っている。
「レアチーズケーキをやっちゃんに教えてもらって作ったんだ。お誕生日おめでとう、海瑠さん!」
「レアチーズケーキ!?」
チーズが好きだと発覚した私のために奏歌くんはケーキまで作ってくれていた。瓶を取り出してブルーベリーのジャムを乗せて、ガラス容器のうち一つを私に渡してくれる。
スプーンを手渡されて、私は奏歌くんお手製のレアチーズケーキを頬張った。底にはしっとりとしたちょっと塩味のある生地が敷いてあって、それがチーズケーキとジャムの甘さを引き立てる。
「どうやって作ったの?」
「下の生地は、クラッカーをくだいたんだ。上の生地は、クリームチーズとヨーグルトと生クリームとゼラチンで作ったよ」
どうやって作るのか全然想像がつかなかったけれど、中に入っているものは分かった。美味しいレアチーズケーキを一気に食べてしまうのがもったいなくて、ミルクティーと一緒にちびちびと味わった。
食べ終わって私は大事なことに気付いてしまった。
「奏歌くん、お風呂に入ってないよ!?」
今日はお泊りをしていい日だったが、夕食前にお風呂に入る奏歌くんは今日はまだお風呂に入っていない。浮かれすぎていて私も忘れていた。
「三年生になったから、ご飯の後にお風呂に入ってもいいって、母さんに言われたんだ」
やっちゃんがいないときには一人でお風呂に入っているという奏歌くん。もうお風呂は卒業かと寂しくなっていたら、もじもじと告げられる。
「海瑠さん、一緒にお風呂に入ってくれる?」
どうやら奏歌くんはまだ私と一緒にお風呂に入ってくれるようだ。
奏歌くんの柔らかなハニーブラウンの髪を洗うのも、乾かすのも、私は大好きなのだ。いつもお世話されてばかりの私が、奏歌くんのお世話をできているようで嬉しいのだ。
お風呂にお湯を溜めて奏歌くんと一緒に入る。
髪を洗う奏歌くんを手伝って、私も髪と体を洗ってバスタブに入ると、奏歌くんに大事なことを伝えた。
「あの合鍵、奏歌くんが持ってて」
「え? いいの?」
「うん、私がいなくてもここには奏歌くんの部屋があるから、いつでも来て良いよ」
いつか合鍵を渡したいと思っていたが、今日がその日なのだと決めていた。
私にとっては自分へのお誕生日お祝いのようなものだ。
部屋に戻ったら奏歌くんがいる。それがこんなにも幸せだなんて初めて知った。
「最高の誕生日をありがとうございました」
お礼を言うと奏歌くんは照れながら「どういたしまして」と答えた。
今年の誕生日はお昼のお茶会だけで、夜のディナーショーがなく、しかも土曜日で次の日は奏歌くんも私もお休みというスケジュールだったのだ。
「海瑠さんのお誕生日を、当日に祝えるんだね!」
「うん、私のお誕生日を奏歌くんに当日に祝ってもらえるの!」
二年前までは誕生日を祝ってもらうという感覚すらなくて、奏歌くんに誕生日を伝えていなくて、焦った奏歌くんは大急ぎで「水族館に一緒に行くチケット」を作ってくれた。
奏歌くんと出会ってから二回目の誕生日は万全の態勢で奏歌くんは五月の連休にお泊りをして、私のために特別なディナーを作ってくれた。
どうでも良かった。ファンの皆様のためにある私の誕生日という日が、私にとって特別になった。
「ケーキを買って帰るね」
「え? ダメ!」
「ケーキ買っちゃダメなの?」
ケーキをデパートで見繕って買ってこようと思っていた私は、奏歌くんに拒否されて驚いてしまった。奏歌くんはきゅっと唇を真一文字に結んでいる。
これは、奏歌くんが用意したいということではないだろうか。
奏歌くんの用意してくれたケーキをお誕生日当日に食べられる。それならばそれほど嬉しいことはない。
「分かった、買って来ないよ」
「うん、そうして」
詳しいことは言わなかったけれど、内緒のサプライズで奏歌くんは準備してくれるのだろう。ただただ誕生日が楽しみでしかない。
誕生日のお茶会でファンの皆様と握手をして、舞台の上で歌って踊る。お祝いに百合もお茶会の客演に来てくれていた。
女役のトップスターが二番手以下の私のお茶会に来るなんて異例のことだが、そういうことを百合は気にするタイプではない。
劇団ではトップの男役と女役は夫婦だと思って過ごせと言われているが、百合は堂々と私のことを愛人宣言していて、次のトップスターに就任した華村先輩も「存じてます。私のお嫁さんには愛人がいますから」と笑いをとっていた。
前の橘先輩のときも取材で百合は私のことを「早く嫁いできて」とか「海瑠がトップになるまで私は続けるわよ」とか宣言していたので、私と百合が親友であることは周知の事実だった。
お茶会で歌って踊って、最後に百合から花束が渡される。
お花なんていらないと思っていた一昨年。お花を受け取ることを覚えた去年。今年は受け取ったお花を綺麗とまで思えるのだから私は変わった。
「百合、ありがとう」
「海瑠、おめでとう」
ハグをする私と百合にファンの皆様から拍手が贈られた。
奏歌くんには鍵を預けていたので、わくわくしながらマンションに戻ると、奏歌くんは既にマンションに来ていた。
「お帰りなさい、海瑠さん」
「ただいま、奏歌くん」
合鍵を作って預けておいて良かったと心から思う。玄関を開けたら水色のストライプのエプロンを着けた奏歌くんが走ってきてハグしてくれるなんてなんて幸せなんだろう。
花束は花瓶に入れて飾って、奏歌くんがテーブルの上に置いている箱の説明をしてくれる。
「茉優ちゃんからのプレゼントだよ。公演のチケットをありがとうございましたって」
手作りらしい箱を開けると、中に一回り小さな箱が入っている。それを開けるともう一回り小さな箱が入っていて、次々と箱が小さくなる。六個目になったときには指先くらいの大きさになっていた。その箱を開けると、中に小さな小さな折り紙で小指の先くらいのお花が入っていた。
「茉優ちゃん、これ、全部作ったの?」
「うん、すごいでしょ?」
「凄いわ。全部並べて飾りたいけど、飛んで失くしちゃいそう」
大事にもう一度箱を閉じて行く私に、奏歌くんは「かざるためのケースを買えばいいよ」と教えてくれた。
おやつの時間は過ぎていたので、部屋で寛ぎながら奏歌くんがお料理をするのを見ている。お野菜は家で茹でてきたようで、ガラスの容器に入っていた。お湯を沸かして奏歌くんが茹でるのはソーセージだ。
「ソーセージは電子レンジにかけるとパチンって弾けちゃうからね」
「そうなんだ」
全然知らなかったと驚くと奏歌くんは誇らしげだった。
大荷物だと思っていたら、奏歌くんは卓上のクッキングヒーターを持ってきていた。そこにパックのチーズフォンデュの元を入れて牛乳で溶かして、温めて行く。
冷蔵庫からグレープタイザーを出そうとすると、奏歌くんに止められた。
「僕が出す!」
冷蔵庫に秘密があるようだ。
電子レンジで温めたお野菜を持って来る方を手伝って、私は冷蔵庫には近付かないようにした。
切ったパンと茹でたソーセージと茹でたお野菜が並ぶお皿。串のように長いフォークも奏歌くんが持参して来てくれていた。
「お箸でも十分できるんだけどね!」
それでも気分だけと長いフォークでパンを差して蕩けたチーズに絡めてみるが、見事に落としてしまった。奏歌くんも中にパンを落としてしまっている。
「お箸でいっか」
「うん、お箸でいいね」
二人で言い合って、お箸で食べることにした。
熱々のチーズが絡まるパンは美味しいし、お野菜も、ソーセージも絶妙だ。グレープタイザーを猫の足の形のグラスに注いで乾杯をして、奏歌くんとチーズフォンデュを楽しんだ。
あまりにも美味しかったので、切った分のパンだけでは物足りなくなってしまう。
「もうちょっと食べたいかも」
「冷凍庫に食パンがあったよね? トーストしてくる!」
私の要望にすぐに応えてくれる奏歌くんが心強くてかっこいい。トーストされたパンを切った奏歌くんにお礼を言って追加でチーズにつけて食べると、さくさくのトーストにチーズがよく合って美味しい。
夢中で食べ終わると、片づけを簡単にした奏歌くんが、冷蔵庫から小さなガラスの容器を二つ持って来た。そこには何か白いものが入っている。
「レアチーズケーキをやっちゃんに教えてもらって作ったんだ。お誕生日おめでとう、海瑠さん!」
「レアチーズケーキ!?」
チーズが好きだと発覚した私のために奏歌くんはケーキまで作ってくれていた。瓶を取り出してブルーベリーのジャムを乗せて、ガラス容器のうち一つを私に渡してくれる。
スプーンを手渡されて、私は奏歌くんお手製のレアチーズケーキを頬張った。底にはしっとりとしたちょっと塩味のある生地が敷いてあって、それがチーズケーキとジャムの甘さを引き立てる。
「どうやって作ったの?」
「下の生地は、クラッカーをくだいたんだ。上の生地は、クリームチーズとヨーグルトと生クリームとゼラチンで作ったよ」
どうやって作るのか全然想像がつかなかったけれど、中に入っているものは分かった。美味しいレアチーズケーキを一気に食べてしまうのがもったいなくて、ミルクティーと一緒にちびちびと味わった。
食べ終わって私は大事なことに気付いてしまった。
「奏歌くん、お風呂に入ってないよ!?」
今日はお泊りをしていい日だったが、夕食前にお風呂に入る奏歌くんは今日はまだお風呂に入っていない。浮かれすぎていて私も忘れていた。
「三年生になったから、ご飯の後にお風呂に入ってもいいって、母さんに言われたんだ」
やっちゃんがいないときには一人でお風呂に入っているという奏歌くん。もうお風呂は卒業かと寂しくなっていたら、もじもじと告げられる。
「海瑠さん、一緒にお風呂に入ってくれる?」
どうやら奏歌くんはまだ私と一緒にお風呂に入ってくれるようだ。
奏歌くんの柔らかなハニーブラウンの髪を洗うのも、乾かすのも、私は大好きなのだ。いつもお世話されてばかりの私が、奏歌くんのお世話をできているようで嬉しいのだ。
お風呂にお湯を溜めて奏歌くんと一緒に入る。
髪を洗う奏歌くんを手伝って、私も髪と体を洗ってバスタブに入ると、奏歌くんに大事なことを伝えた。
「あの合鍵、奏歌くんが持ってて」
「え? いいの?」
「うん、私がいなくてもここには奏歌くんの部屋があるから、いつでも来て良いよ」
いつか合鍵を渡したいと思っていたが、今日がその日なのだと決めていた。
私にとっては自分へのお誕生日お祝いのようなものだ。
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