326 / 528
十章 ふーちゃんとまーちゃんの婚約
33.シュタール家にかけられた嫌疑
しおりを挟む
夏休みも終わりに近付いていた。
夏休みが終わっても、わたくしはエクムント様のお誕生日のパーティーに出席して、ユリアーナ殿下のお誕生日のお茶会に出席して、わたくしのお誕生日のお茶会にも出席しなければいけない。
それが終わるまでは実質的にわたくしの夏休みは終わったとは言えなかった。
宿題も全て終わらせて、辺境伯領に行く準備をしていたわたくしの元に知らせが届いたのは、エクムント様のお誕生日の二日前だった。
両親の様子が俄かに慌ただしくなったので、わたくしは両親のいる部屋に行ってみたのだ。
「お父様、お母様、どうなさったのですか?」
「辺境伯家から手紙が届いた」
「オリヴァー・シュタール殿がユリアーナ殿下の暗殺を企んでいたと嫌疑をかけられているようです」
「オリヴァー殿が!?」
オリヴァー殿は今辺境伯領にいるはずだ。何が発端でそんな話が出たのかわたくしは知りたかった。
「何故オリヴァー殿が?」
「ユリアーナ殿下に近付いて暗殺の機会を伺っていたと言われているようだよ」
「エクムント殿がオリヴァー殿を辺境伯家に呼んで、シュタール家の方々と共に話を聞いているようです」
わたくしと両親の声は大きかったとは言えなかった。けれど、廊下で小さな悲鳴が上がる。
「オリヴァーさまが!?」
「マリア!? 聞いていたのですか!?」
「おねえさま、オリヴァーさまはユリアーナでんかをあんさつしたりしません! ユリアーナでんかにあんなにしんせつだったではないですか」
「わたくしもそう思います。オリヴァー殿を国王陛下に紹介したのはわたくしです。わたくしはオリヴァー殿を信頼できる方と思っています。お父様、お母様、辺境伯領に行くことをお許しください」
「国王陛下と王妃殿下にオリヴァー殿のことをお伝えする手紙を書いたのは私だ」
「わたくしも辺境伯領で会ったオリヴァー殿は信頼できる方と思いました。エリザベート、わたくしたちも参ります」
両親とわたくしが辺境伯領に行く準備をするのを見て、まーちゃんもトランクに荷物を詰めている。
「わたくしもまいります! オリヴァーどののけんぎをはらすのです」
「まーちゃん、どうしたの?」
「おにいさま、オリヴァーどのがたいへんなのです!」
動揺していたのでオリヴァー殿を「様」と呼んでいたまーちゃんも、「殿」に戻っていた。
クリスタちゃんとふーちゃんも準備をして、わたくしたちは少し早く辺境伯家に入ることとなった。
辺境伯家ではシュタール家の取り調べが行われていた。
罪人のように縛られてはいなかったが、護衛の騎士が両脇についてシュタール家の人々がエクムント様とカサンドラ様の前に立たされている。
シュタール家の当主であるオリヴァー殿のお父様、オリヴァー殿、オリヴァー殿の妹君の三人だ。
お母様はおられないようだ。
「シュタール家がユリアーナ殿下の暗殺を企んでいるなど、何かの間違いです。確かに息子は国王陛下の別荘に行き、ユリアーナ殿下にお目通り致しました。しかし、本当に暗殺を企んでいるのならば、そのときにどれだけでも機会はあったでしょう」
「私も同席していたが、御子息のオリヴァー殿がユリアーナ殿下を狙う気配はなかった。それに、オリヴァー殿は失礼だが、私がいれば簡単に取り押さえられるし、護衛にも勝てるとは思えない」
「オリヴァー殿がユリアーナ殿下の特別講師となったから、今後どれだけでも機会があると思われているのかもしれないが、ユリアーナ殿下に詩を教えるときには必ず護衛が同席する。オリヴァー殿の技量で護衛の目を盗んでユリアーナ殿下を暗殺し、逃げ延びるなどできないだろう」
最初からエクムント様はシュタール家の嫌疑を疑っていらっしゃったようだ。
カサンドラ様も最初からオリヴァー殿がユリアーナ殿下を暗殺することなどできないと理解していた。
士官学校に通っている訓練された他の家の辺境伯領の貴族と違って、オリヴァー殿は護衛を倒すだけの技量もないと言われていた。
「その通りです。息子にできるわけがありません。誰がこんな根も葉もないことを言いだしたのやら」
シュタール家の当主であるオリヴァー殿のお父様も困惑している様子だ。
「エクムント様、カサンドラ様、失礼いたします」
「エリザベート嬢、来られていたのですね。ディッペル家の方々も」
「オリヴァー殿を辺境伯家に招いていただき、両親と顔を合わせてもらって、国王陛下の別荘にお招きするようにお願いしたのはわたくしです。わたくしはオリヴァー殿がユリアーナ殿下を暗殺するような方ではないと確信して、辺境伯家に招いていただいて、両親に紹介したのです」
「それは分かりますが、何か理由となるものがあったのですか?」
「オリヴァー殿は辺境伯領でも珍しい、王都の学園に通って勉強されている貴族です。オリヴァー殿は辺境伯領に一時期はびこっていた独立派とは全く違う、オルヒデー帝国との融和派に入ると思われます。オルヒデー帝国と辺境伯領の融和を願っているのならば、辺境伯領と王家の関係が壊れるようなことは絶対に致しません」
言葉を尽くしてオリヴァー殿を庇うわたくしの前に、ラウラ嬢が現れる。ドアをノックして入ってきたラウラ嬢は二枚の紙を持っていた。
一枚は辺境伯領の独立派の貴族の名前が書かれた紙だ。それともう一枚を並べてみせる。
「こちらはわたくしが手に入れた辺境伯領の独立派の名簿です。もう一枚は、近頃出回っている独立派と言われている貴族の名簿です」
「この名簿にはシュタール家の名前がある」
「わたくしもおかしいと思ったのです。それで、この紙を水に浸けてみようと思います」
ラウラ嬢に促されて辺境伯家の召使いが水の入った洗面器を持ってくる。新しい名簿をラウラ嬢が水に浸けると、インクが溶けだすのが分かる。
インクが溶けた後、残っているインクの色が、シュタール家と他の家では全く違う。シュタール家の溶けだした後のインクの色は茶色っぽいのだが、他の家は紺色っぽい色になっている。
「誰かが、独立派の名簿に新しくシュタール家を書き加え、シュタール家がユリアーナ殿下の暗殺を企んでいるように見せかけているのは確かです」
「この名簿はどこから?」
「ある貴族がわたくしに持ってきました。その貴族こそが黒幕ではないかとわたくしは思っております」
ラウラ嬢まで味方に付いているとなると心強い。
安堵している間に、エクムント様とカサンドラ様はラウラ嬢に名簿を渡した貴族を捕らえるように手配していた。
「恐らく、オリヴァー様がユリアーナ殿下の特別講師となることを妬んで蹴落とそうとしたのでしょう」
「シュタール家に反乱の意思はないと国王陛下にお伝えしよう」
「ありがとうございます、エクムント様」
「しかし、話が大きくなってしまった。シュタール家は今後とも辺境伯家を支えてもらわねばならない大事な家なのに」
苦い表情になっているエクムント様に、わたくしはまだそのときではないとぐっと我慢する。
シュタール家の当主のオリヴァー殿のお父様は悔しそうにしている。
「オリヴァーの母が娘を産んでから亡くなって、オリヴァーは喪に服して婚約も控えていたのに……。オリヴァーが士官学校に行かないと言って学園に入学したときには親子で揉めましたが、学園に行った甲斐もありユリアーナ殿下に特別講師として登用されたときには、本当に嬉しかったのに……これではユリアーナ殿下の特別講師の話も白紙に戻ってしまうかもしれない」
苦悩するオリヴァー殿のお父様に、まーちゃんが前に出た。
「こくおうへいかは、こんなうそをしんじるようなかたではありません! エクムントさまがせつめいをしてくださるのですから、おきをつよくもってください」
「あなたは……? お小さいのにしっかりしていらっしゃる」
「わたくしはディッペルけのすえむすめ、マリアです」
「マリア様、ありがとうございます」
オリヴァー殿のお父様を慰めるまーちゃんだが、わたくしはまだこの騒動が終わった気はしていなかった。
夏休みが終わっても、わたくしはエクムント様のお誕生日のパーティーに出席して、ユリアーナ殿下のお誕生日のお茶会に出席して、わたくしのお誕生日のお茶会にも出席しなければいけない。
それが終わるまでは実質的にわたくしの夏休みは終わったとは言えなかった。
宿題も全て終わらせて、辺境伯領に行く準備をしていたわたくしの元に知らせが届いたのは、エクムント様のお誕生日の二日前だった。
両親の様子が俄かに慌ただしくなったので、わたくしは両親のいる部屋に行ってみたのだ。
「お父様、お母様、どうなさったのですか?」
「辺境伯家から手紙が届いた」
「オリヴァー・シュタール殿がユリアーナ殿下の暗殺を企んでいたと嫌疑をかけられているようです」
「オリヴァー殿が!?」
オリヴァー殿は今辺境伯領にいるはずだ。何が発端でそんな話が出たのかわたくしは知りたかった。
「何故オリヴァー殿が?」
「ユリアーナ殿下に近付いて暗殺の機会を伺っていたと言われているようだよ」
「エクムント殿がオリヴァー殿を辺境伯家に呼んで、シュタール家の方々と共に話を聞いているようです」
わたくしと両親の声は大きかったとは言えなかった。けれど、廊下で小さな悲鳴が上がる。
「オリヴァーさまが!?」
「マリア!? 聞いていたのですか!?」
「おねえさま、オリヴァーさまはユリアーナでんかをあんさつしたりしません! ユリアーナでんかにあんなにしんせつだったではないですか」
「わたくしもそう思います。オリヴァー殿を国王陛下に紹介したのはわたくしです。わたくしはオリヴァー殿を信頼できる方と思っています。お父様、お母様、辺境伯領に行くことをお許しください」
「国王陛下と王妃殿下にオリヴァー殿のことをお伝えする手紙を書いたのは私だ」
「わたくしも辺境伯領で会ったオリヴァー殿は信頼できる方と思いました。エリザベート、わたくしたちも参ります」
両親とわたくしが辺境伯領に行く準備をするのを見て、まーちゃんもトランクに荷物を詰めている。
「わたくしもまいります! オリヴァーどののけんぎをはらすのです」
「まーちゃん、どうしたの?」
「おにいさま、オリヴァーどのがたいへんなのです!」
動揺していたのでオリヴァー殿を「様」と呼んでいたまーちゃんも、「殿」に戻っていた。
クリスタちゃんとふーちゃんも準備をして、わたくしたちは少し早く辺境伯家に入ることとなった。
辺境伯家ではシュタール家の取り調べが行われていた。
罪人のように縛られてはいなかったが、護衛の騎士が両脇についてシュタール家の人々がエクムント様とカサンドラ様の前に立たされている。
シュタール家の当主であるオリヴァー殿のお父様、オリヴァー殿、オリヴァー殿の妹君の三人だ。
お母様はおられないようだ。
「シュタール家がユリアーナ殿下の暗殺を企んでいるなど、何かの間違いです。確かに息子は国王陛下の別荘に行き、ユリアーナ殿下にお目通り致しました。しかし、本当に暗殺を企んでいるのならば、そのときにどれだけでも機会はあったでしょう」
「私も同席していたが、御子息のオリヴァー殿がユリアーナ殿下を狙う気配はなかった。それに、オリヴァー殿は失礼だが、私がいれば簡単に取り押さえられるし、護衛にも勝てるとは思えない」
「オリヴァー殿がユリアーナ殿下の特別講師となったから、今後どれだけでも機会があると思われているのかもしれないが、ユリアーナ殿下に詩を教えるときには必ず護衛が同席する。オリヴァー殿の技量で護衛の目を盗んでユリアーナ殿下を暗殺し、逃げ延びるなどできないだろう」
最初からエクムント様はシュタール家の嫌疑を疑っていらっしゃったようだ。
カサンドラ様も最初からオリヴァー殿がユリアーナ殿下を暗殺することなどできないと理解していた。
士官学校に通っている訓練された他の家の辺境伯領の貴族と違って、オリヴァー殿は護衛を倒すだけの技量もないと言われていた。
「その通りです。息子にできるわけがありません。誰がこんな根も葉もないことを言いだしたのやら」
シュタール家の当主であるオリヴァー殿のお父様も困惑している様子だ。
「エクムント様、カサンドラ様、失礼いたします」
「エリザベート嬢、来られていたのですね。ディッペル家の方々も」
「オリヴァー殿を辺境伯家に招いていただき、両親と顔を合わせてもらって、国王陛下の別荘にお招きするようにお願いしたのはわたくしです。わたくしはオリヴァー殿がユリアーナ殿下を暗殺するような方ではないと確信して、辺境伯家に招いていただいて、両親に紹介したのです」
「それは分かりますが、何か理由となるものがあったのですか?」
「オリヴァー殿は辺境伯領でも珍しい、王都の学園に通って勉強されている貴族です。オリヴァー殿は辺境伯領に一時期はびこっていた独立派とは全く違う、オルヒデー帝国との融和派に入ると思われます。オルヒデー帝国と辺境伯領の融和を願っているのならば、辺境伯領と王家の関係が壊れるようなことは絶対に致しません」
言葉を尽くしてオリヴァー殿を庇うわたくしの前に、ラウラ嬢が現れる。ドアをノックして入ってきたラウラ嬢は二枚の紙を持っていた。
一枚は辺境伯領の独立派の貴族の名前が書かれた紙だ。それともう一枚を並べてみせる。
「こちらはわたくしが手に入れた辺境伯領の独立派の名簿です。もう一枚は、近頃出回っている独立派と言われている貴族の名簿です」
「この名簿にはシュタール家の名前がある」
「わたくしもおかしいと思ったのです。それで、この紙を水に浸けてみようと思います」
ラウラ嬢に促されて辺境伯家の召使いが水の入った洗面器を持ってくる。新しい名簿をラウラ嬢が水に浸けると、インクが溶けだすのが分かる。
インクが溶けた後、残っているインクの色が、シュタール家と他の家では全く違う。シュタール家の溶けだした後のインクの色は茶色っぽいのだが、他の家は紺色っぽい色になっている。
「誰かが、独立派の名簿に新しくシュタール家を書き加え、シュタール家がユリアーナ殿下の暗殺を企んでいるように見せかけているのは確かです」
「この名簿はどこから?」
「ある貴族がわたくしに持ってきました。その貴族こそが黒幕ではないかとわたくしは思っております」
ラウラ嬢まで味方に付いているとなると心強い。
安堵している間に、エクムント様とカサンドラ様はラウラ嬢に名簿を渡した貴族を捕らえるように手配していた。
「恐らく、オリヴァー様がユリアーナ殿下の特別講師となることを妬んで蹴落とそうとしたのでしょう」
「シュタール家に反乱の意思はないと国王陛下にお伝えしよう」
「ありがとうございます、エクムント様」
「しかし、話が大きくなってしまった。シュタール家は今後とも辺境伯家を支えてもらわねばならない大事な家なのに」
苦い表情になっているエクムント様に、わたくしはまだそのときではないとぐっと我慢する。
シュタール家の当主のオリヴァー殿のお父様は悔しそうにしている。
「オリヴァーの母が娘を産んでから亡くなって、オリヴァーは喪に服して婚約も控えていたのに……。オリヴァーが士官学校に行かないと言って学園に入学したときには親子で揉めましたが、学園に行った甲斐もありユリアーナ殿下に特別講師として登用されたときには、本当に嬉しかったのに……これではユリアーナ殿下の特別講師の話も白紙に戻ってしまうかもしれない」
苦悩するオリヴァー殿のお父様に、まーちゃんが前に出た。
「こくおうへいかは、こんなうそをしんじるようなかたではありません! エクムントさまがせつめいをしてくださるのですから、おきをつよくもってください」
「あなたは……? お小さいのにしっかりしていらっしゃる」
「わたくしはディッペルけのすえむすめ、マリアです」
「マリア様、ありがとうございます」
オリヴァー殿のお父様を慰めるまーちゃんだが、わたくしはまだこの騒動が終わった気はしていなかった。
36
あなたにおすすめの小説
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
村娘になった悪役令嬢
枝豆@敦騎
恋愛
父が連れてきた妹を名乗る少女に出会った時、公爵令嬢スザンナは自分の前世と妹がヒロインの乙女ゲームの存在を思い出す。
ゲームの知識を得たスザンナは自分が将来妹の殺害を企てる事や自分が父の実子でない事を知り、身分を捨て母の故郷で平民として暮らすことにした。
村娘になった少女が行き倒れを拾ったり、ヒロインに連れ戻されそうになったり、悪役として利用されそうになったりしながら最後には幸せになるお話です。
※他サイトにも掲載しています。(他サイトに投稿したものと異なっている部分があります)
アルファポリスのみ後日談投稿しております。
【完結160万pt】王太子妃に決定している公爵令嬢の婚約者はまだ決まっておりません。王位継承権放棄を狙う王子はついでに側近を叩き直したい
宇水涼麻
恋愛
ピンク髪ピンク瞳の少女が王城の食堂で叫んだ。
「エーティル様っ! ラオルド様の自由にしてあげてくださいっ!」
呼び止められたエーティルは未来の王太子妃に決定している公爵令嬢である。
王太子と王太子妃となる令嬢の婚約は簡単に解消できるとは思えないが、エーティルはラオルドと婚姻しないことを軽く了承する。
その意味することとは?
慌てて現れたラオルド第一王子との関係は?
なぜこのような状況になったのだろうか?
ご指摘いただき一部変更いたしました。
みなさまのご指摘、誤字脱字修正で読みやすい小説になっていっております。
今後ともよろしくお願いします。
たくさんのお気に入り嬉しいです!
大変励みになります。
ありがとうございます。
おかげさまで160万pt達成!
↓これよりネタバレあらすじ
第一王子の婚約解消を高らかに願い出たピンクさんはムーガの部下であった。
親類から王太子になることを強要され辟易しているが非情になれないラオルドにエーティルとムーガが手を差し伸べて王太子権放棄をするために仕組んだのだ。
ただの作戦だと思っていたムーガであったがいつの間にかラオルドとピンクさんは心を通わせていた。
『悪役令嬢は、二度目の人生で無言を貫く。~処刑回避のために黙っていただけなのに、なぜか冷徹宰相様から「君こそ運命の人だ」と溺愛さています~』
放浪人
恋愛
「もう、余計なことは喋りません(処刑されたくないので!)」
王太子の婚約者エリスは、無実の罪を着せられた際、必死に弁解しようと叫び散らした結果「見苦しい」と断罪され、処刑されてしまった。 死に戻った彼女は悟る。「口は災いの元。二度目の人生は、何があっても口を閉ざして生き延びよう」と。
しかし、断罪の場で恐怖のあまり沈黙を貫いた結果、その姿は「弁解せず耐え忍ぶ高潔な令嬢」として称賛されてしまう。 さらに、人間嫌いの冷徹宰相クラウスに「私の静寂を理解する唯一の女性」と盛大な勘違いをされ、求婚されてしまい……!?
「君の沈黙は、愛の肯定だね?」(違います、怖くて固まっているだけです!) 「この国の危機を、一目で見抜くとは」(ただ臭かったから鼻を押さえただけです!)
怯えて黙っているだけの元悪役令嬢と、彼女の沈黙を「深遠な知性」と解釈して溺愛する最強宰相。 転生ヒロインの妨害も、隣国の陰謀も、全て「無言」で解決(?)していく、すれ違いロマンティック・コメディ! 最後はちゃんと言葉で愛を伝えて、最高のハッピーエンドを迎えます。
断罪中、味方が多すぎて王子が孤立している件について
夏乃みのり
恋愛
バーンスタイン伯爵家の令嬢ラミリアは、魔力も剣の才能もない「ごく普通」の地味な女性。
ある日のパーティーで、婚約者であるジェラルド第二王子から「地味で無能で嫉妬深い」と罵られ、身に覚えのない罪で婚約破棄を突きつけられてしまう。
しかし、断罪劇は予想外の展開へ。
婚約破棄に、承知いたしました。と返したら爆笑されました。
パリパリかぷちーの
恋愛
公爵令嬢カルルは、ある夜会で王太子ジェラールから婚約破棄を言い渡される。しかし、カルルは泣くどころか、これまで立て替えていた経費や労働対価の「莫大な請求書」をその場で叩きつけた。
勘当された悪役令嬢は平民になって幸せに暮らしていたのになぜか人生をやり直しさせられる
千環
恋愛
第三王子の婚約者であった侯爵令嬢アドリアーナだが、第三王子が想いを寄せる男爵令嬢を害した罪で婚約破棄を言い渡されたことによりスタングロム侯爵家から勘当され、平民アニーとして生きることとなった。
なんとか日々を過ごす内に12年の歳月が流れ、ある時出会った10歳年上の平民アレクと結ばれて、可愛い娘チェルシーを授かり、とても幸せに暮らしていたのだが……道に飛び出して馬車に轢かれそうになった娘を助けようとしたアニーは気付けば6歳のアドリアーナに戻っていた。
【完結】私が誰だか、分かってますか?
美麗
恋愛
アスターテ皇国
時の皇太子は、皇太子妃とその侍女を妾妃とし他の妃を娶ることはなかった
出産時の出血により一時病床にあったもののゆっくり回復した。
皇太子は皇帝となり、皇太子妃は皇后となった。
そして、皇后との間に産まれた男児を皇太子とした。
以降の子は妾妃との娘のみであった。
表向きは皇帝と皇后の仲は睦まじく、皇后は妾妃を受け入れていた。
ただ、皇帝と皇后より、皇后と妾妃の仲はより睦まじくあったとの話もあるようだ。
残念ながら、この妾妃は産まれも育ちも定かではなかった。
また、後ろ盾も何もないために何故皇后の侍女となったかも不明であった。
そして、この妾妃の娘マリアーナははたしてどのような娘なのか…
17話完結予定です。
完結まで書き終わっております。
よろしくお願いいたします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる