191 / 528
七章 辺境伯領の特産品を
11.朝のお散歩
しおりを挟む
翌朝は朝食の前に王宮の庭を散歩した。
乳母車にデニスくんを乗せて、リリエンタール侯爵とレーニちゃんとレーニちゃんのお父様も一緒だった。
ふーちゃんはレーニちゃんの手を引いて庭を案内していた。
「こえ、ペチュニア。こえ、グロリオサ。こえ、アサガオ」
「フランツ様は花の名前をたくさん知っているのですね」
「つんだら、めっ! こくおうへーかのだいじだいじ」
「はい、摘みません」
手を引かれているレーニちゃんは楽しそうに話をしていた。
わたくしもレーニちゃんと話したかったので近寄ると、ふーちゃんがレーニちゃんに語り掛ける。
「わたち、レーニじょうにあってむねにはなのつぼみができまちた。わたちのむねは、レーニじょうにささげるおはなのつぼみでいっぱいなのでつ。いつかさきまつ、ふーのはな」
これは詩ではないだろうか。
胸に花が咲いたとか言われてもわたくしはよく意味が分からない。困惑していると、レーニちゃんがハンカチを取り出した。
「洟が出たのですか?」
「ちやうのー!」
「拭きましょうね」
どうやらレーニちゃんも意味が分からなくて花が洟に聞こえていたようだ。お鼻を拭いてもらって、ふーちゃんはそれでもちょっと嬉しそうな顔をしていた。
通じてはいないがレーニちゃんはふーちゃんに優しくしてくれている。
これはふーちゃんにもレーニちゃんと結ばれるチャンスがあるのではないだろうか。
「レーニが学園に行く年齢になったら、もう一度聞いてみますが、リリエンタール家を継ぎたいのか、後継はデニスに譲って他家に嫁ぎたいのか、はっきりとさせます」
「フランツは本当にレーニ嬢のことが好きなようで、この気持ちが続くようなら、リリエンタール家との縁も考えています」
「リリエンタール家ならばフランツが伴侶を迎えても安心です」
リリエンタール侯爵と両親との間で話が進んでいる。
リリエンタール家のレーニちゃんならばふーちゃんの婚約者としても相応しいと両親も認めていることがわたくしは嬉しかった。ふーちゃんはまだ小さいがわたくしと似ているところがある。
わたくしも小さい頃からエクムント様を好きで、それはこの年になるまで変わっていない。
年上のレーニちゃんに恋をしたふーちゃんを、年上のエクムント様に恋をしていたわたくしは応援するしかない。
「フランツの詩の素晴らしかったこと。わたくしは聞いていましたわ」
「くーおねえたま、わたち、すばらち?」
「とても素晴らしかったですよ」
クリスタちゃんはふーちゃんを絶賛しているが、わたくしにはよく意味が分からない。ふーちゃんの詩はわたくしには難解なのだ。
三歳でこんな難解な詩を作れるというのだからふーちゃんはとても賢いのかもしれない。それにしても、クリスタちゃんだけ意味が分かっていて、レーニちゃんには伝わっていないのは悩ましいところだ。
「詩だったのですか?」
「あい! ち、でつ」
「わたくし、芸術には疎いようでよく分かりませんでした。エリザベート様が分かりましたか?」
わたくしに話が振られてしまった。
姉としてふーちゃんを援護したいところなのだが、わたくしにもよく意味が分かっていない。
「フランツはレーニ嬢が大好きということだと思います」
こう言うのが精一杯だった。
レーニちゃんはそばかすの散った頬を押さえて「まぁ」と照れている。
「フランツ様はおませさんですね。でも、こんなに可愛いフランツ様に好かれているなんて幸せです」
「わたち、レーニじょう、すち!」
「わたくしもフランツ様のことが好きですわ」
ふーちゃんの「好き」は恋愛感情の「好き」だろうが、レーニちゃんの「好き」は可愛いふーちゃんに好かれて嬉しい友愛の「好き」に違いなかった。
それでも、「好き」と言われているのだから望みがないわけではない。
「レーニはお嫁に出すのでしたら、レーニを誰よりも愛してくれる方のところにしたいと思っております」
「前の夫のことで、あなたも傷付きましたからね」
「あなた……今は、あなたと一緒になれて、デニスも生まれて、わたくしはとても幸せなのです。レーニにも幸せになって欲しいと思っています」
リリエンタール侯爵とレーニちゃんのお父様の話を聞いていると、ますますわたくしはレーニちゃんのためにもふーちゃんを応援したくなっていた。
それと共に、ふーちゃんは決して浮気をするような子に育てないと誓っていた。
朝の散歩が終わると汗をかいていたふーちゃんとまーちゃんとわたくしとクリスタちゃんは軽くシャワーを浴びて着替えをした。着替えを多めに持って来ていたので、心置きなく着替えられる。トランクを新調したのはこんなところでも役に立っていた。
朝食を食べて、疲れたまーちゃんが眠ってしまって、ふーちゃんはわたくしのお膝に乗って絵本を読んだり、クリスタちゃんのお膝に乗ってお歌を歌ってもらったりして静かに過ごした。
昼食後にはふーちゃんもまーちゃんもお昼寝をして、目覚めたときにはお茶会の時間になっていた。
内内のお茶会なので着飾る必要はないのだが、それでも気合は抜きたくなくて、髪だけでも綺麗に整えてもらった。クリスタちゃんは一つの三つ編みにしてリボンで飾り付けている。
国王陛下の居住区に行けば、ハインリヒ殿下とノルベルト殿下とノエル殿下が出迎えてくれた。
「今日は無礼講ですよ。父上と母上はディッペル公爵と公爵夫人とお茶をするのを楽しみにしていたのです」
「無礼講なのですか?」
「ドレスもスーツも必要ありません。私たちだけのお茶会ですからね」
夏用の綺麗なワンピースで来ていたわたくしとクリスタちゃんに、ハインリヒ殿下が笑顔で告げる。
ハインリヒ殿下とノルベルト殿下はシャツとスラックスにループタイというラフな格好で、ノエル殿下も綺麗なワンピース姿だった。
「ディッペル公爵、公爵夫人、よく来てくれた」
「国王陛下、お招きいただきありがとうございます」
「今だけは、ユストゥスと呼んでもいいか?」
「懐かしい呼び名ですね。もちろん構いませんよ」
国王陛下が学生時代には父はユストゥスと名前で呼ばれていたのだろう。
「私のこともベルノルトと呼んでくれないか?」
「ベルノルト殿下とお呼びしていましたね。今はベルノルト陛下ですね」
「ありがとう。学生時代を思い出すよ」
国王陛下と同じ年で学園に入学してからずっと仲良くしていた学友の父は、皇太子時代の国王陛下を「ベルノルト殿下」と呼んでいたようだ。今は国王陛下になっているので「ベルノルト陛下」となるのは当然だ。
「わたくしのこともジョゼフィーヌと呼んでいただければ嬉しいです」
「ジョゼフィーヌ殿下とお呼びいたしますね」
「公爵夫人のことはテレーゼ様とお呼びしていいでしょうか?」
「もちろん構いません」
王妃殿下と母も親睦を深めているようだった。
お茶の用意がされてわたくしとクリスタちゃんとハインリヒ殿下とノルベルト殿下とノエル殿下は、同じテーブルに着く。
国王陛下と王妃殿下とユリアーナ殿下と両親とふーちゃんとまーちゃんが同じテーブルに着いていた。
「無礼講とはこういう意味だったのですね」
「父上も母上もとても楽しみにしていたのですよ。ディッペル領から運ばれて来たミルクがあります。ミルクティーにしますか?」
「お願いします」
「わたくしもミルクティーで」
嬉しそうなハインリヒ殿下に、わたくしは無礼講の意味を理解していた。
テーブルの上のケーキやサンドイッチを取り分けると、ミルクティーが運ばれて来る。
大人のテーブルからは香ばしい匂いがしてきていた。
「父上と王妃殿下は、最近コーヒーという飲み物に凝っているのです」
「わたくしも飲ませていただいたけれど、苦くて、ミルクをたくさんいれなければ飲めなかったです」
ノルベルト殿下がこの香りについて説明してくれる。ノエル殿下は飲もうとしてみたようだが、苦かったと感想を述べている。
前世ではわたくしもコーヒーをよく飲んでいた覚えがあるのだが、今の体でコーヒーを飲めるかと言ったら疑問でしかない。前世の記憶が朧気にあるだけでわたくしはエリザベートとして今世を生きているのだ。まだ大人になれていない体ではコーヒーは美味しくないかもしれない。
「コーヒー、気になりますわね」
「クリスタ嬢はコーヒーを飲んでみたいのですか?」
「わたくし、苦いものは苦手なのです」
興味はあるけれど飲めないクリスタ嬢に、ハインリヒ殿下は無理にコーヒーを進めるようなことはなかった。
無礼講のお茶会が始まる。
乳母車にデニスくんを乗せて、リリエンタール侯爵とレーニちゃんとレーニちゃんのお父様も一緒だった。
ふーちゃんはレーニちゃんの手を引いて庭を案内していた。
「こえ、ペチュニア。こえ、グロリオサ。こえ、アサガオ」
「フランツ様は花の名前をたくさん知っているのですね」
「つんだら、めっ! こくおうへーかのだいじだいじ」
「はい、摘みません」
手を引かれているレーニちゃんは楽しそうに話をしていた。
わたくしもレーニちゃんと話したかったので近寄ると、ふーちゃんがレーニちゃんに語り掛ける。
「わたち、レーニじょうにあってむねにはなのつぼみができまちた。わたちのむねは、レーニじょうにささげるおはなのつぼみでいっぱいなのでつ。いつかさきまつ、ふーのはな」
これは詩ではないだろうか。
胸に花が咲いたとか言われてもわたくしはよく意味が分からない。困惑していると、レーニちゃんがハンカチを取り出した。
「洟が出たのですか?」
「ちやうのー!」
「拭きましょうね」
どうやらレーニちゃんも意味が分からなくて花が洟に聞こえていたようだ。お鼻を拭いてもらって、ふーちゃんはそれでもちょっと嬉しそうな顔をしていた。
通じてはいないがレーニちゃんはふーちゃんに優しくしてくれている。
これはふーちゃんにもレーニちゃんと結ばれるチャンスがあるのではないだろうか。
「レーニが学園に行く年齢になったら、もう一度聞いてみますが、リリエンタール家を継ぎたいのか、後継はデニスに譲って他家に嫁ぎたいのか、はっきりとさせます」
「フランツは本当にレーニ嬢のことが好きなようで、この気持ちが続くようなら、リリエンタール家との縁も考えています」
「リリエンタール家ならばフランツが伴侶を迎えても安心です」
リリエンタール侯爵と両親との間で話が進んでいる。
リリエンタール家のレーニちゃんならばふーちゃんの婚約者としても相応しいと両親も認めていることがわたくしは嬉しかった。ふーちゃんはまだ小さいがわたくしと似ているところがある。
わたくしも小さい頃からエクムント様を好きで、それはこの年になるまで変わっていない。
年上のレーニちゃんに恋をしたふーちゃんを、年上のエクムント様に恋をしていたわたくしは応援するしかない。
「フランツの詩の素晴らしかったこと。わたくしは聞いていましたわ」
「くーおねえたま、わたち、すばらち?」
「とても素晴らしかったですよ」
クリスタちゃんはふーちゃんを絶賛しているが、わたくしにはよく意味が分からない。ふーちゃんの詩はわたくしには難解なのだ。
三歳でこんな難解な詩を作れるというのだからふーちゃんはとても賢いのかもしれない。それにしても、クリスタちゃんだけ意味が分かっていて、レーニちゃんには伝わっていないのは悩ましいところだ。
「詩だったのですか?」
「あい! ち、でつ」
「わたくし、芸術には疎いようでよく分かりませんでした。エリザベート様が分かりましたか?」
わたくしに話が振られてしまった。
姉としてふーちゃんを援護したいところなのだが、わたくしにもよく意味が分かっていない。
「フランツはレーニ嬢が大好きということだと思います」
こう言うのが精一杯だった。
レーニちゃんはそばかすの散った頬を押さえて「まぁ」と照れている。
「フランツ様はおませさんですね。でも、こんなに可愛いフランツ様に好かれているなんて幸せです」
「わたち、レーニじょう、すち!」
「わたくしもフランツ様のことが好きですわ」
ふーちゃんの「好き」は恋愛感情の「好き」だろうが、レーニちゃんの「好き」は可愛いふーちゃんに好かれて嬉しい友愛の「好き」に違いなかった。
それでも、「好き」と言われているのだから望みがないわけではない。
「レーニはお嫁に出すのでしたら、レーニを誰よりも愛してくれる方のところにしたいと思っております」
「前の夫のことで、あなたも傷付きましたからね」
「あなた……今は、あなたと一緒になれて、デニスも生まれて、わたくしはとても幸せなのです。レーニにも幸せになって欲しいと思っています」
リリエンタール侯爵とレーニちゃんのお父様の話を聞いていると、ますますわたくしはレーニちゃんのためにもふーちゃんを応援したくなっていた。
それと共に、ふーちゃんは決して浮気をするような子に育てないと誓っていた。
朝の散歩が終わると汗をかいていたふーちゃんとまーちゃんとわたくしとクリスタちゃんは軽くシャワーを浴びて着替えをした。着替えを多めに持って来ていたので、心置きなく着替えられる。トランクを新調したのはこんなところでも役に立っていた。
朝食を食べて、疲れたまーちゃんが眠ってしまって、ふーちゃんはわたくしのお膝に乗って絵本を読んだり、クリスタちゃんのお膝に乗ってお歌を歌ってもらったりして静かに過ごした。
昼食後にはふーちゃんもまーちゃんもお昼寝をして、目覚めたときにはお茶会の時間になっていた。
内内のお茶会なので着飾る必要はないのだが、それでも気合は抜きたくなくて、髪だけでも綺麗に整えてもらった。クリスタちゃんは一つの三つ編みにしてリボンで飾り付けている。
国王陛下の居住区に行けば、ハインリヒ殿下とノルベルト殿下とノエル殿下が出迎えてくれた。
「今日は無礼講ですよ。父上と母上はディッペル公爵と公爵夫人とお茶をするのを楽しみにしていたのです」
「無礼講なのですか?」
「ドレスもスーツも必要ありません。私たちだけのお茶会ですからね」
夏用の綺麗なワンピースで来ていたわたくしとクリスタちゃんに、ハインリヒ殿下が笑顔で告げる。
ハインリヒ殿下とノルベルト殿下はシャツとスラックスにループタイというラフな格好で、ノエル殿下も綺麗なワンピース姿だった。
「ディッペル公爵、公爵夫人、よく来てくれた」
「国王陛下、お招きいただきありがとうございます」
「今だけは、ユストゥスと呼んでもいいか?」
「懐かしい呼び名ですね。もちろん構いませんよ」
国王陛下が学生時代には父はユストゥスと名前で呼ばれていたのだろう。
「私のこともベルノルトと呼んでくれないか?」
「ベルノルト殿下とお呼びしていましたね。今はベルノルト陛下ですね」
「ありがとう。学生時代を思い出すよ」
国王陛下と同じ年で学園に入学してからずっと仲良くしていた学友の父は、皇太子時代の国王陛下を「ベルノルト殿下」と呼んでいたようだ。今は国王陛下になっているので「ベルノルト陛下」となるのは当然だ。
「わたくしのこともジョゼフィーヌと呼んでいただければ嬉しいです」
「ジョゼフィーヌ殿下とお呼びいたしますね」
「公爵夫人のことはテレーゼ様とお呼びしていいでしょうか?」
「もちろん構いません」
王妃殿下と母も親睦を深めているようだった。
お茶の用意がされてわたくしとクリスタちゃんとハインリヒ殿下とノルベルト殿下とノエル殿下は、同じテーブルに着く。
国王陛下と王妃殿下とユリアーナ殿下と両親とふーちゃんとまーちゃんが同じテーブルに着いていた。
「無礼講とはこういう意味だったのですね」
「父上も母上もとても楽しみにしていたのですよ。ディッペル領から運ばれて来たミルクがあります。ミルクティーにしますか?」
「お願いします」
「わたくしもミルクティーで」
嬉しそうなハインリヒ殿下に、わたくしは無礼講の意味を理解していた。
テーブルの上のケーキやサンドイッチを取り分けると、ミルクティーが運ばれて来る。
大人のテーブルからは香ばしい匂いがしてきていた。
「父上と王妃殿下は、最近コーヒーという飲み物に凝っているのです」
「わたくしも飲ませていただいたけれど、苦くて、ミルクをたくさんいれなければ飲めなかったです」
ノルベルト殿下がこの香りについて説明してくれる。ノエル殿下は飲もうとしてみたようだが、苦かったと感想を述べている。
前世ではわたくしもコーヒーをよく飲んでいた覚えがあるのだが、今の体でコーヒーを飲めるかと言ったら疑問でしかない。前世の記憶が朧気にあるだけでわたくしはエリザベートとして今世を生きているのだ。まだ大人になれていない体ではコーヒーは美味しくないかもしれない。
「コーヒー、気になりますわね」
「クリスタ嬢はコーヒーを飲んでみたいのですか?」
「わたくし、苦いものは苦手なのです」
興味はあるけれど飲めないクリスタ嬢に、ハインリヒ殿下は無理にコーヒーを進めるようなことはなかった。
無礼講のお茶会が始まる。
24
あなたにおすすめの小説
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
『悪役令嬢は、二度目の人生で無言を貫く。~処刑回避のために黙っていただけなのに、なぜか冷徹宰相様から「君こそ運命の人だ」と溺愛さています~』
放浪人
恋愛
「もう、余計なことは喋りません(処刑されたくないので!)」
王太子の婚約者エリスは、無実の罪を着せられた際、必死に弁解しようと叫び散らした結果「見苦しい」と断罪され、処刑されてしまった。 死に戻った彼女は悟る。「口は災いの元。二度目の人生は、何があっても口を閉ざして生き延びよう」と。
しかし、断罪の場で恐怖のあまり沈黙を貫いた結果、その姿は「弁解せず耐え忍ぶ高潔な令嬢」として称賛されてしまう。 さらに、人間嫌いの冷徹宰相クラウスに「私の静寂を理解する唯一の女性」と盛大な勘違いをされ、求婚されてしまい……!?
「君の沈黙は、愛の肯定だね?」(違います、怖くて固まっているだけです!) 「この国の危機を、一目で見抜くとは」(ただ臭かったから鼻を押さえただけです!)
怯えて黙っているだけの元悪役令嬢と、彼女の沈黙を「深遠な知性」と解釈して溺愛する最強宰相。 転生ヒロインの妨害も、隣国の陰謀も、全て「無言」で解決(?)していく、すれ違いロマンティック・コメディ! 最後はちゃんと言葉で愛を伝えて、最高のハッピーエンドを迎えます。
村娘になった悪役令嬢
枝豆@敦騎
恋愛
父が連れてきた妹を名乗る少女に出会った時、公爵令嬢スザンナは自分の前世と妹がヒロインの乙女ゲームの存在を思い出す。
ゲームの知識を得たスザンナは自分が将来妹の殺害を企てる事や自分が父の実子でない事を知り、身分を捨て母の故郷で平民として暮らすことにした。
村娘になった少女が行き倒れを拾ったり、ヒロインに連れ戻されそうになったり、悪役として利用されそうになったりしながら最後には幸せになるお話です。
※他サイトにも掲載しています。(他サイトに投稿したものと異なっている部分があります)
アルファポリスのみ後日談投稿しております。
【完結160万pt】王太子妃に決定している公爵令嬢の婚約者はまだ決まっておりません。王位継承権放棄を狙う王子はついでに側近を叩き直したい
宇水涼麻
恋愛
ピンク髪ピンク瞳の少女が王城の食堂で叫んだ。
「エーティル様っ! ラオルド様の自由にしてあげてくださいっ!」
呼び止められたエーティルは未来の王太子妃に決定している公爵令嬢である。
王太子と王太子妃となる令嬢の婚約は簡単に解消できるとは思えないが、エーティルはラオルドと婚姻しないことを軽く了承する。
その意味することとは?
慌てて現れたラオルド第一王子との関係は?
なぜこのような状況になったのだろうか?
ご指摘いただき一部変更いたしました。
みなさまのご指摘、誤字脱字修正で読みやすい小説になっていっております。
今後ともよろしくお願いします。
たくさんのお気に入り嬉しいです!
大変励みになります。
ありがとうございます。
おかげさまで160万pt達成!
↓これよりネタバレあらすじ
第一王子の婚約解消を高らかに願い出たピンクさんはムーガの部下であった。
親類から王太子になることを強要され辟易しているが非情になれないラオルドにエーティルとムーガが手を差し伸べて王太子権放棄をするために仕組んだのだ。
ただの作戦だと思っていたムーガであったがいつの間にかラオルドとピンクさんは心を通わせていた。
勘当された悪役令嬢は平民になって幸せに暮らしていたのになぜか人生をやり直しさせられる
千環
恋愛
第三王子の婚約者であった侯爵令嬢アドリアーナだが、第三王子が想いを寄せる男爵令嬢を害した罪で婚約破棄を言い渡されたことによりスタングロム侯爵家から勘当され、平民アニーとして生きることとなった。
なんとか日々を過ごす内に12年の歳月が流れ、ある時出会った10歳年上の平民アレクと結ばれて、可愛い娘チェルシーを授かり、とても幸せに暮らしていたのだが……道に飛び出して馬車に轢かれそうになった娘を助けようとしたアニーは気付けば6歳のアドリアーナに戻っていた。
オバサンが転生しましたが何も持ってないので何もできません!
みさちぃ
恋愛
50歳近くのおばさんが異世界転生した!
転生したら普通チートじゃない?何もありませんがっ!!
前世で苦しい思いをしたのでもう一人で生きて行こうかと思います。
とにかく目指すは自由気ままなスローライフ。
森で調合師して暮らすこと!
ひとまず読み漁った小説に沿って悪役令嬢から国外追放を目指しますが…
無理そうです……
更に隣で笑う幼なじみが気になります…
完結済みです。
なろう様にも掲載しています。
副題に*がついているものはアルファポリス様のみになります。
エピローグで完結です。
番外編になります。
※完結設定してしまい新しい話が追加できませんので、以後番外編載せる場合は別に設けるかなろう様のみになります。
【完結】これをもちまして、終了とさせていただきます
楽歩
恋愛
異世界から王宮に現れたという“女神の使徒”サラ。公爵令嬢のルシアーナの婚約者である王太子は、簡単に心奪われた。
伝承に語られる“女神の使徒”は時代ごとに現れ、国に奇跡をもたらす存在と言われている。婚約解消を告げる王、口々にルシアーナの処遇を言い合う重臣。
そんな混乱の中、ルシアーナは冷静に状況を見据えていた。
「王妃教育には、国の内部機密が含まれている。君がそれを知ったまま他家に嫁ぐことは……困難だ。女神アウレリア様を祀る神殿にて、王家の監視のもと、一生を女神に仕えて過ごすことになる」
神殿に閉じ込められて一生を過ごす? 冗談じゃないわ。
「お話はもうよろしいかしら?」
王族や重臣たち、誰もが自分の思惑通りに動くと考えている中で、ルシアーナは静かに、己の存在感を突きつける。
※39話、約9万字で完結予定です。最後までお付き合いいただけると嬉しいですm(__)m
【完結】【35万pt感謝】転生したらお飾りにもならない王妃のようなので自由にやらせていただきます
宇水涼麻
恋愛
王妃レイジーナは出産を期に入れ替わった。現世の知識と前世の記憶を持ったレイジーナは王子を産む道具である現状の脱却に奮闘する。
さらには息子に殺される運命から逃れられるのか。
中世ヨーロッパ風異世界転生。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる