433 / 528
十二章 両親の事故とわたくしが主役の物語
41.鳳凰に例えられて
しおりを挟む
わたくしの両親のお誕生日のお茶会には、エクムント様が部屋まで迎えに来てくれた。
エクムント様の手を取って歩き出すと、わたくしは自然と胸を張っていることに気付く。エクムント様の隣りに立つのならば立派な淑女でなければいけない。その思いがわたくしを堂々と振舞わせる。
「エリザベート嬢、今日のドレス。辺境伯領の特産の紫がとてもよく似合っています。髪飾りの赤い薔薇もお似合いです」
「ありがとうございます」
顔を上げて、エクムント様が合わせてくださる歩幅で、背筋を伸ばして歩く。
美しく見えるようにするというのは、歩くだけでもかなり神経を使うものだった。
「エクムント様も青いスーツがお似合いです。白い刺繍が見事で、タイまでお洒落です」
「ありがとうございます、エリザベート嬢」
お互いに褒め合いながら大広間まで行くと、先に来ていた両親がわたくしたちを見てため息をついている。
「エリザベートとエクムント殿は本当にお似合いだね」
「婚約したときには年齢差があってどうしようと思いましたが、まるで鳳凰のようですわ」
鳳凰と言われてわたくしはこの世界でも鳳凰や龍がおとぎ話に出てきていたのは気付いていたが、母の口からそれを聞くとは思わなかった。
「どうして鳳凰なのですか?」
「鳳凰は鳳が雄で凰が雌で、二匹合わせて鳳凰なのです。夫婦仲のよい動物だと考えられていますわ」
そういえばノエル殿下のお誕生日に王妃殿下から贈られていたのも鳳凰の刺繍が入った着物だった。東方から取り寄せたのであろうあの着物は今貴族の中では流行っている。ガウンのようにして着るのだという。
それに、わたくしが生きている『クリスタ・ノメンゼンの真実の愛』の世界自体、日本人が著者なのだから鳳凰や龍などのおとぎ話が入ってきていてもおかしくはなかった。
そういえばクリスタちゃんは最近この世界のロマンス小説に夢中になっている様子だ。クリスタちゃん自体『クリスタ・ノメンゼンの真実の愛』の主人公である。小説の主人公が小説に夢中というのはちょっと不思議な感覚だった。
「エクムント様、わたくしたち鳳凰のようですって」
「真っ赤なスーツを作らなければいけませんかね? エリザベート嬢には真っ赤なドレスを着ていただいて」
「まぁ、エクムント様ったら」
驚いてしまったが、真っ赤なドレスとスーツで合わせても格好いい気がしてわたくしは嫌な気分ではなかった。
エクムント様に手を引かれて踊りの輪の中に入る。
両親はいらっしゃったお客様たちに挨拶をしていて、ふーちゃんはレーニちゃんの手を取って、まーちゃんはオリヴァー殿とナターリエ嬢と一緒にお茶をするためにテーブルに向っている。
国王陛下と王妃殿下もいらっしゃっていた。
「王妃、一曲踊ろうか?」
「わたくしと踊ってくださるのですか?」
国王陛下と王妃殿下も踊りの輪に入ると、踊りの輪が賑やかになる。
誰にもダンスを申し込まれることなく、わたくしは存分にエクムント様と踊った。
踊り終えて端の方で飲み物を頼んでいると、エクムント様がわたくしの手を握ったまま話してくださる。
「あの毛の長い乳牛の飼育は辺境伯領では難しいかもしれませんが、よい場所を見つけてやり遂げて見せます」
「わたくしのために、ありがとうございます」
「エリザベート嬢には一生辺境伯領で美味しいミルクティーを飲んでほしいのです」
一生などと言われると、照れてしまう。
わたくしも学園の五年生で、来年度には最上級生になる。
最上級生になって卒業すれば、その春にはエクムント様と結婚式を挙げるのだ。
ノルベルト殿下とノエル殿下が結婚直前で結婚式の準備をしているように、来年度はわたくしは自分の結婚式の準備をしなければいけなくなる。
「エリザベート嬢は結婚式にはどのようなドレスが着たいのですか?」
「わたくしは、清楚な白いドレスに長いヴェールを身に着けたいと思っております」
この世界の結婚式に出たのはリリエンタール公爵が侯爵だったころが最初で最後で、リリエンタール公爵家の庭で行われた簡易なものなので、わたくしとエクムント様の結婚式となるとどのような規模になるのかまだ想像が付かない。
ノエル殿下とノルベルト殿下の結婚式を見ればなんとなく分かるのかもしれないが、それでも辺境伯家と公爵家の結婚式となると大々的なものになるのは間違いないだろう。
「結婚式はどのような形になりますか?」
「王都で国王陛下と王妃殿下の御前で結婚を誓い、辺境伯領に戻ってから辺境伯領の全ての民の前でもう一度結婚を誓うような形になるでしょうね」
「二回も結婚式をするのですか?」
「ドレスも若干変えた方がいいかもしれません。王都と辺境伯領では気温が違いますからね」
つまり、わたくしはエクムント様との間に二度の結婚式を行い、二着のドレスを着ることになるのだ。
結婚式は楽しみではないわけではないが、こうなってくると夢にまで見たエクムント様と結ばれる日というよりも、行事として大きなものなので失敗できないプレッシャーの方が強く感じてしまう。
ノエル殿下の結婚式の様子をしっかりと観察して、わたくしは学ぼうと心に決めていた。
「エクムント様はどのような衣装をお召しになりますか?」
「私はタキシードを着ようと思っています。ミッドナイトブルーのタキシードなどどうでしょう?」
ミッドナイトブルーのタキシードを身に着けたエクムント様がどれだけ素敵だろうとわたくしは考える。結婚式当日にはそんな余裕はないだろうから、ミッドナイトブルーのタキシードを着たエクムント様をどうにかしてしっかりと見ておきたい。
「エクムント様の格好いいタキシードをじっくり見たい……」
その欲望が口から漏れ出ていたようだ。
わたくしがはっとして口を押えたときにはもう遅かった。エクムント様が笑いながらわたくしを見つめている。
「仮縫いから衣装合わせまでしっかりとしましょうね。そのときにどれだけでも存分に見てください」
「わたくしったら、恥ずかしいですわ」
「そのようにエリザベート嬢に思われているのは光栄です」
笑ってエクムント様は流してくれたが、わたくしはひたすらに恥ずかしかった。
頬に手を当てると頬が熱くなっているのが分かる。
「私も美しいエリザベート嬢をしっかりとこの目に焼き付けたいですからね」
「本当ですか?」
「嘘だと思いますか?」
悪戯っぽく微笑むエクムント様は、わたくしが口を滑らせてしまったので合わせてくれているのだとしか思えなかった。
ミルクティーが運ばれてくると、吹き冷ましながら飲む。エクムント様もミルクティーを飲んでいた。
「エクムント様はミントティーがお好きなのですよね」
「口の中がさっぱりするから好んでいますが、ミルクティーも好きですよ。特にディッペル家のミルクティーは牛乳が新鮮で美味しいです」
「わたくし、ミントティーが苦手で……」
「私が好きなものを好きになる必要はありません。エリザベート嬢はエリザベート嬢の好きなものを飲んでいいのですよ」
優しく言ってくれるエクムント様にわたくしは頷く。
エクムント様ともっと話していたい。
エクムント様と時間を過ごすにはお茶会の時間はあまりにも短すぎた。
お茶会が終わると両親とわたくしとクリスタちゃんとふーちゃんとまーちゃんはお客様をお見送りするために門まで出る。エクムント様も今日まで泊まるので、一緒に出てきてくれていた。
「ディッペル公爵、公爵夫人、今日は楽しかった」
「久しぶりに陛下と踊りましたわ」
「次は国王陛下の生誕の式典でお会いしましょう」
「本日はありがとうございました」
身分の順に来る馬車は国王陛下と王妃殿下が一番だ。
続いてハインリヒ殿下とユリアーナ殿下。
「本日はとても楽しかったです。クリスタ嬢を何度も踊らせて疲れさせてしまったかもしれません」
「わたくし、全然疲れていませんわ。ハインリヒ殿下、わたくしも楽しかったです」
ハインリヒ殿下はクリスタちゃんとの別れを惜しんでいるようだ。
ノルベルト殿下はノエル殿下と同じ馬車で帰られる。
「今日はありがとうございました」
「こちらこそ、おいでいただきありがとうございました」
ノルベルト殿下と父が挨拶をかわして、ノルベルト殿下はノエル殿下の手を取って馬車に乗せる。
その後は貴族たちの馬車が次々とやってきて、わたくしたちはお見送りをした。
「エリザベート嬢、明日、私は帰る前に町を見て回るつもりなのですが、ご一緒しませんか?」
お見送りが終わって屋敷に帰ろうとしているわたくしは、エクムント様からお誘いを受けた。
「お父様、お母様、行ってもいいですか?」
「エクムント殿と一緒ならば安心だ」
「行ってらっしゃい」
「エクムント様、参ります」
返事をしてわたくしは明日着る服を頭の中で考え始めていた。
エクムント様の手を取って歩き出すと、わたくしは自然と胸を張っていることに気付く。エクムント様の隣りに立つのならば立派な淑女でなければいけない。その思いがわたくしを堂々と振舞わせる。
「エリザベート嬢、今日のドレス。辺境伯領の特産の紫がとてもよく似合っています。髪飾りの赤い薔薇もお似合いです」
「ありがとうございます」
顔を上げて、エクムント様が合わせてくださる歩幅で、背筋を伸ばして歩く。
美しく見えるようにするというのは、歩くだけでもかなり神経を使うものだった。
「エクムント様も青いスーツがお似合いです。白い刺繍が見事で、タイまでお洒落です」
「ありがとうございます、エリザベート嬢」
お互いに褒め合いながら大広間まで行くと、先に来ていた両親がわたくしたちを見てため息をついている。
「エリザベートとエクムント殿は本当にお似合いだね」
「婚約したときには年齢差があってどうしようと思いましたが、まるで鳳凰のようですわ」
鳳凰と言われてわたくしはこの世界でも鳳凰や龍がおとぎ話に出てきていたのは気付いていたが、母の口からそれを聞くとは思わなかった。
「どうして鳳凰なのですか?」
「鳳凰は鳳が雄で凰が雌で、二匹合わせて鳳凰なのです。夫婦仲のよい動物だと考えられていますわ」
そういえばノエル殿下のお誕生日に王妃殿下から贈られていたのも鳳凰の刺繍が入った着物だった。東方から取り寄せたのであろうあの着物は今貴族の中では流行っている。ガウンのようにして着るのだという。
それに、わたくしが生きている『クリスタ・ノメンゼンの真実の愛』の世界自体、日本人が著者なのだから鳳凰や龍などのおとぎ話が入ってきていてもおかしくはなかった。
そういえばクリスタちゃんは最近この世界のロマンス小説に夢中になっている様子だ。クリスタちゃん自体『クリスタ・ノメンゼンの真実の愛』の主人公である。小説の主人公が小説に夢中というのはちょっと不思議な感覚だった。
「エクムント様、わたくしたち鳳凰のようですって」
「真っ赤なスーツを作らなければいけませんかね? エリザベート嬢には真っ赤なドレスを着ていただいて」
「まぁ、エクムント様ったら」
驚いてしまったが、真っ赤なドレスとスーツで合わせても格好いい気がしてわたくしは嫌な気分ではなかった。
エクムント様に手を引かれて踊りの輪の中に入る。
両親はいらっしゃったお客様たちに挨拶をしていて、ふーちゃんはレーニちゃんの手を取って、まーちゃんはオリヴァー殿とナターリエ嬢と一緒にお茶をするためにテーブルに向っている。
国王陛下と王妃殿下もいらっしゃっていた。
「王妃、一曲踊ろうか?」
「わたくしと踊ってくださるのですか?」
国王陛下と王妃殿下も踊りの輪に入ると、踊りの輪が賑やかになる。
誰にもダンスを申し込まれることなく、わたくしは存分にエクムント様と踊った。
踊り終えて端の方で飲み物を頼んでいると、エクムント様がわたくしの手を握ったまま話してくださる。
「あの毛の長い乳牛の飼育は辺境伯領では難しいかもしれませんが、よい場所を見つけてやり遂げて見せます」
「わたくしのために、ありがとうございます」
「エリザベート嬢には一生辺境伯領で美味しいミルクティーを飲んでほしいのです」
一生などと言われると、照れてしまう。
わたくしも学園の五年生で、来年度には最上級生になる。
最上級生になって卒業すれば、その春にはエクムント様と結婚式を挙げるのだ。
ノルベルト殿下とノエル殿下が結婚直前で結婚式の準備をしているように、来年度はわたくしは自分の結婚式の準備をしなければいけなくなる。
「エリザベート嬢は結婚式にはどのようなドレスが着たいのですか?」
「わたくしは、清楚な白いドレスに長いヴェールを身に着けたいと思っております」
この世界の結婚式に出たのはリリエンタール公爵が侯爵だったころが最初で最後で、リリエンタール公爵家の庭で行われた簡易なものなので、わたくしとエクムント様の結婚式となるとどのような規模になるのかまだ想像が付かない。
ノエル殿下とノルベルト殿下の結婚式を見ればなんとなく分かるのかもしれないが、それでも辺境伯家と公爵家の結婚式となると大々的なものになるのは間違いないだろう。
「結婚式はどのような形になりますか?」
「王都で国王陛下と王妃殿下の御前で結婚を誓い、辺境伯領に戻ってから辺境伯領の全ての民の前でもう一度結婚を誓うような形になるでしょうね」
「二回も結婚式をするのですか?」
「ドレスも若干変えた方がいいかもしれません。王都と辺境伯領では気温が違いますからね」
つまり、わたくしはエクムント様との間に二度の結婚式を行い、二着のドレスを着ることになるのだ。
結婚式は楽しみではないわけではないが、こうなってくると夢にまで見たエクムント様と結ばれる日というよりも、行事として大きなものなので失敗できないプレッシャーの方が強く感じてしまう。
ノエル殿下の結婚式の様子をしっかりと観察して、わたくしは学ぼうと心に決めていた。
「エクムント様はどのような衣装をお召しになりますか?」
「私はタキシードを着ようと思っています。ミッドナイトブルーのタキシードなどどうでしょう?」
ミッドナイトブルーのタキシードを身に着けたエクムント様がどれだけ素敵だろうとわたくしは考える。結婚式当日にはそんな余裕はないだろうから、ミッドナイトブルーのタキシードを着たエクムント様をどうにかしてしっかりと見ておきたい。
「エクムント様の格好いいタキシードをじっくり見たい……」
その欲望が口から漏れ出ていたようだ。
わたくしがはっとして口を押えたときにはもう遅かった。エクムント様が笑いながらわたくしを見つめている。
「仮縫いから衣装合わせまでしっかりとしましょうね。そのときにどれだけでも存分に見てください」
「わたくしったら、恥ずかしいですわ」
「そのようにエリザベート嬢に思われているのは光栄です」
笑ってエクムント様は流してくれたが、わたくしはひたすらに恥ずかしかった。
頬に手を当てると頬が熱くなっているのが分かる。
「私も美しいエリザベート嬢をしっかりとこの目に焼き付けたいですからね」
「本当ですか?」
「嘘だと思いますか?」
悪戯っぽく微笑むエクムント様は、わたくしが口を滑らせてしまったので合わせてくれているのだとしか思えなかった。
ミルクティーが運ばれてくると、吹き冷ましながら飲む。エクムント様もミルクティーを飲んでいた。
「エクムント様はミントティーがお好きなのですよね」
「口の中がさっぱりするから好んでいますが、ミルクティーも好きですよ。特にディッペル家のミルクティーは牛乳が新鮮で美味しいです」
「わたくし、ミントティーが苦手で……」
「私が好きなものを好きになる必要はありません。エリザベート嬢はエリザベート嬢の好きなものを飲んでいいのですよ」
優しく言ってくれるエクムント様にわたくしは頷く。
エクムント様ともっと話していたい。
エクムント様と時間を過ごすにはお茶会の時間はあまりにも短すぎた。
お茶会が終わると両親とわたくしとクリスタちゃんとふーちゃんとまーちゃんはお客様をお見送りするために門まで出る。エクムント様も今日まで泊まるので、一緒に出てきてくれていた。
「ディッペル公爵、公爵夫人、今日は楽しかった」
「久しぶりに陛下と踊りましたわ」
「次は国王陛下の生誕の式典でお会いしましょう」
「本日はありがとうございました」
身分の順に来る馬車は国王陛下と王妃殿下が一番だ。
続いてハインリヒ殿下とユリアーナ殿下。
「本日はとても楽しかったです。クリスタ嬢を何度も踊らせて疲れさせてしまったかもしれません」
「わたくし、全然疲れていませんわ。ハインリヒ殿下、わたくしも楽しかったです」
ハインリヒ殿下はクリスタちゃんとの別れを惜しんでいるようだ。
ノルベルト殿下はノエル殿下と同じ馬車で帰られる。
「今日はありがとうございました」
「こちらこそ、おいでいただきありがとうございました」
ノルベルト殿下と父が挨拶をかわして、ノルベルト殿下はノエル殿下の手を取って馬車に乗せる。
その後は貴族たちの馬車が次々とやってきて、わたくしたちはお見送りをした。
「エリザベート嬢、明日、私は帰る前に町を見て回るつもりなのですが、ご一緒しませんか?」
お見送りが終わって屋敷に帰ろうとしているわたくしは、エクムント様からお誘いを受けた。
「お父様、お母様、行ってもいいですか?」
「エクムント殿と一緒ならば安心だ」
「行ってらっしゃい」
「エクムント様、参ります」
返事をしてわたくしは明日着る服を頭の中で考え始めていた。
231
あなたにおすすめの小説
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
『悪役令嬢は、二度目の人生で無言を貫く。~処刑回避のために黙っていただけなのに、なぜか冷徹宰相様から「君こそ運命の人だ」と溺愛さています~』
放浪人
恋愛
「もう、余計なことは喋りません(処刑されたくないので!)」
王太子の婚約者エリスは、無実の罪を着せられた際、必死に弁解しようと叫び散らした結果「見苦しい」と断罪され、処刑されてしまった。 死に戻った彼女は悟る。「口は災いの元。二度目の人生は、何があっても口を閉ざして生き延びよう」と。
しかし、断罪の場で恐怖のあまり沈黙を貫いた結果、その姿は「弁解せず耐え忍ぶ高潔な令嬢」として称賛されてしまう。 さらに、人間嫌いの冷徹宰相クラウスに「私の静寂を理解する唯一の女性」と盛大な勘違いをされ、求婚されてしまい……!?
「君の沈黙は、愛の肯定だね?」(違います、怖くて固まっているだけです!) 「この国の危機を、一目で見抜くとは」(ただ臭かったから鼻を押さえただけです!)
怯えて黙っているだけの元悪役令嬢と、彼女の沈黙を「深遠な知性」と解釈して溺愛する最強宰相。 転生ヒロインの妨害も、隣国の陰謀も、全て「無言」で解決(?)していく、すれ違いロマンティック・コメディ! 最後はちゃんと言葉で愛を伝えて、最高のハッピーエンドを迎えます。
村娘になった悪役令嬢
枝豆@敦騎
恋愛
父が連れてきた妹を名乗る少女に出会った時、公爵令嬢スザンナは自分の前世と妹がヒロインの乙女ゲームの存在を思い出す。
ゲームの知識を得たスザンナは自分が将来妹の殺害を企てる事や自分が父の実子でない事を知り、身分を捨て母の故郷で平民として暮らすことにした。
村娘になった少女が行き倒れを拾ったり、ヒロインに連れ戻されそうになったり、悪役として利用されそうになったりしながら最後には幸せになるお話です。
※他サイトにも掲載しています。(他サイトに投稿したものと異なっている部分があります)
アルファポリスのみ後日談投稿しております。
【完結160万pt】王太子妃に決定している公爵令嬢の婚約者はまだ決まっておりません。王位継承権放棄を狙う王子はついでに側近を叩き直したい
宇水涼麻
恋愛
ピンク髪ピンク瞳の少女が王城の食堂で叫んだ。
「エーティル様っ! ラオルド様の自由にしてあげてくださいっ!」
呼び止められたエーティルは未来の王太子妃に決定している公爵令嬢である。
王太子と王太子妃となる令嬢の婚約は簡単に解消できるとは思えないが、エーティルはラオルドと婚姻しないことを軽く了承する。
その意味することとは?
慌てて現れたラオルド第一王子との関係は?
なぜこのような状況になったのだろうか?
ご指摘いただき一部変更いたしました。
みなさまのご指摘、誤字脱字修正で読みやすい小説になっていっております。
今後ともよろしくお願いします。
たくさんのお気に入り嬉しいです!
大変励みになります。
ありがとうございます。
おかげさまで160万pt達成!
↓これよりネタバレあらすじ
第一王子の婚約解消を高らかに願い出たピンクさんはムーガの部下であった。
親類から王太子になることを強要され辟易しているが非情になれないラオルドにエーティルとムーガが手を差し伸べて王太子権放棄をするために仕組んだのだ。
ただの作戦だと思っていたムーガであったがいつの間にかラオルドとピンクさんは心を通わせていた。
オバサンが転生しましたが何も持ってないので何もできません!
みさちぃ
恋愛
50歳近くのおばさんが異世界転生した!
転生したら普通チートじゃない?何もありませんがっ!!
前世で苦しい思いをしたのでもう一人で生きて行こうかと思います。
とにかく目指すは自由気ままなスローライフ。
森で調合師して暮らすこと!
ひとまず読み漁った小説に沿って悪役令嬢から国外追放を目指しますが…
無理そうです……
更に隣で笑う幼なじみが気になります…
完結済みです。
なろう様にも掲載しています。
副題に*がついているものはアルファポリス様のみになります。
エピローグで完結です。
番外編になります。
※完結設定してしまい新しい話が追加できませんので、以後番外編載せる場合は別に設けるかなろう様のみになります。
【完結】これをもちまして、終了とさせていただきます
楽歩
恋愛
異世界から王宮に現れたという“女神の使徒”サラ。公爵令嬢のルシアーナの婚約者である王太子は、簡単に心奪われた。
伝承に語られる“女神の使徒”は時代ごとに現れ、国に奇跡をもたらす存在と言われている。婚約解消を告げる王、口々にルシアーナの処遇を言い合う重臣。
そんな混乱の中、ルシアーナは冷静に状況を見据えていた。
「王妃教育には、国の内部機密が含まれている。君がそれを知ったまま他家に嫁ぐことは……困難だ。女神アウレリア様を祀る神殿にて、王家の監視のもと、一生を女神に仕えて過ごすことになる」
神殿に閉じ込められて一生を過ごす? 冗談じゃないわ。
「お話はもうよろしいかしら?」
王族や重臣たち、誰もが自分の思惑通りに動くと考えている中で、ルシアーナは静かに、己の存在感を突きつける。
※39話、約9万字で完結予定です。最後までお付き合いいただけると嬉しいですm(__)m
【完結】【35万pt感謝】転生したらお飾りにもならない王妃のようなので自由にやらせていただきます
宇水涼麻
恋愛
王妃レイジーナは出産を期に入れ替わった。現世の知識と前世の記憶を持ったレイジーナは王子を産む道具である現状の脱却に奮闘する。
さらには息子に殺される運命から逃れられるのか。
中世ヨーロッパ風異世界転生。
白い結婚の末、離婚を選んだ公爵夫人は二度と戻らない』
鍛高譚
恋愛
白い結婚の末、「白い結婚」の末、私は冷遇され、夫は愛人を溺愛していた――ならば、もう要らないわ」
公爵令嬢 ジェニファー・ランカスター は、王弟 エドワード・クラレンス公爵 のもとへ政略結婚として嫁ぐ。
だが、その結婚生活は冷たく空虚なものだった。夫は愛人 ローザ・フィッツジェラルド に夢中になり、公爵夫人であるジェニファーは侮辱され、無視され続ける日々。
――それでも、貴族の娘は耐えなければならないの?
何の愛もなく、ただ飾り物として扱われる結婚に見切りをつけたジェニファーは 「離婚」 を決意する。
しかし、王弟であるエドワードとの離婚は容易ではない。実家のランカスター家は猛反対し、王宮の重臣たちも彼女の決断を 「公爵家の恥」 と揶揄する。
それでも、ジェニファーは負けない。弁護士と協力し、着々と準備を進めていく。
そんな折、彼女は北方の大国 ヴォルフ公国の大公、アレクサンダー・ヴォルフ と出会う。
温かく誠実な彼との交流を通じて、ジェニファーは 「本当に大切にされること」 を知る。
そして、彼女の決断は、王都の社交界に大きな波紋を呼ぶこととなる――。
「公爵夫人を手放したことを、いつか後悔しても遅いわ」
「私はもう、あなたたちの飾り人形じゃない」
離婚を巡る策略、愛人の凋落、元夫の後悔――。
そして、新たな地で手にした 「愛される結婚」。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる