309 / 528
十章 ふーちゃんとまーちゃんの婚約
16.ユリアーナ殿下の改心
しおりを挟む
本当に心から反省したようで、ユリアーナ殿下はその後でまーちゃんの隣りに座ってまーちゃんにも謝っていた。
「わたくし、ほんとうはたってしょくじができなかったのです。おちゃかいにでていいといわれたので、かっこうつけて、できるきになっていたのです。マリアじょうにしつれいなことをいいました。ごめんなさい」
「きにしないでください。こんどこそ、おちゃをごいっしょしましょう」
「マリアじょう……ありがとうございます」
まーちゃんと仲良くお茶を飲んで軽食を食べているユリアーナ殿下を見てわたくしは微笑みながら同じテーブルに着いた。わたくしもユリアーナ殿下からお茶に誘われていたのを忘れたわけではない。エクムント様もわたくしの隣りに座って、ハインリヒ殿下とノルベルト殿下はユリアーナ殿下のそばに座っていた。
「エリザベートじょう、エクムントどの、おにいさまたち、わたくしといっしょにすわっておちゃをしてくださるのですか?」
「ユリアーナが立ってお茶ができないのだったら、私たちも座ります」
「ユリアーナと一緒ならば、座りもしますよ」
「フランツ殿とマリア嬢とお茶をするときにはいつも座っています。ユリアーナ殿下とお茶をするときに座らないことがありましょうか」
「ユリアーナ殿下は座ってゆっくりお茶をされてください」
ハインリヒ殿下もノルベルト殿下もエクムント様もわたくしも、ユリアーナ殿下とお茶をするときに座るのは全く構わないということで見解が一致していた。
挨拶を終えたレーニちゃんとふーちゃんも合流する。
「ユリアーナ殿下、ハインリヒ殿下、ノルベルト殿下、エリザベート嬢、エクムント様、お茶をご一緒してもよろしいですか?」
「エリザベートお姉様、何か騒ぎになっていたけれど、大丈夫でしたか?」
「わたくしとおちゃをしてくださるのですね。うれしいです。エリザベートじょうは……」
「わたくしは大丈夫です。フランツ、ありがとう」
申し訳なさそうにユリアーナ殿下が説明しようとするのをわたくしは遮った。ユリアーナ殿下がしでかしてしまったことは、お茶会の主催のレーニちゃんの耳には必ず入るだろうし、ふーちゃんにもわたくしが後で伝えればいいだけのことだ。ユリアーナ殿下から報告をさせて恥をかかせるようなことはしなくていい。
わたくしが遮ったのでユリアーナ殿下も説明をしなくて済んでホッとしたようだった。
「お姉様、ハインリヒ殿下、ここでお茶をしていたのですね」
「クリスタ嬢、私の隣りに来てください」
「はい、ハインリヒ殿下」
クリスタちゃんも来て、テーブルは埋まってしまった。
取り分けて来たサンドイッチとキッシュとケーキを食べながら、紅茶を飲む。紅茶にはミルクポッドから牛乳を入れてミルクティーにしていた。
「エリザベートじょうにはかんしゃしています。わたくし、あのままではおちゃかいをほんとうにたのしむことができなかった。わたくしのはじめてのおちゃかいで、エリザベートじょうにたすけてもらえてほんとうにありがたいとおもっています」
「ユリアーナ殿下はまだ四歳ですから、失敗することもあります。それで学んで行けばいいのです」
「ありがとうございます、エリザベートじょう」
わたくしはこの件ですっかりとユリアーナ殿下の信頼を得てしまったようだ。王家のユリアーナ殿下と親しくさせていただくのは光栄なので、喜んでおくことにする。
「ユリアーナでんか、こうちゃがあつすぎるときには、ミルクをいれるといいですよ」
「わたくし、ミルクをいれたかったのですが、ミルクポッドにてがとどかなかったのです……」
「そういうときは、私に取ってと言えばいいんだよ、ユリアーナ」
「ハインリヒおにいさま、ありがとうございます」
紅茶に牛乳を入れたかったけれど、ミルクポッドに手が届かないというのも口に出しにくい状況だったとは、ユリアーナ殿下は相当淑女としてのプライドが高そうである。それも今回の件を経験して、落ち着いてくるだろうとわたくしは思っていた。
ハインリヒ殿下にミルクポッドを取ってもらったユリアーナ殿下は、たっぷりと紅茶に牛乳を入れる。
「じつは、そのままのこうちゃは、にがくてのめなかったのです」
「そうなのですか? ハインリヒ殿下も幼い頃に、紅茶の苦みが苦手でした。ユリアーナ殿下はハインリヒ殿下に似たのですね」
「ハインリヒおにいさまもそうだったのですね。わたくし、こどもっぽくてはずかしいとおもっていましたが、あんしんしました」
クリスタちゃんがハインリヒ殿下の小さい頃の話をすれば、ユリアーナ殿下の表情も明るくなっていた。
お茶会は和やかに終わり、わたくしはクリスタちゃんとふーちゃんとまーちゃんと両親と一緒にディッペル領に一度帰ることになった。
馬車のお見送りも、ふーちゃんはレーニちゃんと一緒に行うつもりだった。
「ハインリヒ殿下、ノルベルト殿下、ユリアーナ殿下、本日はお越しくださってありがとうございました」
「楽しい時間をご一緒できて嬉しかったです」
「ユリアーナがご迷惑をおかけしました」
「結果としてユリアーナにとって大事な学びの場となりましたし、楽しくお茶ができたのでよかったです」
「ほんじつはほんとうにありがとうございました」
ハインリヒ殿下とノルベルト殿下がユリアーナ殿下の手を引いて馬車に乗る。ユリアーナ殿下は馬車の中から一生懸命手を振っていた。
続いては公爵家であるディッペル家の番なのだが、ふーちゃんがレーニちゃんとお見送りをするために、順番を飛ばしてもらう。
そうなると次は辺境伯家のエクムント様の番になった。
「エクムント様、今日は本当に助かりました。ありがとうございました」
「急いでいたとはいえ、エリザベート嬢を抱き上げるようなことをして、失礼を致しました」
「そういえば、わたくし、縦抱きにされていたような……」
「本当に失礼しました」
女性ならばお姫様抱っこに憧れるのかもしれないが、わたくしはエクムント様に縦抱きにされていた覚えしかない。エクムント様も咄嗟のことで意識していなかったのだろうが、わたくしが小さい頃に抱っこされていたような格好になってしまっていた。
今更ながらに気付いてしまって、わたくしは恥ずかしいような、嬉しいような、複雑な気持ちになる。
「軍隊では仲間が負傷した場合には肩に担ぎ上げるのですが、さすがにそれはまずいと本能的に思ったのでしょう。無意識に縦抱きにしてしまったようです」
「い、いいのです。エクムント様がそれだけわたくしを心配して、急いで処置をできるようにしてくださった結果だと思っています」
エクムント様の謝罪に、気にしないで欲しいと伝えたところで、レーニちゃんとふーちゃんがエクムント様に声をかける。
「エクムント様のおかげで騒ぎが大きくならずに済みました」
「今日は本当にありがとうございました」
「私は大事な婚約者を守っただけのこと。当然のことをしたまでです」
言い切るエクムント様が格好よくて胸の高鳴りが抑えきれない。
次々と続く馬車の一つ一つに声をかけて、レーニちゃんとふーちゃんは馬車を送り出していた。
「本日はお招きいただきありがとうございました」
「あまりお話ができなくて申し訳ありませんでしたわ、ミリヤム嬢」
「お気になさらないでください。わたくしがこんな場に招いていただけるだけでもありがたいことです」
ミリヤムちゃんも来ていたようだが、わたくしはユリアーナ殿下に気を取られ過ぎていて、ミリヤムちゃんとの時間を持てなかった。
レーニちゃんもそのことをミリヤムちゃんに謝っている。
「素晴らしいお茶会でした。さすがは公爵家のお茶会と思って、楽しませていただきました」
それでもミリヤムちゃんは気にしていない様子で馬車に乗って帰って行った。
身分の順に馬車が用意されるので、ミリヤムちゃんが一番最後で、全員を見送ってからわたくしとクリスタちゃんとふーちゃんとまーちゃんと両親は馬車に乗る。
「今日はフランツ殿にエスコートしていただいて嬉しかったです」
「またお茶会ではレーニ嬢をエスコートします」
「素敵なお誕生日になりました。エリザベート嬢も、ユリアーナ殿下のこと、お守りくださってありがとうございます」
リリエンタール家のお茶会で、ユリアーナ殿下が火傷をしたとなれば、ユリアーナ殿下自身の責任ではあるが、まだ四歳なので、目が行き届かなかったということでリリエンタール家も責任を追及されかねなかった。
それに、小さなユリアーナ殿下の皮膚は柔らかく、表面積も少ないので、紅茶をもろに被っていたら、広範囲に火傷をしていたかもしれなかった。
それを考えると、わたくしがユリアーナ殿下を守れたことは本当によかったといえる。
「年上のものとして当然のことをしたまでです」
「エリザベート嬢は本当に頼りになります。わたくしのお姉様だったらよかったのに」
「レーニ嬢がフランツと結婚すれば、義姉になります」
「そうでした」
レーニちゃんと話してわたくしは馬車に乗り込んだ。
馬車と列車を乗り継いで、わたくしとクリスタちゃんとふーちゃんとまーちゃんと両親がディッペル公爵領に帰ったのは、夜になってからだった。
「わたくし、ほんとうはたってしょくじができなかったのです。おちゃかいにでていいといわれたので、かっこうつけて、できるきになっていたのです。マリアじょうにしつれいなことをいいました。ごめんなさい」
「きにしないでください。こんどこそ、おちゃをごいっしょしましょう」
「マリアじょう……ありがとうございます」
まーちゃんと仲良くお茶を飲んで軽食を食べているユリアーナ殿下を見てわたくしは微笑みながら同じテーブルに着いた。わたくしもユリアーナ殿下からお茶に誘われていたのを忘れたわけではない。エクムント様もわたくしの隣りに座って、ハインリヒ殿下とノルベルト殿下はユリアーナ殿下のそばに座っていた。
「エリザベートじょう、エクムントどの、おにいさまたち、わたくしといっしょにすわっておちゃをしてくださるのですか?」
「ユリアーナが立ってお茶ができないのだったら、私たちも座ります」
「ユリアーナと一緒ならば、座りもしますよ」
「フランツ殿とマリア嬢とお茶をするときにはいつも座っています。ユリアーナ殿下とお茶をするときに座らないことがありましょうか」
「ユリアーナ殿下は座ってゆっくりお茶をされてください」
ハインリヒ殿下もノルベルト殿下もエクムント様もわたくしも、ユリアーナ殿下とお茶をするときに座るのは全く構わないということで見解が一致していた。
挨拶を終えたレーニちゃんとふーちゃんも合流する。
「ユリアーナ殿下、ハインリヒ殿下、ノルベルト殿下、エリザベート嬢、エクムント様、お茶をご一緒してもよろしいですか?」
「エリザベートお姉様、何か騒ぎになっていたけれど、大丈夫でしたか?」
「わたくしとおちゃをしてくださるのですね。うれしいです。エリザベートじょうは……」
「わたくしは大丈夫です。フランツ、ありがとう」
申し訳なさそうにユリアーナ殿下が説明しようとするのをわたくしは遮った。ユリアーナ殿下がしでかしてしまったことは、お茶会の主催のレーニちゃんの耳には必ず入るだろうし、ふーちゃんにもわたくしが後で伝えればいいだけのことだ。ユリアーナ殿下から報告をさせて恥をかかせるようなことはしなくていい。
わたくしが遮ったのでユリアーナ殿下も説明をしなくて済んでホッとしたようだった。
「お姉様、ハインリヒ殿下、ここでお茶をしていたのですね」
「クリスタ嬢、私の隣りに来てください」
「はい、ハインリヒ殿下」
クリスタちゃんも来て、テーブルは埋まってしまった。
取り分けて来たサンドイッチとキッシュとケーキを食べながら、紅茶を飲む。紅茶にはミルクポッドから牛乳を入れてミルクティーにしていた。
「エリザベートじょうにはかんしゃしています。わたくし、あのままではおちゃかいをほんとうにたのしむことができなかった。わたくしのはじめてのおちゃかいで、エリザベートじょうにたすけてもらえてほんとうにありがたいとおもっています」
「ユリアーナ殿下はまだ四歳ですから、失敗することもあります。それで学んで行けばいいのです」
「ありがとうございます、エリザベートじょう」
わたくしはこの件ですっかりとユリアーナ殿下の信頼を得てしまったようだ。王家のユリアーナ殿下と親しくさせていただくのは光栄なので、喜んでおくことにする。
「ユリアーナでんか、こうちゃがあつすぎるときには、ミルクをいれるといいですよ」
「わたくし、ミルクをいれたかったのですが、ミルクポッドにてがとどかなかったのです……」
「そういうときは、私に取ってと言えばいいんだよ、ユリアーナ」
「ハインリヒおにいさま、ありがとうございます」
紅茶に牛乳を入れたかったけれど、ミルクポッドに手が届かないというのも口に出しにくい状況だったとは、ユリアーナ殿下は相当淑女としてのプライドが高そうである。それも今回の件を経験して、落ち着いてくるだろうとわたくしは思っていた。
ハインリヒ殿下にミルクポッドを取ってもらったユリアーナ殿下は、たっぷりと紅茶に牛乳を入れる。
「じつは、そのままのこうちゃは、にがくてのめなかったのです」
「そうなのですか? ハインリヒ殿下も幼い頃に、紅茶の苦みが苦手でした。ユリアーナ殿下はハインリヒ殿下に似たのですね」
「ハインリヒおにいさまもそうだったのですね。わたくし、こどもっぽくてはずかしいとおもっていましたが、あんしんしました」
クリスタちゃんがハインリヒ殿下の小さい頃の話をすれば、ユリアーナ殿下の表情も明るくなっていた。
お茶会は和やかに終わり、わたくしはクリスタちゃんとふーちゃんとまーちゃんと両親と一緒にディッペル領に一度帰ることになった。
馬車のお見送りも、ふーちゃんはレーニちゃんと一緒に行うつもりだった。
「ハインリヒ殿下、ノルベルト殿下、ユリアーナ殿下、本日はお越しくださってありがとうございました」
「楽しい時間をご一緒できて嬉しかったです」
「ユリアーナがご迷惑をおかけしました」
「結果としてユリアーナにとって大事な学びの場となりましたし、楽しくお茶ができたのでよかったです」
「ほんじつはほんとうにありがとうございました」
ハインリヒ殿下とノルベルト殿下がユリアーナ殿下の手を引いて馬車に乗る。ユリアーナ殿下は馬車の中から一生懸命手を振っていた。
続いては公爵家であるディッペル家の番なのだが、ふーちゃんがレーニちゃんとお見送りをするために、順番を飛ばしてもらう。
そうなると次は辺境伯家のエクムント様の番になった。
「エクムント様、今日は本当に助かりました。ありがとうございました」
「急いでいたとはいえ、エリザベート嬢を抱き上げるようなことをして、失礼を致しました」
「そういえば、わたくし、縦抱きにされていたような……」
「本当に失礼しました」
女性ならばお姫様抱っこに憧れるのかもしれないが、わたくしはエクムント様に縦抱きにされていた覚えしかない。エクムント様も咄嗟のことで意識していなかったのだろうが、わたくしが小さい頃に抱っこされていたような格好になってしまっていた。
今更ながらに気付いてしまって、わたくしは恥ずかしいような、嬉しいような、複雑な気持ちになる。
「軍隊では仲間が負傷した場合には肩に担ぎ上げるのですが、さすがにそれはまずいと本能的に思ったのでしょう。無意識に縦抱きにしてしまったようです」
「い、いいのです。エクムント様がそれだけわたくしを心配して、急いで処置をできるようにしてくださった結果だと思っています」
エクムント様の謝罪に、気にしないで欲しいと伝えたところで、レーニちゃんとふーちゃんがエクムント様に声をかける。
「エクムント様のおかげで騒ぎが大きくならずに済みました」
「今日は本当にありがとうございました」
「私は大事な婚約者を守っただけのこと。当然のことをしたまでです」
言い切るエクムント様が格好よくて胸の高鳴りが抑えきれない。
次々と続く馬車の一つ一つに声をかけて、レーニちゃんとふーちゃんは馬車を送り出していた。
「本日はお招きいただきありがとうございました」
「あまりお話ができなくて申し訳ありませんでしたわ、ミリヤム嬢」
「お気になさらないでください。わたくしがこんな場に招いていただけるだけでもありがたいことです」
ミリヤムちゃんも来ていたようだが、わたくしはユリアーナ殿下に気を取られ過ぎていて、ミリヤムちゃんとの時間を持てなかった。
レーニちゃんもそのことをミリヤムちゃんに謝っている。
「素晴らしいお茶会でした。さすがは公爵家のお茶会と思って、楽しませていただきました」
それでもミリヤムちゃんは気にしていない様子で馬車に乗って帰って行った。
身分の順に馬車が用意されるので、ミリヤムちゃんが一番最後で、全員を見送ってからわたくしとクリスタちゃんとふーちゃんとまーちゃんと両親は馬車に乗る。
「今日はフランツ殿にエスコートしていただいて嬉しかったです」
「またお茶会ではレーニ嬢をエスコートします」
「素敵なお誕生日になりました。エリザベート嬢も、ユリアーナ殿下のこと、お守りくださってありがとうございます」
リリエンタール家のお茶会で、ユリアーナ殿下が火傷をしたとなれば、ユリアーナ殿下自身の責任ではあるが、まだ四歳なので、目が行き届かなかったということでリリエンタール家も責任を追及されかねなかった。
それに、小さなユリアーナ殿下の皮膚は柔らかく、表面積も少ないので、紅茶をもろに被っていたら、広範囲に火傷をしていたかもしれなかった。
それを考えると、わたくしがユリアーナ殿下を守れたことは本当によかったといえる。
「年上のものとして当然のことをしたまでです」
「エリザベート嬢は本当に頼りになります。わたくしのお姉様だったらよかったのに」
「レーニ嬢がフランツと結婚すれば、義姉になります」
「そうでした」
レーニちゃんと話してわたくしは馬車に乗り込んだ。
馬車と列車を乗り継いで、わたくしとクリスタちゃんとふーちゃんとまーちゃんと両親がディッペル公爵領に帰ったのは、夜になってからだった。
38
あなたにおすすめの小説
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
『悪役令嬢は、二度目の人生で無言を貫く。~処刑回避のために黙っていただけなのに、なぜか冷徹宰相様から「君こそ運命の人だ」と溺愛さています~』
放浪人
恋愛
「もう、余計なことは喋りません(処刑されたくないので!)」
王太子の婚約者エリスは、無実の罪を着せられた際、必死に弁解しようと叫び散らした結果「見苦しい」と断罪され、処刑されてしまった。 死に戻った彼女は悟る。「口は災いの元。二度目の人生は、何があっても口を閉ざして生き延びよう」と。
しかし、断罪の場で恐怖のあまり沈黙を貫いた結果、その姿は「弁解せず耐え忍ぶ高潔な令嬢」として称賛されてしまう。 さらに、人間嫌いの冷徹宰相クラウスに「私の静寂を理解する唯一の女性」と盛大な勘違いをされ、求婚されてしまい……!?
「君の沈黙は、愛の肯定だね?」(違います、怖くて固まっているだけです!) 「この国の危機を、一目で見抜くとは」(ただ臭かったから鼻を押さえただけです!)
怯えて黙っているだけの元悪役令嬢と、彼女の沈黙を「深遠な知性」と解釈して溺愛する最強宰相。 転生ヒロインの妨害も、隣国の陰謀も、全て「無言」で解決(?)していく、すれ違いロマンティック・コメディ! 最後はちゃんと言葉で愛を伝えて、最高のハッピーエンドを迎えます。
村娘になった悪役令嬢
枝豆@敦騎
恋愛
父が連れてきた妹を名乗る少女に出会った時、公爵令嬢スザンナは自分の前世と妹がヒロインの乙女ゲームの存在を思い出す。
ゲームの知識を得たスザンナは自分が将来妹の殺害を企てる事や自分が父の実子でない事を知り、身分を捨て母の故郷で平民として暮らすことにした。
村娘になった少女が行き倒れを拾ったり、ヒロインに連れ戻されそうになったり、悪役として利用されそうになったりしながら最後には幸せになるお話です。
※他サイトにも掲載しています。(他サイトに投稿したものと異なっている部分があります)
アルファポリスのみ後日談投稿しております。
【完結160万pt】王太子妃に決定している公爵令嬢の婚約者はまだ決まっておりません。王位継承権放棄を狙う王子はついでに側近を叩き直したい
宇水涼麻
恋愛
ピンク髪ピンク瞳の少女が王城の食堂で叫んだ。
「エーティル様っ! ラオルド様の自由にしてあげてくださいっ!」
呼び止められたエーティルは未来の王太子妃に決定している公爵令嬢である。
王太子と王太子妃となる令嬢の婚約は簡単に解消できるとは思えないが、エーティルはラオルドと婚姻しないことを軽く了承する。
その意味することとは?
慌てて現れたラオルド第一王子との関係は?
なぜこのような状況になったのだろうか?
ご指摘いただき一部変更いたしました。
みなさまのご指摘、誤字脱字修正で読みやすい小説になっていっております。
今後ともよろしくお願いします。
たくさんのお気に入り嬉しいです!
大変励みになります。
ありがとうございます。
おかげさまで160万pt達成!
↓これよりネタバレあらすじ
第一王子の婚約解消を高らかに願い出たピンクさんはムーガの部下であった。
親類から王太子になることを強要され辟易しているが非情になれないラオルドにエーティルとムーガが手を差し伸べて王太子権放棄をするために仕組んだのだ。
ただの作戦だと思っていたムーガであったがいつの間にかラオルドとピンクさんは心を通わせていた。
勘当された悪役令嬢は平民になって幸せに暮らしていたのになぜか人生をやり直しさせられる
千環
恋愛
第三王子の婚約者であった侯爵令嬢アドリアーナだが、第三王子が想いを寄せる男爵令嬢を害した罪で婚約破棄を言い渡されたことによりスタングロム侯爵家から勘当され、平民アニーとして生きることとなった。
なんとか日々を過ごす内に12年の歳月が流れ、ある時出会った10歳年上の平民アレクと結ばれて、可愛い娘チェルシーを授かり、とても幸せに暮らしていたのだが……道に飛び出して馬車に轢かれそうになった娘を助けようとしたアニーは気付けば6歳のアドリアーナに戻っていた。
【完結】これをもちまして、終了とさせていただきます
楽歩
恋愛
異世界から王宮に現れたという“女神の使徒”サラ。公爵令嬢のルシアーナの婚約者である王太子は、簡単に心奪われた。
伝承に語られる“女神の使徒”は時代ごとに現れ、国に奇跡をもたらす存在と言われている。婚約解消を告げる王、口々にルシアーナの処遇を言い合う重臣。
そんな混乱の中、ルシアーナは冷静に状況を見据えていた。
「王妃教育には、国の内部機密が含まれている。君がそれを知ったまま他家に嫁ぐことは……困難だ。女神アウレリア様を祀る神殿にて、王家の監視のもと、一生を女神に仕えて過ごすことになる」
神殿に閉じ込められて一生を過ごす? 冗談じゃないわ。
「お話はもうよろしいかしら?」
王族や重臣たち、誰もが自分の思惑通りに動くと考えている中で、ルシアーナは静かに、己の存在感を突きつける。
※39話、約9万字で完結予定です。最後までお付き合いいただけると嬉しいですm(__)m
【完結】【35万pt感謝】転生したらお飾りにもならない王妃のようなので自由にやらせていただきます
宇水涼麻
恋愛
王妃レイジーナは出産を期に入れ替わった。現世の知識と前世の記憶を持ったレイジーナは王子を産む道具である現状の脱却に奮闘する。
さらには息子に殺される運命から逃れられるのか。
中世ヨーロッパ風異世界転生。
白い結婚の末、離婚を選んだ公爵夫人は二度と戻らない』
鍛高譚
恋愛
白い結婚の末、「白い結婚」の末、私は冷遇され、夫は愛人を溺愛していた――ならば、もう要らないわ」
公爵令嬢 ジェニファー・ランカスター は、王弟 エドワード・クラレンス公爵 のもとへ政略結婚として嫁ぐ。
だが、その結婚生活は冷たく空虚なものだった。夫は愛人 ローザ・フィッツジェラルド に夢中になり、公爵夫人であるジェニファーは侮辱され、無視され続ける日々。
――それでも、貴族の娘は耐えなければならないの?
何の愛もなく、ただ飾り物として扱われる結婚に見切りをつけたジェニファーは 「離婚」 を決意する。
しかし、王弟であるエドワードとの離婚は容易ではない。実家のランカスター家は猛反対し、王宮の重臣たちも彼女の決断を 「公爵家の恥」 と揶揄する。
それでも、ジェニファーは負けない。弁護士と協力し、着々と準備を進めていく。
そんな折、彼女は北方の大国 ヴォルフ公国の大公、アレクサンダー・ヴォルフ と出会う。
温かく誠実な彼との交流を通じて、ジェニファーは 「本当に大切にされること」 を知る。
そして、彼女の決断は、王都の社交界に大きな波紋を呼ぶこととなる――。
「公爵夫人を手放したことを、いつか後悔しても遅いわ」
「私はもう、あなたたちの飾り人形じゃない」
離婚を巡る策略、愛人の凋落、元夫の後悔――。
そして、新たな地で手にした 「愛される結婚」。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる