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一章 龍王は王配と出会う
26.悪夢
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秘密を明かしてから龍王との距離は縮まった気がする。
それだけヨシュアにとっては明かせない秘密が心に重く圧し掛かっていたのだと自覚する。
龍王と同じ寝台に横になって眠れるようになったし、眠っているときにすり寄ってくる龍王の体を抱き締めたような朧げな記憶がある。
龍王という男性を抱き締めたというよりも、懐いてくる動物を抱き締めたような気持になっていたが、龍王はそのことに関して大いに期待しているようにも見える。
龍王はヨシュアに自分が生まれたときに握っていたという玉を捧げる気でいる。
玉の噂は聞いていたが、はっきりと説明までされていなかったのでヨシュアは龍王の説明を聞いて驚いた。
玉を捧げられたものは皇后という扱いになり、敬称も殿下から陛下に変わる。
玉は龍族の魂の一部なので、捧げられたら龍王の能力である水の加護の力が使えるようになるとも聞いた。
龍王と同じ地位になって、龍王の力まで使えるようになる。
それを受け取っていいのかという葛藤がヨシュアに生まれた。
ヨシュアは龍族ではないし、ラバン王国の王弟だ。龍王の玉を受け取れば龍王を同じ寿命にしてしまうことばかり考えていたが、龍王の魂の一部を受け取って、龍王の能力が使えるようになって、龍王と同等に扱われるようになるとまでは考えていなかった。
龍王はヨシュアに再三「愛している」と言って来る。
初対面で「あなたを愛するつもりはない」と述べたのが噓のようだ。
それでも龍王はまだ二十五歳という若さなのだ。龍族としての寿命を全うしたとしても残り二百年から五百年近くの年月が残っている。
そんな若い時期にヨシュアを皇后の地位に据えて、取り返しのつかないたった一つしかない魂の一部である玉を与えてもいいものなのだろうか。
龍王が心変わりしたときには、ヨシュアは龍王に玉を返すことはできない。
それはヨシュアの魂に取り込まれてしまうのだ。
しかも、龍王はヨシュアと同じだけの年月を生きることになる。
心変わりしたときには、龍王は残りの長すぎる人生をどうやって生きていくのだろう。ヨシュアもまた残りの長すぎる人生を一人で生きていかなければいけない。
こんなことを龍王に選ばせていいものなのか迷うヨシュアだが、龍王は心を決めているようだった。
馬車の中で横になっていると朝が早かったので眠気が襲ってくる。目を閉じるとすぐに寝てしまいそうになって、ヨシュアは龍王が体をすり寄せてくるのを感じながら眠りに落ちていた。
「こんなに長い孤独を生きなければいけないとは思わなかった」
夢の中でヨシュアは龍王に剣を向けられていた。泣いているのか龍王の頬が濡れている。手を伸ばして涙を拭ってやりたいのだが、剣が邪魔で手が届かない。
誰かの弔いなのか、香が焚かれて、細い煙が天に昇って行っている。
胸に突きつけられた剣は龍王が自身の命を終えたいことを示している。
「そうしたいのなら、どうぞ」
緩く両腕を開いて剣を受け入れる体勢を取って目を閉じると、いつまでも衝撃は来なかった。
剣が床に落ちる気配がして、龍王がヨシュアの胸に縋ってくる。
嘆き悲しむ龍王の髪を撫でると手を払われる。
可哀そうなことをしてしまった。
ヨシュアの胸は後悔でいっぱいだった。
「これで王族はみな死んだ。わたしはまた龍王としてこの国を治めねばならない」
「星宇……」
「その名でわたしを呼ぶな! わたしは龍王。もうその地位しかわたしには残っていない」
全てを置き去りにさせるように龍王に選ばせたのはヨシュアだ。
どれだけ責められても仕方がない。
胸を突かれて殺されても、龍王が死を望んでいただけだと分かる。
「龍王陛下、おれを殺していい。おれが地獄にあなたを引きずり込んだ。おれを憎んでいい」
「わたしは、再び龍王として即位する。そばにいろ、ヨシュア」
全ての王族がいなくなった未来、そういうこともあるのかもしれないと思いつつ、ヨシュアは目を覚ました。
目を覚ますときらきらと輝く黒い目がヨシュアを覗き込んでいる。
夢の中で絶望しきって涙に濡れていた目と違いすぎてヨシュアは一瞬戸惑ってしまう。
「龍王陛下……?」
「星宇と呼んでくれる約束ですよ」
「あぁ……夢を見ていました」
「嫌な夢だったのではないですか? 寝汗をかいている」
龍王に指摘されてヨシュアは首筋に手をやる。確かにじっとりと寝汗をかいていた。
「ネイサン、着替えを」
「体を拭く濡れた布も持ってきて」
ヨシュアの言葉に龍王が付け加える。
ネイサンと龍王だけを馬車に入れて肌着まで脱いで下着一枚になると、龍王がネイサンから布を受け取ってヨシュアの体を拭いてくれる。ひとの世話をしたことがないので力加減が分からないのか、くすぐったいのだが、ヨシュアは黙ってそれを受け入れていた。
「下着は着替えなくてよかったですか?」
「星宇の前でそこまで脱ぐつもりはありません」
「拭いてあげたのに」
少し拗ねたように言う龍王に、完全に遊ばれていると気付く。
未来はどうなるか分からないが、龍王は慣れない世話を甲斐甲斐しくするほどにヨシュアを愛しく思ってくれている。
「あなたに殺されそうになる夢を見ました」
「わたしがヨシュアを殺そうとするなんてありえない」
「龍族の王族が全員亡くなって、退位した星宇がもう一度龍王陛下として即位しなければいけなくなって、そのときに、わたしを恨んで殺そうとするけれど、あなたはわたしを殺さなかった。あなたは龍王位に就くことを選択しました」
夢の内容を明かすと龍王は黒い目でじっとヨシュアを見詰める。ネイサンに手伝ってもらって素早く着替えると、ヨシュアは椅子に座った。
ネイサンがヨシュアと龍王に茶を入れてくれる。
「そんな未来もあるかもしれません。龍族の王族がわたしが生きている間に一人もいなくなれば、わたしはまた龍王として即位するでしょうね。それがわたしに課せられた使命ですから」
「わたしはあなたに王族の死を看取らせる存在になるかもしれない」
玉を与えるのは考え直してください。
ヨシュアの言葉に龍王は正面からヨシュアの膝の上に乗り上がって、ヨシュアを抱き締める。龍王の周囲をぱちぱちと水の精霊が飛び交っているのをヨシュアは感じる。
「わたしを信じてください。わたしがヨシュアを置いて死んでしまうなんて耐えられない。その後でヨシュアは新しい相手を見つけるのですか? ヨシュアに他の相手が寄り添うなんて耐えられません。私一人を生涯愛してください」
龍王を愛しているのか分からない。
ただ、生涯を共に生きる相手としてヨシュアが龍王を選んだのは間違いないことだった。
三百年龍王を務めたら、ヨシュアと共に旅に出ようと龍王は言ってくれた。龍王はヨシュアを愛していると言ってくれている。
「まだ、分からない」
「未来は分からないものです、ヨシュア。それでもわたしとあなたは一緒に歩いて行けます」
「星宇、あなたを愛せるかどうか分からないのです」
「その答えは出ているではないですか。あなたはわたしを選んだ。わたしと共に生きる決意をしたから秘密を明かしてくれたのでしょう? わたしはあなたに愛されていると思っていますよ」
そんな自信がどこから出てくるのだろうと思ってしまうが、相手は龍王である。自己肯定感の塊なのだろう。
ヨシュアの方が自信がないことが露見してしまいそうになる。
ラバン王国で魔術騎士団の団長を務めていても、いつかはその職を退かねばならない日を感じていた。老いることのないヨシュアを、周囲が奇異の目で見つめる日は必ず来るはずだ。
ラバン王国にいれば魔術師として強いということは知られているので、王位継承の争いに巻き込まれる可能性もある。特にマシューには魔力の弱いレイチェルと、魔力はそこそこだが王族としてはやはり強い方ではない娘がもう一人いるだけだった。
マシューよりも長く生きたとして、次に王位に担ぎ上げられるのは誰かと言えばヨシュアでしかない。マシューも妖精の血は濃い方なので長く生きるだろうが、純粋な妖精として生まれてしまったヨシュアほどではないのは分かりきっている。
王位継承の争いに巻き込まれぬためにも、ヨシュアは国を離れなければいけなかった。
一人旅に出ればよかったのかもしれないが、いつか聞くであろう兄と姪たちの訃報を思えば、一人でいるのはあまりにもつらすぎた。
志龍王国に嫁いできたときからヨシュアは、龍族の玉の存在に淡い期待を抱いていたのだ。
「あなたを愛しているのだろうか……」
「ヨシュアは自分の気持ちに鈍いのですね。わたしは愛されていると思っていますよ。一緒に寝ても寝台から蹴落とされることもなかったですし」
冗談めかして言う龍王に、ヨシュアは次は本当に寝台から蹴り落としてやろうかと少しだけ思ってしまった。
でも、恐らくはそんなことはできない。
龍王は、ヨシュアの中でそれだけ大きな存在となっているからだ。
そうでなければ、恐怖をあおるような夢を見ることもなかった。
夢は深層心理ともいう。
ああなってほしくなかったからこそ、ヨシュアはあの場面を夢に見たに違いないのだ。
「あなたの前向きさを見習いたいです」
「見習ってください。これから先はずっと一緒なのですからね」
答える龍王が目を閉じてそっと顔を近付けてくる。幼さの残るような顔を見ながら、ヨシュアは龍王の触れるだけの口付けを受けていた。
それだけヨシュアにとっては明かせない秘密が心に重く圧し掛かっていたのだと自覚する。
龍王と同じ寝台に横になって眠れるようになったし、眠っているときにすり寄ってくる龍王の体を抱き締めたような朧げな記憶がある。
龍王という男性を抱き締めたというよりも、懐いてくる動物を抱き締めたような気持になっていたが、龍王はそのことに関して大いに期待しているようにも見える。
龍王はヨシュアに自分が生まれたときに握っていたという玉を捧げる気でいる。
玉の噂は聞いていたが、はっきりと説明までされていなかったのでヨシュアは龍王の説明を聞いて驚いた。
玉を捧げられたものは皇后という扱いになり、敬称も殿下から陛下に変わる。
玉は龍族の魂の一部なので、捧げられたら龍王の能力である水の加護の力が使えるようになるとも聞いた。
龍王と同じ地位になって、龍王の力まで使えるようになる。
それを受け取っていいのかという葛藤がヨシュアに生まれた。
ヨシュアは龍族ではないし、ラバン王国の王弟だ。龍王の玉を受け取れば龍王を同じ寿命にしてしまうことばかり考えていたが、龍王の魂の一部を受け取って、龍王の能力が使えるようになって、龍王と同等に扱われるようになるとまでは考えていなかった。
龍王はヨシュアに再三「愛している」と言って来る。
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それでも龍王はまだ二十五歳という若さなのだ。龍族としての寿命を全うしたとしても残り二百年から五百年近くの年月が残っている。
そんな若い時期にヨシュアを皇后の地位に据えて、取り返しのつかないたった一つしかない魂の一部である玉を与えてもいいものなのだろうか。
龍王が心変わりしたときには、ヨシュアは龍王に玉を返すことはできない。
それはヨシュアの魂に取り込まれてしまうのだ。
しかも、龍王はヨシュアと同じだけの年月を生きることになる。
心変わりしたときには、龍王は残りの長すぎる人生をどうやって生きていくのだろう。ヨシュアもまた残りの長すぎる人生を一人で生きていかなければいけない。
こんなことを龍王に選ばせていいものなのか迷うヨシュアだが、龍王は心を決めているようだった。
馬車の中で横になっていると朝が早かったので眠気が襲ってくる。目を閉じるとすぐに寝てしまいそうになって、ヨシュアは龍王が体をすり寄せてくるのを感じながら眠りに落ちていた。
「こんなに長い孤独を生きなければいけないとは思わなかった」
夢の中でヨシュアは龍王に剣を向けられていた。泣いているのか龍王の頬が濡れている。手を伸ばして涙を拭ってやりたいのだが、剣が邪魔で手が届かない。
誰かの弔いなのか、香が焚かれて、細い煙が天に昇って行っている。
胸に突きつけられた剣は龍王が自身の命を終えたいことを示している。
「そうしたいのなら、どうぞ」
緩く両腕を開いて剣を受け入れる体勢を取って目を閉じると、いつまでも衝撃は来なかった。
剣が床に落ちる気配がして、龍王がヨシュアの胸に縋ってくる。
嘆き悲しむ龍王の髪を撫でると手を払われる。
可哀そうなことをしてしまった。
ヨシュアの胸は後悔でいっぱいだった。
「これで王族はみな死んだ。わたしはまた龍王としてこの国を治めねばならない」
「星宇……」
「その名でわたしを呼ぶな! わたしは龍王。もうその地位しかわたしには残っていない」
全てを置き去りにさせるように龍王に選ばせたのはヨシュアだ。
どれだけ責められても仕方がない。
胸を突かれて殺されても、龍王が死を望んでいただけだと分かる。
「龍王陛下、おれを殺していい。おれが地獄にあなたを引きずり込んだ。おれを憎んでいい」
「わたしは、再び龍王として即位する。そばにいろ、ヨシュア」
全ての王族がいなくなった未来、そういうこともあるのかもしれないと思いつつ、ヨシュアは目を覚ました。
目を覚ますときらきらと輝く黒い目がヨシュアを覗き込んでいる。
夢の中で絶望しきって涙に濡れていた目と違いすぎてヨシュアは一瞬戸惑ってしまう。
「龍王陛下……?」
「星宇と呼んでくれる約束ですよ」
「あぁ……夢を見ていました」
「嫌な夢だったのではないですか? 寝汗をかいている」
龍王に指摘されてヨシュアは首筋に手をやる。確かにじっとりと寝汗をかいていた。
「ネイサン、着替えを」
「体を拭く濡れた布も持ってきて」
ヨシュアの言葉に龍王が付け加える。
ネイサンと龍王だけを馬車に入れて肌着まで脱いで下着一枚になると、龍王がネイサンから布を受け取ってヨシュアの体を拭いてくれる。ひとの世話をしたことがないので力加減が分からないのか、くすぐったいのだが、ヨシュアは黙ってそれを受け入れていた。
「下着は着替えなくてよかったですか?」
「星宇の前でそこまで脱ぐつもりはありません」
「拭いてあげたのに」
少し拗ねたように言う龍王に、完全に遊ばれていると気付く。
未来はどうなるか分からないが、龍王は慣れない世話を甲斐甲斐しくするほどにヨシュアを愛しく思ってくれている。
「あなたに殺されそうになる夢を見ました」
「わたしがヨシュアを殺そうとするなんてありえない」
「龍族の王族が全員亡くなって、退位した星宇がもう一度龍王陛下として即位しなければいけなくなって、そのときに、わたしを恨んで殺そうとするけれど、あなたはわたしを殺さなかった。あなたは龍王位に就くことを選択しました」
夢の内容を明かすと龍王は黒い目でじっとヨシュアを見詰める。ネイサンに手伝ってもらって素早く着替えると、ヨシュアは椅子に座った。
ネイサンがヨシュアと龍王に茶を入れてくれる。
「そんな未来もあるかもしれません。龍族の王族がわたしが生きている間に一人もいなくなれば、わたしはまた龍王として即位するでしょうね。それがわたしに課せられた使命ですから」
「わたしはあなたに王族の死を看取らせる存在になるかもしれない」
玉を与えるのは考え直してください。
ヨシュアの言葉に龍王は正面からヨシュアの膝の上に乗り上がって、ヨシュアを抱き締める。龍王の周囲をぱちぱちと水の精霊が飛び交っているのをヨシュアは感じる。
「わたしを信じてください。わたしがヨシュアを置いて死んでしまうなんて耐えられない。その後でヨシュアは新しい相手を見つけるのですか? ヨシュアに他の相手が寄り添うなんて耐えられません。私一人を生涯愛してください」
龍王を愛しているのか分からない。
ただ、生涯を共に生きる相手としてヨシュアが龍王を選んだのは間違いないことだった。
三百年龍王を務めたら、ヨシュアと共に旅に出ようと龍王は言ってくれた。龍王はヨシュアを愛していると言ってくれている。
「まだ、分からない」
「未来は分からないものです、ヨシュア。それでもわたしとあなたは一緒に歩いて行けます」
「星宇、あなたを愛せるかどうか分からないのです」
「その答えは出ているではないですか。あなたはわたしを選んだ。わたしと共に生きる決意をしたから秘密を明かしてくれたのでしょう? わたしはあなたに愛されていると思っていますよ」
そんな自信がどこから出てくるのだろうと思ってしまうが、相手は龍王である。自己肯定感の塊なのだろう。
ヨシュアの方が自信がないことが露見してしまいそうになる。
ラバン王国で魔術騎士団の団長を務めていても、いつかはその職を退かねばならない日を感じていた。老いることのないヨシュアを、周囲が奇異の目で見つめる日は必ず来るはずだ。
ラバン王国にいれば魔術師として強いということは知られているので、王位継承の争いに巻き込まれる可能性もある。特にマシューには魔力の弱いレイチェルと、魔力はそこそこだが王族としてはやはり強い方ではない娘がもう一人いるだけだった。
マシューよりも長く生きたとして、次に王位に担ぎ上げられるのは誰かと言えばヨシュアでしかない。マシューも妖精の血は濃い方なので長く生きるだろうが、純粋な妖精として生まれてしまったヨシュアほどではないのは分かりきっている。
王位継承の争いに巻き込まれぬためにも、ヨシュアは国を離れなければいけなかった。
一人旅に出ればよかったのかもしれないが、いつか聞くであろう兄と姪たちの訃報を思えば、一人でいるのはあまりにもつらすぎた。
志龍王国に嫁いできたときからヨシュアは、龍族の玉の存在に淡い期待を抱いていたのだ。
「あなたを愛しているのだろうか……」
「ヨシュアは自分の気持ちに鈍いのですね。わたしは愛されていると思っていますよ。一緒に寝ても寝台から蹴落とされることもなかったですし」
冗談めかして言う龍王に、ヨシュアは次は本当に寝台から蹴り落としてやろうかと少しだけ思ってしまった。
でも、恐らくはそんなことはできない。
龍王は、ヨシュアの中でそれだけ大きな存在となっているからだ。
そうでなければ、恐怖をあおるような夢を見ることもなかった。
夢は深層心理ともいう。
ああなってほしくなかったからこそ、ヨシュアはあの場面を夢に見たに違いないのだ。
「あなたの前向きさを見習いたいです」
「見習ってください。これから先はずっと一緒なのですからね」
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