30 / 64
偽りの運命 ~運命ならばと願わずにいられない~
運命ならばと願わずにいられない 8
しおりを挟む
一月のラクランの26歳の誕生日に、理人は正式にラクランにプロポーズをしてくれた。
「ランさんが好きや。俺の唯一無二の運命のひとで、愛するひと。俺が小さい頃から俺のことを誰よりも大事にしてくれた、うつくしいひとや。結婚してください。ランさんを幸せにできるかは努力次第やと思うけど、俺はランさんと結婚できたら、世界で一番幸せな男になる自信がある……断られたら、世界で一番不幸な男やけどな」
最後にへにょりと眉を八の字にしたのも可愛くて、ラクランは理人にそっと口付けた。肉厚で大きなラクランの手よりも筋張ってやや小さな手を取って、その赤茶色の目を覗き込む。
「お受けいたします。理人さんと一緒にいることが、アタシにとっても、何よりの幸せよ」
運命の相手は唯一無二。
引き離される方がつらい。
そのために、両親のヘイミッシュとスコットは「抱きたい」「抱かれたい」という嗜好が合わないと勘違いしていても、共にいようと結婚したのだという話は聞いていた。結婚後に二人とも勘違いが分かって、一件落着したのだが。
「エルとジェイムズさんの件、どうにもならへんのやろか」
「話し合った末のことですものね」
二人は幸福に包まれていたが、理人にとっては兄がわりで親友、ラクランにとっては弟のエルドレッドの恋は気になるところだった。もう終わったとクールに言っていても、結婚式でも会わないと告げたジェイムズは、未練があるに違いない。
「まずは俺らのことやな」
「そうね。遠慮してたら、エルドレッドに怒られちゃうわ」
気を取り直した理人は、例年通りに家族でケーキを買いに行った後、夕食の席でラクランにプロポーズしたことを報告してくれた。
「ヘイミッシュさん、スコットさん、俺はまだ学生で、未熟者かもしらへんけど、ランさんのことを愛する気持ちだけは誰にも負けへんつもりです。俺の16歳のたんじょうびに、ランさんと結婚させてください」
改まって深々と頭を下げた理人に、ヘイミッシュとスコットが椅子から立ち上がって、二人して理人を抱き締めに行く。大柄なスコットと、細身だが背の高いヘイミッシュに挟まれて、理人は驚いて眼鏡の奥の目を丸くしていた。
「よく言ってくれたわ! 祝杯をあげなきゃ!」
「理人、ラクランのこと、よろしく頼むね」
大喜びする両親に、ラクランも嬉しくなっていると、エルドレッドから袖を引かれる。
「兄さん、本当におめでとう。後二年は遠距離なんだから、結婚指輪は作らなきゃダメだよ」
「やっぱり、作った方が良いと思う?」
「理人、意外と同級生にモテるんだよ」
「やぁー!? エル、何を言うとるんや!? そんなの嘘やからな! 俺にはランさんしかおらんからな!」
告白をされても全部断っているし、婚約者がいるということを大々的に言っているので、最近はあまり声をかけられなくなったが、整った顔立ちにすらりとした細身の体の理人は、同級生の間では人気だったらしい。
「あら、やだ。結婚指輪、作りに行きましょう」
左手の薬指に結婚指輪がはまっていれば、大抵の相手は諦めてくれる。牽制になると分かって結婚指輪を作りに行こうと考えてしまう自分は、結構に嫉妬深いのではないかとラクランは初めて知った。
恋愛とは自分の知らない部分とも出会わせてくれる。
「指のサイズが変わるかもしれへんし……」
「そしたら、買い直しましょう。ピアノを弾くときに邪魔かしら?」
「それは、慣れるやろうし、ピアノ弾いてるときだけ首から下げてもええし……ランさんが乗り気なのが、めっちゃ嬉しいわ。俺が誕生日プレゼントもらうみたいや」
一度は遠慮しかけたが、頬を染めて喜ぶ理人に、ラクランはヘイミッシュとスコットに宝石商を紹介してもらうようにお願いした。
夕食後にはピアノのある部屋に招かれて、誕生日プレゼントの理人の新曲を披露してもらう。「My Sweet」という曲は、曲名通りラクランの耳に甘く響いた。
善は急げとばかりに、翌日にヘイミッシュに紹介されて行った宝石商で、男性同士ということでプラチナの平型のリングを勧められた。色んなデザインの物の中から捻りが入っているものを選ぶと、誕生石を埋め込めると教えられる。
「一月はガーネット、五月はエメラルドとクリソプレーズとなっておりますが、ガーネットには色違いの緑のものも御座います。エメラルドとクリソプレーズはどちらも緑になっておりますので、合わせられると思います」
サンプルで見せてもらった緑のガーネットも気に入ったが、ラクランが特に目を引かれたのはアップルグリーンのクリソプレーズだった。
「理人さんの産まれた五月は新緑の季節ですものね。これ、とても綺麗だと思うわ」
「ランさん、それなんやけどな」
乗り気で選ぶラクランの勢いに負けたのか、それとも意見を尊重してくれていたのか、ずっとラクランの言う通りに頷いてくれていた理人がおずおずと切り出した。
「俺がランさんの誕生石を付けて、ランさんが俺の誕生石を付けたらあかんやろか?離れてても、お互い一緒やってことで」
「まぁ、それは素敵ね。そうしましょう」
注文した指輪は、ラクランのものが理人の誕生石であるクリソプレーズの埋め込まれたもの、理人のものがラクランの誕生石である緑のガーネットの埋め込まれたものに決まった。
出来上がりまでにしばらくかかるので、ラクランは理人を家まで送って、大学に戻った。
共同研究の論文の数も増えて、出版の話も持ち上がっていて、ジェイムズとラクランは忙しくもなっていた。医学部に行く理人が卒業するまでは、実家の援助もあるだろうが、基本的にラクランの稼ぎで暮らしていくつもりだった。研究ができれば良いと思っていたが、稼ぐ術も学ばねばならない。
共同研究者のジェイムズの方は、エルドレッドとのことがあってからのめり込み過ぎているくらい仕事に熱心で、体を壊しそうな勢いだった。
「アタシがいない間も資料あさってたんでしょ? ちゃんと寝た? ご飯は?」
「君は僕の奥方でもないんだから、世話を焼くことはないんだよ。君には大事な旦那様がいるだろう」
「皮肉を言う元気はあるのね。髭を剃ってらっしゃい、食事に出かけるわよ」
家に押しかければ、無精髭を生やして、目も睡眠不足で落ち窪んで赤らんでいるジェイムズの姿に、ラクランは放って置けなくて、ランチに誘い出す。ダイナーでコーヒーとサンドイッチの簡単な昼食をとる間、ジェイムズは何度も欠伸を噛み殺していた。
「共同研究者に死なれると困るのだけれど」
「僕には辛辣だな。他の相手には当たり障りなく、お上品なのに」
「長い付き合いでしょ、今更遠慮する仲でもないし」
コーヒーを飲み干したジェイムズが、お代わりを頼む。ラクランも同じくお代わりをカップに注いでもらった。
「正式にプロポーズされたの。アタシ、五月に結婚するわ。二人のためにもっと稼がなきゃいけない」
「野心のある目をしてる。いいね。今度、アメリカの学会に誘われてるんだけど、行くだろう?」
「売り込むチャンスってことね」
答えてからふとラクランはジェイムズが初めて会った頃に言っていたことを思い出した。この研究を本格的に続けるのならば、犯罪大国のアメリカに移った方が良いかもしれないということ。その後でエルドレッドと出会って、意見を変えたジェイムズだが、その恋が終わった後、どうするのかを聞いていなかった。
「アメリカに本拠地を移すつもり?」
「正直、迷ってる」
既に打診はあったのだと明かされて、ラクランは眉間に皺を寄せた。そんな大事なことを、仕事上のパートナーであるラクランに今まで明かさなかったのは、大問題だ。けれど、それだけジェイムズも迷っているのだろう。
「エルドレッドのこと、考え直せないの?」
愛していたと過去にしてしまったが、ジェイムズは明らかに未練があるし、エルドレッドも同じくだろう。運命の相手は唯一無二。離れることの方がつらいはずだ。
「……結婚式に、出席させてもらおうかな。それで、最後にする」
「ありがとう、アタシと理人さんのことも、エルドレッドのことも」
もう一度だけ会う気になってくれたことだけでも、大きな進歩だった。
その先に何があるのかは、誰にも分からない。
運命の相手と偽って理人を引き取ってもらったラクランが、その13年後に本当に理人を運命の相手だと分かって結婚するように、ジェイムズとエルドレッドの未来もまだまだ未定だ。
しかし、ジェイムズとエルドレッドが運命ならば結ばれて欲しいと願わずにはいられない。
緑萌える五月に、ラクランと理人は結婚することになる。
「ランさんが好きや。俺の唯一無二の運命のひとで、愛するひと。俺が小さい頃から俺のことを誰よりも大事にしてくれた、うつくしいひとや。結婚してください。ランさんを幸せにできるかは努力次第やと思うけど、俺はランさんと結婚できたら、世界で一番幸せな男になる自信がある……断られたら、世界で一番不幸な男やけどな」
最後にへにょりと眉を八の字にしたのも可愛くて、ラクランは理人にそっと口付けた。肉厚で大きなラクランの手よりも筋張ってやや小さな手を取って、その赤茶色の目を覗き込む。
「お受けいたします。理人さんと一緒にいることが、アタシにとっても、何よりの幸せよ」
運命の相手は唯一無二。
引き離される方がつらい。
そのために、両親のヘイミッシュとスコットは「抱きたい」「抱かれたい」という嗜好が合わないと勘違いしていても、共にいようと結婚したのだという話は聞いていた。結婚後に二人とも勘違いが分かって、一件落着したのだが。
「エルとジェイムズさんの件、どうにもならへんのやろか」
「話し合った末のことですものね」
二人は幸福に包まれていたが、理人にとっては兄がわりで親友、ラクランにとっては弟のエルドレッドの恋は気になるところだった。もう終わったとクールに言っていても、結婚式でも会わないと告げたジェイムズは、未練があるに違いない。
「まずは俺らのことやな」
「そうね。遠慮してたら、エルドレッドに怒られちゃうわ」
気を取り直した理人は、例年通りに家族でケーキを買いに行った後、夕食の席でラクランにプロポーズしたことを報告してくれた。
「ヘイミッシュさん、スコットさん、俺はまだ学生で、未熟者かもしらへんけど、ランさんのことを愛する気持ちだけは誰にも負けへんつもりです。俺の16歳のたんじょうびに、ランさんと結婚させてください」
改まって深々と頭を下げた理人に、ヘイミッシュとスコットが椅子から立ち上がって、二人して理人を抱き締めに行く。大柄なスコットと、細身だが背の高いヘイミッシュに挟まれて、理人は驚いて眼鏡の奥の目を丸くしていた。
「よく言ってくれたわ! 祝杯をあげなきゃ!」
「理人、ラクランのこと、よろしく頼むね」
大喜びする両親に、ラクランも嬉しくなっていると、エルドレッドから袖を引かれる。
「兄さん、本当におめでとう。後二年は遠距離なんだから、結婚指輪は作らなきゃダメだよ」
「やっぱり、作った方が良いと思う?」
「理人、意外と同級生にモテるんだよ」
「やぁー!? エル、何を言うとるんや!? そんなの嘘やからな! 俺にはランさんしかおらんからな!」
告白をされても全部断っているし、婚約者がいるということを大々的に言っているので、最近はあまり声をかけられなくなったが、整った顔立ちにすらりとした細身の体の理人は、同級生の間では人気だったらしい。
「あら、やだ。結婚指輪、作りに行きましょう」
左手の薬指に結婚指輪がはまっていれば、大抵の相手は諦めてくれる。牽制になると分かって結婚指輪を作りに行こうと考えてしまう自分は、結構に嫉妬深いのではないかとラクランは初めて知った。
恋愛とは自分の知らない部分とも出会わせてくれる。
「指のサイズが変わるかもしれへんし……」
「そしたら、買い直しましょう。ピアノを弾くときに邪魔かしら?」
「それは、慣れるやろうし、ピアノ弾いてるときだけ首から下げてもええし……ランさんが乗り気なのが、めっちゃ嬉しいわ。俺が誕生日プレゼントもらうみたいや」
一度は遠慮しかけたが、頬を染めて喜ぶ理人に、ラクランはヘイミッシュとスコットに宝石商を紹介してもらうようにお願いした。
夕食後にはピアノのある部屋に招かれて、誕生日プレゼントの理人の新曲を披露してもらう。「My Sweet」という曲は、曲名通りラクランの耳に甘く響いた。
善は急げとばかりに、翌日にヘイミッシュに紹介されて行った宝石商で、男性同士ということでプラチナの平型のリングを勧められた。色んなデザインの物の中から捻りが入っているものを選ぶと、誕生石を埋め込めると教えられる。
「一月はガーネット、五月はエメラルドとクリソプレーズとなっておりますが、ガーネットには色違いの緑のものも御座います。エメラルドとクリソプレーズはどちらも緑になっておりますので、合わせられると思います」
サンプルで見せてもらった緑のガーネットも気に入ったが、ラクランが特に目を引かれたのはアップルグリーンのクリソプレーズだった。
「理人さんの産まれた五月は新緑の季節ですものね。これ、とても綺麗だと思うわ」
「ランさん、それなんやけどな」
乗り気で選ぶラクランの勢いに負けたのか、それとも意見を尊重してくれていたのか、ずっとラクランの言う通りに頷いてくれていた理人がおずおずと切り出した。
「俺がランさんの誕生石を付けて、ランさんが俺の誕生石を付けたらあかんやろか?離れてても、お互い一緒やってことで」
「まぁ、それは素敵ね。そうしましょう」
注文した指輪は、ラクランのものが理人の誕生石であるクリソプレーズの埋め込まれたもの、理人のものがラクランの誕生石である緑のガーネットの埋め込まれたものに決まった。
出来上がりまでにしばらくかかるので、ラクランは理人を家まで送って、大学に戻った。
共同研究の論文の数も増えて、出版の話も持ち上がっていて、ジェイムズとラクランは忙しくもなっていた。医学部に行く理人が卒業するまでは、実家の援助もあるだろうが、基本的にラクランの稼ぎで暮らしていくつもりだった。研究ができれば良いと思っていたが、稼ぐ術も学ばねばならない。
共同研究者のジェイムズの方は、エルドレッドとのことがあってからのめり込み過ぎているくらい仕事に熱心で、体を壊しそうな勢いだった。
「アタシがいない間も資料あさってたんでしょ? ちゃんと寝た? ご飯は?」
「君は僕の奥方でもないんだから、世話を焼くことはないんだよ。君には大事な旦那様がいるだろう」
「皮肉を言う元気はあるのね。髭を剃ってらっしゃい、食事に出かけるわよ」
家に押しかければ、無精髭を生やして、目も睡眠不足で落ち窪んで赤らんでいるジェイムズの姿に、ラクランは放って置けなくて、ランチに誘い出す。ダイナーでコーヒーとサンドイッチの簡単な昼食をとる間、ジェイムズは何度も欠伸を噛み殺していた。
「共同研究者に死なれると困るのだけれど」
「僕には辛辣だな。他の相手には当たり障りなく、お上品なのに」
「長い付き合いでしょ、今更遠慮する仲でもないし」
コーヒーを飲み干したジェイムズが、お代わりを頼む。ラクランも同じくお代わりをカップに注いでもらった。
「正式にプロポーズされたの。アタシ、五月に結婚するわ。二人のためにもっと稼がなきゃいけない」
「野心のある目をしてる。いいね。今度、アメリカの学会に誘われてるんだけど、行くだろう?」
「売り込むチャンスってことね」
答えてからふとラクランはジェイムズが初めて会った頃に言っていたことを思い出した。この研究を本格的に続けるのならば、犯罪大国のアメリカに移った方が良いかもしれないということ。その後でエルドレッドと出会って、意見を変えたジェイムズだが、その恋が終わった後、どうするのかを聞いていなかった。
「アメリカに本拠地を移すつもり?」
「正直、迷ってる」
既に打診はあったのだと明かされて、ラクランは眉間に皺を寄せた。そんな大事なことを、仕事上のパートナーであるラクランに今まで明かさなかったのは、大問題だ。けれど、それだけジェイムズも迷っているのだろう。
「エルドレッドのこと、考え直せないの?」
愛していたと過去にしてしまったが、ジェイムズは明らかに未練があるし、エルドレッドも同じくだろう。運命の相手は唯一無二。離れることの方がつらいはずだ。
「……結婚式に、出席させてもらおうかな。それで、最後にする」
「ありがとう、アタシと理人さんのことも、エルドレッドのことも」
もう一度だけ会う気になってくれたことだけでも、大きな進歩だった。
その先に何があるのかは、誰にも分からない。
運命の相手と偽って理人を引き取ってもらったラクランが、その13年後に本当に理人を運命の相手だと分かって結婚するように、ジェイムズとエルドレッドの未来もまだまだ未定だ。
しかし、ジェイムズとエルドレッドが運命ならば結ばれて欲しいと願わずにはいられない。
緑萌える五月に、ラクランと理人は結婚することになる。
0
あなたにおすすめの小説
【完結】愛されたかった僕の人生
Kanade
BL
✯オメガバース
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
お見合いから一年半の交際を経て、結婚(番婚)をして3年。
今日も《夫》は帰らない。
《夫》には僕以外の『番』がいる。
ねぇ、どうしてなの?
一目惚れだって言ったじゃない。
愛してるって言ってくれたじゃないか。
ねぇ、僕はもう要らないの…?
独りで過ごす『発情期』は辛いよ…。
完結|好きから一番遠いはずだった
七角@書籍化進行中!
BL
大学生の石田陽は、石ころみたいな自分に自信がない。酒の力を借りて恋愛のきっかけをつかもうと意気込む。
しかしサークル歴代最高イケメン・星川叶斗が邪魔してくる。恋愛なんて簡単そうなこの後輩、ずるいし、好きじゃない。
なのにあれこれ世話を焼かれる。いや利用されてるだけだ。恋愛相手として最も遠い後輩に、勘違いしない。
…はずだった。
【完結】毎日きみに恋してる
藤吉めぐみ
BL
青春BLカップ1次選考通過しておりました!
応援ありがとうございました!
*******************
その日、澤下壱月は王子様に恋をした――
高校の頃、王子と異名をとっていた楽(がく)に恋した壱月(いづき)。
見ているだけでいいと思っていたのに、ちょっとしたきっかけから友人になり、大学進学と同時にルームメイトになる。
けれど、恋愛模様が派手な楽の傍で暮らすのは、あまりにも辛い。
けれど離れられない。傍にいたい。特別でありたい。たくさんの行きずりの一人にはなりたくない。けれど――
このまま親友でいるか、勇気を持つかで揺れる壱月の切ない同居ライフ。
Take On Me
マン太
BL
親父の借金を返済するため、ヤクザの若頭、岳(たける)の元でハウスキーパーとして働く事になった大和(やまと)。
初めは乗り気でなかったが、持ち前の前向きな性格により、次第に力を発揮していく。
岳とも次第に打ち解ける様になり…。
軽いノリのお話しを目指しています。
※BLに分類していますが軽めです。
※他サイトへも掲載しています。
【完結・BL】俺をフッた初恋相手が、転勤して上司になったんだが?【先輩×後輩】
彩華
BL
『俺、そんな目でお前のこと見れない』
高校一年の冬。俺の初恋は、見事に玉砕した。
その後、俺は見事にDTのまま。あっという間に25になり。何の変化もないまま、ごくごくありふれたサラリーマンになった俺。
そんな俺の前に、運命の悪戯か。再び初恋相手は現れて────!?
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
【完結】極貧イケメン学生は体を売らない。【番外編あります】
紫紺
BL
貧乏学生をスパダリが救済!?代償は『恋人のフリ』だった。
相模原涼(さがみはらりょう)は法学部の大学2年生。
超がつく貧乏学生なのに、突然居酒屋のバイトをクビになってしまった。
失意に沈む涼の前に現れたのは、ブランドスーツに身を包んだイケメン、大手法律事務所の副所長 城南晄矢(じょうなんみつや)。
彼は涼にバイトしないかと誘うのだが……。
※番外編を公開しました(2024.10.21)
生活に追われて恋とは無縁の極貧イケメンの涼と、何もかもに恵まれた晄矢のラブコメBL。二人の気持ちはどっちに向いていくのか。
※本作品中の公判、判例、事件等は全て架空のものです。完全なフィクションであり、参考にした事件等もございません。拙い表現や現実との乖離はどうぞご容赦ください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる