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十二章 奏歌くんとの十二年目
1.奏歌くんとのイギリス行き
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奏歌くんの夏休みが始まった。
今年は補講がない。夏休みの間は奏歌くんは毎朝早くに私のマンションに来て朝食を一緒に食べて、お弁当を手渡してくれて、私を送り出してくれる。奏歌くんとの生活ですっかり早起きになっていた私は、毎朝すっきりと目覚めて奏歌くんが来るのを待つ生活になった。
イギリス行きの旅券やビザの手続きは私にはよく分からないので海香に頼んでいる。海香は文句を言っていたが、結局引き受けてくれた。
「海瑠に訳の分からないことをさせて、舞台のクオリティを下げるよりも、私がやった方がマシだからね」
やっちゃんが日本にいた頃はやっちゃんに頼んでいただろうが、もうやっちゃんはイギリスに行ってしまっている。少し寂しいがこれからイギリスに行けば会えるので私は楽しみにもしていた。
奏歌くんの分の手続きは美歌さんがやってくれているらしいが、奏歌くんは私が退団してからの海外行きのために手続きを覚えてくれている。私はそういうことには全く役に立たなくて申し訳ないのだが、奏歌くんは気にしていない。
「海瑠さんには最後までしっかりと舞台に立って欲しいんだ。そのためなら、僕はなんでもするよ」
舞台の上でだけ輝く私も、舞台を降りた生活力のない私も、同じように愛してくれる奏歌くんは本当に優しく男前な存在だった。
海香と美歌さんと奏歌くんに手続きは任せてしまって、私は秋公演の演目に集中していた。今回は現代の暗殺者で、パートナーの百合と共に仕事をこなす。そこに現れる依頼者と強敵。狙われた依頼者を助けるうちに二人は良い感じになっていくが、それを許さない百合に阻まれつつ、コミカルに話は進む。
最終的には浮気をしようとしたことを反省して、依頼者とは仕事が終わると別れて、私は百合の元へ戻っていく。そこからのデュエットダンスが二人の関係性を表しているようでとても素敵な演目ではあったのだが、演出家の先生からデュエットダンスに関して要望が出た。
「浮気されかけているから、土下座でハイヒールに踏まれる演出を入れましょう」
「え!? 土下座で踏まれるんですか?」
「その後で蹴られてもいいですね」
ちょっとそれは受け入れがたい。
百合の方を見てみると、笑顔で「いいですね」なんて言っている。圧倒的にヒロインの方が強い物語ではあるがデュエットダンスで土下座から踏まれて蹴られる演出が入るとは思わなかった。
今回の公演も波瀾万丈になりそうだ。
稽古が終わってマンションに帰ると奏歌くんが待っていてくれる。奏歌くんとは次の休みにイギリス行きの荷物を揃える約束をしていた。
「お帰りなさい、海瑠さん」
「ただいま、奏歌くん。イギリス行きの荷物、何がいると思う?」
イギリス旅行の日程は七日間だが、最初と最後の一日はほぼ移動に費やすので、イギリスに滞在できる期間は五日間になる。
イギリスとの時差は九時間で、サマータイムの間は八時間となる。日本時間から八時間を引く計算になる。飛行機に乗っている時間は直行便を使えば十五時間ほどで、朝の七時に飛行機に乗れば、現地時間で十四時くらいにはつく計算になる。帰りは逆に足さないといけないので、朝の七時に飛行機に乗っても、日本に帰り付くのは次の日の朝六時くらいになってしまう。
飛行時間の長さや時差も考えなければいけないのが海外に行く難しさだった。
ちなみにこの計算も全部奏歌くんがしてくれた。
「シャンプーやコンディショナーは海瑠さんが普段使ってるのを持って行けばいいよね」
「前に量ったときの応用で七日分に足りるように詰めるわ」
「やっちゃんと茉優ちゃんの生活しているお家に行くんだし、困ったら買えばいいと思うんだけどね」
基本的に国内旅行と同じように何か足りなくなったら買えばいいと奏歌くんが言ってくれるのに、私は安心する。奏歌くんがそう言ってくれるのならば多少の忘れ物があっても平気な気がする。
奏歌くんも海外ツアーでフランスに行ったときのスーツケースがあるので、荷物を入れるものの心配はしなくて済んだ。私も大きなスーツケースに既に下着や服は詰め始めている。
「やっちゃんと茉優ちゃんにお土産とか必要かな?」
「そこまで気を遣わなくていいんじゃないかな」
三月の終わりに旅立ったやっちゃんと茉優ちゃんは、日本から持って行っているものが足りなくて困っていないだろうか。私の発言に奏歌くんはあっさりと答えた。
「やっちゃん、近くに日本のものも売ってるスーパーがあったって言ってたから、大丈夫だと思う」
「そっか。それならいいけど」
ひとの話をあまり聞いていない私と違って、奏歌くんはやっちゃんが以前イギリスに行ったときのことをしっかりと覚えていた。
休みの日には奏歌くんと私でデパートに買い物に行った。イギリス行きで足りないものを買うつもりだったのだが、旅行用品売り場を見てみると、便利そうなものがたくさん売っている。
「これ、首に巻く枕ですって」
「海瑠さん、欲しいの?」
「うーん、いらないかな」
パスポートとお財布を入れる体にぴったりとくっ付いた小さなボディバッグは奏歌くんとお揃いで買った。奏歌くんはパスポートケースも買っていた。コンパクトな軽量の折り畳み傘やレインコートなども見たが、普段使っているものの方が使いやすそうな気がして、買わなかった。
買い物も終わって準備も万端になった七月の下旬、私と奏歌くんはイギリスに行くことになった。
ビザも旅券も美歌さんと海香が手配してくれて、空港までは美歌さんが車で送ってくれた。
「茉優ちゃんと安彦によろしく伝えてね」
「はい。二人が元気か見てくるわ」
「茉優ちゃん、どうしてるかしら」
美歌さんが心配なのは主に茉優ちゃんのことのようだった。
空港には海香と宙夢さんとさくらとかえでも見送りに来てくれていた。荷物預り所でトランクを預けて、手荷物だけの楽な格好になると、さくらがかえでの手を引いて連れてくる。
「かえちゃんに、ひこうきを見せにきたのよ」
「ひこーち、ごー!」
「かえでくんは飛行機が好きなのかな?」
「すち!」
「僕と海香さんが乗る飛行機、見ていってね」
片手を上げて飛行機が飛ぶ様子を表すかえでに、膝を折って奏歌くんが話を聞いている。こうしてみると奏歌くんも大人になったのだと実感する。
「海瑠、お土産期待してるから」
「はいはい、何か買って来るわ。今回は本当にありがとう」
ビザと旅券の手配をしてくれた海香には素直にお礼を言ったつもりだが、「その言い方」と言われてしまう。姉だからつい扱いが適当になってしまうのは仕方がないのかもしれない。
「海瑠さん、手荷物検査所に行かなきゃ」
「それじゃ、行って来るわね!」
搭乗時間が近くなってきたので、海香と宙夢さんとかえでとさくらと美歌さんに手を振って、私と奏歌くんは手荷物検査所に行った。手荷物を機械に通して危険なものがないか確かめるのだが、私も奏歌くんも問題なく通れた。
イギリス行きの飛行機の座席はファーストクラスだった。私がこういうことで値段を気にしないのを海香も美歌さんも知っていてくれたのだろう。
奏歌くんと二人きりの広い座席に座ってイギリスまでの旅行ができるのならば、少しくらいの割増料金は気にならなかった。
「飛行機にWi-Fiがあるみたいだよ。飛び立って安定したら使えそう」
「奏歌くん、設定してくれる?」
「いいよ。任せて」
Wi-Fiなるものがあるのは知っているが、使ったことがなくて、携帯電話のインターネット通信しかしたことのない私にとっては、接続の仕方が分からない。奏歌くんを頼れば心強い返事が戻って来る。
安心して私は座席のシートベルトを締めた。
飛行機が飛び立つ。
これから十五時間程度、この飛行機の中で私は過ごさなければいけない。
不安もあったが、奏歌くんがいるということが私には最大の心の支えだった。
今年は補講がない。夏休みの間は奏歌くんは毎朝早くに私のマンションに来て朝食を一緒に食べて、お弁当を手渡してくれて、私を送り出してくれる。奏歌くんとの生活ですっかり早起きになっていた私は、毎朝すっきりと目覚めて奏歌くんが来るのを待つ生活になった。
イギリス行きの旅券やビザの手続きは私にはよく分からないので海香に頼んでいる。海香は文句を言っていたが、結局引き受けてくれた。
「海瑠に訳の分からないことをさせて、舞台のクオリティを下げるよりも、私がやった方がマシだからね」
やっちゃんが日本にいた頃はやっちゃんに頼んでいただろうが、もうやっちゃんはイギリスに行ってしまっている。少し寂しいがこれからイギリスに行けば会えるので私は楽しみにもしていた。
奏歌くんの分の手続きは美歌さんがやってくれているらしいが、奏歌くんは私が退団してからの海外行きのために手続きを覚えてくれている。私はそういうことには全く役に立たなくて申し訳ないのだが、奏歌くんは気にしていない。
「海瑠さんには最後までしっかりと舞台に立って欲しいんだ。そのためなら、僕はなんでもするよ」
舞台の上でだけ輝く私も、舞台を降りた生活力のない私も、同じように愛してくれる奏歌くんは本当に優しく男前な存在だった。
海香と美歌さんと奏歌くんに手続きは任せてしまって、私は秋公演の演目に集中していた。今回は現代の暗殺者で、パートナーの百合と共に仕事をこなす。そこに現れる依頼者と強敵。狙われた依頼者を助けるうちに二人は良い感じになっていくが、それを許さない百合に阻まれつつ、コミカルに話は進む。
最終的には浮気をしようとしたことを反省して、依頼者とは仕事が終わると別れて、私は百合の元へ戻っていく。そこからのデュエットダンスが二人の関係性を表しているようでとても素敵な演目ではあったのだが、演出家の先生からデュエットダンスに関して要望が出た。
「浮気されかけているから、土下座でハイヒールに踏まれる演出を入れましょう」
「え!? 土下座で踏まれるんですか?」
「その後で蹴られてもいいですね」
ちょっとそれは受け入れがたい。
百合の方を見てみると、笑顔で「いいですね」なんて言っている。圧倒的にヒロインの方が強い物語ではあるがデュエットダンスで土下座から踏まれて蹴られる演出が入るとは思わなかった。
今回の公演も波瀾万丈になりそうだ。
稽古が終わってマンションに帰ると奏歌くんが待っていてくれる。奏歌くんとは次の休みにイギリス行きの荷物を揃える約束をしていた。
「お帰りなさい、海瑠さん」
「ただいま、奏歌くん。イギリス行きの荷物、何がいると思う?」
イギリス旅行の日程は七日間だが、最初と最後の一日はほぼ移動に費やすので、イギリスに滞在できる期間は五日間になる。
イギリスとの時差は九時間で、サマータイムの間は八時間となる。日本時間から八時間を引く計算になる。飛行機に乗っている時間は直行便を使えば十五時間ほどで、朝の七時に飛行機に乗れば、現地時間で十四時くらいにはつく計算になる。帰りは逆に足さないといけないので、朝の七時に飛行機に乗っても、日本に帰り付くのは次の日の朝六時くらいになってしまう。
飛行時間の長さや時差も考えなければいけないのが海外に行く難しさだった。
ちなみにこの計算も全部奏歌くんがしてくれた。
「シャンプーやコンディショナーは海瑠さんが普段使ってるのを持って行けばいいよね」
「前に量ったときの応用で七日分に足りるように詰めるわ」
「やっちゃんと茉優ちゃんの生活しているお家に行くんだし、困ったら買えばいいと思うんだけどね」
基本的に国内旅行と同じように何か足りなくなったら買えばいいと奏歌くんが言ってくれるのに、私は安心する。奏歌くんがそう言ってくれるのならば多少の忘れ物があっても平気な気がする。
奏歌くんも海外ツアーでフランスに行ったときのスーツケースがあるので、荷物を入れるものの心配はしなくて済んだ。私も大きなスーツケースに既に下着や服は詰め始めている。
「やっちゃんと茉優ちゃんにお土産とか必要かな?」
「そこまで気を遣わなくていいんじゃないかな」
三月の終わりに旅立ったやっちゃんと茉優ちゃんは、日本から持って行っているものが足りなくて困っていないだろうか。私の発言に奏歌くんはあっさりと答えた。
「やっちゃん、近くに日本のものも売ってるスーパーがあったって言ってたから、大丈夫だと思う」
「そっか。それならいいけど」
ひとの話をあまり聞いていない私と違って、奏歌くんはやっちゃんが以前イギリスに行ったときのことをしっかりと覚えていた。
休みの日には奏歌くんと私でデパートに買い物に行った。イギリス行きで足りないものを買うつもりだったのだが、旅行用品売り場を見てみると、便利そうなものがたくさん売っている。
「これ、首に巻く枕ですって」
「海瑠さん、欲しいの?」
「うーん、いらないかな」
パスポートとお財布を入れる体にぴったりとくっ付いた小さなボディバッグは奏歌くんとお揃いで買った。奏歌くんはパスポートケースも買っていた。コンパクトな軽量の折り畳み傘やレインコートなども見たが、普段使っているものの方が使いやすそうな気がして、買わなかった。
買い物も終わって準備も万端になった七月の下旬、私と奏歌くんはイギリスに行くことになった。
ビザも旅券も美歌さんと海香が手配してくれて、空港までは美歌さんが車で送ってくれた。
「茉優ちゃんと安彦によろしく伝えてね」
「はい。二人が元気か見てくるわ」
「茉優ちゃん、どうしてるかしら」
美歌さんが心配なのは主に茉優ちゃんのことのようだった。
空港には海香と宙夢さんとさくらとかえでも見送りに来てくれていた。荷物預り所でトランクを預けて、手荷物だけの楽な格好になると、さくらがかえでの手を引いて連れてくる。
「かえちゃんに、ひこうきを見せにきたのよ」
「ひこーち、ごー!」
「かえでくんは飛行機が好きなのかな?」
「すち!」
「僕と海香さんが乗る飛行機、見ていってね」
片手を上げて飛行機が飛ぶ様子を表すかえでに、膝を折って奏歌くんが話を聞いている。こうしてみると奏歌くんも大人になったのだと実感する。
「海瑠、お土産期待してるから」
「はいはい、何か買って来るわ。今回は本当にありがとう」
ビザと旅券の手配をしてくれた海香には素直にお礼を言ったつもりだが、「その言い方」と言われてしまう。姉だからつい扱いが適当になってしまうのは仕方がないのかもしれない。
「海瑠さん、手荷物検査所に行かなきゃ」
「それじゃ、行って来るわね!」
搭乗時間が近くなってきたので、海香と宙夢さんとかえでとさくらと美歌さんに手を振って、私と奏歌くんは手荷物検査所に行った。手荷物を機械に通して危険なものがないか確かめるのだが、私も奏歌くんも問題なく通れた。
イギリス行きの飛行機の座席はファーストクラスだった。私がこういうことで値段を気にしないのを海香も美歌さんも知っていてくれたのだろう。
奏歌くんと二人きりの広い座席に座ってイギリスまでの旅行ができるのならば、少しくらいの割増料金は気にならなかった。
「飛行機にWi-Fiがあるみたいだよ。飛び立って安定したら使えそう」
「奏歌くん、設定してくれる?」
「いいよ。任せて」
Wi-Fiなるものがあるのは知っているが、使ったことがなくて、携帯電話のインターネット通信しかしたことのない私にとっては、接続の仕方が分からない。奏歌くんを頼れば心強い返事が戻って来る。
安心して私は座席のシートベルトを締めた。
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