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五章 在位百周年
26.百年の思い出を語る
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ラバン王国での滞在を終えて、龍王の一行はバリエンダール共和国との国境の町に向かった。
馬車に乗り込むときに、マシューも王妃もジェレミーもレベッカもレイチェルも、その子どもたちも、孫たちも、見送ってくれた。大量の見送り人にヨシュアは馬車の窓からずっと手を振っていた。
「ヨシュアが一人で里帰りしたら寂しくて待っていられないと思いますが、こういう里帰りなら悪くないですね」
「星宇と離れずにすむのはいいな」
お互いに言い合って、ヨシュアと龍王は馬車の中の椅子に座る。ヨシュアが座って、龍王はヨシュアの脚の間に座るいつもの形だ。
背中からすっぽりと龍王を抱き締めているとヨシュアは安心してくる。
玉を捧げられて魂が結び付いているからかもしれないが、ヨシュアは龍王を抱き締めているときが一番落ち着く。結婚して百年経っているので、抱き締めて胸がときめくようなことはないのだが、抱き締めていると自分の半身を取り戻したかのように安心するのだ。
「在位が二百年になったら、梓晴の子どもの中から王太子を選ぼうと思っています」
「百年くらいの準備期間があった方が王太子も安心して龍王になれるだろうからな」
「それから百年経ったら、わたしは龍王ではなくて、ただの星宇になります」
「おれの星宇だ」
「はい、あなたの星宇です」
そうなったら二人だけで旅に出るのだと決めている。
三百年の在位期間は正直長すぎるとも思っているが、龍王がそれを決めたのだからヨシュアはそれに従うだけだ。
妖精としての寿命を龍王にも与えてしまったのだから、長い年月を共に生きることは覚悟している。
二人きりで旅立つときには、ヨシュアは龍王のことを「龍王」ではなく「星宇」と呼ぶようになるのだろう。
龍王が公の場でヨシュアのことを「王配」と呼ぶのではなく、どんな場面でも「ヨシュア」と呼ぶようになるように。
ラバン王国の王弟だったころには、龍王との未来など考えてもいなかった。
「星宇と結婚していなくても、おれは兄上が退位したら魔術騎士団を退いて、一人で旅に出ようと思っていた」
「一人で孤独に千年を超える生を過ごすつもりだったのですか」
「そうなるかな。おれと共に生きてくれる相手がいても、その相手が先に死んでしまうくらいなら、添わない方がいいと思っていた」
龍王の元へ嫁がされたときも、ヨシュアは正直期待はしていなかった。
マシューは龍族の玉のことを知っていて、ヨシュアに長い人生を過ごす伴侶ができることを願っていてくれたのだろうが、ヨシュアは龍王をこんなに愛することがあるとは思っていなかった。
「星宇の元に嫁いできても、男同士だし、結婚は形だけのもので愛を交わすことなどないと思っていた」
「ヨシュア……」
それを変えたのは龍王の存在だった。
最初の出会いは最悪で、絶対にこんな相手愛せるはずがないと思ったのに、顔色の悪い龍王に情を傾けてしまい、一緒に食事をするようになり、同じ部屋で眠るようになったら、いつの間にか龍王から愛されていた。
「多分、愛されたときにおれはそういう経験がなくて戸惑ってしまって受け取れなかったが、嬉しかったとは思うんだ。おれ自身の秘密があるから、簡単に心を許せなかったところはあるけれど」
「ヨシュアは妖精ですからね」
先祖返りの妖精としてヨシュアが生を受けたときに、両親はそれを隠すように乳母と兄に伝えた。妖精は膨大な魔力を持つので、それを利用されることがないようにと、妖精としてヨシュアが迫害されることのないようにと考えてくれたのだ。
ヨシュアが生まれてすぐのころにマシューに王位を譲って、夫婦で旅立ったのだって、ヨシュアのためだった。ヨシュアがいずれラバン王国にいられなくなって旅立つであろう日に、苦労をしないように他の土地を見回っておこうとしてくれていた。両親は海を越えた国まで旅をして見回ってくれていた。
「幼いころにはおれが生まれたから両親はいなくなったんだと拗ねていた時期はあったけど、マシューは優しかったし、生まれてきたレイチェルもレベッカも可愛かったし、おれは幸せだったよ」
「ヨシュアはラバン王国で愛されていたのですね」
「志龍王国に来たら、星宇に酷いことを言われたけど、結局、星宇はおれを愛してくれて、おれも星宇を愛した」
「ヨシュアが秘密を打ち明けてくれたときには、嬉しさよりも驚きが勝っていたのですが、今思うとあれがなくてはわたしとヨシュアが結ばれることもなかったのだと思います」
龍族が生まれたときに握っているという玉。
龍王はそれをヨシュアに捧げて、生きるときも死ぬときも同じにしてくれた。
「星宇、百年一緒にいてもこの気持ちは変わらなかった。千年一緒にいても変わらないだろうか」
「それには努力が必要かもしれませんが、わたしはヨシュアに好かれるように努力しますし、ヨシュアもわたしに愛されるように努力してください」
脚の間から思い切り首を曲げてヨシュアの顔を見て来る龍王に、ヨシュアはそっと口付ける。口付けると龍王の顔が赤くなった。
「この巡行の間ずっと我慢しているんですから、煽らないでください」
「可愛いから口付けたくなった」
「ヨシュアに『可愛い』って言われるの、好きです」
ヨシュアの手に手を重ねて、指を絡めるように手を繋いで、龍王が囁く。
「『どうした?』って聞かれるのも好きです。『おいで』って言われるのも好きです。ヨシュアの低い声が甘く響くのがすごく好きです」
「好きなのは声だけか?」
「声も好きだけど、その言葉を言ってるヨシュアが好きです。ヨシュアも体も心も魂も、全て好きです。愛してます」
体を回転させて、膝の上に跨るようにして対面になった龍王が、ヨシュアの肩口に顔を埋めて来る。簡単に纏めているだけの黒髪がヨシュアの一部だけ三つ編みにしている髪と混ざるように落ちてきて、ヨシュアの肩口を擽る。
「星宇、おれも愛してるけど、この体勢はよくない」
「我慢するからこのまま抱き締めさせてください」
龍王の中心が兆してきそうになっている気配を察知してヨシュアが言うが、龍王はヨシュアの膝の上に跨ってヨシュアの肩口に顔を埋めた体勢のまま動かなかった。
馬車は揺れながらバリエンダール共和国との国境の町に入る。
馬車の中で昼餉を取るとき以外は、龍王はヨシュアの膝の上に跨って抱き着いたままだった。
侍従たちも慣れているので、特に何か言って来るようなことはない。
そのまま行為に及ぶようなことはさすがの龍王もしないので、ヨシュアは龍王のしたいままにさせていた。
バリエンダール共和国との国境の町に着くと馬車の中で着替えて、領主の屋敷に入る。豪奢な衣装を龍王が纏って、冠も被るのは、龍王の威光を見せつけるために他ならない。どうしても重い動きにくい格好は苦手なので、ヨシュアは青い長衣に豪華な刺繍を施したものを身に着けることで正装にさせてもらっている。
志龍王国の王配は魔術騎士団を率いていて、動きやすい格好を好むというのは知られているので、そのことでヨシュアが何か言われたことはなかった。
最初からヨシュアが志龍王国に嫁いできたのは、志龍王国が周辺諸国から押し付けられた領地を治められずに、軍備が足りていないという理由で、魔術騎士団を一個隊率いてのことだったので、ヨシュアが魔術騎士団としていつでも出動できる格好を好むのは仕方がないと思われているようだ。
王宮では龍王の寵愛深い王配を飾りたいという要望はあるようなのだが、ヨシュアはそれを全部断らせてもらっている。
宝石やごてごてとした刺繍で飾られた衣装は、重くて動きにくいし、すぐに臨戦態勢に入れないのでヨシュアは好んでいなかった。
青以外の衣装を着せようとするものもいたが、ラバン王国の王族だけが身に着けることが許される鮮やかな青はヨシュアの目の色にもよく合っていて、龍王自身がヨシュアに蒼を着せることを好んでいるために、他の色を着せられることもなかった。
本当はもっと簡素で地味な衣装で構わないのだが、それでは龍王の寵愛深い王配という地位に相応しくないと許されないのだ。
青陵殿で寛いでいるときはもっと簡素な衣装を纏っているが、巡行中に領主の屋敷に行くのにそれは許されなかった。
「龍王陛下、王配陛下、ようこそいらっしゃいました」
「世話になる。よろしく頼む」
「龍王陛下とわたしの身の回りのことは、連れて来た侍従にさせるように」
「心得ました」
夕餉は宴の用意がしてあって、それに出るのも龍王とヨシュアの仕事だった。
宴ではあまり食が進まない龍王のためにヨシュアが取り分ける。
宴が終われば二人で湯あみをして、客間で休める。
巡行の行程もそろそろ終わりに近付いていた。
馬車に乗り込むときに、マシューも王妃もジェレミーもレベッカもレイチェルも、その子どもたちも、孫たちも、見送ってくれた。大量の見送り人にヨシュアは馬車の窓からずっと手を振っていた。
「ヨシュアが一人で里帰りしたら寂しくて待っていられないと思いますが、こういう里帰りなら悪くないですね」
「星宇と離れずにすむのはいいな」
お互いに言い合って、ヨシュアと龍王は馬車の中の椅子に座る。ヨシュアが座って、龍王はヨシュアの脚の間に座るいつもの形だ。
背中からすっぽりと龍王を抱き締めているとヨシュアは安心してくる。
玉を捧げられて魂が結び付いているからかもしれないが、ヨシュアは龍王を抱き締めているときが一番落ち着く。結婚して百年経っているので、抱き締めて胸がときめくようなことはないのだが、抱き締めていると自分の半身を取り戻したかのように安心するのだ。
「在位が二百年になったら、梓晴の子どもの中から王太子を選ぼうと思っています」
「百年くらいの準備期間があった方が王太子も安心して龍王になれるだろうからな」
「それから百年経ったら、わたしは龍王ではなくて、ただの星宇になります」
「おれの星宇だ」
「はい、あなたの星宇です」
そうなったら二人だけで旅に出るのだと決めている。
三百年の在位期間は正直長すぎるとも思っているが、龍王がそれを決めたのだからヨシュアはそれに従うだけだ。
妖精としての寿命を龍王にも与えてしまったのだから、長い年月を共に生きることは覚悟している。
二人きりで旅立つときには、ヨシュアは龍王のことを「龍王」ではなく「星宇」と呼ぶようになるのだろう。
龍王が公の場でヨシュアのことを「王配」と呼ぶのではなく、どんな場面でも「ヨシュア」と呼ぶようになるように。
ラバン王国の王弟だったころには、龍王との未来など考えてもいなかった。
「星宇と結婚していなくても、おれは兄上が退位したら魔術騎士団を退いて、一人で旅に出ようと思っていた」
「一人で孤独に千年を超える生を過ごすつもりだったのですか」
「そうなるかな。おれと共に生きてくれる相手がいても、その相手が先に死んでしまうくらいなら、添わない方がいいと思っていた」
龍王の元へ嫁がされたときも、ヨシュアは正直期待はしていなかった。
マシューは龍族の玉のことを知っていて、ヨシュアに長い人生を過ごす伴侶ができることを願っていてくれたのだろうが、ヨシュアは龍王をこんなに愛することがあるとは思っていなかった。
「星宇の元に嫁いできても、男同士だし、結婚は形だけのもので愛を交わすことなどないと思っていた」
「ヨシュア……」
それを変えたのは龍王の存在だった。
最初の出会いは最悪で、絶対にこんな相手愛せるはずがないと思ったのに、顔色の悪い龍王に情を傾けてしまい、一緒に食事をするようになり、同じ部屋で眠るようになったら、いつの間にか龍王から愛されていた。
「多分、愛されたときにおれはそういう経験がなくて戸惑ってしまって受け取れなかったが、嬉しかったとは思うんだ。おれ自身の秘密があるから、簡単に心を許せなかったところはあるけれど」
「ヨシュアは妖精ですからね」
先祖返りの妖精としてヨシュアが生を受けたときに、両親はそれを隠すように乳母と兄に伝えた。妖精は膨大な魔力を持つので、それを利用されることがないようにと、妖精としてヨシュアが迫害されることのないようにと考えてくれたのだ。
ヨシュアが生まれてすぐのころにマシューに王位を譲って、夫婦で旅立ったのだって、ヨシュアのためだった。ヨシュアがいずれラバン王国にいられなくなって旅立つであろう日に、苦労をしないように他の土地を見回っておこうとしてくれていた。両親は海を越えた国まで旅をして見回ってくれていた。
「幼いころにはおれが生まれたから両親はいなくなったんだと拗ねていた時期はあったけど、マシューは優しかったし、生まれてきたレイチェルもレベッカも可愛かったし、おれは幸せだったよ」
「ヨシュアはラバン王国で愛されていたのですね」
「志龍王国に来たら、星宇に酷いことを言われたけど、結局、星宇はおれを愛してくれて、おれも星宇を愛した」
「ヨシュアが秘密を打ち明けてくれたときには、嬉しさよりも驚きが勝っていたのですが、今思うとあれがなくてはわたしとヨシュアが結ばれることもなかったのだと思います」
龍族が生まれたときに握っているという玉。
龍王はそれをヨシュアに捧げて、生きるときも死ぬときも同じにしてくれた。
「星宇、百年一緒にいてもこの気持ちは変わらなかった。千年一緒にいても変わらないだろうか」
「それには努力が必要かもしれませんが、わたしはヨシュアに好かれるように努力しますし、ヨシュアもわたしに愛されるように努力してください」
脚の間から思い切り首を曲げてヨシュアの顔を見て来る龍王に、ヨシュアはそっと口付ける。口付けると龍王の顔が赤くなった。
「この巡行の間ずっと我慢しているんですから、煽らないでください」
「可愛いから口付けたくなった」
「ヨシュアに『可愛い』って言われるの、好きです」
ヨシュアの手に手を重ねて、指を絡めるように手を繋いで、龍王が囁く。
「『どうした?』って聞かれるのも好きです。『おいで』って言われるのも好きです。ヨシュアの低い声が甘く響くのがすごく好きです」
「好きなのは声だけか?」
「声も好きだけど、その言葉を言ってるヨシュアが好きです。ヨシュアも体も心も魂も、全て好きです。愛してます」
体を回転させて、膝の上に跨るようにして対面になった龍王が、ヨシュアの肩口に顔を埋めて来る。簡単に纏めているだけの黒髪がヨシュアの一部だけ三つ編みにしている髪と混ざるように落ちてきて、ヨシュアの肩口を擽る。
「星宇、おれも愛してるけど、この体勢はよくない」
「我慢するからこのまま抱き締めさせてください」
龍王の中心が兆してきそうになっている気配を察知してヨシュアが言うが、龍王はヨシュアの膝の上に跨ってヨシュアの肩口に顔を埋めた体勢のまま動かなかった。
馬車は揺れながらバリエンダール共和国との国境の町に入る。
馬車の中で昼餉を取るとき以外は、龍王はヨシュアの膝の上に跨って抱き着いたままだった。
侍従たちも慣れているので、特に何か言って来るようなことはない。
そのまま行為に及ぶようなことはさすがの龍王もしないので、ヨシュアは龍王のしたいままにさせていた。
バリエンダール共和国との国境の町に着くと馬車の中で着替えて、領主の屋敷に入る。豪奢な衣装を龍王が纏って、冠も被るのは、龍王の威光を見せつけるために他ならない。どうしても重い動きにくい格好は苦手なので、ヨシュアは青い長衣に豪華な刺繍を施したものを身に着けることで正装にさせてもらっている。
志龍王国の王配は魔術騎士団を率いていて、動きやすい格好を好むというのは知られているので、そのことでヨシュアが何か言われたことはなかった。
最初からヨシュアが志龍王国に嫁いできたのは、志龍王国が周辺諸国から押し付けられた領地を治められずに、軍備が足りていないという理由で、魔術騎士団を一個隊率いてのことだったので、ヨシュアが魔術騎士団としていつでも出動できる格好を好むのは仕方がないと思われているようだ。
王宮では龍王の寵愛深い王配を飾りたいという要望はあるようなのだが、ヨシュアはそれを全部断らせてもらっている。
宝石やごてごてとした刺繍で飾られた衣装は、重くて動きにくいし、すぐに臨戦態勢に入れないのでヨシュアは好んでいなかった。
青以外の衣装を着せようとするものもいたが、ラバン王国の王族だけが身に着けることが許される鮮やかな青はヨシュアの目の色にもよく合っていて、龍王自身がヨシュアに蒼を着せることを好んでいるために、他の色を着せられることもなかった。
本当はもっと簡素で地味な衣装で構わないのだが、それでは龍王の寵愛深い王配という地位に相応しくないと許されないのだ。
青陵殿で寛いでいるときはもっと簡素な衣装を纏っているが、巡行中に領主の屋敷に行くのにそれは許されなかった。
「龍王陛下、王配陛下、ようこそいらっしゃいました」
「世話になる。よろしく頼む」
「龍王陛下とわたしの身の回りのことは、連れて来た侍従にさせるように」
「心得ました」
夕餉は宴の用意がしてあって、それに出るのも龍王とヨシュアの仕事だった。
宴ではあまり食が進まない龍王のためにヨシュアが取り分ける。
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