173 / 528
六章 ハインリヒ殿下たちとの交流
23.リリエンタール侯爵家に行くために
しおりを挟む
カサンドラ様とお話ししていると、視線を感じてわたくしは周囲を見回した。クリスタちゃんがわたくしよりも先に気付いて手を振っている。
「レーニ嬢ではないですか! 久しぶりです」
「クリスタ様、エリザベート様、弟が少し大きくなったので母が公の場に出られるようになったのです」
「お父様は?」
「父は、弟が可愛いようで、一緒に留守番をしてくれています」
リリエンタール侯爵は産後の休暇を終えて公務に復帰したようだ。リリエンタール侯爵の夫が赤ん坊の息子と一緒にお屋敷で留守番をしているという。
「弟君の話を聞かせてください。レーニ嬢もお茶をご一緒してもいいですよね?」
「もちろん構いませんよ」
「お話を伺いたいと思っていました」
「ユリアーナよりも小さな赤ん坊がお屋敷で待っているのですね」
レーニちゃんの話が聞きたいわたくしに、エクムント様もノルベルト殿下もハインリヒ殿下も興味津々だった。
まずわたくしに持っていたモッコウバラの花冠を渡して、レーニちゃんは微笑んで挨拶をしてくれる。
「エリザベート様、お誕生日おめでとうございます。庭のモッコウバラが綺麗に咲いていたので花冠を作って参りました」
「ありがとうございます。とても美しい花冠ですね」
受け取った花冠を頭の上に乗せると、モッコウバラの香りがしてくる。モッコウバラには棘がないので、頭に乗せても怪我をすることはなかった。
「弟君のことを聞かせてください」
「弟は名前をデニスといいます。デニスが生まれてからもお父様はわたくしを変わらず可愛がってくれています。デニスはわたくしに似たのか、赤毛なのですよ」
リリエンタール侯爵もその夫も赤毛ではない。リリエンタール侯爵は金髪だし、夫は確か灰色の髪だった気がする。レーニちゃんの実の父親も赤毛ではなかったので、レーニちゃんの家は赤毛が生まれやすいのかもしれない。
赤毛といっても色んな色があって、レーニちゃんは輝きのあるストロベリーブロンドだ。レーニちゃんの弟がどんな色なのかわたくしは気になって仕方がない。
「赤毛といっても色んな色があるではないですか? レーニ嬢と同じ色なのですか?」
「デニスは少し色味が濃いです。人参みたいな色といったら分かりやすいでしょうか」
「赤毛だということでリリエンタール侯爵やお父様は何か仰っていましたか?」
「わたくしに似たのだろうと言ってデニスを可愛がっています。わたくしもデニスがわたくしと同じような髪の色でとても可愛いのです」
髪の色が似ているということでレーニちゃんは弟のデニスくんと親近感を覚えているようだ。姉が弟を可愛がるのはいいことなので、わたくしは微笑ましく見守る。
レーニちゃんは「ちゃん付け」なので、わたくしはデニスくんは「くん付け」で呼ぼうと決めていた。
「ユリアーナは母上に似ているのです。私が父上に似ているので、私に似なくて少し寂しかったです。レーニ嬢は弟君が似ていてよかったですね」
「はい、わたくしに似ているせいなのか、可愛くて可愛くてたまりません」
ユリアーナ殿下は王妃殿下に似てプラチナブロンドの髪に青い目だった。ハインリヒ殿下は国王陛下と同じ、黒髪に黒い目だ。
はっきりと色彩が分かれてしまったので、似ていないような気がしてハインリヒ殿下も残念だったのだろう。
「ハインリヒ殿下はお顔は王妃殿下の面影がありますわ。ユリアーナ殿下とお顔は似ているかもしれませんよ」
「レーニ嬢がそう言ってくださると、ユリアーナがますます可愛くなりますね」
笑み崩れているハインリヒ殿下も、ユリアーナ殿下のことが話したくてたまらなかったのだろう。
「ユリアーナははいはいを始めました。わたしのことを追い駆けて来るのですよ」
「僕のことも追い駆けてきます。とても可愛いです」
「皆様、さっきから可愛いしか言っていませんわ」
くすくすと笑うクリスタちゃんも、ふーちゃんとまーちゃんのことをものすごく可愛がっているのが分かっている。わたくしにとってもふーちゃんとまーちゃんとクリスタちゃんは大事な可愛い弟妹だった。
「わたくし、考えるのです。リリエンタール家を継ぐのはデニスが相応しいのではないかと」
「どうしてですか!? レーニ嬢は立派なレディではないですか」
「わたくしは実の父に愛されなかった。デニスは両親に愛されて健やかに育っています。わたくしはデニスにリリエンタール家の継承権を譲って、他家に嫁ぐのがいいような気がしているのです」
「レーニ嬢は愛されたいのですね」
弟のデニスくんにリリエンタール家の継承権を譲ろうと考えているレーニちゃんは、実の父親に愛されていなかったことが深い傷となっているようだった。わたくしはレーニちゃんに真剣に問いかける。
「リリエンタール侯爵になってしまえば、愛してくれる相手と結婚できるかどうかは分かりませんからね。事実、今のリリエンタール侯爵は前の夫と不仲でしたよね」
「そうなのです。わたくし、怖いのです。結婚などしたくない……でも、リリエンタール侯爵となるならば、政略結婚は免れない」
「レーニ嬢、全ての政略結婚が愛のないものではないのですよ」
「それは分かっています」
「それに、国王陛下と王妃殿下のように素晴らしいパートナーとなれることもあります」
「はい……」
あまり顔色のよくないレーニちゃんにわたくしはそれ以上何かを言うことはできなかった。
レーニちゃんは思い詰めた表情をしていた。
「リリエンタール家のお屋敷に遊びに行きたいですわ。デニス殿にもお会いしたいです」
クリスタちゃんの提案にレーニちゃんの表情が明るくなる。
「ぜひ来てほしいです! クリスタ様とエリザベート様にデニスを紹介したいです」
「フランツとマリアもデニス殿と会わせたいですわ」
「それは素敵ですね。小さい子が集まるときっと可愛さが倍増しますわ」
クリスタちゃんとレーニちゃんは楽しそうに話している。
「私も行きたいですが、無理でしょうね。クリスタ嬢、エリザベート嬢、楽しんで来てください」
「僕も無理でしょう。レーニ嬢のお屋敷に訪問できるといいですね」
ハインリヒ殿下とノルベルト殿下は立場というものがあるのでリリエンタール侯爵のお屋敷には滞在できない。わたくしはレーニちゃんにデニスくんを紹介してもらう計画を立て始めていた。
パーティーが終わってお見送りのときに、わたくしはエクムント様が辺境伯領に帰ってしまうので泣いてしまいそうだった。
エクムント様は目に涙を浮かべているわたくしの手を握って、静かにわたくしが口を開くのを待っていてくれる。
「エクムント様、どうかお元気で」
「エリザベート嬢、ご両親の誕生日にはまた来ます。何かあればいつでも手紙をください」
「エクムント様、わたくし、エクムント様に相応しいレディになれるように努力します」
「エリザベート嬢は素晴らしいレディですよ」
名残惜しくてわたくしはなかなかエクムント様の手が離せなかった。
お見送りが終わってから、わたくしとクリスタちゃんは両親に話をしていた。
「リリエンタール侯爵のお屋敷に滞在したいのです」
「フランツとマリアも一緒にです」
「リリエンタール侯爵はいいと仰っているのかな?」
「それは、まだ聞いていません」
「お父様とお母様に聞いてから聞こうと思っていました」
「それならば、まずリリエンタール侯爵にお話ししなければいけませんね」
母がリリエンタール侯爵のところに手紙を書いてくれるというのに、わたくしとクリスタちゃんは提案した。
「国王陛下の生誕の式典のときに、お父様とお母様は王都に行くでしょう?」
「リリエンタール侯爵も王都に行かれると思います。そのときに、子どもだけでお屋敷で待っているのも寂しいので、リリエンタール侯爵のお屋敷に行ってはいけませんか?」
「リリエンタール侯爵の旦那様はお屋敷に残ると思いますので」
今日の話では、リリエンタール侯爵の夫は赤ん坊が小さいのでお屋敷に残って赤ん坊と過ごしているようだった。恐らく国王陛下の生誕の式典のときにもリリエンタール侯爵の夫はお屋敷に残るのではないだろうか。
リリエンタール侯爵の夫はレーニちゃんの義理の父親に当たる。レーニちゃんの義理の父親がお屋敷に残っているのであれば、わたくしたちが訪ねても迎え入れてくれるだけの準備はできるだろう。
「そうですね、リリエンタール侯爵と相談してみましょう」
「私たちが王都に行っている間、エリザベートとクリスタとフランツとマリアにもお楽しみがあってもいいかもしれないね」
護衛の兵士がついていて、お忍びでの訪問であれば問題ないはずだ。
リリエンタール侯爵と相談してくれるという母に、わたくしとクリスタちゃんは期待していた。
「レーニ嬢ではないですか! 久しぶりです」
「クリスタ様、エリザベート様、弟が少し大きくなったので母が公の場に出られるようになったのです」
「お父様は?」
「父は、弟が可愛いようで、一緒に留守番をしてくれています」
リリエンタール侯爵は産後の休暇を終えて公務に復帰したようだ。リリエンタール侯爵の夫が赤ん坊の息子と一緒にお屋敷で留守番をしているという。
「弟君の話を聞かせてください。レーニ嬢もお茶をご一緒してもいいですよね?」
「もちろん構いませんよ」
「お話を伺いたいと思っていました」
「ユリアーナよりも小さな赤ん坊がお屋敷で待っているのですね」
レーニちゃんの話が聞きたいわたくしに、エクムント様もノルベルト殿下もハインリヒ殿下も興味津々だった。
まずわたくしに持っていたモッコウバラの花冠を渡して、レーニちゃんは微笑んで挨拶をしてくれる。
「エリザベート様、お誕生日おめでとうございます。庭のモッコウバラが綺麗に咲いていたので花冠を作って参りました」
「ありがとうございます。とても美しい花冠ですね」
受け取った花冠を頭の上に乗せると、モッコウバラの香りがしてくる。モッコウバラには棘がないので、頭に乗せても怪我をすることはなかった。
「弟君のことを聞かせてください」
「弟は名前をデニスといいます。デニスが生まれてからもお父様はわたくしを変わらず可愛がってくれています。デニスはわたくしに似たのか、赤毛なのですよ」
リリエンタール侯爵もその夫も赤毛ではない。リリエンタール侯爵は金髪だし、夫は確か灰色の髪だった気がする。レーニちゃんの実の父親も赤毛ではなかったので、レーニちゃんの家は赤毛が生まれやすいのかもしれない。
赤毛といっても色んな色があって、レーニちゃんは輝きのあるストロベリーブロンドだ。レーニちゃんの弟がどんな色なのかわたくしは気になって仕方がない。
「赤毛といっても色んな色があるではないですか? レーニ嬢と同じ色なのですか?」
「デニスは少し色味が濃いです。人参みたいな色といったら分かりやすいでしょうか」
「赤毛だということでリリエンタール侯爵やお父様は何か仰っていましたか?」
「わたくしに似たのだろうと言ってデニスを可愛がっています。わたくしもデニスがわたくしと同じような髪の色でとても可愛いのです」
髪の色が似ているということでレーニちゃんは弟のデニスくんと親近感を覚えているようだ。姉が弟を可愛がるのはいいことなので、わたくしは微笑ましく見守る。
レーニちゃんは「ちゃん付け」なので、わたくしはデニスくんは「くん付け」で呼ぼうと決めていた。
「ユリアーナは母上に似ているのです。私が父上に似ているので、私に似なくて少し寂しかったです。レーニ嬢は弟君が似ていてよかったですね」
「はい、わたくしに似ているせいなのか、可愛くて可愛くてたまりません」
ユリアーナ殿下は王妃殿下に似てプラチナブロンドの髪に青い目だった。ハインリヒ殿下は国王陛下と同じ、黒髪に黒い目だ。
はっきりと色彩が分かれてしまったので、似ていないような気がしてハインリヒ殿下も残念だったのだろう。
「ハインリヒ殿下はお顔は王妃殿下の面影がありますわ。ユリアーナ殿下とお顔は似ているかもしれませんよ」
「レーニ嬢がそう言ってくださると、ユリアーナがますます可愛くなりますね」
笑み崩れているハインリヒ殿下も、ユリアーナ殿下のことが話したくてたまらなかったのだろう。
「ユリアーナははいはいを始めました。わたしのことを追い駆けて来るのですよ」
「僕のことも追い駆けてきます。とても可愛いです」
「皆様、さっきから可愛いしか言っていませんわ」
くすくすと笑うクリスタちゃんも、ふーちゃんとまーちゃんのことをものすごく可愛がっているのが分かっている。わたくしにとってもふーちゃんとまーちゃんとクリスタちゃんは大事な可愛い弟妹だった。
「わたくし、考えるのです。リリエンタール家を継ぐのはデニスが相応しいのではないかと」
「どうしてですか!? レーニ嬢は立派なレディではないですか」
「わたくしは実の父に愛されなかった。デニスは両親に愛されて健やかに育っています。わたくしはデニスにリリエンタール家の継承権を譲って、他家に嫁ぐのがいいような気がしているのです」
「レーニ嬢は愛されたいのですね」
弟のデニスくんにリリエンタール家の継承権を譲ろうと考えているレーニちゃんは、実の父親に愛されていなかったことが深い傷となっているようだった。わたくしはレーニちゃんに真剣に問いかける。
「リリエンタール侯爵になってしまえば、愛してくれる相手と結婚できるかどうかは分かりませんからね。事実、今のリリエンタール侯爵は前の夫と不仲でしたよね」
「そうなのです。わたくし、怖いのです。結婚などしたくない……でも、リリエンタール侯爵となるならば、政略結婚は免れない」
「レーニ嬢、全ての政略結婚が愛のないものではないのですよ」
「それは分かっています」
「それに、国王陛下と王妃殿下のように素晴らしいパートナーとなれることもあります」
「はい……」
あまり顔色のよくないレーニちゃんにわたくしはそれ以上何かを言うことはできなかった。
レーニちゃんは思い詰めた表情をしていた。
「リリエンタール家のお屋敷に遊びに行きたいですわ。デニス殿にもお会いしたいです」
クリスタちゃんの提案にレーニちゃんの表情が明るくなる。
「ぜひ来てほしいです! クリスタ様とエリザベート様にデニスを紹介したいです」
「フランツとマリアもデニス殿と会わせたいですわ」
「それは素敵ですね。小さい子が集まるときっと可愛さが倍増しますわ」
クリスタちゃんとレーニちゃんは楽しそうに話している。
「私も行きたいですが、無理でしょうね。クリスタ嬢、エリザベート嬢、楽しんで来てください」
「僕も無理でしょう。レーニ嬢のお屋敷に訪問できるといいですね」
ハインリヒ殿下とノルベルト殿下は立場というものがあるのでリリエンタール侯爵のお屋敷には滞在できない。わたくしはレーニちゃんにデニスくんを紹介してもらう計画を立て始めていた。
パーティーが終わってお見送りのときに、わたくしはエクムント様が辺境伯領に帰ってしまうので泣いてしまいそうだった。
エクムント様は目に涙を浮かべているわたくしの手を握って、静かにわたくしが口を開くのを待っていてくれる。
「エクムント様、どうかお元気で」
「エリザベート嬢、ご両親の誕生日にはまた来ます。何かあればいつでも手紙をください」
「エクムント様、わたくし、エクムント様に相応しいレディになれるように努力します」
「エリザベート嬢は素晴らしいレディですよ」
名残惜しくてわたくしはなかなかエクムント様の手が離せなかった。
お見送りが終わってから、わたくしとクリスタちゃんは両親に話をしていた。
「リリエンタール侯爵のお屋敷に滞在したいのです」
「フランツとマリアも一緒にです」
「リリエンタール侯爵はいいと仰っているのかな?」
「それは、まだ聞いていません」
「お父様とお母様に聞いてから聞こうと思っていました」
「それならば、まずリリエンタール侯爵にお話ししなければいけませんね」
母がリリエンタール侯爵のところに手紙を書いてくれるというのに、わたくしとクリスタちゃんは提案した。
「国王陛下の生誕の式典のときに、お父様とお母様は王都に行くでしょう?」
「リリエンタール侯爵も王都に行かれると思います。そのときに、子どもだけでお屋敷で待っているのも寂しいので、リリエンタール侯爵のお屋敷に行ってはいけませんか?」
「リリエンタール侯爵の旦那様はお屋敷に残ると思いますので」
今日の話では、リリエンタール侯爵の夫は赤ん坊が小さいのでお屋敷に残って赤ん坊と過ごしているようだった。恐らく国王陛下の生誕の式典のときにもリリエンタール侯爵の夫はお屋敷に残るのではないだろうか。
リリエンタール侯爵の夫はレーニちゃんの義理の父親に当たる。レーニちゃんの義理の父親がお屋敷に残っているのであれば、わたくしたちが訪ねても迎え入れてくれるだけの準備はできるだろう。
「そうですね、リリエンタール侯爵と相談してみましょう」
「私たちが王都に行っている間、エリザベートとクリスタとフランツとマリアにもお楽しみがあってもいいかもしれないね」
護衛の兵士がついていて、お忍びでの訪問であれば問題ないはずだ。
リリエンタール侯爵と相談してくれるという母に、わたくしとクリスタちゃんは期待していた。
34
あなたにおすすめの小説
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
『悪役令嬢は、二度目の人生で無言を貫く。~処刑回避のために黙っていただけなのに、なぜか冷徹宰相様から「君こそ運命の人だ」と溺愛さています~』
放浪人
恋愛
「もう、余計なことは喋りません(処刑されたくないので!)」
王太子の婚約者エリスは、無実の罪を着せられた際、必死に弁解しようと叫び散らした結果「見苦しい」と断罪され、処刑されてしまった。 死に戻った彼女は悟る。「口は災いの元。二度目の人生は、何があっても口を閉ざして生き延びよう」と。
しかし、断罪の場で恐怖のあまり沈黙を貫いた結果、その姿は「弁解せず耐え忍ぶ高潔な令嬢」として称賛されてしまう。 さらに、人間嫌いの冷徹宰相クラウスに「私の静寂を理解する唯一の女性」と盛大な勘違いをされ、求婚されてしまい……!?
「君の沈黙は、愛の肯定だね?」(違います、怖くて固まっているだけです!) 「この国の危機を、一目で見抜くとは」(ただ臭かったから鼻を押さえただけです!)
怯えて黙っているだけの元悪役令嬢と、彼女の沈黙を「深遠な知性」と解釈して溺愛する最強宰相。 転生ヒロインの妨害も、隣国の陰謀も、全て「無言」で解決(?)していく、すれ違いロマンティック・コメディ! 最後はちゃんと言葉で愛を伝えて、最高のハッピーエンドを迎えます。
勘当された悪役令嬢は平民になって幸せに暮らしていたのになぜか人生をやり直しさせられる
千環
恋愛
第三王子の婚約者であった侯爵令嬢アドリアーナだが、第三王子が想いを寄せる男爵令嬢を害した罪で婚約破棄を言い渡されたことによりスタングロム侯爵家から勘当され、平民アニーとして生きることとなった。
なんとか日々を過ごす内に12年の歳月が流れ、ある時出会った10歳年上の平民アレクと結ばれて、可愛い娘チェルシーを授かり、とても幸せに暮らしていたのだが……道に飛び出して馬車に轢かれそうになった娘を助けようとしたアニーは気付けば6歳のアドリアーナに戻っていた。
オバサンが転生しましたが何も持ってないので何もできません!
みさちぃ
恋愛
50歳近くのおばさんが異世界転生した!
転生したら普通チートじゃない?何もありませんがっ!!
前世で苦しい思いをしたのでもう一人で生きて行こうかと思います。
とにかく目指すは自由気ままなスローライフ。
森で調合師して暮らすこと!
ひとまず読み漁った小説に沿って悪役令嬢から国外追放を目指しますが…
無理そうです……
更に隣で笑う幼なじみが気になります…
完結済みです。
なろう様にも掲載しています。
副題に*がついているものはアルファポリス様のみになります。
エピローグで完結です。
番外編になります。
※完結設定してしまい新しい話が追加できませんので、以後番外編載せる場合は別に設けるかなろう様のみになります。
【完結】これをもちまして、終了とさせていただきます
楽歩
恋愛
異世界から王宮に現れたという“女神の使徒”サラ。公爵令嬢のルシアーナの婚約者である王太子は、簡単に心奪われた。
伝承に語られる“女神の使徒”は時代ごとに現れ、国に奇跡をもたらす存在と言われている。婚約解消を告げる王、口々にルシアーナの処遇を言い合う重臣。
そんな混乱の中、ルシアーナは冷静に状況を見据えていた。
「王妃教育には、国の内部機密が含まれている。君がそれを知ったまま他家に嫁ぐことは……困難だ。女神アウレリア様を祀る神殿にて、王家の監視のもと、一生を女神に仕えて過ごすことになる」
神殿に閉じ込められて一生を過ごす? 冗談じゃないわ。
「お話はもうよろしいかしら?」
王族や重臣たち、誰もが自分の思惑通りに動くと考えている中で、ルシアーナは静かに、己の存在感を突きつける。
※39話、約9万字で完結予定です。最後までお付き合いいただけると嬉しいですm(__)m
【完結】【35万pt感謝】転生したらお飾りにもならない王妃のようなので自由にやらせていただきます
宇水涼麻
恋愛
王妃レイジーナは出産を期に入れ替わった。現世の知識と前世の記憶を持ったレイジーナは王子を産む道具である現状の脱却に奮闘する。
さらには息子に殺される運命から逃れられるのか。
中世ヨーロッパ風異世界転生。
婚約破棄に、承知いたしました。と返したら爆笑されました。
パリパリかぷちーの
恋愛
公爵令嬢カルルは、ある夜会で王太子ジェラールから婚約破棄を言い渡される。しかし、カルルは泣くどころか、これまで立て替えていた経費や労働対価の「莫大な請求書」をその場で叩きつけた。
断罪中、味方が多すぎて王子が孤立している件について
夏乃みのり
恋愛
バーンスタイン伯爵家の令嬢ラミリアは、魔力も剣の才能もない「ごく普通」の地味な女性。
ある日のパーティーで、婚約者であるジェラルド第二王子から「地味で無能で嫉妬深い」と罵られ、身に覚えのない罪で婚約破棄を突きつけられてしまう。
しかし、断罪劇は予想外の展開へ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる