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愛してるは言えない台詞 〜みち〜
届かぬ月 8
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能舞台に出てきた3歳になったばかりの連月は、その愛らしさに客が微笑ましく見守っていたが、緊張していたのか、持っていた扇子を落としてしまった。一瞬、役者の顔から幼い子どもの顔に戻って、どうしようかと狼狽して助けを求めるように客席を見たときに、路彦は連月と目が合ったような気がして、「大丈夫、頑張って!」というように拳を作って頷いた。
すぐに役を取り戻した連月は、着物の袖を扇子に見立てて最後まで演じきり、見事なデビューを飾ったのだった。
あのときから、すごい子だと思っていた。手は届くわけがないが、あのときの子どもが大きくなっていくのを楽しみにして、能や狂言の舞台でもチケットが取れるときにはできる限り行った。
テレビや映画で活躍しだすようになってからも、録画したり映画館に行ったりして、連月を追いかけ続けた。そのせいで路彦の部屋は連月のDVDや雑誌のラックがあるくらいなのだ。大学時代の事件のこともあったので、親しい友人も作らなかったし、家を姉以外に教えたこともない。
そんな風に連月への気持ちはずっと隠しておくものだと決めていた。
それに比べて。
「路彦さん、見てぇ。これな、初めて見た路彦さんの作品やろ。こっちが、初めて買ったやつな」
モテる男は違うというのだろうか、気にせずオープンに雑誌や路彦が姉のブランドを通して発売したアクセサリーを、連月は見せてくる。懐かしいものもあって、驚き嬉しくもあるのだが、やはり、連月は路彦本人ではなく、アクセサリーやブランドに夢を見ているのではないかと思考がそっちにいく。
「懐かしいですね……このとき、まだ、立田さん、高校生じゃないですか?」
八年前のブランドのモデルに応募してくれたらしいが、その頃連月はまだ17歳。女性モデルと絡みがあったり、肌を見せたりする撮影に、未成年は流石に採用できない。
「せやから、色気がなくてダメやって言われたんや。もっと大人にならなあかんって」
25歳になって、色気も実力もある俳優として、再度専属モデルの座を勝ち取ろうとした連月。彼にそこまでさせるものが、路彦自身ではなくとも、路彦の関わったアクセサリーにあったというのは純粋に嬉しかった。
「路彦さん、さぁちゃんにはオリジナルの一点物作るのに、俺にはなぁんもくれへんやん? ちょっと、水臭くない?」
冴を寝かしつけた後の大人の時間に、寝室に招かれるかと思えば、今日は自室に招かれて路彦は連月のコレクションを見せつけられる。しかも、おねだりまでされていた。
ブランドとアクセサリーが好きならば、一点物のオリジナル作品は気になるところだろう。
「ブランドの専属モデルなら、アクセサリーの一点も送るべきでしたね。姉に伝えておきましょう」
リボンにビジューを付けただけのような簡単なものは、連月には相応しくないと、それならば正規に都子から注文を受けて「立田連月イメージ」の作品を作らせてもらおうと算段する路彦に、連月は美麗な顔をしかめる。
「路彦さんからプレゼントして欲しいんやけどなぁ」
「俺から?」
わざわざ路彦から貰わなければいけないほど、連月はお金に困っている様子もないが、愛人として抱いているのだからお礼をしろということなのだろうか。いい思いはさせてもらっているし、優しくもしてもらっている。冴とも出会わせてもらって、可愛がらせてもらって、いずれなくなるものとしても、今路彦が幸せなのは間違いない。
「なぁ、路彦さんのここに、俺の、注ぎたい。生で、させてくへれへん?」
考えている間に、さりっと連月の白い手が路彦のパンツに突っ込まれて、下腹を撫でる。ぞわりとする感触に身を捩って逃げると、壁際に追い詰められた。
これは、女性がときめくという壁ドンではないだろうか。
「赤ん坊ができたら、立田さんも困るでしょう?」
「困らへんよ。俺の赤ちゃん、産んで?」
遠縁の子どもという冴のことも大事にしている連月は、赤ん坊を大事にしないはずはない。けれど、産むだけ産んで、連月の家に赤ん坊を取り上げられるのは、路彦は望まないことだし、それで吾妻の家と立田の家が揉めるようなことになれば、連月の立場も危うくなる。
「今まで付き合った方は、そ、そういうの平気だったかもしれませんけど、俺は……」
「付き合ったひとなんて、おらんよ?」
その言葉に路彦は目の前が真っ暗になりそうになった。自分は何を言ってしまったのだろう。「付き合った」と口にしたが、そもそも連月にとって路彦含む今までの相手は全て「遊び」で「付き合った」感覚などないのだろう。
「路彦さんを直に感じたいんや、ええやろ?」
唇を塞がれそうになって、路彦は体を捩って逃げようとする。逃げ場を塞ぐように、連月が壁に手を突いて逃さない。
「ダメです……本当に、そういうのは……」
「大丈夫や、ちゃんと……」
その後の言葉を路彦が聞くことはなかった。廊下から泣き声が聞こえたのだ。
「冴ちゃん!?」
「さぁちゃん、どないした?」
弾かれたように二人とも廊下に走りでると、下半身をお漏らしでびっしょりと濡らした冴が廊下で蹲って泣いていた。
「ししょー、みちひこさん、ふぇ……こ、こわいゆめを、みたのです」
抱っこして宥めて、路彦がシャワーを浴びさせて着替えさせている間に、連月が濡れた廊下を拭く。落ち着いてリビングで冴を膝に抱くと、路彦のお腹に顔を埋めてきた。
「ないても、よんでも、みちひこさんも、ししょーも、だれもきてくれなくて、まっくらで、さむくて、こわかったのです」
しゃくり上げながら言う冴の少し湿った髪を、路彦が撫でる。ココアのカップを連月が持って来てくれた。
ふと思いついて、路彦はカップの中にマシュマロを一個入れる。
「冴ちゃん、見てて、これが怖い夢」
「さえの、こわいゆめ、ですか?」
スプーンでくるくるとカップのココアを掻き回していくと、溶けて消えてしまう。
「俺が溶かして消しちゃったから、もう大丈夫。また怖い夢を見たら、いつでもおいで」
「ありがとうございます」
ふうふうとココアを吹いて冷まして、冴が飲む。
「ししょーも、ココア、おいしいです」
「俺のとこに来てもええんよ?」
「みちひこさんがいないときには、そうします」
元気が出てきたのか、いつもの調子で連月には反抗期の冴も微笑ましくて、路彦は冴が眠るまで抱っこしていた。
シーツを変えたベッドに冴を寝かせて、戻ってくると連月は路彦にもココアを作ってくれていた。冴のとは違う、少しビターな味わい。
「さぁちゃんの両親は、さぁちゃんのこと、育児放棄してて、それで1歳のさぁちゃんを俺が引き取ったんよ」
そのとき、連月はまだ22歳で、今後のことを考えると反対意見もたくさん出たという。けれど、連月は冴を放っておけなかった。
「俺も、3歳なる前に、両親が祖父母の家……ここなんやけど、ここに俺を捨てて、行方知れずになってしもうたんや。祖父母は俺を育ててくれたし、お能や狂言を教えてくれたけど、捨てられたんは忘れてない」
面倒を見てくれる場所に捨てたのだから、まだマシなのだろうが、冴は面倒も見られずに食べ物もない劣悪な環境で放置されていた。時々悪夢を見て泣いて目覚めるのも、そのときの記憶があるのだろう。
「冴ちゃんと立田さんが……」
「さぁちゃんを大事にしてくれるひとしか、ここには入れへんって最初から決めてたんや。やから、路彦さんがさぁちゃんを可愛がってくれるのは、ホンマに嬉しい」
言いにくいことを言わせてしまったと思っていると、連月が花が咲くように笑ったのに路彦はホッとする。そういう理由があれば、路彦以外を家に入れたのを冴が見たことないというのも分かるが、なぜ路彦は最初からここに連れてこられたのか、疑問が残る。
「俺の勘違いやったら恥ずかしいんやけど、路彦さん、小さい頃に俺の舞台を観にきたことないかな?」
殆どの舞台では演じることに集中していて、客席など見る余裕はないのだが、一度だけ連月は初めて立った舞台で、動揺して客席に助けを求めてしまったことがある。そのときに褐色の肌の少年が、席から立ち上がりそうになりながら応援してくれたのを覚えていると言うのだ。
「……小さい頃、日本文化好きの父に、お能の舞台に連れて行ってもらったことがあります」
「やっぱり、路彦さんやったんや! そうやないかと思ってた」
あのとき、路彦が連月に感じたものがなんなのか。
「路彦さんは、俺のものになる運命やったんや」
抱かれることも、半ば同棲状態になっていることも、嬉しいと感じてしまう路彦に、そんな言葉を聞かせたら、勘違いしてしまう。連月が欲しいのは、体であったり、ブランドのアクセサリーであったり、路彦のデザインであったり……路彦に付随するものであって、路彦本人ではないはずなのに。
「今日は、帰ります」
「な、なんで? 泊まっていかへんの?」
「明日の仕事を思い出しました」
お休みなさいと声をかけて、路彦は帰路に着く。
連月があのときのことを覚えていたことに、動揺していた。
すぐに役を取り戻した連月は、着物の袖を扇子に見立てて最後まで演じきり、見事なデビューを飾ったのだった。
あのときから、すごい子だと思っていた。手は届くわけがないが、あのときの子どもが大きくなっていくのを楽しみにして、能や狂言の舞台でもチケットが取れるときにはできる限り行った。
テレビや映画で活躍しだすようになってからも、録画したり映画館に行ったりして、連月を追いかけ続けた。そのせいで路彦の部屋は連月のDVDや雑誌のラックがあるくらいなのだ。大学時代の事件のこともあったので、親しい友人も作らなかったし、家を姉以外に教えたこともない。
そんな風に連月への気持ちはずっと隠しておくものだと決めていた。
それに比べて。
「路彦さん、見てぇ。これな、初めて見た路彦さんの作品やろ。こっちが、初めて買ったやつな」
モテる男は違うというのだろうか、気にせずオープンに雑誌や路彦が姉のブランドを通して発売したアクセサリーを、連月は見せてくる。懐かしいものもあって、驚き嬉しくもあるのだが、やはり、連月は路彦本人ではなく、アクセサリーやブランドに夢を見ているのではないかと思考がそっちにいく。
「懐かしいですね……このとき、まだ、立田さん、高校生じゃないですか?」
八年前のブランドのモデルに応募してくれたらしいが、その頃連月はまだ17歳。女性モデルと絡みがあったり、肌を見せたりする撮影に、未成年は流石に採用できない。
「せやから、色気がなくてダメやって言われたんや。もっと大人にならなあかんって」
25歳になって、色気も実力もある俳優として、再度専属モデルの座を勝ち取ろうとした連月。彼にそこまでさせるものが、路彦自身ではなくとも、路彦の関わったアクセサリーにあったというのは純粋に嬉しかった。
「路彦さん、さぁちゃんにはオリジナルの一点物作るのに、俺にはなぁんもくれへんやん? ちょっと、水臭くない?」
冴を寝かしつけた後の大人の時間に、寝室に招かれるかと思えば、今日は自室に招かれて路彦は連月のコレクションを見せつけられる。しかも、おねだりまでされていた。
ブランドとアクセサリーが好きならば、一点物のオリジナル作品は気になるところだろう。
「ブランドの専属モデルなら、アクセサリーの一点も送るべきでしたね。姉に伝えておきましょう」
リボンにビジューを付けただけのような簡単なものは、連月には相応しくないと、それならば正規に都子から注文を受けて「立田連月イメージ」の作品を作らせてもらおうと算段する路彦に、連月は美麗な顔をしかめる。
「路彦さんからプレゼントして欲しいんやけどなぁ」
「俺から?」
わざわざ路彦から貰わなければいけないほど、連月はお金に困っている様子もないが、愛人として抱いているのだからお礼をしろということなのだろうか。いい思いはさせてもらっているし、優しくもしてもらっている。冴とも出会わせてもらって、可愛がらせてもらって、いずれなくなるものとしても、今路彦が幸せなのは間違いない。
「なぁ、路彦さんのここに、俺の、注ぎたい。生で、させてくへれへん?」
考えている間に、さりっと連月の白い手が路彦のパンツに突っ込まれて、下腹を撫でる。ぞわりとする感触に身を捩って逃げると、壁際に追い詰められた。
これは、女性がときめくという壁ドンではないだろうか。
「赤ん坊ができたら、立田さんも困るでしょう?」
「困らへんよ。俺の赤ちゃん、産んで?」
遠縁の子どもという冴のことも大事にしている連月は、赤ん坊を大事にしないはずはない。けれど、産むだけ産んで、連月の家に赤ん坊を取り上げられるのは、路彦は望まないことだし、それで吾妻の家と立田の家が揉めるようなことになれば、連月の立場も危うくなる。
「今まで付き合った方は、そ、そういうの平気だったかもしれませんけど、俺は……」
「付き合ったひとなんて、おらんよ?」
その言葉に路彦は目の前が真っ暗になりそうになった。自分は何を言ってしまったのだろう。「付き合った」と口にしたが、そもそも連月にとって路彦含む今までの相手は全て「遊び」で「付き合った」感覚などないのだろう。
「路彦さんを直に感じたいんや、ええやろ?」
唇を塞がれそうになって、路彦は体を捩って逃げようとする。逃げ場を塞ぐように、連月が壁に手を突いて逃さない。
「ダメです……本当に、そういうのは……」
「大丈夫や、ちゃんと……」
その後の言葉を路彦が聞くことはなかった。廊下から泣き声が聞こえたのだ。
「冴ちゃん!?」
「さぁちゃん、どないした?」
弾かれたように二人とも廊下に走りでると、下半身をお漏らしでびっしょりと濡らした冴が廊下で蹲って泣いていた。
「ししょー、みちひこさん、ふぇ……こ、こわいゆめを、みたのです」
抱っこして宥めて、路彦がシャワーを浴びさせて着替えさせている間に、連月が濡れた廊下を拭く。落ち着いてリビングで冴を膝に抱くと、路彦のお腹に顔を埋めてきた。
「ないても、よんでも、みちひこさんも、ししょーも、だれもきてくれなくて、まっくらで、さむくて、こわかったのです」
しゃくり上げながら言う冴の少し湿った髪を、路彦が撫でる。ココアのカップを連月が持って来てくれた。
ふと思いついて、路彦はカップの中にマシュマロを一個入れる。
「冴ちゃん、見てて、これが怖い夢」
「さえの、こわいゆめ、ですか?」
スプーンでくるくるとカップのココアを掻き回していくと、溶けて消えてしまう。
「俺が溶かして消しちゃったから、もう大丈夫。また怖い夢を見たら、いつでもおいで」
「ありがとうございます」
ふうふうとココアを吹いて冷まして、冴が飲む。
「ししょーも、ココア、おいしいです」
「俺のとこに来てもええんよ?」
「みちひこさんがいないときには、そうします」
元気が出てきたのか、いつもの調子で連月には反抗期の冴も微笑ましくて、路彦は冴が眠るまで抱っこしていた。
シーツを変えたベッドに冴を寝かせて、戻ってくると連月は路彦にもココアを作ってくれていた。冴のとは違う、少しビターな味わい。
「さぁちゃんの両親は、さぁちゃんのこと、育児放棄してて、それで1歳のさぁちゃんを俺が引き取ったんよ」
そのとき、連月はまだ22歳で、今後のことを考えると反対意見もたくさん出たという。けれど、連月は冴を放っておけなかった。
「俺も、3歳なる前に、両親が祖父母の家……ここなんやけど、ここに俺を捨てて、行方知れずになってしもうたんや。祖父母は俺を育ててくれたし、お能や狂言を教えてくれたけど、捨てられたんは忘れてない」
面倒を見てくれる場所に捨てたのだから、まだマシなのだろうが、冴は面倒も見られずに食べ物もない劣悪な環境で放置されていた。時々悪夢を見て泣いて目覚めるのも、そのときの記憶があるのだろう。
「冴ちゃんと立田さんが……」
「さぁちゃんを大事にしてくれるひとしか、ここには入れへんって最初から決めてたんや。やから、路彦さんがさぁちゃんを可愛がってくれるのは、ホンマに嬉しい」
言いにくいことを言わせてしまったと思っていると、連月が花が咲くように笑ったのに路彦はホッとする。そういう理由があれば、路彦以外を家に入れたのを冴が見たことないというのも分かるが、なぜ路彦は最初からここに連れてこられたのか、疑問が残る。
「俺の勘違いやったら恥ずかしいんやけど、路彦さん、小さい頃に俺の舞台を観にきたことないかな?」
殆どの舞台では演じることに集中していて、客席など見る余裕はないのだが、一度だけ連月は初めて立った舞台で、動揺して客席に助けを求めてしまったことがある。そのときに褐色の肌の少年が、席から立ち上がりそうになりながら応援してくれたのを覚えていると言うのだ。
「……小さい頃、日本文化好きの父に、お能の舞台に連れて行ってもらったことがあります」
「やっぱり、路彦さんやったんや! そうやないかと思ってた」
あのとき、路彦が連月に感じたものがなんなのか。
「路彦さんは、俺のものになる運命やったんや」
抱かれることも、半ば同棲状態になっていることも、嬉しいと感じてしまう路彦に、そんな言葉を聞かせたら、勘違いしてしまう。連月が欲しいのは、体であったり、ブランドのアクセサリーであったり、路彦のデザインであったり……路彦に付随するものであって、路彦本人ではないはずなのに。
「今日は、帰ります」
「な、なんで? 泊まっていかへんの?」
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