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四章 結婚十年目
8.グドリャナ王国とジルキン王国の動き
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動きがあったと聞かされたのは、龍王が異国からの使者の対応をして青陵殿に戻ってきたときだった。
酷く不機嫌なことを隠そうとしない龍王が椅子に座るのを見てヨシュアも座ると、龍王は移動してヨシュアの足の間に座ってくる。これが普段の定位置なのだろう。納まりよく座っているし、ヨシュアとしても不思議と違和感は覚えなかった。
「グドリャナ王国とジルキン王国の使者が、わたしに妾妃を持てと言ってきたのです。女性で満足できないなら男性でも構わないと言って、国の美女美男を送り込むと」
「それはおかしいですね。星宇様はわたしに玉を捧げるほど寵愛していたご様子。それなのに、急に妾妃を持てというのは、あまりにも都合がよすぎる」
「ヨシュアの記憶がないことは公表していません」
「星宇様が記憶がないわたしに寂しさを覚えて新しい相手を求めるかもしれないと考えたのだとしたら、グドリャナ王国かジルキン王国のものが呪術師と関りがあったのかもしれません」
グドリャナ王国とジルキン王国は志龍王国と国境を接していない。志龍王国とはラバン王国を挟んで北に位置するグドリャナ王国とジルキン王国がずっと諍いを続けていて、それがラバン王国にまで及ぼうとしていたのをヨシュアは知っている。
今のヨシュアが持っているのは十年前の知識なのでもしかすると情勢は変わっているかもしれない。
「グドリャナ王国とジルキン王国には食糧支援をする代わりに同盟を結んでもらって、ラバン王国に戦火が及ばないようにしていたのです。あれから何年たったかな……ラバン王国が水の加護を得ているのを知って、自分たちも欲しくなったのかもしれません」
どちらの国がヨシュアの記憶を消したことに関わっていても、龍王は決して許さないだろう。
二国が一度に動いたのも、お互いを牽制しあっているからかもしれない。それにしてもどちらかの国がヨシュアの記憶を奪った呪術師と関係がありそうなのは間違いなかった。
「呪術師を追うだけでなく、グドリャナ王国とジルキン王国に密偵を送った方がよさそうですね」
ヨシュアの言葉に龍王は深く頷いた。
力を抜いてヨシュアの胸にもたれかかる龍王の長い黒髪を指で梳いていると、龍王がヨシュアを見上げてくる。
「わたしはヨシュア以外を愛することはありません。ヨシュア以外の相手を青陵殿に入れるつもりもありません。ヨシュアだけがわたしの伴侶で、唯一のひとです」
使者にもそう伝えて追い返したと聞いて、ヨシュアは龍王のつむじに唇を落とす。
「ヨシュア?」
「年下の男性をこんなに可愛いと思うとは予想外でした」
「記憶があるヨシュアもわたしを可愛いと言ってくれていました。わたしは格好良くありたかったのですが」
「龍王陛下としてしっかりと国土の隅々までならず、ラバン王国にも獣人の国にも、水の加護を行き渡らせている星宇様は素晴らしいし、格好いいと思いますよ」
「水の加護の力はわたし一人が使っているものではありません。ヨシュアの力も使っているのですよ」
言われてみればそうなのだが、ヨシュアは水の加護の力を毎朝龍王と一緒に使っていたが、龍王に力を引き出してもらっているだけで自分で何かした感覚はなかった。
龍王が体をずらしてヨシュアの胸に顔をこすり付けているが、嫌悪感や違和感は覚えなかった。執務から戻って冠も外して髪も解いている龍王の頭を撫でていると、胸の中に温かく甘ったるい感情が沸いてくる。
記憶をなくしてもヨシュアは龍王を愛おしいと思っていた。
「星宇様は……」
「星宇と呼んでください。ただの星宇です」
「星宇は困ってはいないのですか?」
躊躇いながらも口にすると、龍王の黒い目が僅かに紫色を帯びたような気がした。ヨシュアの青い目が紫色になるのは魅了の力を使ったときだった。魅了の力が暴走しないように普段は耳飾りで制御しているのだが、龍王の力はそれを超えるくらいに発露している。
その原因が情欲だということは、性欲が極めて薄い妖精のヨシュアにも感じられていた。
毎日のように熱っぽい目で見つめられて、ときに湯殿で龍王の猛る中心の処理をするのに、それだけでは到底足りない熱を龍王はヨシュアに向けてくる。それは今のヨシュアではなくて十年間の記憶があったヨシュアなのだろうが、その視線すら心地よいものと感じるのは、記憶はないが体がしっかりと龍王の寵愛を覚えているからなのだろう。
「困って、とは、何を?」
「閨ごとです」
「それは……ヨシュアの望まないことをしたくないのです。ヨシュアはわたしと魂で結ばれた唯一の伴侶ですが、愛し合った記憶がないのに体だけ求めても仕方がないでしょう」
「恐れながら、星宇は全身でわたしが欲しいと示している。それはわたしにも伝わってきます」
「欲しいに決まっているではないですか。こんなにもあなたを愛しているのですから」
膝に跨って抱き締められて、ヨシュアは龍王の背中を撫でる。興奮している龍王がヨシュアを求めているのは伝わってくるし、ヨシュアもそれを拒む気はなかった。
「あなたの愛するヨシュアとはちょっと違うかもしれないけれど、わたしもヨシュアです。何も嫌ではないのですよ。わたしもあなたを愛しているのだと思います、星宇」
幼くも感じられる龍王の頤に指をかけて口付けると、躊躇って唇を一瞬離した龍王だが、抑えきれなくなったようにヨシュアと深く唇を重ねてくる。ぬるりと舌が口の中に入ってきて、口腔内を舐めるのに、ヨシュアは抵抗せずに受け入れる。
長い口付けの後、唇を離した龍王がヨシュアを黒曜石のような黒い目で見つめていた。そこには燃えるような情欲が宿っている。
「ヨシュア、寝台に。シオン、イザーク、この部屋を守れ。それ以外のものは部屋から出よ」
慣れた様子で命令する龍王に、ヨシュアは大人しく寝台の上に上がった。龍王が天蓋の幕を閉めてヨシュアの帯を解いて引き抜きながら何か魔術を構成しようとしている。
「何をするつもりですか?」
「防音と姿が見えなくなる結界を寝台に張ろうと思っているのですが、いつもは全部ヨシュアがしてくれるから、うまくできなくて」
「結界を。分かりました」
記憶はないが、この体は覚えているだろうと魔術の術式を編み上げると、寝台に結界が張り巡らされた。それを確認して龍王がヨシュアの体を暴いていく。
「ヨシュアは肌が白いから、簡単に痕がついてしまう」
「つけられても嫌ではないですよ」
首筋に、鎖骨に、胸に唇を落としていく龍王は余裕がないように見える。胸の飾りを舌で突かれて、吸い上げられると、じんと痺れるような快感がヨシュアの下腹を重くする。記憶はないようだが、ヨシュアの体はしっかりと龍王の愛撫を覚えているようだ。
胸を吸いながら足の間に香油を垂らして龍王がヨシュアの後孔に触れる。その場所で受け入れた記憶はないのだが、指を差し込まれると苦しさや圧迫感よりも内壁をこすられる快感を拾ってしまうのだから、体は正直だ。
「ヨシュア、苦しくないですか?」
「苦しそうなのは、星宇のここだと思いますけど」
「ひぁっ!? だ、だめです!」
しっかりと勃ち上がって先端から雫を零して衣装を濡らしている中心を握ると、龍王が慌てて腰を逃がそうとする。湯殿で何度かそこには触れていたし、処理もしてあげたはずなのだが、触れられるのには抵抗があるようだ。
「記憶があるときのわたしはこういうことはしていなかったのですか?」
「してくれていました。むしろ、ヨシュアが自分で拓いてくれて、わたしは何もできないままヨシュアが全部いいようにしてくれることがほとんどで」
手際が悪くてすみません。
叱られた子どものように俯く龍王にヨシュアは苦笑して後ろに指を這わせた。龍王の指に添えるようにして自分の指を滑り込ませると、確かにこういうことに体が慣れている感覚がする。
指を差し込んで拓いていくと、龍王の喉が鳴る。指を引き抜いて衣装を脱ぎ捨てた龍王が覆い被さってきて、ヨシュアはしっかりとそこが解れたのを確認して指を引き抜いて自分で足を支えて後孔を露わにした。
「いいですよ。きてください」
「ヨシュア……くっ……」
先端を後孔に宛がい、ゆっくりと腰を進めてくる龍王に、ヨシュアも逞しく立派なものが入ってくるのに息を詰める。
奥まで貫いて息を吐いた龍王の背中に腕を回すと、そっと口付けられる。
「ヨシュア……動いてもいいですか?」
「星宇、あなたの好きにしてください」
「ヨシュア、愛しています、ヨシュア」
何度もヨシュアの名前を呼んで腰を突き入れてくる龍王に、内壁をこすられて快感を拾いながら、ヨシュアも「星宇、愛してる」と囁いた。
酷く不機嫌なことを隠そうとしない龍王が椅子に座るのを見てヨシュアも座ると、龍王は移動してヨシュアの足の間に座ってくる。これが普段の定位置なのだろう。納まりよく座っているし、ヨシュアとしても不思議と違和感は覚えなかった。
「グドリャナ王国とジルキン王国の使者が、わたしに妾妃を持てと言ってきたのです。女性で満足できないなら男性でも構わないと言って、国の美女美男を送り込むと」
「それはおかしいですね。星宇様はわたしに玉を捧げるほど寵愛していたご様子。それなのに、急に妾妃を持てというのは、あまりにも都合がよすぎる」
「ヨシュアの記憶がないことは公表していません」
「星宇様が記憶がないわたしに寂しさを覚えて新しい相手を求めるかもしれないと考えたのだとしたら、グドリャナ王国かジルキン王国のものが呪術師と関りがあったのかもしれません」
グドリャナ王国とジルキン王国は志龍王国と国境を接していない。志龍王国とはラバン王国を挟んで北に位置するグドリャナ王国とジルキン王国がずっと諍いを続けていて、それがラバン王国にまで及ぼうとしていたのをヨシュアは知っている。
今のヨシュアが持っているのは十年前の知識なのでもしかすると情勢は変わっているかもしれない。
「グドリャナ王国とジルキン王国には食糧支援をする代わりに同盟を結んでもらって、ラバン王国に戦火が及ばないようにしていたのです。あれから何年たったかな……ラバン王国が水の加護を得ているのを知って、自分たちも欲しくなったのかもしれません」
どちらの国がヨシュアの記憶を消したことに関わっていても、龍王は決して許さないだろう。
二国が一度に動いたのも、お互いを牽制しあっているからかもしれない。それにしてもどちらかの国がヨシュアの記憶を奪った呪術師と関係がありそうなのは間違いなかった。
「呪術師を追うだけでなく、グドリャナ王国とジルキン王国に密偵を送った方がよさそうですね」
ヨシュアの言葉に龍王は深く頷いた。
力を抜いてヨシュアの胸にもたれかかる龍王の長い黒髪を指で梳いていると、龍王がヨシュアを見上げてくる。
「わたしはヨシュア以外を愛することはありません。ヨシュア以外の相手を青陵殿に入れるつもりもありません。ヨシュアだけがわたしの伴侶で、唯一のひとです」
使者にもそう伝えて追い返したと聞いて、ヨシュアは龍王のつむじに唇を落とす。
「ヨシュア?」
「年下の男性をこんなに可愛いと思うとは予想外でした」
「記憶があるヨシュアもわたしを可愛いと言ってくれていました。わたしは格好良くありたかったのですが」
「龍王陛下としてしっかりと国土の隅々までならず、ラバン王国にも獣人の国にも、水の加護を行き渡らせている星宇様は素晴らしいし、格好いいと思いますよ」
「水の加護の力はわたし一人が使っているものではありません。ヨシュアの力も使っているのですよ」
言われてみればそうなのだが、ヨシュアは水の加護の力を毎朝龍王と一緒に使っていたが、龍王に力を引き出してもらっているだけで自分で何かした感覚はなかった。
龍王が体をずらしてヨシュアの胸に顔をこすり付けているが、嫌悪感や違和感は覚えなかった。執務から戻って冠も外して髪も解いている龍王の頭を撫でていると、胸の中に温かく甘ったるい感情が沸いてくる。
記憶をなくしてもヨシュアは龍王を愛おしいと思っていた。
「星宇様は……」
「星宇と呼んでください。ただの星宇です」
「星宇は困ってはいないのですか?」
躊躇いながらも口にすると、龍王の黒い目が僅かに紫色を帯びたような気がした。ヨシュアの青い目が紫色になるのは魅了の力を使ったときだった。魅了の力が暴走しないように普段は耳飾りで制御しているのだが、龍王の力はそれを超えるくらいに発露している。
その原因が情欲だということは、性欲が極めて薄い妖精のヨシュアにも感じられていた。
毎日のように熱っぽい目で見つめられて、ときに湯殿で龍王の猛る中心の処理をするのに、それだけでは到底足りない熱を龍王はヨシュアに向けてくる。それは今のヨシュアではなくて十年間の記憶があったヨシュアなのだろうが、その視線すら心地よいものと感じるのは、記憶はないが体がしっかりと龍王の寵愛を覚えているからなのだろう。
「困って、とは、何を?」
「閨ごとです」
「それは……ヨシュアの望まないことをしたくないのです。ヨシュアはわたしと魂で結ばれた唯一の伴侶ですが、愛し合った記憶がないのに体だけ求めても仕方がないでしょう」
「恐れながら、星宇は全身でわたしが欲しいと示している。それはわたしにも伝わってきます」
「欲しいに決まっているではないですか。こんなにもあなたを愛しているのですから」
膝に跨って抱き締められて、ヨシュアは龍王の背中を撫でる。興奮している龍王がヨシュアを求めているのは伝わってくるし、ヨシュアもそれを拒む気はなかった。
「あなたの愛するヨシュアとはちょっと違うかもしれないけれど、わたしもヨシュアです。何も嫌ではないのですよ。わたしもあなたを愛しているのだと思います、星宇」
幼くも感じられる龍王の頤に指をかけて口付けると、躊躇って唇を一瞬離した龍王だが、抑えきれなくなったようにヨシュアと深く唇を重ねてくる。ぬるりと舌が口の中に入ってきて、口腔内を舐めるのに、ヨシュアは抵抗せずに受け入れる。
長い口付けの後、唇を離した龍王がヨシュアを黒曜石のような黒い目で見つめていた。そこには燃えるような情欲が宿っている。
「ヨシュア、寝台に。シオン、イザーク、この部屋を守れ。それ以外のものは部屋から出よ」
慣れた様子で命令する龍王に、ヨシュアは大人しく寝台の上に上がった。龍王が天蓋の幕を閉めてヨシュアの帯を解いて引き抜きながら何か魔術を構成しようとしている。
「何をするつもりですか?」
「防音と姿が見えなくなる結界を寝台に張ろうと思っているのですが、いつもは全部ヨシュアがしてくれるから、うまくできなくて」
「結界を。分かりました」
記憶はないが、この体は覚えているだろうと魔術の術式を編み上げると、寝台に結界が張り巡らされた。それを確認して龍王がヨシュアの体を暴いていく。
「ヨシュアは肌が白いから、簡単に痕がついてしまう」
「つけられても嫌ではないですよ」
首筋に、鎖骨に、胸に唇を落としていく龍王は余裕がないように見える。胸の飾りを舌で突かれて、吸い上げられると、じんと痺れるような快感がヨシュアの下腹を重くする。記憶はないようだが、ヨシュアの体はしっかりと龍王の愛撫を覚えているようだ。
胸を吸いながら足の間に香油を垂らして龍王がヨシュアの後孔に触れる。その場所で受け入れた記憶はないのだが、指を差し込まれると苦しさや圧迫感よりも内壁をこすられる快感を拾ってしまうのだから、体は正直だ。
「ヨシュア、苦しくないですか?」
「苦しそうなのは、星宇のここだと思いますけど」
「ひぁっ!? だ、だめです!」
しっかりと勃ち上がって先端から雫を零して衣装を濡らしている中心を握ると、龍王が慌てて腰を逃がそうとする。湯殿で何度かそこには触れていたし、処理もしてあげたはずなのだが、触れられるのには抵抗があるようだ。
「記憶があるときのわたしはこういうことはしていなかったのですか?」
「してくれていました。むしろ、ヨシュアが自分で拓いてくれて、わたしは何もできないままヨシュアが全部いいようにしてくれることがほとんどで」
手際が悪くてすみません。
叱られた子どものように俯く龍王にヨシュアは苦笑して後ろに指を這わせた。龍王の指に添えるようにして自分の指を滑り込ませると、確かにこういうことに体が慣れている感覚がする。
指を差し込んで拓いていくと、龍王の喉が鳴る。指を引き抜いて衣装を脱ぎ捨てた龍王が覆い被さってきて、ヨシュアはしっかりとそこが解れたのを確認して指を引き抜いて自分で足を支えて後孔を露わにした。
「いいですよ。きてください」
「ヨシュア……くっ……」
先端を後孔に宛がい、ゆっくりと腰を進めてくる龍王に、ヨシュアも逞しく立派なものが入ってくるのに息を詰める。
奥まで貫いて息を吐いた龍王の背中に腕を回すと、そっと口付けられる。
「ヨシュア……動いてもいいですか?」
「星宇、あなたの好きにしてください」
「ヨシュア、愛しています、ヨシュア」
何度もヨシュアの名前を呼んで腰を突き入れてくる龍王に、内壁をこすられて快感を拾いながら、ヨシュアも「星宇、愛してる」と囁いた。
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