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後編 (受け視点)
3.母の死
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もう少しだと言われていたので覚悟はできていた。
「ミヒャエル、もうすぐわたくしは死にます。わたくしはあなたが殺される日を見たくなかったのかもしれません」
「母上、しっかりなさってください」
「延命治療を受ければ後数年は生きられたかもしれない。その数年で、あなたが殺されると分かっていたからこそ、わたくしは延命治療を受けずに、この屋敷であなたと過ごすことを決めました」
「母上……」
「最期までそばにいてくれてありがとう。わたくしの愛するミヒャエル。あなたがどうか苦しまずに死ねるように、わたくしは一足先に天国で待っていますね」
母のルイーゼとの語らいはそれが最後だった。それ以降ルイーゼは昏睡状態になって、話をすることは叶わなかった。病院ではなく慣れ親しんだ屋敷で最期のときを迎えたいというルイーゼの望みは叶った。
春、ミヒャエルが15歳になってすぐに、ルイーゼは亡くなった。ルイーゼの望みで看取りまで屋敷でやって、葬式もハーマン家の身内だけで執り行って欲しいということで、ミヒャエルは祖父母に連絡を取ろうとしたが、それを止めたのは叔母のフリーダだった。
「あのひとたちはお姉様に関心などありません。あのひとたちのせいでお姉様は死んだも同然なのですから」
ゲオルグと結婚をさせられたから、出産後に体調を崩してルイーゼは長く患った挙句に亡くなったのだとフリーダは信じ込んでいた。父のゲオルグが参列を望んでいると聞いても、フリーダはそれを拒んだ。
「あなたのせいで姉は死んだのですよ! あなたさえいなければ、姉はいつまでも美しく、清廉に生きていられた。お姉様を返して! お姉様!」
ヒステリックに泣き叫ぶフリーダはどれだけルイーゼのことを愛していたのか、姉妹の愛情とはこんなにも深いものなのかとミヒャエルは驚くほどだった。フリーダが四年前に詐欺師のグループに騙されそうになったのも、ルイーゼの病を治す特効薬があると甘い言葉を囁かれたからだったことをミヒャエルは知っている。それもアルトゥロの英雄譚の中にあった。
正確な流れではフリーダは詐欺師のグループに騙されてハーマン家の財産の一部を失って、フリーダの評判も地に落ちるはずだったのだが、それはミヒャエルがアルトゥロに伝えることで未然に防ぐことができた。
「叔母上、母は叔母上のことをずっと案じていました」
「お姉様……どうして……」
泣き崩れるフリーダを支えているアルトゥロにも聞こえるように、ミヒャエルはフリーダに伝える。ルイーゼにとってはフリーダも守りたい大事な妹だったことには間違いない。そうでなければ、英雄譚の内容を変えてしまうようなミヒャエルの行動を止めていただろう。
細身で小柄なミヒャエルと違って、まだ14歳のはずなのにアルトゥロは身長180センチ近くなって、黒い喪服がよく似合う美しい青年に育っていた。年齢的にはまだ少年のはずなのに、褐色の肌が艶やかな色気のある青年に見えるのだから、流石英雄様と言ったところだろう。毒物が混じっているかもしれない食事を拒んでいるために、ミヒャエルの方は貧相な体付きで着ている喪服もサイズが合っていないような気しかしていなかった。
黒いドレスに黒いヴェールを身に着けたフリーダが、棺に縋って泣いている。
「お姉様を埋めないで! お姉様! 逝ってしまっては嫌よ!」
まだルイーゼの死が受け入れられていないのだろう。こうなることは決まっていて、それがほんの少し早くなっただけなのだから、ミヒャエルは覚悟ができていた。覚悟ができていたとしても、まだ15歳のミヒャエルにとっては、愛する母親が亡くなったことがショックでなかったわけではない。
繰り返し見る悪夢のようなミヒャエルが殺される場面。それをもう見なくてよくなっただけ、ルイーゼは救われているのかもしれないと思う反面、寂しさは拭えなかった。
葬式の後で墓地から帰って玄関で車を降りると、アルトゥロも降りてきてミヒャエルに手を差し出した。その手の意味が分からずにミヒャエルはアルトゥロの手をまじまじと見つめてしまう。
「母の葬式に来てくれてありがとう……」
「兄上、一人で暮らすのもつらいだろう。俺たちと一緒に住まないか?」
アルトゥロは母屋で一人で暮らすミヒャエルのことを気にかけていたようだ。言われてみれば確かに一人で暮らすには母屋は広すぎるし、これからはフリーダが当主の代行となるのだから、ミヒャエルは母屋から出て行くべきだろう。
「母屋を明け渡せということならば、すぐにでも出て行くよ」
「そうじゃない、兄上は母上を失ったばかりなんだ。放っておけない」
母屋から出て行けというアルトゥロの要求ももっともだと納得していると、アルトゥロは予想していなかったことを口にする。実際には従兄弟同士だが、便宜上はミヒャエルがアルトゥロの兄で、弟としてアルトゥロはミヒャエルを心配しなければいけない立場なのかもしれない。
「君はまだ信じていなかったの? 君は僕を殺す。これは絶対だ。だから、僕と関わることはないんだよ」
「俺は人殺しなんてしない。絶対に。兄上は何を恐れているんだ?」
「僕は何も恐れていない。これはもう決まったことなんだ」
無理に自分に関わることはないと言えば、アルトゥロは運命に逆らうようなことを口にする。それだけではなく、ミヒャエルが何かを恐れているとまで口にした。恐れているものなど何もないのに、アルトゥロがミヒャエルにどんな幻影を見ているのか、ミヒャエルは疑問でならない。
「殺す、殺さないの話は、今はしてないだろう」
強く言ってどこまでも英雄譚を信じない様子のアルトゥロに、ミヒャエルは呆れてため息を吐いた。はっきりと未来は分かっているのに、アルトゥロはそれを受け入れようとしない。それならば、また証拠を見せてやる必要がある。
「やっぱり信じてないんだね。君、夏に遠出をしたときに、ある方が困っていらっしゃるのに出会う。その方を助けることから、君の人生は変わっていくよ」
「また妙なことを言う。それが当たっていたとしても、俺が兄上を殺さないことに変わりはないのに」
「君にも分かるよ。これは逃れられない運命なんだ」
英雄譚でルイーゼが語ったことの一部を口にすれば、ミヒャエルが言うことは当たるというのはこれまでの経験でもアルトゥロは理解してきたのだろう。当たったとしても殺さないと言って来る。
まだアルトゥロには分かっていないだけなのだろミヒャエルはいつになったらアルトゥロは理解してくれるのかと呆れていた。
葬儀の後でミヒャエルは母屋を挟んで離れの屋敷と反対側に平屋建ての小さな棟を建てさせた。そこに移り住んで暮らす旨をフリーダに伝えると、心配されてしまう。
「ミヒャエル様も母屋で一緒に暮らしましょう?」
「僕は一人で自由に暮らしたいのです。叔母上のお気持ちはありがたいですが、僕の我が儘だと思って、お許しください」
死ぬまでの期間は静かに一人で暮らしたい。それはミヒャエルの心からの願いだった。
フリーダもそれ以上強くは言えずにミヒャエルは離れの棟に一人で暮らせるようになる。使用人が食事を持って来たり、掃除をしたりする外は、本当に一人だ。
一人だけの離れの棟でミヒャエルは自分の部屋に閉じこもってルイーゼの書いた手記を読み直していた。
幼い頃は父親の解らぬ子として苦労するアルトゥロが、14歳の秋に祖母を訪ねて行く田舎への道の途中で、この国の王太子ディーデリヒの乗った車がエンジントラブルで立ち往生しているのに出会う。運転手に命じてディーデリヒの車を修理させたアルトゥロに、ディーデリヒは深く感謝してお礼状を送る。
その後でディーデリヒは自分を助けてくれたアルトゥロを忘れられずに、貴族の入学する名門の私立の高校にアルトゥロが入学すると知り、同じクラスになるように手を回すのだ。
これから先アルトゥロは王太子殿下のディーデリヒと学友になって、王太子であるからには当然疑似子宮を幼い頃から植え付けられて育てているディーデリヒに恋心を抱かれる。
英雄譚の最後では、隣国の大魔法使いが魔王となるために依り代としたミヒャエルを殺し、アルトゥロはディーデリヒと結ばれる運命だと聞いているし、手記にもはっきりと書いてある。
もうすぐ季節は夏になる。
アルトゥロとディーデリヒの出会いは間近に迫っていた。
「ミヒャエル、もうすぐわたくしは死にます。わたくしはあなたが殺される日を見たくなかったのかもしれません」
「母上、しっかりなさってください」
「延命治療を受ければ後数年は生きられたかもしれない。その数年で、あなたが殺されると分かっていたからこそ、わたくしは延命治療を受けずに、この屋敷であなたと過ごすことを決めました」
「母上……」
「最期までそばにいてくれてありがとう。わたくしの愛するミヒャエル。あなたがどうか苦しまずに死ねるように、わたくしは一足先に天国で待っていますね」
母のルイーゼとの語らいはそれが最後だった。それ以降ルイーゼは昏睡状態になって、話をすることは叶わなかった。病院ではなく慣れ親しんだ屋敷で最期のときを迎えたいというルイーゼの望みは叶った。
春、ミヒャエルが15歳になってすぐに、ルイーゼは亡くなった。ルイーゼの望みで看取りまで屋敷でやって、葬式もハーマン家の身内だけで執り行って欲しいということで、ミヒャエルは祖父母に連絡を取ろうとしたが、それを止めたのは叔母のフリーダだった。
「あのひとたちはお姉様に関心などありません。あのひとたちのせいでお姉様は死んだも同然なのですから」
ゲオルグと結婚をさせられたから、出産後に体調を崩してルイーゼは長く患った挙句に亡くなったのだとフリーダは信じ込んでいた。父のゲオルグが参列を望んでいると聞いても、フリーダはそれを拒んだ。
「あなたのせいで姉は死んだのですよ! あなたさえいなければ、姉はいつまでも美しく、清廉に生きていられた。お姉様を返して! お姉様!」
ヒステリックに泣き叫ぶフリーダはどれだけルイーゼのことを愛していたのか、姉妹の愛情とはこんなにも深いものなのかとミヒャエルは驚くほどだった。フリーダが四年前に詐欺師のグループに騙されそうになったのも、ルイーゼの病を治す特効薬があると甘い言葉を囁かれたからだったことをミヒャエルは知っている。それもアルトゥロの英雄譚の中にあった。
正確な流れではフリーダは詐欺師のグループに騙されてハーマン家の財産の一部を失って、フリーダの評判も地に落ちるはずだったのだが、それはミヒャエルがアルトゥロに伝えることで未然に防ぐことができた。
「叔母上、母は叔母上のことをずっと案じていました」
「お姉様……どうして……」
泣き崩れるフリーダを支えているアルトゥロにも聞こえるように、ミヒャエルはフリーダに伝える。ルイーゼにとってはフリーダも守りたい大事な妹だったことには間違いない。そうでなければ、英雄譚の内容を変えてしまうようなミヒャエルの行動を止めていただろう。
細身で小柄なミヒャエルと違って、まだ14歳のはずなのにアルトゥロは身長180センチ近くなって、黒い喪服がよく似合う美しい青年に育っていた。年齢的にはまだ少年のはずなのに、褐色の肌が艶やかな色気のある青年に見えるのだから、流石英雄様と言ったところだろう。毒物が混じっているかもしれない食事を拒んでいるために、ミヒャエルの方は貧相な体付きで着ている喪服もサイズが合っていないような気しかしていなかった。
黒いドレスに黒いヴェールを身に着けたフリーダが、棺に縋って泣いている。
「お姉様を埋めないで! お姉様! 逝ってしまっては嫌よ!」
まだルイーゼの死が受け入れられていないのだろう。こうなることは決まっていて、それがほんの少し早くなっただけなのだから、ミヒャエルは覚悟ができていた。覚悟ができていたとしても、まだ15歳のミヒャエルにとっては、愛する母親が亡くなったことがショックでなかったわけではない。
繰り返し見る悪夢のようなミヒャエルが殺される場面。それをもう見なくてよくなっただけ、ルイーゼは救われているのかもしれないと思う反面、寂しさは拭えなかった。
葬式の後で墓地から帰って玄関で車を降りると、アルトゥロも降りてきてミヒャエルに手を差し出した。その手の意味が分からずにミヒャエルはアルトゥロの手をまじまじと見つめてしまう。
「母の葬式に来てくれてありがとう……」
「兄上、一人で暮らすのもつらいだろう。俺たちと一緒に住まないか?」
アルトゥロは母屋で一人で暮らすミヒャエルのことを気にかけていたようだ。言われてみれば確かに一人で暮らすには母屋は広すぎるし、これからはフリーダが当主の代行となるのだから、ミヒャエルは母屋から出て行くべきだろう。
「母屋を明け渡せということならば、すぐにでも出て行くよ」
「そうじゃない、兄上は母上を失ったばかりなんだ。放っておけない」
母屋から出て行けというアルトゥロの要求ももっともだと納得していると、アルトゥロは予想していなかったことを口にする。実際には従兄弟同士だが、便宜上はミヒャエルがアルトゥロの兄で、弟としてアルトゥロはミヒャエルを心配しなければいけない立場なのかもしれない。
「君はまだ信じていなかったの? 君は僕を殺す。これは絶対だ。だから、僕と関わることはないんだよ」
「俺は人殺しなんてしない。絶対に。兄上は何を恐れているんだ?」
「僕は何も恐れていない。これはもう決まったことなんだ」
無理に自分に関わることはないと言えば、アルトゥロは運命に逆らうようなことを口にする。それだけではなく、ミヒャエルが何かを恐れているとまで口にした。恐れているものなど何もないのに、アルトゥロがミヒャエルにどんな幻影を見ているのか、ミヒャエルは疑問でならない。
「殺す、殺さないの話は、今はしてないだろう」
強く言ってどこまでも英雄譚を信じない様子のアルトゥロに、ミヒャエルは呆れてため息を吐いた。はっきりと未来は分かっているのに、アルトゥロはそれを受け入れようとしない。それならば、また証拠を見せてやる必要がある。
「やっぱり信じてないんだね。君、夏に遠出をしたときに、ある方が困っていらっしゃるのに出会う。その方を助けることから、君の人生は変わっていくよ」
「また妙なことを言う。それが当たっていたとしても、俺が兄上を殺さないことに変わりはないのに」
「君にも分かるよ。これは逃れられない運命なんだ」
英雄譚でルイーゼが語ったことの一部を口にすれば、ミヒャエルが言うことは当たるというのはこれまでの経験でもアルトゥロは理解してきたのだろう。当たったとしても殺さないと言って来る。
まだアルトゥロには分かっていないだけなのだろミヒャエルはいつになったらアルトゥロは理解してくれるのかと呆れていた。
葬儀の後でミヒャエルは母屋を挟んで離れの屋敷と反対側に平屋建ての小さな棟を建てさせた。そこに移り住んで暮らす旨をフリーダに伝えると、心配されてしまう。
「ミヒャエル様も母屋で一緒に暮らしましょう?」
「僕は一人で自由に暮らしたいのです。叔母上のお気持ちはありがたいですが、僕の我が儘だと思って、お許しください」
死ぬまでの期間は静かに一人で暮らしたい。それはミヒャエルの心からの願いだった。
フリーダもそれ以上強くは言えずにミヒャエルは離れの棟に一人で暮らせるようになる。使用人が食事を持って来たり、掃除をしたりする外は、本当に一人だ。
一人だけの離れの棟でミヒャエルは自分の部屋に閉じこもってルイーゼの書いた手記を読み直していた。
幼い頃は父親の解らぬ子として苦労するアルトゥロが、14歳の秋に祖母を訪ねて行く田舎への道の途中で、この国の王太子ディーデリヒの乗った車がエンジントラブルで立ち往生しているのに出会う。運転手に命じてディーデリヒの車を修理させたアルトゥロに、ディーデリヒは深く感謝してお礼状を送る。
その後でディーデリヒは自分を助けてくれたアルトゥロを忘れられずに、貴族の入学する名門の私立の高校にアルトゥロが入学すると知り、同じクラスになるように手を回すのだ。
これから先アルトゥロは王太子殿下のディーデリヒと学友になって、王太子であるからには当然疑似子宮を幼い頃から植え付けられて育てているディーデリヒに恋心を抱かれる。
英雄譚の最後では、隣国の大魔法使いが魔王となるために依り代としたミヒャエルを殺し、アルトゥロはディーデリヒと結ばれる運命だと聞いているし、手記にもはっきりと書いてある。
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