261 / 528
九章 クリスタちゃんの婚約と学園入学
21.夏休みの始まり
しおりを挟む
二年生の試験の結果は、わたくしとハインリヒ殿下が同点で二人とも主席になった。わたくしもハインリヒ殿下も一つの問題も落とさずに、全教科満点だったのだ。
ハインリヒ殿下と同じ主席の座に同点で並べるとはとても名誉なことだ。
勝てなかった悔しさも、勝った喜びと共に若干の申し訳なさもない。
堂々とした全教科満点の同点首席だった。
一年生ではクリスタちゃんが主席になっているし、三年生ではノルベルト殿下が主席になっているし、五年生ではノエル殿下が主席になっている。
他の学園の首席もペオーニエ寮の生徒が取っていて、学業では間違いなくペオーニエ寮が一番だった。
夏休み明けの運動会では順位が変わって来るかもしれない。
三つの寮が競い合うようにしているのは、切磋琢磨して己を磨くためであって険悪な関係を築くためではない。
わたくしとハインリヒ殿下の首席も、同級生から祝われていた。
「エリザベート様、首席おめでとうございます。わたくしは、成績上位者になれました」
報告してくるミリヤムちゃんにわたくしは微笑んで答える。
「努力の成果が出てよかったですね」
「はい、ありがとうございます」
ミリヤムちゃんも成績上位者になれたということはわたくしにとっても嬉しいことだった。
貼りだされた成績の順位でミリヤムちゃんは十位以内にギリギリ入っていた。ミリヤムちゃんの成長をわたくしはしみじみと嬉しく感じた。
試験が終わると学園は夏休みに入る。
夏休み前の最後のお茶会で、ノエル殿下はわたくしたちに夏休みの計画を聞いていた。
「わたくしは隣国に帰って両親と兄姉と過ごします。エリザベート嬢とクリスタ嬢はどうされるのですか?」
「わたくしの一家は辺境伯領に招かれております。夏の辺境伯領は暑さは厳しいですが、美しい場所もたくさんあると聞きました」
「お姉様と一緒に辺境伯領へ行ってきたいと思います」
わたくしとクリスタちゃんが述べると、ノエル殿下は目を細めて聞いている。
「辺境伯領も平和になって過ごしやすくなったと聞いています。楽しんでくださいね」
「ありがとうございます」
「ノエル殿下も隣国で楽しまれてください」
挨拶をすれば、話題は次はレーニちゃんに移る。
「レーニ嬢は夏休みはどう過ごされるのですか?」
「わたくしは両親が鉄道事業と新型の列車の開発に忙しいので、出かけることはないと思います。弟のデニスとゲオルグと領地内でお出かけをして過ごすかもしれません」
「デニス殿も大きくなられましたからね。ゲオルグ殿ももう歩くのですか?」
「そうなのです。可愛くてたまりません」
微笑んで答えるレーニちゃんに、ノエル殿下はゆっくりと頷いている。
「ミリヤム嬢はどうされるのですか?」
「わたくしは夏休みの間に一年生で遅れていた勉強を取り戻したいと思っています。エリザベート様と勉強をして、勉強のコツのようなものが分かって来た気がするのです。一人でも勉強を進められそうな気がします」
「家庭教師はいないのですか?」
「いますが、学園の学習について行けるような教え方はされていませんでした。エリザベート様に教えてもらって、わたくしはやっと勉強の仕方が理解できたのです」
わたくしを評価してくれるミリヤムちゃんにわたくしは嬉しいような恥ずかしいような気分になってくる。そんなに絶賛されるようなことをしたわけではない。リップマン先生のように聞かれたことに丁寧に答えただけなのだ。
「エリザベート嬢はよい教師のようですね。さすがは、国一番のフェアレディと呼ばれたテレーゼ夫人の御令嬢ですこと」
母が褒められるとわたくしも嬉しくなる。母は幼い頃から厳しすぎるくらいにわたくしに行儀作法を教えてくれていた。それはときに逃げ出したくなることもあったけれど、母はわたくしを叱ったりせずに、静かにわたくしが練習してできるようになるまで何度もやり直しをさせて待っていてくれた。あの忍耐力がわたくしにもあるのだとすれば、わたくしはそれを誇りに思うだろう。
「僕は王宮で過ごすつもりでしたが、ディッペル家が辺境伯領に行っているのだったら興味がありますね」
「ノルベルト兄上もですか? 父上と母上に話してみて、辺境伯領に行けないか聞いてみませんか?」
「ハインリヒ、一緒に聞いてみよう」
ハインリヒ殿下にとっては国王陛下は父上で王妃殿下は母上なのだが、ノルベルト殿下にとっては王妃殿下は母上ではない。それでもその提案を受け止めているノルベルト殿下に複雑な感情がありそうかと見れば、そうでもなさそうに見える。
ハインリヒ殿下とノルベルト殿下は原作の『クリスタ・ノメンゼンの真実の愛』では対立していながら、お互いを思っているという拗れた関係なのだが、目の前にいるハインリヒ殿下とノルベルト殿下はとても仲がよさそうで関係が拗れる気配もなかった。
「ハインリヒ殿下とノルベルト殿下と辺境伯領でお会い出来たら嬉しいです」
「クリスタ、ハインリヒ殿下とご一緒に過ごしたかったのでしょう?」
「そうなのです。……あ、もちろん、ノルベルト殿下もご一緒できて嬉しいですよ」
「気にしないでください。ハインリヒの婚約者のクリスタ嬢がハインリヒのことを想ってくださるのが僕には嬉しいのです」
「ノルベルト殿下、ありがとうございます」
「ノルベルト兄上、大好きです!」
飛び付いて抱き付いているハインリヒ殿下に、ノルベルト殿下が苦笑している。
ハインリヒ殿下は本当にノルベルト殿下が大好きなのだというのが伝わってくる。
「ノルベルト兄上が私の幸せを願ってくださるように、私もノルベルト兄上の幸せを願っています」
「ハインリヒ、ありがとう。僕は可愛い弟がいて幸せだよ」
微笑んでいるノルベルト殿下の腰の辺りにハインリヒ殿下は腕を回してしっかりと抱き付いていた。この年の男子同士がじゃれているのを見ると、わたくしも微笑ましい気分になってくる。
「辺境伯領、とても楽しそうです。わたくしも母上に相談して行かせてもらいましょうか」
「ノエル殿下も来られるのですか?」
「ノルベルト兄上、そうなるといいですね」
「ノエル殿下と一緒に過ごしたいです」
「わたくしもノルベルト殿下と一緒に辺境伯領で過ごしたくなってきました。母上にお願いしてみます。長期間は無理かもしれませんが、三日程度なら行けるかもしれません」
「僕も三日程度を予定していました」
「私はもっと長くてもいいのですが」
「ハインリヒ、僕たちも王族なのだから行くとしても三日が限度だよ」
長期間行きたがっているハインリヒ殿下にノルベルト殿下が現実を見せている。
夏休みの辺境伯領は賑やかになりそうだ。
寮から一度ディッペル家に帰って長期旅行の準備をする。
トランクは大きなものを使っているのにすぐにいっぱいになってしまった。
「お姉様ー! わたくし、サンダルが入りません!」
「わたくしも替えの靴が入りません」
「お姉様、替えの靴も入れているのですか?」
「エクムント様とピクニックに行くかもしれないので」
「それならわたくしも替えの靴を入れないと! もう入らないですわー!」
部屋を繋ぐ窓越しにクリスタちゃんと会話をしながら荷物を纏めていく。
ドレスもワンピースも日除けのカーディガンも下着も靴下も入れていくとものすごい数になる。
それだけの長期間辺境伯領に滞在するのだという実感がわいてくる。
「ドレスはもう一つトランクを用意して、お姉様と一緒に入れませんか?」
「わたくしもその方がいいような気がします」
トランクを用意していると、子ども部屋の方からふーちゃんとまーちゃんの声が聞こえてくる。
「わたし、このほんとれっしゃは、ぜったいにもっていきたいの!」
「わたくし、このえほんはもっていくの! クレヨンと、かみと、いろえんぴつも」
「フランツ様、列車と本は入れますが、数を減らしてくださいませ」
「マリア様、クレヨンと紙と色鉛筆は辺境伯領で借りられると思いますよ」
「いやだー! ぜんぶもっていくー!」
「なかったら、やーなの!」
ヘルマンさんとレギーナも荷造りに困っているようだ。
「ふーちゃん、本を十冊は持って行きすぎです。三冊にしましょう。列車は持って行ってもいいですが、レールは置いて行きましょうね」
「エリザベートおねえさま! しかたがないなぁ。そうします」
「まーちゃん、クレヨンと色鉛筆は確かに辺境伯家には小さな子どもがいないのでないかもしれません。でも、紙をそんなに持っていくことはないでしょう?」
「かみ、ある?」
「あると思いますよ」
「それなら、かみいらない!」
説得して少しでも荷物を減らすようにわたくしとクリスタちゃんで声掛けをしておいた。
夏休みが始まる。
辺境伯領で過ごす夏だ。
ハインリヒ殿下と同じ主席の座に同点で並べるとはとても名誉なことだ。
勝てなかった悔しさも、勝った喜びと共に若干の申し訳なさもない。
堂々とした全教科満点の同点首席だった。
一年生ではクリスタちゃんが主席になっているし、三年生ではノルベルト殿下が主席になっているし、五年生ではノエル殿下が主席になっている。
他の学園の首席もペオーニエ寮の生徒が取っていて、学業では間違いなくペオーニエ寮が一番だった。
夏休み明けの運動会では順位が変わって来るかもしれない。
三つの寮が競い合うようにしているのは、切磋琢磨して己を磨くためであって険悪な関係を築くためではない。
わたくしとハインリヒ殿下の首席も、同級生から祝われていた。
「エリザベート様、首席おめでとうございます。わたくしは、成績上位者になれました」
報告してくるミリヤムちゃんにわたくしは微笑んで答える。
「努力の成果が出てよかったですね」
「はい、ありがとうございます」
ミリヤムちゃんも成績上位者になれたということはわたくしにとっても嬉しいことだった。
貼りだされた成績の順位でミリヤムちゃんは十位以内にギリギリ入っていた。ミリヤムちゃんの成長をわたくしはしみじみと嬉しく感じた。
試験が終わると学園は夏休みに入る。
夏休み前の最後のお茶会で、ノエル殿下はわたくしたちに夏休みの計画を聞いていた。
「わたくしは隣国に帰って両親と兄姉と過ごします。エリザベート嬢とクリスタ嬢はどうされるのですか?」
「わたくしの一家は辺境伯領に招かれております。夏の辺境伯領は暑さは厳しいですが、美しい場所もたくさんあると聞きました」
「お姉様と一緒に辺境伯領へ行ってきたいと思います」
わたくしとクリスタちゃんが述べると、ノエル殿下は目を細めて聞いている。
「辺境伯領も平和になって過ごしやすくなったと聞いています。楽しんでくださいね」
「ありがとうございます」
「ノエル殿下も隣国で楽しまれてください」
挨拶をすれば、話題は次はレーニちゃんに移る。
「レーニ嬢は夏休みはどう過ごされるのですか?」
「わたくしは両親が鉄道事業と新型の列車の開発に忙しいので、出かけることはないと思います。弟のデニスとゲオルグと領地内でお出かけをして過ごすかもしれません」
「デニス殿も大きくなられましたからね。ゲオルグ殿ももう歩くのですか?」
「そうなのです。可愛くてたまりません」
微笑んで答えるレーニちゃんに、ノエル殿下はゆっくりと頷いている。
「ミリヤム嬢はどうされるのですか?」
「わたくしは夏休みの間に一年生で遅れていた勉強を取り戻したいと思っています。エリザベート様と勉強をして、勉強のコツのようなものが分かって来た気がするのです。一人でも勉強を進められそうな気がします」
「家庭教師はいないのですか?」
「いますが、学園の学習について行けるような教え方はされていませんでした。エリザベート様に教えてもらって、わたくしはやっと勉強の仕方が理解できたのです」
わたくしを評価してくれるミリヤムちゃんにわたくしは嬉しいような恥ずかしいような気分になってくる。そんなに絶賛されるようなことをしたわけではない。リップマン先生のように聞かれたことに丁寧に答えただけなのだ。
「エリザベート嬢はよい教師のようですね。さすがは、国一番のフェアレディと呼ばれたテレーゼ夫人の御令嬢ですこと」
母が褒められるとわたくしも嬉しくなる。母は幼い頃から厳しすぎるくらいにわたくしに行儀作法を教えてくれていた。それはときに逃げ出したくなることもあったけれど、母はわたくしを叱ったりせずに、静かにわたくしが練習してできるようになるまで何度もやり直しをさせて待っていてくれた。あの忍耐力がわたくしにもあるのだとすれば、わたくしはそれを誇りに思うだろう。
「僕は王宮で過ごすつもりでしたが、ディッペル家が辺境伯領に行っているのだったら興味がありますね」
「ノルベルト兄上もですか? 父上と母上に話してみて、辺境伯領に行けないか聞いてみませんか?」
「ハインリヒ、一緒に聞いてみよう」
ハインリヒ殿下にとっては国王陛下は父上で王妃殿下は母上なのだが、ノルベルト殿下にとっては王妃殿下は母上ではない。それでもその提案を受け止めているノルベルト殿下に複雑な感情がありそうかと見れば、そうでもなさそうに見える。
ハインリヒ殿下とノルベルト殿下は原作の『クリスタ・ノメンゼンの真実の愛』では対立していながら、お互いを思っているという拗れた関係なのだが、目の前にいるハインリヒ殿下とノルベルト殿下はとても仲がよさそうで関係が拗れる気配もなかった。
「ハインリヒ殿下とノルベルト殿下と辺境伯領でお会い出来たら嬉しいです」
「クリスタ、ハインリヒ殿下とご一緒に過ごしたかったのでしょう?」
「そうなのです。……あ、もちろん、ノルベルト殿下もご一緒できて嬉しいですよ」
「気にしないでください。ハインリヒの婚約者のクリスタ嬢がハインリヒのことを想ってくださるのが僕には嬉しいのです」
「ノルベルト殿下、ありがとうございます」
「ノルベルト兄上、大好きです!」
飛び付いて抱き付いているハインリヒ殿下に、ノルベルト殿下が苦笑している。
ハインリヒ殿下は本当にノルベルト殿下が大好きなのだというのが伝わってくる。
「ノルベルト兄上が私の幸せを願ってくださるように、私もノルベルト兄上の幸せを願っています」
「ハインリヒ、ありがとう。僕は可愛い弟がいて幸せだよ」
微笑んでいるノルベルト殿下の腰の辺りにハインリヒ殿下は腕を回してしっかりと抱き付いていた。この年の男子同士がじゃれているのを見ると、わたくしも微笑ましい気分になってくる。
「辺境伯領、とても楽しそうです。わたくしも母上に相談して行かせてもらいましょうか」
「ノエル殿下も来られるのですか?」
「ノルベルト兄上、そうなるといいですね」
「ノエル殿下と一緒に過ごしたいです」
「わたくしもノルベルト殿下と一緒に辺境伯領で過ごしたくなってきました。母上にお願いしてみます。長期間は無理かもしれませんが、三日程度なら行けるかもしれません」
「僕も三日程度を予定していました」
「私はもっと長くてもいいのですが」
「ハインリヒ、僕たちも王族なのだから行くとしても三日が限度だよ」
長期間行きたがっているハインリヒ殿下にノルベルト殿下が現実を見せている。
夏休みの辺境伯領は賑やかになりそうだ。
寮から一度ディッペル家に帰って長期旅行の準備をする。
トランクは大きなものを使っているのにすぐにいっぱいになってしまった。
「お姉様ー! わたくし、サンダルが入りません!」
「わたくしも替えの靴が入りません」
「お姉様、替えの靴も入れているのですか?」
「エクムント様とピクニックに行くかもしれないので」
「それならわたくしも替えの靴を入れないと! もう入らないですわー!」
部屋を繋ぐ窓越しにクリスタちゃんと会話をしながら荷物を纏めていく。
ドレスもワンピースも日除けのカーディガンも下着も靴下も入れていくとものすごい数になる。
それだけの長期間辺境伯領に滞在するのだという実感がわいてくる。
「ドレスはもう一つトランクを用意して、お姉様と一緒に入れませんか?」
「わたくしもその方がいいような気がします」
トランクを用意していると、子ども部屋の方からふーちゃんとまーちゃんの声が聞こえてくる。
「わたし、このほんとれっしゃは、ぜったいにもっていきたいの!」
「わたくし、このえほんはもっていくの! クレヨンと、かみと、いろえんぴつも」
「フランツ様、列車と本は入れますが、数を減らしてくださいませ」
「マリア様、クレヨンと紙と色鉛筆は辺境伯領で借りられると思いますよ」
「いやだー! ぜんぶもっていくー!」
「なかったら、やーなの!」
ヘルマンさんとレギーナも荷造りに困っているようだ。
「ふーちゃん、本を十冊は持って行きすぎです。三冊にしましょう。列車は持って行ってもいいですが、レールは置いて行きましょうね」
「エリザベートおねえさま! しかたがないなぁ。そうします」
「まーちゃん、クレヨンと色鉛筆は確かに辺境伯家には小さな子どもがいないのでないかもしれません。でも、紙をそんなに持っていくことはないでしょう?」
「かみ、ある?」
「あると思いますよ」
「それなら、かみいらない!」
説得して少しでも荷物を減らすようにわたくしとクリスタちゃんで声掛けをしておいた。
夏休みが始まる。
辺境伯領で過ごす夏だ。
33
あなたにおすすめの小説
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
『悪役令嬢は、二度目の人生で無言を貫く。~処刑回避のために黙っていただけなのに、なぜか冷徹宰相様から「君こそ運命の人だ」と溺愛さています~』
放浪人
恋愛
「もう、余計なことは喋りません(処刑されたくないので!)」
王太子の婚約者エリスは、無実の罪を着せられた際、必死に弁解しようと叫び散らした結果「見苦しい」と断罪され、処刑されてしまった。 死に戻った彼女は悟る。「口は災いの元。二度目の人生は、何があっても口を閉ざして生き延びよう」と。
しかし、断罪の場で恐怖のあまり沈黙を貫いた結果、その姿は「弁解せず耐え忍ぶ高潔な令嬢」として称賛されてしまう。 さらに、人間嫌いの冷徹宰相クラウスに「私の静寂を理解する唯一の女性」と盛大な勘違いをされ、求婚されてしまい……!?
「君の沈黙は、愛の肯定だね?」(違います、怖くて固まっているだけです!) 「この国の危機を、一目で見抜くとは」(ただ臭かったから鼻を押さえただけです!)
怯えて黙っているだけの元悪役令嬢と、彼女の沈黙を「深遠な知性」と解釈して溺愛する最強宰相。 転生ヒロインの妨害も、隣国の陰謀も、全て「無言」で解決(?)していく、すれ違いロマンティック・コメディ! 最後はちゃんと言葉で愛を伝えて、最高のハッピーエンドを迎えます。
村娘になった悪役令嬢
枝豆@敦騎
恋愛
父が連れてきた妹を名乗る少女に出会った時、公爵令嬢スザンナは自分の前世と妹がヒロインの乙女ゲームの存在を思い出す。
ゲームの知識を得たスザンナは自分が将来妹の殺害を企てる事や自分が父の実子でない事を知り、身分を捨て母の故郷で平民として暮らすことにした。
村娘になった少女が行き倒れを拾ったり、ヒロインに連れ戻されそうになったり、悪役として利用されそうになったりしながら最後には幸せになるお話です。
※他サイトにも掲載しています。(他サイトに投稿したものと異なっている部分があります)
アルファポリスのみ後日談投稿しております。
【完結160万pt】王太子妃に決定している公爵令嬢の婚約者はまだ決まっておりません。王位継承権放棄を狙う王子はついでに側近を叩き直したい
宇水涼麻
恋愛
ピンク髪ピンク瞳の少女が王城の食堂で叫んだ。
「エーティル様っ! ラオルド様の自由にしてあげてくださいっ!」
呼び止められたエーティルは未来の王太子妃に決定している公爵令嬢である。
王太子と王太子妃となる令嬢の婚約は簡単に解消できるとは思えないが、エーティルはラオルドと婚姻しないことを軽く了承する。
その意味することとは?
慌てて現れたラオルド第一王子との関係は?
なぜこのような状況になったのだろうか?
ご指摘いただき一部変更いたしました。
みなさまのご指摘、誤字脱字修正で読みやすい小説になっていっております。
今後ともよろしくお願いします。
たくさんのお気に入り嬉しいです!
大変励みになります。
ありがとうございます。
おかげさまで160万pt達成!
↓これよりネタバレあらすじ
第一王子の婚約解消を高らかに願い出たピンクさんはムーガの部下であった。
親類から王太子になることを強要され辟易しているが非情になれないラオルドにエーティルとムーガが手を差し伸べて王太子権放棄をするために仕組んだのだ。
ただの作戦だと思っていたムーガであったがいつの間にかラオルドとピンクさんは心を通わせていた。
勘当された悪役令嬢は平民になって幸せに暮らしていたのになぜか人生をやり直しさせられる
千環
恋愛
第三王子の婚約者であった侯爵令嬢アドリアーナだが、第三王子が想いを寄せる男爵令嬢を害した罪で婚約破棄を言い渡されたことによりスタングロム侯爵家から勘当され、平民アニーとして生きることとなった。
なんとか日々を過ごす内に12年の歳月が流れ、ある時出会った10歳年上の平民アレクと結ばれて、可愛い娘チェルシーを授かり、とても幸せに暮らしていたのだが……道に飛び出して馬車に轢かれそうになった娘を助けようとしたアニーは気付けば6歳のアドリアーナに戻っていた。
オバサンが転生しましたが何も持ってないので何もできません!
みさちぃ
恋愛
50歳近くのおばさんが異世界転生した!
転生したら普通チートじゃない?何もありませんがっ!!
前世で苦しい思いをしたのでもう一人で生きて行こうかと思います。
とにかく目指すは自由気ままなスローライフ。
森で調合師して暮らすこと!
ひとまず読み漁った小説に沿って悪役令嬢から国外追放を目指しますが…
無理そうです……
更に隣で笑う幼なじみが気になります…
完結済みです。
なろう様にも掲載しています。
副題に*がついているものはアルファポリス様のみになります。
エピローグで完結です。
番外編になります。
※完結設定してしまい新しい話が追加できませんので、以後番外編載せる場合は別に設けるかなろう様のみになります。
【完結】これをもちまして、終了とさせていただきます
楽歩
恋愛
異世界から王宮に現れたという“女神の使徒”サラ。公爵令嬢のルシアーナの婚約者である王太子は、簡単に心奪われた。
伝承に語られる“女神の使徒”は時代ごとに現れ、国に奇跡をもたらす存在と言われている。婚約解消を告げる王、口々にルシアーナの処遇を言い合う重臣。
そんな混乱の中、ルシアーナは冷静に状況を見据えていた。
「王妃教育には、国の内部機密が含まれている。君がそれを知ったまま他家に嫁ぐことは……困難だ。女神アウレリア様を祀る神殿にて、王家の監視のもと、一生を女神に仕えて過ごすことになる」
神殿に閉じ込められて一生を過ごす? 冗談じゃないわ。
「お話はもうよろしいかしら?」
王族や重臣たち、誰もが自分の思惑通りに動くと考えている中で、ルシアーナは静かに、己の存在感を突きつける。
※39話、約9万字で完結予定です。最後までお付き合いいただけると嬉しいですm(__)m
【完結】【35万pt感謝】転生したらお飾りにもならない王妃のようなので自由にやらせていただきます
宇水涼麻
恋愛
王妃レイジーナは出産を期に入れ替わった。現世の知識と前世の記憶を持ったレイジーナは王子を産む道具である現状の脱却に奮闘する。
さらには息子に殺される運命から逃れられるのか。
中世ヨーロッパ風異世界転生。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる