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二章 龍王と王配の二年目
17.結婚記念日にはケーキを
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龍王の誕生日が過ぎて半月ほどした春の日に、龍王とヨシュアは結婚した。
他人の誕生日はあまり祝うものではなかったし、自分の誕生日は生まれたときから王太子で国の式典として祝われていたので、個人的に祝ってもらったことはない。
ヨシュアに祝ってもらったのが龍王の初めての個人的な誕生日かもしれなかった。
結婚の一周年に関して、龍王はヨシュアに言っておきたいことがあった。
「わたしとヨシュアは長く生きるのだし、始めの数か月を無駄に過ごしてしまいました。だから、わたしとヨシュアの新婚期間は五年、いや、十年はあってもいいと思います」
「真剣に何を話すかと思ったら、新婚期間の話か?」
「十年間は新婚ということで、二人でたっぷりと愛し合いたいのです」
「……別に、万年新婚というのもあるらしいし、ずっと新婚でいいんじゃないか」
「万年新婚!? それは初めて聞きました。いい言葉ですね」
呆れながらも嬉しい提案をしてくれるヨシュアに、龍王はそれに乗っかることにした。
龍王とヨシュアは万年新婚。結婚してからずっと新婚期間でいていいようだ。
「新婚期間に拘るが、何かあったのか」
ヨシュアに聞かれて龍王は照れながらも答える。
「新婚期間は特に夫夫が親密になると聞きましたので」
「ネイサンとデボラは新婚期間だが、そんな素振りは見せていないぞ?」
「それは仕事中だからでしょう? 私的な場面では二人もしていると思います」
否定されても龍王はめげずにヨシュアに主張していた。
龍王とヨシュアの結婚一周年の祝いは、二人きりでひっそりと行われた。
志龍王国に結婚記念日を祝うような習慣がなかったというのもある。行事にされてしまうとヨシュアと触れ合う時間が少なくなってしまうので、龍王は何もない方が好ましいと思っていた。
日の出のころに起きて、龍王とヨシュアで水の加護の祈りを捧げ、朝餉を共にする。
熱々の粥は野菜や鶏肉を一緒に煮込んであった。
粥を吹き冷ましながら口に運ぶ龍王とヨシュアに、ネイサンとデボラがこまごまと世話を焼いてくれる。
今日くらいはネイサンとデボラにも休んでほしい気持ちがなかったわけではないが、龍王とヨシュアが睦み合うとなると、手伝いに二人はどうしても必要だった。
朝餉を食べ終えて楽な格好に着替えて休んでいると、ヨシュアが龍王に小さな箱を持って来て見せた。箱を開けると中には大きさが微妙に違う飾りのない金の指輪が入っていた。
どういうことかヨシュアに目で訪ねると、ネイサンとデボラを呼んで二人の手を見せてくれる。二人の左手の薬指にはお揃いの飾りのない指輪がはめられていた。
「ラバン王国では結婚の証に指輪を交換する。左手の薬指は心臓に一番近いということで、左手の薬指に常に指輪をはめておくのだ」
「これは、わたしとヨシュアの分ですか?」
「そのつもりで注文した。危機に陥ったときにこの指輪があればお互いのところに飛んでいける移転の魔術のかかったものを選んだ」
小さい方の指輪をヨシュアが箱から取って、龍王の左手の薬指に付ける。金の指輪はヨシュアの髪の色のようで美しい。
「星宇もおれに」
左手を差し出されて、龍王もヨシュアの左手の薬指に指輪をはめた。
幸福感で胸がいっぱいになってくる。
「ヨシュアがこんな嬉しいものを用意してくれていたとは知りませんでした」
「内緒で進めていたからな。大きさがぴったりでよかった」
「わたしの指の太さなと、よく知っていましたね」
「触れていればなんとなく分かる」
言いながらヨシュアが龍王の手を取って左手の薬指の指輪の上に唇を落とした。
嬉しくなって龍王もヨシュアの左手の薬指の指輪の上に唇を落とす。
それだけでは足りなくなって、じゃれつくように唇に吸い付くと、ヨシュアは龍王を受け入れて舌を絡めてくれた。
口付けを交わしながら龍王はふと疑問に思う。
「よ、しゅあ、いいですか?」
「どうした?」
そっと唇を離してから、口付けようとすると、ヨシュアの唇が近付いてくる。
頭半分以上身長差があるので、口付けるにはヨシュアの助けがないとうまくいかないのだが、何も言わなくてもヨシュアは屈んでくれている。
「ヨシュア、そのままで」
「このまま?」
不思議そうにしているヨシュアにもう一度唇を近付けると、口付けができた。ヨシュアは自然と屈んでいる。
「ヨシュア、動かないでください」
「何かあったのか?」
「ヨシュアが屈まなくても口付けできるか試してみたいのです」
そう言ってもう一度試すと、ヨシュアは動かないでくれたが、身長差があるのでなかなか口付けがしにくいことが分かった。背伸びをしてぎりぎり届くか届かないかだ。
背伸びをしているので体勢を崩しそうになった龍王をヨシュアが支える。
「ヨシュアはいつもわたしに合わせてくれているのですね」
しみじみ龍王が呟けば、「別に無理やり合わせているわけではないよ」と言ってくれるヨシュア。それだけ自然に龍王に合わせて屈んでくれていることが、なんとなく誇らしく嬉しくて、何度も何度も口付けをして、龍王はそのうちに下半身に熱を感じていた。
このまま寝台に倒れ込んでヨシュアのことを抱いても、ヨシュアは怒らないだろう。
行為をする気配があれば、ネイサンから通達が行って、湯殿も準備を整える。行為の後には温かい湯で体を流せて、湯船にも浸かれるだろう。
このまま誘ってしまおうかと考える龍王に、ヨシュアが部屋の椅子に座る。
長椅子に寝そべるような姿になったヨシュアに、龍王はその腕に飛び込んだ。抱き留められて胸に抱きしめられる。
「星宇、こんな風に勢いよく飛び込んでくるのは、おれだけにしてくれ」
「ヨシュアにしかしません」
「普通は受け止めきれなくて怪我をする」
「ヨシュア、重かったですか? 痛かったですか?」
「いや、おれは平気だ」
ヨシュアに注意されて龍王は慌ててしまう。
ヨシュアを傷付けるものは自分でも許せなかった。
長椅子は横になるときにも使われるので、二人が一緒になるとさすがに狭いが、一人ならばゆっくりとできる。力を抜いているときは柔らかいヨシュアの胸筋の上で寛いでいると、ヨシュアが龍王の髪を撫でる。
冠を被る必要のない日は、ヨシュアに頼んで龍王は長い黒髪を三つ編みにしていた。丁寧に櫛梳ってヨシュアが龍王の髪を編んでくれる時間は至福だった。ヨシュアに触れてもらっているだけで龍王は幸せに胸が満ちる。
無意識に胸を揉みながらヨシュアの唇を吸っていると、ヨシュアが龍王の胸を押す。
「これ以上は駄目だ。妙な気になってくる」
「わたしはもうその気ですが」
「そろそろ昼餉だ。星宇は痩せているのだからしっかりと食べないといけない」
「昼餉よりヨシュアを食べたいです」
性的なことを匂わせると、ヨシュアに脇の下に手を入れられて子どものように持ち上げられて膝の間に座らせられた。
「湯あみしてない状態ではあまり抱かれたくない」
「湯あみしてなくてもヨシュアはきれいです」
「星宇は気にしなくても、おれは気になる」
どうしても譲らないヨシュアに、龍王は仕方なく離れて、昼餉の仕度をさせた。
昼餉は龍王の好きな炊き込みご飯が出てきて、茸と卵の汁物に、鶏肉と木の実を炒めて少し辛めに味付けたもの、貝柱と青菜の煮込みなどが出て、どれも美味しく、箸が進んだ。
「星宇、食べ終わったら特別な菓子があるから、少しお腹に余裕を持たせておいてくれ」
食べているとヨシュアに言われたので、龍王は多少お腹に余裕を持たせて昼餉を終えた。
食べ終わって食器が片付けられると、色鮮やかな苺の乗った丸い甘味が持って来られる。
「ラバン王国では記念日にケーキを食べることがあるんだ。星宇との結婚一周年を祝って、厨房にお願いして作ってもらった」
「これはけーきというのですか」
「切り分けて好きなだけ食べよう。星宇、どのくらい食べる?」
まだ味の予測が付かないので、少しだけ切り分けてもらった龍王は食べてみて甘いが苺の酸味が口の中をさっぱりとさせて、白く塗られた中身はふわふわでとても美味しいことに気付く。
「もう少し。ヨシュア、もう少し食べたいです」
ネイサンの入れてくれた香茶と一緒に龍王は初めて食べるケーキを楽しんだ。
「来年の結婚記念日にも、これが食べたいです」
「用意させるよ」
来年の約束をして、龍王とヨシュアは香茶を飲んだ。
他人の誕生日はあまり祝うものではなかったし、自分の誕生日は生まれたときから王太子で国の式典として祝われていたので、個人的に祝ってもらったことはない。
ヨシュアに祝ってもらったのが龍王の初めての個人的な誕生日かもしれなかった。
結婚の一周年に関して、龍王はヨシュアに言っておきたいことがあった。
「わたしとヨシュアは長く生きるのだし、始めの数か月を無駄に過ごしてしまいました。だから、わたしとヨシュアの新婚期間は五年、いや、十年はあってもいいと思います」
「真剣に何を話すかと思ったら、新婚期間の話か?」
「十年間は新婚ということで、二人でたっぷりと愛し合いたいのです」
「……別に、万年新婚というのもあるらしいし、ずっと新婚でいいんじゃないか」
「万年新婚!? それは初めて聞きました。いい言葉ですね」
呆れながらも嬉しい提案をしてくれるヨシュアに、龍王はそれに乗っかることにした。
龍王とヨシュアは万年新婚。結婚してからずっと新婚期間でいていいようだ。
「新婚期間に拘るが、何かあったのか」
ヨシュアに聞かれて龍王は照れながらも答える。
「新婚期間は特に夫夫が親密になると聞きましたので」
「ネイサンとデボラは新婚期間だが、そんな素振りは見せていないぞ?」
「それは仕事中だからでしょう? 私的な場面では二人もしていると思います」
否定されても龍王はめげずにヨシュアに主張していた。
龍王とヨシュアの結婚一周年の祝いは、二人きりでひっそりと行われた。
志龍王国に結婚記念日を祝うような習慣がなかったというのもある。行事にされてしまうとヨシュアと触れ合う時間が少なくなってしまうので、龍王は何もない方が好ましいと思っていた。
日の出のころに起きて、龍王とヨシュアで水の加護の祈りを捧げ、朝餉を共にする。
熱々の粥は野菜や鶏肉を一緒に煮込んであった。
粥を吹き冷ましながら口に運ぶ龍王とヨシュアに、ネイサンとデボラがこまごまと世話を焼いてくれる。
今日くらいはネイサンとデボラにも休んでほしい気持ちがなかったわけではないが、龍王とヨシュアが睦み合うとなると、手伝いに二人はどうしても必要だった。
朝餉を食べ終えて楽な格好に着替えて休んでいると、ヨシュアが龍王に小さな箱を持って来て見せた。箱を開けると中には大きさが微妙に違う飾りのない金の指輪が入っていた。
どういうことかヨシュアに目で訪ねると、ネイサンとデボラを呼んで二人の手を見せてくれる。二人の左手の薬指にはお揃いの飾りのない指輪がはめられていた。
「ラバン王国では結婚の証に指輪を交換する。左手の薬指は心臓に一番近いということで、左手の薬指に常に指輪をはめておくのだ」
「これは、わたしとヨシュアの分ですか?」
「そのつもりで注文した。危機に陥ったときにこの指輪があればお互いのところに飛んでいける移転の魔術のかかったものを選んだ」
小さい方の指輪をヨシュアが箱から取って、龍王の左手の薬指に付ける。金の指輪はヨシュアの髪の色のようで美しい。
「星宇もおれに」
左手を差し出されて、龍王もヨシュアの左手の薬指に指輪をはめた。
幸福感で胸がいっぱいになってくる。
「ヨシュアがこんな嬉しいものを用意してくれていたとは知りませんでした」
「内緒で進めていたからな。大きさがぴったりでよかった」
「わたしの指の太さなと、よく知っていましたね」
「触れていればなんとなく分かる」
言いながらヨシュアが龍王の手を取って左手の薬指の指輪の上に唇を落とした。
嬉しくなって龍王もヨシュアの左手の薬指の指輪の上に唇を落とす。
それだけでは足りなくなって、じゃれつくように唇に吸い付くと、ヨシュアは龍王を受け入れて舌を絡めてくれた。
口付けを交わしながら龍王はふと疑問に思う。
「よ、しゅあ、いいですか?」
「どうした?」
そっと唇を離してから、口付けようとすると、ヨシュアの唇が近付いてくる。
頭半分以上身長差があるので、口付けるにはヨシュアの助けがないとうまくいかないのだが、何も言わなくてもヨシュアは屈んでくれている。
「ヨシュア、そのままで」
「このまま?」
不思議そうにしているヨシュアにもう一度唇を近付けると、口付けができた。ヨシュアは自然と屈んでいる。
「ヨシュア、動かないでください」
「何かあったのか?」
「ヨシュアが屈まなくても口付けできるか試してみたいのです」
そう言ってもう一度試すと、ヨシュアは動かないでくれたが、身長差があるのでなかなか口付けがしにくいことが分かった。背伸びをしてぎりぎり届くか届かないかだ。
背伸びをしているので体勢を崩しそうになった龍王をヨシュアが支える。
「ヨシュアはいつもわたしに合わせてくれているのですね」
しみじみ龍王が呟けば、「別に無理やり合わせているわけではないよ」と言ってくれるヨシュア。それだけ自然に龍王に合わせて屈んでくれていることが、なんとなく誇らしく嬉しくて、何度も何度も口付けをして、龍王はそのうちに下半身に熱を感じていた。
このまま寝台に倒れ込んでヨシュアのことを抱いても、ヨシュアは怒らないだろう。
行為をする気配があれば、ネイサンから通達が行って、湯殿も準備を整える。行為の後には温かい湯で体を流せて、湯船にも浸かれるだろう。
このまま誘ってしまおうかと考える龍王に、ヨシュアが部屋の椅子に座る。
長椅子に寝そべるような姿になったヨシュアに、龍王はその腕に飛び込んだ。抱き留められて胸に抱きしめられる。
「星宇、こんな風に勢いよく飛び込んでくるのは、おれだけにしてくれ」
「ヨシュアにしかしません」
「普通は受け止めきれなくて怪我をする」
「ヨシュア、重かったですか? 痛かったですか?」
「いや、おれは平気だ」
ヨシュアに注意されて龍王は慌ててしまう。
ヨシュアを傷付けるものは自分でも許せなかった。
長椅子は横になるときにも使われるので、二人が一緒になるとさすがに狭いが、一人ならばゆっくりとできる。力を抜いているときは柔らかいヨシュアの胸筋の上で寛いでいると、ヨシュアが龍王の髪を撫でる。
冠を被る必要のない日は、ヨシュアに頼んで龍王は長い黒髪を三つ編みにしていた。丁寧に櫛梳ってヨシュアが龍王の髪を編んでくれる時間は至福だった。ヨシュアに触れてもらっているだけで龍王は幸せに胸が満ちる。
無意識に胸を揉みながらヨシュアの唇を吸っていると、ヨシュアが龍王の胸を押す。
「これ以上は駄目だ。妙な気になってくる」
「わたしはもうその気ですが」
「そろそろ昼餉だ。星宇は痩せているのだからしっかりと食べないといけない」
「昼餉よりヨシュアを食べたいです」
性的なことを匂わせると、ヨシュアに脇の下に手を入れられて子どものように持ち上げられて膝の間に座らせられた。
「湯あみしてない状態ではあまり抱かれたくない」
「湯あみしてなくてもヨシュアはきれいです」
「星宇は気にしなくても、おれは気になる」
どうしても譲らないヨシュアに、龍王は仕方なく離れて、昼餉の仕度をさせた。
昼餉は龍王の好きな炊き込みご飯が出てきて、茸と卵の汁物に、鶏肉と木の実を炒めて少し辛めに味付けたもの、貝柱と青菜の煮込みなどが出て、どれも美味しく、箸が進んだ。
「星宇、食べ終わったら特別な菓子があるから、少しお腹に余裕を持たせておいてくれ」
食べているとヨシュアに言われたので、龍王は多少お腹に余裕を持たせて昼餉を終えた。
食べ終わって食器が片付けられると、色鮮やかな苺の乗った丸い甘味が持って来られる。
「ラバン王国では記念日にケーキを食べることがあるんだ。星宇との結婚一周年を祝って、厨房にお願いして作ってもらった」
「これはけーきというのですか」
「切り分けて好きなだけ食べよう。星宇、どのくらい食べる?」
まだ味の予測が付かないので、少しだけ切り分けてもらった龍王は食べてみて甘いが苺の酸味が口の中をさっぱりとさせて、白く塗られた中身はふわふわでとても美味しいことに気付く。
「もう少し。ヨシュア、もう少し食べたいです」
ネイサンの入れてくれた香茶と一緒に龍王は初めて食べるケーキを楽しんだ。
「来年の結婚記念日にも、これが食べたいです」
「用意させるよ」
来年の約束をして、龍王とヨシュアは香茶を飲んだ。
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