249 / 528
九章 クリスタちゃんの婚約と学園入学
9.ふーちゃんとまーちゃんの主張
しおりを挟む
お茶会が終わって晩餐会までの休憩に入ると、わたくしとクリスタちゃんは一度部屋に戻った。
客間ではふーちゃんとまーちゃんがヘルマンさんとレギーナと遊んでいたけれど、わたくしとクリスタちゃんを見ると走って来て飛び付く。抱き留めるわたくしとクリスタちゃんに、ふーちゃんとまーちゃんは不満そうだった。
「おねえさまたち、また、いなくなっちゃった!」
「わたくち、おねえたまとあとびたかったのに」
今年からわたくしとクリスタちゃんが社交界デビューしているということを知らないふーちゃんとまーちゃんにとっては、久しぶりにわたくしとクリスタちゃんに会えたのに、わたくしとクリスタちゃんがふーちゃんとまーちゃんを放ってどこかに行ってしまったような感覚なのだろう。
まだふーちゃんは五歳で、まーちゃんは明日で四歳だ。
ふーちゃんとまーちゃんの中でわたくしとクリスタちゃんがいなくなるのが納得できないのは仕方がないかもしれない。
「フランツ、マリア、わたくしたちはノルベルト殿下のお誕生日の昼食会に行って、お茶会まで済ませて来たのです」
「一緒に遊べなくてごめんなさいね。少し休憩したら晩餐会に行かなければいけないの」
「またいなくなっちゃうの?」
「おねえたま、いかないで? おもちゃ、かちてあげるから」
行かないでと言われるとわたくしもクリスタちゃんも困ってしまう。両親に視線で助けを求めると、父がふーちゃんを、母がまーちゃんを抱き上げた。
「エリザベートとクリスタには大事な役目があるのです」
「エリザベートは辺境伯の婚約者として、クリスタはハインリヒ殿下の婚約者として、式典に出なければいけないんだ」
「わたし、おねえさまたちとあそびたい!」
「わたくちも、おねえたまたちといっちょがいい!」
全然納得してくれないふーちゃんとまーちゃんに、両親は辛抱強く語り掛ける。
「明日は国王陛下の御一家にお茶に招かれている。明日はずっと一緒だよ」
「あしたはエリザベートおねえさまも、クリスタおねえさまもいっしょ?」
「えーおねえたま、くーおねえたま、どこかいっちゃわない?」
「明日はずっと一緒ですよ。それに、明日はマリアのお誕生日ではないですか。国王陛下は例年のようにケーキを用意してくださっていますよ」
「ケーキ! わたくちのおたんじょうび!」
「マリアのおたんじょうびを、みんなでおいわいできるの?」
「できるとも」
「できますよ」
明日の話をすればやっとふーちゃんとまーちゃんも落ち着いてきた。
列車のおもちゃを広げて遊んでいたようだが、レールを敷いてある場所に戻っていく。
ふーちゃんとまーちゃんが分かってくれてよかったとわたくしはホッとしていた。
母はお化粧を直して、わたくしも口紅を塗り直して、クリスタちゃんは髪を整えて、父はスーツの皺を伸ばして晩餐会に参加した。
晩餐会でも前方の王家のテーブルは来客が挨拶に行っていて、とても料理を食べるどころではない様子が見えていた。
ハインリヒ殿下のお誕生日にはクリスタちゃんもそれに参加するのだ。クリスタちゃんの水色の目が真剣に王家のテーブルを見ているのが分かった。
「国王陛下は辺境伯領の葡萄酒を気に入って下さって、式典でも振舞ってくださっています」
「ディッペル公爵家の方々が着ているドレスは辺境伯領の布なのでしょう?」
「そうです。ディッペル家でも気に入って下さって使ってくださっています」
「わたくしもあの布が欲しいものですわ」
「私のスーツにもいいかもしれない」
隣りの席に座るエクムント様は辺境伯領の葡萄酒や布を売り込むことに余念がない。わたくしのドレスも、クリスタちゃんのドレスも、母のドレスも、父のスーツも辺境伯領の紫色の絹でできていた。
ディッペル家としても辺境伯領のものが売れて辺境伯領が豊かになることは喜ばしい。
わたくしたちの装いは辺境伯領とディッペル家の繋がりの強さを見せつけるものだった。
晩餐会で夕食を食べ終わると、会場を変えてダンスパーティーが始まる。
時刻も遅くなっているのでわたくしは眠くなっていたが、ここで欠伸でもしようものならば、ディッペル家の娘は礼儀がなっていないと言われてしまう。
必死に我慢して、エクムント様にリードされて踊る。
社交界デビューがどうして十五歳くらいになっているのか。それは夜遅くまで晩餐会の後のダンスパーティーが続くからかもしれない。
「国王陛下、王妃殿下、ノルベルト殿下、エリザベートとクリスタは、これで失礼させていただきます」
「部屋で小さな息子と娘が待っております。それに、エリザベートとクリスタは社交界にデビューしたばかり。まだまだ年若いので」
「私たちは残らせてもらいます」
「そうだな。エリザベートとクリスタは今日が初日だったな。下がるがいい」
両親が国王陛下と王妃殿下とノルベルト殿下に挨拶をして下がろうとしている。国王陛下も快く許可をくださっていた。これもディッペル家と王家の信頼があるからこそ許されることだ。
「エリザベート嬢を部屋までお送りいたしましょう」
「私もクリスタ嬢をお送りいたします」
エクムント様とハインリヒ殿下が名乗りを上げてくれて、わたくしの手をエクムント様が、クリスタちゃんの手をハインリヒ殿下が取っている。
手を取られてわたくしとクリスタちゃんは部屋まで送ってもらった。
部屋に帰ると泣き声が聞こえていた。
ふーちゃんとまーちゃんが泣いている。
「ねないー! おねえさまたちがかえってくるまで、ねないー!」
「フランツ様、眠くはないのですか?」
「やーなの! ねないのー!」
「マリア様、明日起きられませんよ?」
ドアの向こうから聞こえてくる泣き声に、わたくしとクリスタちゃんは脚を急がせる。ドアのところでわたくしはエクムント様に、クリスタちゃんはハインリヒ殿下にご挨拶をした。
「今日はありがとうございました。送っていただけて嬉しかったです」
「ダンス、たくさん踊れて幸せでした。明日も楽しく過ごせたらいいと思います」
「お休みなさい、エリザベート嬢」
「ゆっくり休んでくださいね、クリスタ嬢」
お辞儀をしてからわたくしとクリスタちゃんは部屋の中に入る。部屋に入ると、ふーちゃんとまーちゃんが泣き止んで、ひっくひっくとしゃくり上げながらこちらを見ている。
ドレスを手早く着替えて、わたくしがふーちゃんを、クリスタちゃんがまーちゃんを抱き締めると、ふーちゃんとまーちゃんはやっと落ち着いてきたようだ。
「帰りが遅くなりましたね」
「これでも国王陛下に早く帰らせてもらったのですよ」
「ずっと泣いていたのですか? 夕食は食べましたか?」
「たべた!」
「わたくち、たべたわ」
「それならよかったです。わたくしとお姉様はお風呂に入って来ますから、眠れますか?」
「エリザベートおねえさま、ひとつだけえほんをよんで?」
「わたくちにもひとつ」
泣いて我が儘になっているようだが、それも仕方がないだろう。
わたくしはクリスタちゃんに視線を投げる。
「クリスタちゃん、先にお風呂に入って来てください」
「はい、お姉様」
「わたくしは絵本を読みます」
ふーちゃんとまーちゃんをベッドに寝かせて、わたくしはベッドの端に腰かけて絵本を読む。まーちゃんのリクエストの絵本を読んでいると、先に寝るかもしれないと思っていたまーちゃんは起きていて、ふーちゃんが眠ってしまった。
眠ってしまったが約束なのでふーちゃんの分の絵本も読む。
二冊の絵本が読み終わるころには、まーちゃんもぐっすりと眠っていた。
「エリザベートお嬢様……いいえ、社交界デビューなさったので、エリザベート様とお呼びすべきですね。エリザベート様、わたくしたちの力が及ばず申し訳ありません」
「ふーちゃんもまーちゃんも、わたくしとクリスタちゃんが大好きなのですわ。それは嬉しいことです。謝らないでください」
「ありがとうございます、エリザベート様」
わたくしも「お嬢様」と呼ばれる年齢を超えてしまったのだと自覚する。そういえばヘルマンさんもレギーナも、ふーちゃんとまーちゃんのことは、「お坊ちゃま」や「お嬢様」と呼んでいなかった。
「ヘルマンさんとレギーナはふーちゃんとまーちゃんを、どうして最初から『様付け』で呼んでいたのですか?」
「フランツ様とマリア様はわたくしたちにとってはお仕えする主人です。それに、エリザベート様とクリスタ様は、わたくしたちが来た当時から『お嬢様』と呼ばれていたのでそれに倣いました」
「乳母としてはお世話をする方が主人ですから」
ヘルマンさんとレギーナの答えに納得したような、よく分からないような気分になる。
乳母にとっては世話をする子どもが特別な存在であるのは間違いないようだ。
わたくしは自分の乳母のことは覚えていない。クリスタちゃんも乳母がいたことはないのではないだろうか。
「お姉様、お風呂から出ましたわ」
「クリスタちゃん、今度はわたくしが入らせてもらうわね」
お風呂から出たクリスタちゃんと入れ替わりに、わたくしもお風呂に入った。
客間ではふーちゃんとまーちゃんがヘルマンさんとレギーナと遊んでいたけれど、わたくしとクリスタちゃんを見ると走って来て飛び付く。抱き留めるわたくしとクリスタちゃんに、ふーちゃんとまーちゃんは不満そうだった。
「おねえさまたち、また、いなくなっちゃった!」
「わたくち、おねえたまとあとびたかったのに」
今年からわたくしとクリスタちゃんが社交界デビューしているということを知らないふーちゃんとまーちゃんにとっては、久しぶりにわたくしとクリスタちゃんに会えたのに、わたくしとクリスタちゃんがふーちゃんとまーちゃんを放ってどこかに行ってしまったような感覚なのだろう。
まだふーちゃんは五歳で、まーちゃんは明日で四歳だ。
ふーちゃんとまーちゃんの中でわたくしとクリスタちゃんがいなくなるのが納得できないのは仕方がないかもしれない。
「フランツ、マリア、わたくしたちはノルベルト殿下のお誕生日の昼食会に行って、お茶会まで済ませて来たのです」
「一緒に遊べなくてごめんなさいね。少し休憩したら晩餐会に行かなければいけないの」
「またいなくなっちゃうの?」
「おねえたま、いかないで? おもちゃ、かちてあげるから」
行かないでと言われるとわたくしもクリスタちゃんも困ってしまう。両親に視線で助けを求めると、父がふーちゃんを、母がまーちゃんを抱き上げた。
「エリザベートとクリスタには大事な役目があるのです」
「エリザベートは辺境伯の婚約者として、クリスタはハインリヒ殿下の婚約者として、式典に出なければいけないんだ」
「わたし、おねえさまたちとあそびたい!」
「わたくちも、おねえたまたちといっちょがいい!」
全然納得してくれないふーちゃんとまーちゃんに、両親は辛抱強く語り掛ける。
「明日は国王陛下の御一家にお茶に招かれている。明日はずっと一緒だよ」
「あしたはエリザベートおねえさまも、クリスタおねえさまもいっしょ?」
「えーおねえたま、くーおねえたま、どこかいっちゃわない?」
「明日はずっと一緒ですよ。それに、明日はマリアのお誕生日ではないですか。国王陛下は例年のようにケーキを用意してくださっていますよ」
「ケーキ! わたくちのおたんじょうび!」
「マリアのおたんじょうびを、みんなでおいわいできるの?」
「できるとも」
「できますよ」
明日の話をすればやっとふーちゃんとまーちゃんも落ち着いてきた。
列車のおもちゃを広げて遊んでいたようだが、レールを敷いてある場所に戻っていく。
ふーちゃんとまーちゃんが分かってくれてよかったとわたくしはホッとしていた。
母はお化粧を直して、わたくしも口紅を塗り直して、クリスタちゃんは髪を整えて、父はスーツの皺を伸ばして晩餐会に参加した。
晩餐会でも前方の王家のテーブルは来客が挨拶に行っていて、とても料理を食べるどころではない様子が見えていた。
ハインリヒ殿下のお誕生日にはクリスタちゃんもそれに参加するのだ。クリスタちゃんの水色の目が真剣に王家のテーブルを見ているのが分かった。
「国王陛下は辺境伯領の葡萄酒を気に入って下さって、式典でも振舞ってくださっています」
「ディッペル公爵家の方々が着ているドレスは辺境伯領の布なのでしょう?」
「そうです。ディッペル家でも気に入って下さって使ってくださっています」
「わたくしもあの布が欲しいものですわ」
「私のスーツにもいいかもしれない」
隣りの席に座るエクムント様は辺境伯領の葡萄酒や布を売り込むことに余念がない。わたくしのドレスも、クリスタちゃんのドレスも、母のドレスも、父のスーツも辺境伯領の紫色の絹でできていた。
ディッペル家としても辺境伯領のものが売れて辺境伯領が豊かになることは喜ばしい。
わたくしたちの装いは辺境伯領とディッペル家の繋がりの強さを見せつけるものだった。
晩餐会で夕食を食べ終わると、会場を変えてダンスパーティーが始まる。
時刻も遅くなっているのでわたくしは眠くなっていたが、ここで欠伸でもしようものならば、ディッペル家の娘は礼儀がなっていないと言われてしまう。
必死に我慢して、エクムント様にリードされて踊る。
社交界デビューがどうして十五歳くらいになっているのか。それは夜遅くまで晩餐会の後のダンスパーティーが続くからかもしれない。
「国王陛下、王妃殿下、ノルベルト殿下、エリザベートとクリスタは、これで失礼させていただきます」
「部屋で小さな息子と娘が待っております。それに、エリザベートとクリスタは社交界にデビューしたばかり。まだまだ年若いので」
「私たちは残らせてもらいます」
「そうだな。エリザベートとクリスタは今日が初日だったな。下がるがいい」
両親が国王陛下と王妃殿下とノルベルト殿下に挨拶をして下がろうとしている。国王陛下も快く許可をくださっていた。これもディッペル家と王家の信頼があるからこそ許されることだ。
「エリザベート嬢を部屋までお送りいたしましょう」
「私もクリスタ嬢をお送りいたします」
エクムント様とハインリヒ殿下が名乗りを上げてくれて、わたくしの手をエクムント様が、クリスタちゃんの手をハインリヒ殿下が取っている。
手を取られてわたくしとクリスタちゃんは部屋まで送ってもらった。
部屋に帰ると泣き声が聞こえていた。
ふーちゃんとまーちゃんが泣いている。
「ねないー! おねえさまたちがかえってくるまで、ねないー!」
「フランツ様、眠くはないのですか?」
「やーなの! ねないのー!」
「マリア様、明日起きられませんよ?」
ドアの向こうから聞こえてくる泣き声に、わたくしとクリスタちゃんは脚を急がせる。ドアのところでわたくしはエクムント様に、クリスタちゃんはハインリヒ殿下にご挨拶をした。
「今日はありがとうございました。送っていただけて嬉しかったです」
「ダンス、たくさん踊れて幸せでした。明日も楽しく過ごせたらいいと思います」
「お休みなさい、エリザベート嬢」
「ゆっくり休んでくださいね、クリスタ嬢」
お辞儀をしてからわたくしとクリスタちゃんは部屋の中に入る。部屋に入ると、ふーちゃんとまーちゃんが泣き止んで、ひっくひっくとしゃくり上げながらこちらを見ている。
ドレスを手早く着替えて、わたくしがふーちゃんを、クリスタちゃんがまーちゃんを抱き締めると、ふーちゃんとまーちゃんはやっと落ち着いてきたようだ。
「帰りが遅くなりましたね」
「これでも国王陛下に早く帰らせてもらったのですよ」
「ずっと泣いていたのですか? 夕食は食べましたか?」
「たべた!」
「わたくち、たべたわ」
「それならよかったです。わたくしとお姉様はお風呂に入って来ますから、眠れますか?」
「エリザベートおねえさま、ひとつだけえほんをよんで?」
「わたくちにもひとつ」
泣いて我が儘になっているようだが、それも仕方がないだろう。
わたくしはクリスタちゃんに視線を投げる。
「クリスタちゃん、先にお風呂に入って来てください」
「はい、お姉様」
「わたくしは絵本を読みます」
ふーちゃんとまーちゃんをベッドに寝かせて、わたくしはベッドの端に腰かけて絵本を読む。まーちゃんのリクエストの絵本を読んでいると、先に寝るかもしれないと思っていたまーちゃんは起きていて、ふーちゃんが眠ってしまった。
眠ってしまったが約束なのでふーちゃんの分の絵本も読む。
二冊の絵本が読み終わるころには、まーちゃんもぐっすりと眠っていた。
「エリザベートお嬢様……いいえ、社交界デビューなさったので、エリザベート様とお呼びすべきですね。エリザベート様、わたくしたちの力が及ばず申し訳ありません」
「ふーちゃんもまーちゃんも、わたくしとクリスタちゃんが大好きなのですわ。それは嬉しいことです。謝らないでください」
「ありがとうございます、エリザベート様」
わたくしも「お嬢様」と呼ばれる年齢を超えてしまったのだと自覚する。そういえばヘルマンさんもレギーナも、ふーちゃんとまーちゃんのことは、「お坊ちゃま」や「お嬢様」と呼んでいなかった。
「ヘルマンさんとレギーナはふーちゃんとまーちゃんを、どうして最初から『様付け』で呼んでいたのですか?」
「フランツ様とマリア様はわたくしたちにとってはお仕えする主人です。それに、エリザベート様とクリスタ様は、わたくしたちが来た当時から『お嬢様』と呼ばれていたのでそれに倣いました」
「乳母としてはお世話をする方が主人ですから」
ヘルマンさんとレギーナの答えに納得したような、よく分からないような気分になる。
乳母にとっては世話をする子どもが特別な存在であるのは間違いないようだ。
わたくしは自分の乳母のことは覚えていない。クリスタちゃんも乳母がいたことはないのではないだろうか。
「お姉様、お風呂から出ましたわ」
「クリスタちゃん、今度はわたくしが入らせてもらうわね」
お風呂から出たクリスタちゃんと入れ替わりに、わたくしもお風呂に入った。
43
あなたにおすすめの小説
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
『悪役令嬢は、二度目の人生で無言を貫く。~処刑回避のために黙っていただけなのに、なぜか冷徹宰相様から「君こそ運命の人だ」と溺愛さています~』
放浪人
恋愛
「もう、余計なことは喋りません(処刑されたくないので!)」
王太子の婚約者エリスは、無実の罪を着せられた際、必死に弁解しようと叫び散らした結果「見苦しい」と断罪され、処刑されてしまった。 死に戻った彼女は悟る。「口は災いの元。二度目の人生は、何があっても口を閉ざして生き延びよう」と。
しかし、断罪の場で恐怖のあまり沈黙を貫いた結果、その姿は「弁解せず耐え忍ぶ高潔な令嬢」として称賛されてしまう。 さらに、人間嫌いの冷徹宰相クラウスに「私の静寂を理解する唯一の女性」と盛大な勘違いをされ、求婚されてしまい……!?
「君の沈黙は、愛の肯定だね?」(違います、怖くて固まっているだけです!) 「この国の危機を、一目で見抜くとは」(ただ臭かったから鼻を押さえただけです!)
怯えて黙っているだけの元悪役令嬢と、彼女の沈黙を「深遠な知性」と解釈して溺愛する最強宰相。 転生ヒロインの妨害も、隣国の陰謀も、全て「無言」で解決(?)していく、すれ違いロマンティック・コメディ! 最後はちゃんと言葉で愛を伝えて、最高のハッピーエンドを迎えます。
村娘になった悪役令嬢
枝豆@敦騎
恋愛
父が連れてきた妹を名乗る少女に出会った時、公爵令嬢スザンナは自分の前世と妹がヒロインの乙女ゲームの存在を思い出す。
ゲームの知識を得たスザンナは自分が将来妹の殺害を企てる事や自分が父の実子でない事を知り、身分を捨て母の故郷で平民として暮らすことにした。
村娘になった少女が行き倒れを拾ったり、ヒロインに連れ戻されそうになったり、悪役として利用されそうになったりしながら最後には幸せになるお話です。
※他サイトにも掲載しています。(他サイトに投稿したものと異なっている部分があります)
アルファポリスのみ後日談投稿しております。
【完結160万pt】王太子妃に決定している公爵令嬢の婚約者はまだ決まっておりません。王位継承権放棄を狙う王子はついでに側近を叩き直したい
宇水涼麻
恋愛
ピンク髪ピンク瞳の少女が王城の食堂で叫んだ。
「エーティル様っ! ラオルド様の自由にしてあげてくださいっ!」
呼び止められたエーティルは未来の王太子妃に決定している公爵令嬢である。
王太子と王太子妃となる令嬢の婚約は簡単に解消できるとは思えないが、エーティルはラオルドと婚姻しないことを軽く了承する。
その意味することとは?
慌てて現れたラオルド第一王子との関係は?
なぜこのような状況になったのだろうか?
ご指摘いただき一部変更いたしました。
みなさまのご指摘、誤字脱字修正で読みやすい小説になっていっております。
今後ともよろしくお願いします。
たくさんのお気に入り嬉しいです!
大変励みになります。
ありがとうございます。
おかげさまで160万pt達成!
↓これよりネタバレあらすじ
第一王子の婚約解消を高らかに願い出たピンクさんはムーガの部下であった。
親類から王太子になることを強要され辟易しているが非情になれないラオルドにエーティルとムーガが手を差し伸べて王太子権放棄をするために仕組んだのだ。
ただの作戦だと思っていたムーガであったがいつの間にかラオルドとピンクさんは心を通わせていた。
勘当された悪役令嬢は平民になって幸せに暮らしていたのになぜか人生をやり直しさせられる
千環
恋愛
第三王子の婚約者であった侯爵令嬢アドリアーナだが、第三王子が想いを寄せる男爵令嬢を害した罪で婚約破棄を言い渡されたことによりスタングロム侯爵家から勘当され、平民アニーとして生きることとなった。
なんとか日々を過ごす内に12年の歳月が流れ、ある時出会った10歳年上の平民アレクと結ばれて、可愛い娘チェルシーを授かり、とても幸せに暮らしていたのだが……道に飛び出して馬車に轢かれそうになった娘を助けようとしたアニーは気付けば6歳のアドリアーナに戻っていた。
オバサンが転生しましたが何も持ってないので何もできません!
みさちぃ
恋愛
50歳近くのおばさんが異世界転生した!
転生したら普通チートじゃない?何もありませんがっ!!
前世で苦しい思いをしたのでもう一人で生きて行こうかと思います。
とにかく目指すは自由気ままなスローライフ。
森で調合師して暮らすこと!
ひとまず読み漁った小説に沿って悪役令嬢から国外追放を目指しますが…
無理そうです……
更に隣で笑う幼なじみが気になります…
完結済みです。
なろう様にも掲載しています。
副題に*がついているものはアルファポリス様のみになります。
エピローグで完結です。
番外編になります。
※完結設定してしまい新しい話が追加できませんので、以後番外編載せる場合は別に設けるかなろう様のみになります。
【完結】これをもちまして、終了とさせていただきます
楽歩
恋愛
異世界から王宮に現れたという“女神の使徒”サラ。公爵令嬢のルシアーナの婚約者である王太子は、簡単に心奪われた。
伝承に語られる“女神の使徒”は時代ごとに現れ、国に奇跡をもたらす存在と言われている。婚約解消を告げる王、口々にルシアーナの処遇を言い合う重臣。
そんな混乱の中、ルシアーナは冷静に状況を見据えていた。
「王妃教育には、国の内部機密が含まれている。君がそれを知ったまま他家に嫁ぐことは……困難だ。女神アウレリア様を祀る神殿にて、王家の監視のもと、一生を女神に仕えて過ごすことになる」
神殿に閉じ込められて一生を過ごす? 冗談じゃないわ。
「お話はもうよろしいかしら?」
王族や重臣たち、誰もが自分の思惑通りに動くと考えている中で、ルシアーナは静かに、己の存在感を突きつける。
※39話、約9万字で完結予定です。最後までお付き合いいただけると嬉しいですm(__)m
【完結】【35万pt感謝】転生したらお飾りにもならない王妃のようなので自由にやらせていただきます
宇水涼麻
恋愛
王妃レイジーナは出産を期に入れ替わった。現世の知識と前世の記憶を持ったレイジーナは王子を産む道具である現状の脱却に奮闘する。
さらには息子に殺される運命から逃れられるのか。
中世ヨーロッパ風異世界転生。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる