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21.ギヨーム殿下の断罪
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秋の議会が開かれる。
議会の会場にはわたくしは証言者として出席する。ギヨーム殿下の罪を告発するのだ。
ギヨーム殿下とデュラン殿下を断罪するための議会。
その準備は整っている。
ギヨーム殿下の王子妃の元侍女が来てくれるかは分からなかったが、わたくしは来てくれると信じていた。
出かける前にルシアン殿下がわたくしを抱き締め、肩を少し超すくらいに短くなってしまった蜂蜜色の髪を撫でて決意を込めて言った。
「ギヨーム兄上とデュラン兄上は必ず断罪します。ぼくの全てを懸けて」
「ルシアン殿下、頑張ってください」
「リュシア姉様にも証言していただくことになります。嫌なことを思い出させるのですが、どうか、お心を強く持って」
「はい。他の方も証言してくださるのです。わたくしが証言しないわけにはいきません」
どんなことを聞かれても平気だと心を強く持つ。わたくしもルシアン殿下もこれまで必死に準備してきた。これでギヨーム殿下とデュラン殿下を断罪できなければ、ルシアン殿下の成人の折の立太子もなせないかもしれない。
「国のため、国民のため、そして、愛するリュシア姉様のため、全力を尽くします」
「わたくしもできる限りのことを致します」
馬車に乗り込んで、わたくしとルシアン殿下は議会の会場に出かけた。
馬車から降りるときにルシアン殿下がわたくしの手を取ってくれて、わたくしはステップを降りる。ルシアン殿下の大きな手を握っていると、安心感が生まれた。
すり鉢状になっている議会の中央の一番くぼんだ場所に証言台があって、その前に議長の立つ壇上がある。わたくしはルシアン殿下の隣に立ち、ギヨーム殿下とデュラン殿下は、護衛を連れているのではなく、容疑者として兵士に囲まれて逃げられないようにさせられていた。
議員たちも集まってきて、議会の会場は埋まっていく。
最前列の国王陛下の席を見れば、痩せて老いた姿の国王陛下が静かに座っていた。
王妃殿下の遺品のアメジストのネックレスを受け取ったとき、国王陛下の目に宿った僅かな光。
ルシアン殿下の名前を呼んだ声。
わたくしはそれを忘れてはいなかった。
議長がまずギヨーム殿下の罪状を読み上げる。
「ギヨーム殿下、あなたは不特定多数の女性に、既婚、未婚を問わず不同意に暴行をし、たくさんの女性やその家族から抗議の手紙が届いています。ギヨーム殿下を罪に問うように願う手紙も届いています。罪を認めますか?」
「冗談じゃない。全員同意だった。おれの権力に媚びて、自分から身を差し出してきたのだ。それを今更覆すのも、金が欲しいだけだろう」
堂々と言い放つギヨーム殿下に、ルシアン殿下が手を挙げた。
「議長、本日この場に被害者が来ています。被害者の証言をお聞きください」
「被害者は前に出てください」
ルシアン殿下の方を見れば、落ち着いた表情で頷いてくれる。わたくしが勇気を出して前に出ると、わたくしの横に伯爵夫人、令嬢が並んだ。ギヨーム殿下の王子妃の侍女の姿はなかった。
やはり勇気が出なくて来られなかったのだろうか。
それならばそれで仕方がない。
わたくしたちだけでも証言をしよう。
そう思ったとき、議会の会場のドアが開いた。息を切らせて、ギヨーム殿下の王子妃の元侍女が入ってくる。
「子どもを預けるのに時間がかかりました。遅れて申し訳ありません」
「来てくださったのですね」
証言台の前に立つわたくしに並んだギヨーム殿下の王子妃の元侍女の姿に、わたくしは声を上げていた。
証言は一人ずつ行われた。
最初は伯爵夫人だった。
伯爵夫人が証言台に立つ。
「わたくしは、夫と参加した王宮の夜会で、夫が席を外した隙に、ギヨーム殿下に控室に連れていかれました。わたくしがどれだけ助けを求めても、ギヨーム殿下が怖いのか、誰も助けてはくれませんでした」
「伯爵夫人、あなたはそこでギヨーム殿下になにをされましたか?」
「思い出すのも恐ろしい……ですが、証言いたします。ギヨーム殿下と取り巻きたちと共に控室に引きずり込まれ、服を乱されて、ギヨーム殿下がわたくしに圧し掛かってきました。恐ろしくて嫌で、わたくしは泣き叫んで助けを求めましたが、取り巻きたちはにやにやとわたくしを見ているだけでした」
「それから?」
「わたくしは穢されるくらいならば死を選ぼうとしました。わたくしがギヨーム殿下の剣を奪って自分の首を切ろうとしたとき、控室のドアが開いて、ルシアン殿下が来てくださいました。ルシアン殿下はギヨーム殿下の取り巻きを振り払い、ギヨーム殿下を控室から引きずり出して、わたくしの夫を呼んできてくれました。それでわたくしは何とか守られたのです」
壮絶なまでの伯爵夫人の暴行事件の詳細に、議員は静まり返っている。
「そんなことはしていない。その女がおれを誘惑したのだ!」
「ギヨーム殿下、静粛に!」
「うるさい! おれを誰だと思っている!」
暴れようとするギヨーム殿下を兵士たちが取り押さえる。
伯爵夫人の証言が終わると、次は令嬢の番だった。
令嬢は震えながら証言台に立った。
「わたくしは、結婚を間近に控えておりました。父の商会の取り引きで王宮に呼ばれたときに、わたくしをギヨーム殿下が無理やりに愛妾の宮殿に連れて行こうとしたのです」
「そのときにあなたは何をされましたか?」
「わたくしが悲鳴を上げて抵抗しても、ギヨーム殿下と取り巻きには敵わず、わたくしが引きずられて連れていかれるのを誰も止めてはくれませんでした」
「それからどうなりましたか?」
「わたくしは最悪の事態を想像しました。もう両親にも愛しい婚約者にも会えないのではないかと。そのときにルシアン殿下がギヨーム殿下を止めて、わたくしを救ってくれました」
ルシアン殿下の株は上がり、ギヨーム殿下の名前は地に落ちていく。
顔色を変えて兵士に押さえ付けられているギヨーム殿下が呻く。
「全部そいつらの嘘だ! 女の言うことなど信じられるか! おれを脅迫して金をせびるために言っているのだ!」
「ギヨーム兄上、まだ終わっていませんよ」
兵士に押さえ付けられて足掻くギヨーム殿下にルシアン殿下がギヨーム殿下の王子妃の侍女の方を見た。彼女は凛と顔を上げて、証言台に上がっていった。
「わたしは、ギヨーム殿下の王子妃殿下の侍女でした。これは十年ほど前のことです」
「十年前ですか? そのころからギヨーム殿下は罪を犯していたと証言するのですね?」
「はい。そうです。わたしは、ギヨーム殿下の王子妃殿下にお仕えしていました。ある日、王子妃殿下を訪ねてきたギヨーム殿下が、わたしに襲い掛かってきたのです」
「そのとき、あなたはどうしましたか?」
「抵抗しましたが、それも虚しく、わたしはギヨーム殿下に乱暴されました。王子妃殿下はわたしを助けようとしてくださいましたが、取り巻きと護衛の兵士に押さえ付けられて、泣きながらわたしを見ていることしかできませんでした」
「それで、あなたはどうなりましたか?」
「わたしは、ギヨーム殿下のお子を身籠りました。それを知ったギヨーム殿下がわたしを王宮から追い出したので、王子妃殿下が手を回して、王子妃殿下の実家で匿い、わたしに無事に出産をさせてくれました」
彼女の証言で、ギヨーム殿下が十年以上こんなことをずっと繰り返しているのだという証拠が揃った。
最後に彼女は涙ながらに訴えた。
「子どもが生まれてから、わたしは自分の実家に戻りました。子どもには罪はない。そのことが分かっていても、子どもが育つにつれてギヨーム殿下の姿を思い出し、わたしは悪夢に苛まれるようになりました。このようなことを二度と起こしてはなりません。どうか、ギヨーム殿下の罪を問うてください」
涙ながらの訴えに、議会の会場は静まり返っていた。
わたくしの番がくる。
彼女と入れ違いに、わたくしは証言台に向かった。
議会の会場にはわたくしは証言者として出席する。ギヨーム殿下の罪を告発するのだ。
ギヨーム殿下とデュラン殿下を断罪するための議会。
その準備は整っている。
ギヨーム殿下の王子妃の元侍女が来てくれるかは分からなかったが、わたくしは来てくれると信じていた。
出かける前にルシアン殿下がわたくしを抱き締め、肩を少し超すくらいに短くなってしまった蜂蜜色の髪を撫でて決意を込めて言った。
「ギヨーム兄上とデュラン兄上は必ず断罪します。ぼくの全てを懸けて」
「ルシアン殿下、頑張ってください」
「リュシア姉様にも証言していただくことになります。嫌なことを思い出させるのですが、どうか、お心を強く持って」
「はい。他の方も証言してくださるのです。わたくしが証言しないわけにはいきません」
どんなことを聞かれても平気だと心を強く持つ。わたくしもルシアン殿下もこれまで必死に準備してきた。これでギヨーム殿下とデュラン殿下を断罪できなければ、ルシアン殿下の成人の折の立太子もなせないかもしれない。
「国のため、国民のため、そして、愛するリュシア姉様のため、全力を尽くします」
「わたくしもできる限りのことを致します」
馬車に乗り込んで、わたくしとルシアン殿下は議会の会場に出かけた。
馬車から降りるときにルシアン殿下がわたくしの手を取ってくれて、わたくしはステップを降りる。ルシアン殿下の大きな手を握っていると、安心感が生まれた。
すり鉢状になっている議会の中央の一番くぼんだ場所に証言台があって、その前に議長の立つ壇上がある。わたくしはルシアン殿下の隣に立ち、ギヨーム殿下とデュラン殿下は、護衛を連れているのではなく、容疑者として兵士に囲まれて逃げられないようにさせられていた。
議員たちも集まってきて、議会の会場は埋まっていく。
最前列の国王陛下の席を見れば、痩せて老いた姿の国王陛下が静かに座っていた。
王妃殿下の遺品のアメジストのネックレスを受け取ったとき、国王陛下の目に宿った僅かな光。
ルシアン殿下の名前を呼んだ声。
わたくしはそれを忘れてはいなかった。
議長がまずギヨーム殿下の罪状を読み上げる。
「ギヨーム殿下、あなたは不特定多数の女性に、既婚、未婚を問わず不同意に暴行をし、たくさんの女性やその家族から抗議の手紙が届いています。ギヨーム殿下を罪に問うように願う手紙も届いています。罪を認めますか?」
「冗談じゃない。全員同意だった。おれの権力に媚びて、自分から身を差し出してきたのだ。それを今更覆すのも、金が欲しいだけだろう」
堂々と言い放つギヨーム殿下に、ルシアン殿下が手を挙げた。
「議長、本日この場に被害者が来ています。被害者の証言をお聞きください」
「被害者は前に出てください」
ルシアン殿下の方を見れば、落ち着いた表情で頷いてくれる。わたくしが勇気を出して前に出ると、わたくしの横に伯爵夫人、令嬢が並んだ。ギヨーム殿下の王子妃の侍女の姿はなかった。
やはり勇気が出なくて来られなかったのだろうか。
それならばそれで仕方がない。
わたくしたちだけでも証言をしよう。
そう思ったとき、議会の会場のドアが開いた。息を切らせて、ギヨーム殿下の王子妃の元侍女が入ってくる。
「子どもを預けるのに時間がかかりました。遅れて申し訳ありません」
「来てくださったのですね」
証言台の前に立つわたくしに並んだギヨーム殿下の王子妃の元侍女の姿に、わたくしは声を上げていた。
証言は一人ずつ行われた。
最初は伯爵夫人だった。
伯爵夫人が証言台に立つ。
「わたくしは、夫と参加した王宮の夜会で、夫が席を外した隙に、ギヨーム殿下に控室に連れていかれました。わたくしがどれだけ助けを求めても、ギヨーム殿下が怖いのか、誰も助けてはくれませんでした」
「伯爵夫人、あなたはそこでギヨーム殿下になにをされましたか?」
「思い出すのも恐ろしい……ですが、証言いたします。ギヨーム殿下と取り巻きたちと共に控室に引きずり込まれ、服を乱されて、ギヨーム殿下がわたくしに圧し掛かってきました。恐ろしくて嫌で、わたくしは泣き叫んで助けを求めましたが、取り巻きたちはにやにやとわたくしを見ているだけでした」
「それから?」
「わたくしは穢されるくらいならば死を選ぼうとしました。わたくしがギヨーム殿下の剣を奪って自分の首を切ろうとしたとき、控室のドアが開いて、ルシアン殿下が来てくださいました。ルシアン殿下はギヨーム殿下の取り巻きを振り払い、ギヨーム殿下を控室から引きずり出して、わたくしの夫を呼んできてくれました。それでわたくしは何とか守られたのです」
壮絶なまでの伯爵夫人の暴行事件の詳細に、議員は静まり返っている。
「そんなことはしていない。その女がおれを誘惑したのだ!」
「ギヨーム殿下、静粛に!」
「うるさい! おれを誰だと思っている!」
暴れようとするギヨーム殿下を兵士たちが取り押さえる。
伯爵夫人の証言が終わると、次は令嬢の番だった。
令嬢は震えながら証言台に立った。
「わたくしは、結婚を間近に控えておりました。父の商会の取り引きで王宮に呼ばれたときに、わたくしをギヨーム殿下が無理やりに愛妾の宮殿に連れて行こうとしたのです」
「そのときにあなたは何をされましたか?」
「わたくしが悲鳴を上げて抵抗しても、ギヨーム殿下と取り巻きには敵わず、わたくしが引きずられて連れていかれるのを誰も止めてはくれませんでした」
「それからどうなりましたか?」
「わたくしは最悪の事態を想像しました。もう両親にも愛しい婚約者にも会えないのではないかと。そのときにルシアン殿下がギヨーム殿下を止めて、わたくしを救ってくれました」
ルシアン殿下の株は上がり、ギヨーム殿下の名前は地に落ちていく。
顔色を変えて兵士に押さえ付けられているギヨーム殿下が呻く。
「全部そいつらの嘘だ! 女の言うことなど信じられるか! おれを脅迫して金をせびるために言っているのだ!」
「ギヨーム兄上、まだ終わっていませんよ」
兵士に押さえ付けられて足掻くギヨーム殿下にルシアン殿下がギヨーム殿下の王子妃の侍女の方を見た。彼女は凛と顔を上げて、証言台に上がっていった。
「わたしは、ギヨーム殿下の王子妃殿下の侍女でした。これは十年ほど前のことです」
「十年前ですか? そのころからギヨーム殿下は罪を犯していたと証言するのですね?」
「はい。そうです。わたしは、ギヨーム殿下の王子妃殿下にお仕えしていました。ある日、王子妃殿下を訪ねてきたギヨーム殿下が、わたしに襲い掛かってきたのです」
「そのとき、あなたはどうしましたか?」
「抵抗しましたが、それも虚しく、わたしはギヨーム殿下に乱暴されました。王子妃殿下はわたしを助けようとしてくださいましたが、取り巻きと護衛の兵士に押さえ付けられて、泣きながらわたしを見ていることしかできませんでした」
「それで、あなたはどうなりましたか?」
「わたしは、ギヨーム殿下のお子を身籠りました。それを知ったギヨーム殿下がわたしを王宮から追い出したので、王子妃殿下が手を回して、王子妃殿下の実家で匿い、わたしに無事に出産をさせてくれました」
彼女の証言で、ギヨーム殿下が十年以上こんなことをずっと繰り返しているのだという証拠が揃った。
最後に彼女は涙ながらに訴えた。
「子どもが生まれてから、わたしは自分の実家に戻りました。子どもには罪はない。そのことが分かっていても、子どもが育つにつれてギヨーム殿下の姿を思い出し、わたしは悪夢に苛まれるようになりました。このようなことを二度と起こしてはなりません。どうか、ギヨーム殿下の罪を問うてください」
涙ながらの訴えに、議会の会場は静まり返っていた。
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