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十章 ふーちゃんとまーちゃんの婚約
27.ノエル殿下の部屋と犬のぬいぐるみ
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ノエル殿下のために用意された部屋はとても広かった。
そこにベッドを三つ入れても全く狭さは感じない。
ベッドが入っている場所は、元はソファセットが置かれていたいわゆるスイートルームなのだろう。ノエル殿下のためのベッドや机は繋がっているもう一つの部屋に置かれていた。
「エリザベートちゃん、クリスタちゃん、レーニちゃん、ご一緒できて嬉しいですわ」
「ノエル殿下のお部屋、素敵ですね」
「テラスから庭が見えますわ」
「風通しもよくて涼しいです」
わたくしとクリスタちゃんとレーニちゃんを歓迎してくれるノエル殿下に、わたくしとクリスタちゃんとレーニちゃんは部屋を見て回る。
荷物も置かせていただいて、ノエル殿下がわたくしたちのためにドレスをかけるハンガーラックも用意してくださっていたので、遠慮なくドレスはかけさせていただいた。
荷物の中に入れていたドレスはかけておかなければ皺が伸びないのだ。
「エリザベートちゃんとクリスタちゃんとレーニちゃんは、辺境伯領でも一緒に過ごしたのでしょう?」
「そうです。オリヴァー殿を招いてお茶会をしたり、湖に行ったりしました」
「湖ではエクムント様が手配してくださって写真を撮りました」
「ふーちゃんとまーちゃんの分もあったのですよ」
「ふーちゃんとまーちゃんの分も! エクムント殿はよく気が付く方ですね。エリザベートちゃんは幸せですね」
「エクムント様と婚約させていただいてわたくしはとても幸せです」
エクムント様のことを褒められると、エクムント様の婚約者であることが誇らしく感じられる。
わたくしはエクムント様のことが大好きで、婚約者になりたいと思って小さな頃から過ごしていたが、エクムント様はわたくしのことをまだ妹のようにしか思っていない気がして、少し不安にもなる。
成人したらエクムント様はわたくしのことを一人の女性として愛してくれるだろうか。
「湖にはわたくしも去年行きました。わたくしも写真を撮ってもらって、大事にしまってあります」
「ノエル殿下も去年はご一緒しましたね」
「紫の布の工房を訪ねましたね。その後でノエル殿下の作られた詩の素晴らしかったこと」
「ノエル殿下も去年は辺境伯領に行かれたのですね。わたくしもご一緒したかったです」
「来年はご一緒できるかもしれませんわ」
去年はノエル殿下とハインリヒ殿下とノルベルト殿下も辺境伯領に来ていた。今年は都合が合わなくて来られなかったが、来年は来られるかもしれない。
レーニちゃんはその話を聞いて目を輝かせていた。
翌日の早朝にはふーちゃんとまーちゃんがノエル殿下の部屋にやってきた。
ノックをして静かに返事を待っているふーちゃんとまーちゃんに、起きたわたくしとクリスタちゃんが対応する。
「おはようごさいます、ふーちゃん、まーちゃん」
「まだノエル殿下は眠っていますよ」
「お姉様たちとお散歩に行きたかったのです」
「おさんぽはむりですか?」
ドア越しに話していると、ノエル殿下とレーニちゃんが目を覚ました。
「おはようごさいます、エリザベートちゃん、クリスタちゃん。ドアの外に来ているのはふーちゃんとまーちゃんですか?」
去年の辺境伯領に泊まったときもノエル殿下と同室だったが、そのときにわたくしとクリスタちゃんはふーちゃんとまーちゃんの呼び方を教えていた。ノエル殿下はすっかりと気に入ってふーちゃんとまーちゃんをその呼び方で呼んでいる。
「ふーちゃんとまーちゃんは、朝食の前にお散歩に行くのが大好きなのです」
「ノエル殿下、そのまま休まれていてください。わたくしとお姉様だけで行ってきますわ」
「そんな水臭いことは言わないでください。わたくしもご一緒します」
「わたくしもご一緒したいです」
ノエル殿下もレーニちゃんも早朝の散歩に付き合ってくれるようなので、わたくしとクリスタちゃんがドアの向こうのふーちゃんとまーちゃんに言う。
「準備をするので少し待っていてくださいね」
「待てますか?」
「はい、待てます」
「ごゆっくり」
ふーちゃんとまーちゃんはいい子で廊下で待っているようなので、わたくしとクリスタちゃんとレーニちゃんとノエル殿下は洗面を済ませて、着替えて廊下に出た。
待っていたふーちゃんは素早くレーニちゃんと手を繋ぎ、まーちゃんはわたくしとクリスタちゃんの手を握る。
「とても仲良しの兄弟ですね。ふーちゃんはレーニちゃんをエスコートするのですね」
「はい、私はレーニちゃんの婚約者ですから!」
胸を張るふーちゃんにレーニちゃんがにこにこしている。ストロベリーブロンドの髪を一つの三つ編みにしたレーニちゃんはレモン柄のワンピースがよく似合っていて、とても可愛かった。
わたくしとクリスタちゃんはまーちゃんを挟むようにして手を繋いで一緒に歩く。
庭にはアスターやアベリア、トルコキキョウやノバラが咲いている。
辺境伯領の庭とは全く違う国王陛下の別荘の夏の庭に、わたくしたちはうっとりと見惚れていた。
庭を歩いていると、数頭の犬が護衛の兵士に連れられて庭から国王陛下の別荘の中に入っていくのが見えた。
「国王陛下の別荘では犬を飼っているのですか?」
「おおきないぬでした。わたくし、ハシビロコウとオウムしかかったことがないです」
「あれは警備のために夜に庭に放される犬たちです。警備の兵士やわたくしや国王陛下一家やお仕えするもののことはよく覚えていて、吠えないし噛みません。不審者が入ってくると、吠えて知らせてくれるのです」
国王陛下の別荘には警備のために夜に犬が放されるようだった。
飼い犬とは少し違う訓練された犬なのだろうが、ふーちゃんとまーちゃんは少し羨ましそうだった。
「私も犬が飼いたいです」
「わたくし、ちゅうくらいのいぬがいいです」
「ふーちゃん、まーちゃん、あの犬は可愛がるために飼っているのではありません。国王陛下の別荘のお庭を警護するために放されているのです」
「どう違うのですか?」
「かっているのではないのですか?」
「不審者が敷地内に入ってきたら知らせて吠えるように訓練されているのです。あの犬は飼われているのではなくて、この国王陛下の別荘でお仕事をしているのです」
「お仕事! 偉いのですね!」
「ごえいのへいしとおなじですか?」
「そうです」
丁寧に説明すればふーちゃんもまーちゃんも理解したようだった。
それにしても、ふーちゃんやまーちゃんが犬を飼いたがっているとは知らなかった。
わたくしはふーちゃんよりももう少し大きくなってから辺境伯領でオウムとハシビロコウを引き取って飼うことにしたのだが、ふーちゃんとまーちゃんは物心ついたときにはオウムとハシビロコウと一緒だった記憶しかないだろう。
「うちにはオウムのシェリルとハシビロコウのコレットがいますから、犬を飼うのは難しいですね」
「おにわにださなくて、おへやのなかだけでかうのでもむりですか?」
「部屋の中で飼っていても、犬には散歩をする時間が必要になるでしょう。シェリルとコレットのことを考えると、飼わない方がいいでしょうね」
わたくしとクリスタちゃんに話をされてまーちゃんが俯いていると、ノエル殿下がまーちゃんに声をかける。
「まーちゃんは犬のぬいぐるみは持っていますか?」
「いいえ、わたくし、ぬいぐるみはもっていません」
「それでは、わたくしから犬のぬいぐるみをプレゼントしましょう」
「わたくしにいぬのぬいぐるみをくださるのですか!?」
「はい。すぐに手配させます。犬は飼えないかもしれないけれど、ぬいぐるみはぬいぐるみで可愛いものですよ」
おもちゃと言えばふーちゃんの影響で列車のおもちゃばかりだったまーちゃんはぬいぐるみを持っていなかった。ぬいぐるみを手配してくださるというノエル殿下にわたくしとクリスタちゃんは深く感謝する。
「ありがとうございます、ノエル殿下」
「まーちゃんのために、ありがとうございます」
「まーちゃんに犬のぬいぐるみをあげて、ふーちゃんにないのは不公平ですから、ふーちゃんにも何かぬいぐるみをあげましょう。何がいいですか?」
「私にもくださるのですか!? 私も犬がいいです!」
元気に答えたふーちゃんに、ノエル殿下は犬のぬいぐるみを手配してくださるようだった。
「ありがとうございます!」
「とてもうれしいです、ありがとうございます」
ふーちゃんとまーちゃんも深々と頭を下げてお礼を言っていた。
そこにベッドを三つ入れても全く狭さは感じない。
ベッドが入っている場所は、元はソファセットが置かれていたいわゆるスイートルームなのだろう。ノエル殿下のためのベッドや机は繋がっているもう一つの部屋に置かれていた。
「エリザベートちゃん、クリスタちゃん、レーニちゃん、ご一緒できて嬉しいですわ」
「ノエル殿下のお部屋、素敵ですね」
「テラスから庭が見えますわ」
「風通しもよくて涼しいです」
わたくしとクリスタちゃんとレーニちゃんを歓迎してくれるノエル殿下に、わたくしとクリスタちゃんとレーニちゃんは部屋を見て回る。
荷物も置かせていただいて、ノエル殿下がわたくしたちのためにドレスをかけるハンガーラックも用意してくださっていたので、遠慮なくドレスはかけさせていただいた。
荷物の中に入れていたドレスはかけておかなければ皺が伸びないのだ。
「エリザベートちゃんとクリスタちゃんとレーニちゃんは、辺境伯領でも一緒に過ごしたのでしょう?」
「そうです。オリヴァー殿を招いてお茶会をしたり、湖に行ったりしました」
「湖ではエクムント様が手配してくださって写真を撮りました」
「ふーちゃんとまーちゃんの分もあったのですよ」
「ふーちゃんとまーちゃんの分も! エクムント殿はよく気が付く方ですね。エリザベートちゃんは幸せですね」
「エクムント様と婚約させていただいてわたくしはとても幸せです」
エクムント様のことを褒められると、エクムント様の婚約者であることが誇らしく感じられる。
わたくしはエクムント様のことが大好きで、婚約者になりたいと思って小さな頃から過ごしていたが、エクムント様はわたくしのことをまだ妹のようにしか思っていない気がして、少し不安にもなる。
成人したらエクムント様はわたくしのことを一人の女性として愛してくれるだろうか。
「湖にはわたくしも去年行きました。わたくしも写真を撮ってもらって、大事にしまってあります」
「ノエル殿下も去年はご一緒しましたね」
「紫の布の工房を訪ねましたね。その後でノエル殿下の作られた詩の素晴らしかったこと」
「ノエル殿下も去年は辺境伯領に行かれたのですね。わたくしもご一緒したかったです」
「来年はご一緒できるかもしれませんわ」
去年はノエル殿下とハインリヒ殿下とノルベルト殿下も辺境伯領に来ていた。今年は都合が合わなくて来られなかったが、来年は来られるかもしれない。
レーニちゃんはその話を聞いて目を輝かせていた。
翌日の早朝にはふーちゃんとまーちゃんがノエル殿下の部屋にやってきた。
ノックをして静かに返事を待っているふーちゃんとまーちゃんに、起きたわたくしとクリスタちゃんが対応する。
「おはようごさいます、ふーちゃん、まーちゃん」
「まだノエル殿下は眠っていますよ」
「お姉様たちとお散歩に行きたかったのです」
「おさんぽはむりですか?」
ドア越しに話していると、ノエル殿下とレーニちゃんが目を覚ました。
「おはようごさいます、エリザベートちゃん、クリスタちゃん。ドアの外に来ているのはふーちゃんとまーちゃんですか?」
去年の辺境伯領に泊まったときもノエル殿下と同室だったが、そのときにわたくしとクリスタちゃんはふーちゃんとまーちゃんの呼び方を教えていた。ノエル殿下はすっかりと気に入ってふーちゃんとまーちゃんをその呼び方で呼んでいる。
「ふーちゃんとまーちゃんは、朝食の前にお散歩に行くのが大好きなのです」
「ノエル殿下、そのまま休まれていてください。わたくしとお姉様だけで行ってきますわ」
「そんな水臭いことは言わないでください。わたくしもご一緒します」
「わたくしもご一緒したいです」
ノエル殿下もレーニちゃんも早朝の散歩に付き合ってくれるようなので、わたくしとクリスタちゃんがドアの向こうのふーちゃんとまーちゃんに言う。
「準備をするので少し待っていてくださいね」
「待てますか?」
「はい、待てます」
「ごゆっくり」
ふーちゃんとまーちゃんはいい子で廊下で待っているようなので、わたくしとクリスタちゃんとレーニちゃんとノエル殿下は洗面を済ませて、着替えて廊下に出た。
待っていたふーちゃんは素早くレーニちゃんと手を繋ぎ、まーちゃんはわたくしとクリスタちゃんの手を握る。
「とても仲良しの兄弟ですね。ふーちゃんはレーニちゃんをエスコートするのですね」
「はい、私はレーニちゃんの婚約者ですから!」
胸を張るふーちゃんにレーニちゃんがにこにこしている。ストロベリーブロンドの髪を一つの三つ編みにしたレーニちゃんはレモン柄のワンピースがよく似合っていて、とても可愛かった。
わたくしとクリスタちゃんはまーちゃんを挟むようにして手を繋いで一緒に歩く。
庭にはアスターやアベリア、トルコキキョウやノバラが咲いている。
辺境伯領の庭とは全く違う国王陛下の別荘の夏の庭に、わたくしたちはうっとりと見惚れていた。
庭を歩いていると、数頭の犬が護衛の兵士に連れられて庭から国王陛下の別荘の中に入っていくのが見えた。
「国王陛下の別荘では犬を飼っているのですか?」
「おおきないぬでした。わたくし、ハシビロコウとオウムしかかったことがないです」
「あれは警備のために夜に庭に放される犬たちです。警備の兵士やわたくしや国王陛下一家やお仕えするもののことはよく覚えていて、吠えないし噛みません。不審者が入ってくると、吠えて知らせてくれるのです」
国王陛下の別荘には警備のために夜に犬が放されるようだった。
飼い犬とは少し違う訓練された犬なのだろうが、ふーちゃんとまーちゃんは少し羨ましそうだった。
「私も犬が飼いたいです」
「わたくし、ちゅうくらいのいぬがいいです」
「ふーちゃん、まーちゃん、あの犬は可愛がるために飼っているのではありません。国王陛下の別荘のお庭を警護するために放されているのです」
「どう違うのですか?」
「かっているのではないのですか?」
「不審者が敷地内に入ってきたら知らせて吠えるように訓練されているのです。あの犬は飼われているのではなくて、この国王陛下の別荘でお仕事をしているのです」
「お仕事! 偉いのですね!」
「ごえいのへいしとおなじですか?」
「そうです」
丁寧に説明すればふーちゃんもまーちゃんも理解したようだった。
それにしても、ふーちゃんやまーちゃんが犬を飼いたがっているとは知らなかった。
わたくしはふーちゃんよりももう少し大きくなってから辺境伯領でオウムとハシビロコウを引き取って飼うことにしたのだが、ふーちゃんとまーちゃんは物心ついたときにはオウムとハシビロコウと一緒だった記憶しかないだろう。
「うちにはオウムのシェリルとハシビロコウのコレットがいますから、犬を飼うのは難しいですね」
「おにわにださなくて、おへやのなかだけでかうのでもむりですか?」
「部屋の中で飼っていても、犬には散歩をする時間が必要になるでしょう。シェリルとコレットのことを考えると、飼わない方がいいでしょうね」
わたくしとクリスタちゃんに話をされてまーちゃんが俯いていると、ノエル殿下がまーちゃんに声をかける。
「まーちゃんは犬のぬいぐるみは持っていますか?」
「いいえ、わたくし、ぬいぐるみはもっていません」
「それでは、わたくしから犬のぬいぐるみをプレゼントしましょう」
「わたくしにいぬのぬいぐるみをくださるのですか!?」
「はい。すぐに手配させます。犬は飼えないかもしれないけれど、ぬいぐるみはぬいぐるみで可愛いものですよ」
おもちゃと言えばふーちゃんの影響で列車のおもちゃばかりだったまーちゃんはぬいぐるみを持っていなかった。ぬいぐるみを手配してくださるというノエル殿下にわたくしとクリスタちゃんは深く感謝する。
「ありがとうございます、ノエル殿下」
「まーちゃんのために、ありがとうございます」
「まーちゃんに犬のぬいぐるみをあげて、ふーちゃんにないのは不公平ですから、ふーちゃんにも何かぬいぐるみをあげましょう。何がいいですか?」
「私にもくださるのですか!? 私も犬がいいです!」
元気に答えたふーちゃんに、ノエル殿下は犬のぬいぐるみを手配してくださるようだった。
「ありがとうございます!」
「とてもうれしいです、ありがとうございます」
ふーちゃんとまーちゃんも深々と頭を下げてお礼を言っていた。
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