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番外編・後日談
伴侶の君と王子の従兄
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夏の初めに来た発情期では妊娠していないことが分かって、マティアスは残念な気持ちと安堵が入り混じった複雑な心境だった。妊娠すればヴァルネリと頻繁にことに及べなくなる。しかし、ヴァルネリの年齢を考えれば、妊娠は早い方が良い。
夏の盛りに来た結婚して二度目の発情期で、ヴァルネリとマティアスは濃厚に愛を交わした。それまでも、六年も我慢させられていた分、マティアスはヴァリネリと毎日のように身体を交わしていたのだが、発情期の期間は、食事のとき以外はベッドから降りず、シャワーと食事と睦み合うことだけで一週間が過ぎた。
抱き合えば抱き合うほど、マティアスはヴァルネリと体の相性が良いことが分かる。
「ひぁん! もう、出るぅ!」
「出して? いっぱい出して良いよ」
「あぁぁっ!」
達してはまた入れたままで芯を取り戻す中心は、最終的には何も出ないくらいまで絶頂を続けた。
「ひぁっ! もう、むりぃ!」
発情期には理性的なヴァルネリも、オメガとしての性質が強くなる。最期の一滴まで搾り取るようにされて、マティアスはヴァルネリの胸に吸い付いて意識を失っていた。
発情期が無事に終わった秋の初めに、ヴァルネリは自身の妊娠を知った。
「お料理を作ってたら、ちょっと気持ち悪くなっちゃって」
「大丈夫ですか!?」
「お医者さんにかかったら、赤ちゃんがいるって」
「赤ちゃん……ヴァルネリさんがママで、俺がパパ……」
感動しすぎて泣いてしまったマティアスを、ヴァルネリは抱き締めた。悪阻が軽くだがあったので、厨房に立てないヴァルネリの代わりにと、マティアスは料理を始めた。
全てが順調で、悪阻も治まって体調も落ち着いた頃に、ヴァルネリとマティアスは王都へ呼ばれたのだった。
王位継承権は放棄したとしても、従弟の王子の結婚式は国を挙げて行われるので、出席しないわけにはいかない。王子の顔を見るだけで震え上がってしまうマティアスに、ヴァルネリは無理に行かなくても良いと胸に抱いて慰める。
「嫌なことを思い出すなら、僕一人で行って来るよ?」
「お、俺は、ヴァルネリさんの夫で、お腹の赤ちゃんのパパです。赤ちゃんを守れなかったら、一生後悔します」
ヴァルネリから離れることのないよう、離れる場合には安全な場所にいられるようにすることを約束して、マティアスとヴァルネリは馬車に揺られて王都に戻った。
マティアスの実家は養子に貰った従妹が使っているということで、ヴァルネリの実家に戻れば、息子の婿として、マティアスは歓迎される。
「料理の練習をしました。俺とヴァルネリさんの分は、我が儘ですが、作らせてください」
「自由に、実家のように寛いでください」
潔癖気味のヴァルネリは実家でも、自分の食べる分は厨房に入って料理していた。妊娠してからはマティアスがほとんど作ってくれているので、マティアスが両親と料理長に頼めば、心得ているとばかりに了承してくれた。
結婚して家を出てもマティアスの部屋はそのまま残っていて、領地に持って行ってしまったので私物はほとんどないが、家具はそのまま使えるようになっていた。体格が良いので広いベッドを使っていて、二人で寝ても全く問題はない。
式まで寛ごうとしたマティアスとヴァリネリの元に、内密に使者が来たのは、王都に着いた日の夕暮れ時のことだった。
「伴侶の君が、ヴァルネリ様にお会いしたいと仰っているようです」
「僕に? 何か話があるのかな?」
「王子様のことでお聞きになりたいとのこと」
王子の伴侶と二人きりで夜に会ったなどという噂が立てば、従兄のヴァルネリでも嫉妬されかけない。王子に内密でというのが気になった。
「マティアスくん、着いてきてくれる?」
「ヴァルネリさんのお役に立てるなら。ヴァルネリさんが俺を頼ってくれた……嬉しい……」
感動に打ち震えるマティアスを連れて、ヴァルネリは夜の王宮の東屋までそっと出かけて行った。結婚式の日に16歳になるという伴侶の君ことヨウシアは、ほっそりとして華奢で、背も高くはなく、少女のような可憐さを持っている。これは王子が女性でオメガだと勘違いしたのも仕方がない。
「来てくださってありがとうございます。ヴァルネリ様と一度お話をしておきたくて」
「僕の従弟のことだね。こっちは僕の夫のマティアスくん。赤ちゃんがいるから、心配して同席してくれたんだ。構わないね?」
「赤ちゃんが! それは、おめでとうございます」
白い頬を赤く染めて、ぺこりと頭を下げるヨウシアに、マティアスはヴァルネリの後ろに半身を隠しつつ、ぎこちなく頭を下げる。
「王子様の親戚の方や、王室の重鎮の方、お知り合いなどに全然会わせていただけなくて、僕が頼りないからだと思うのですが、どうすれば、王子様に頼っていただけるかが分からないのです」
「それは、頼ってないからじゃなくて、君のことが可愛いから、誰にも見せたくないだけだと思うよ」
「ふぇ!?」
はっきりとヴァルネリが理由を告げると、ヨウシアの黒い目が真ん丸になる。今頃、部屋にいないヨウシアを探して、王子は大騒ぎしているのではないかと、ヴァルネリは心配になった。
この伴侶は、王子が嫉妬深いことに気付いていない。
「でも、妹君も、ヴァルネリ様にも会わせていただけませんし……」
「僕と会わせなかったのは、僕がオメガで、王子と顔が似てるから。妹の王女様と会わせないのも、女性で顔が似てるから」
「そんな……僕、オメガだと思われたままでいるように、結婚式にヴェールを被せられて、顔も他の方に紹介していただけないのですよ」
誓いのキスも二人きりのときにしっかりとやり直すので、結婚式ではヴェール越しにと言われているヨウシア。
「どう考えても、君の顔を誰にも見せたくない独占欲だよ」
「えぇー!? そ、そんな、王子様が、僕のこと、ど、独占したいとか……」
完全に予想外だったのか真っ赤な頬を押さえている仕草は、確かに可愛らしい。ヴァルネリにマティアスという運命の出会いがなければ、可愛がっても良いかもしれないと思うくらいには可愛いのだから、好みの似たヴァルネリが警戒されていても仕方のないことだった。
「王子様は僕以外触れないと仰るのですが、赤ちゃんが生まれたらどうなるのでしょう? 赤ちゃんはうんこやおしっこもするし、ミルクも吐きます。赤ちゃんが苦手で触れなかったら……」
「それはきっと伴侶の君の子どもだったら大丈夫」
「あの……僕、もしかして、まずいことをしましたか?」
遠くでヨウシアを呼ぶ声が聞こえて、ヴァルネリは笑顔で答えた。
「ええ、とても」
駆け寄って来た王子がものすごい勢いでヨウシアを抱き上げて、自分の胸に顔を埋めさせて顔を隠す。
「何を話していた? 用件によっては、ヴァルネリ、あなたでも容赦はせぬ!」
「可愛い悩みを聞いてただけだよ。王子様はね、もっとその嫉妬深さを伴侶の君に見せなさい。そうじゃないと、全然伝わってないよ?」
「私のヨウシアを可愛いと言うな!」
「悩みが可愛いんであって、僕にとってはマティアスくんが世界一可愛いから、安心して」
嫉妬深さを早速発揮する王子に、さらりと惚気ると、背中にしがみ付いて震えていたマティアスがヴァルネリの顔を見て、頬を染める。
腹に赤ん坊がいるのに浮気などしないし、自分の後ろに伴侶がいるのにヨウシアと何かあるはずがない。冷静に説明しても王子は落ち着かないようで、さっさとヨウシアを連れて部屋に戻ってしまった。
「先が思いやられるね」
「俺も赤ちゃんが生まれたら、ヴァルネリさんをとられたって思うんでしょうか?」
「マティアスくん?」
「俺も、ちょっとだけ、嫉妬深いかもと、話を聞いて、思いました……。ヴァルネリさんが一人で行かないでくれて良かった。ヴァルネリさん、王子様と似てるから、伴侶の君に好かれたらと思ったら……」
どうやら、嫉妬深いのは王子だけではないらしい。
「大丈夫だよ、僕も嫉妬するくらい、君が好きだから」
抱き締めるとマティアスがぎゅっとしがみ付いてくる。両手を頬に当てて、マティアスが息を飲んだ。
「冷たい! ヴァルネリさんの身体が冷えてしまう」
「そうだね、ちょっと寒いから、抱き締められてて」
妊娠していても長身で身体が大きいためにあまり目立たないヴァルネリ。マティアスを抱き上げて、連れて帰るのは、全く苦ではなかった。
「赤ちゃんが……」
「マティアスくん、暖かいね」
「俺、体温高いから」
冬でもくっ付いていれば暖かい。
赤ん坊が産まれても、きっとヴァルネリはマティアスを抱き上げたりするのだろう。
冬の夜道をヴァルネリはマティアスを抱き締めたまま、歩いて帰った。
夏の盛りに来た結婚して二度目の発情期で、ヴァルネリとマティアスは濃厚に愛を交わした。それまでも、六年も我慢させられていた分、マティアスはヴァリネリと毎日のように身体を交わしていたのだが、発情期の期間は、食事のとき以外はベッドから降りず、シャワーと食事と睦み合うことだけで一週間が過ぎた。
抱き合えば抱き合うほど、マティアスはヴァルネリと体の相性が良いことが分かる。
「ひぁん! もう、出るぅ!」
「出して? いっぱい出して良いよ」
「あぁぁっ!」
達してはまた入れたままで芯を取り戻す中心は、最終的には何も出ないくらいまで絶頂を続けた。
「ひぁっ! もう、むりぃ!」
発情期には理性的なヴァルネリも、オメガとしての性質が強くなる。最期の一滴まで搾り取るようにされて、マティアスはヴァルネリの胸に吸い付いて意識を失っていた。
発情期が無事に終わった秋の初めに、ヴァルネリは自身の妊娠を知った。
「お料理を作ってたら、ちょっと気持ち悪くなっちゃって」
「大丈夫ですか!?」
「お医者さんにかかったら、赤ちゃんがいるって」
「赤ちゃん……ヴァルネリさんがママで、俺がパパ……」
感動しすぎて泣いてしまったマティアスを、ヴァルネリは抱き締めた。悪阻が軽くだがあったので、厨房に立てないヴァルネリの代わりにと、マティアスは料理を始めた。
全てが順調で、悪阻も治まって体調も落ち着いた頃に、ヴァルネリとマティアスは王都へ呼ばれたのだった。
王位継承権は放棄したとしても、従弟の王子の結婚式は国を挙げて行われるので、出席しないわけにはいかない。王子の顔を見るだけで震え上がってしまうマティアスに、ヴァルネリは無理に行かなくても良いと胸に抱いて慰める。
「嫌なことを思い出すなら、僕一人で行って来るよ?」
「お、俺は、ヴァルネリさんの夫で、お腹の赤ちゃんのパパです。赤ちゃんを守れなかったら、一生後悔します」
ヴァルネリから離れることのないよう、離れる場合には安全な場所にいられるようにすることを約束して、マティアスとヴァルネリは馬車に揺られて王都に戻った。
マティアスの実家は養子に貰った従妹が使っているということで、ヴァルネリの実家に戻れば、息子の婿として、マティアスは歓迎される。
「料理の練習をしました。俺とヴァルネリさんの分は、我が儘ですが、作らせてください」
「自由に、実家のように寛いでください」
潔癖気味のヴァルネリは実家でも、自分の食べる分は厨房に入って料理していた。妊娠してからはマティアスがほとんど作ってくれているので、マティアスが両親と料理長に頼めば、心得ているとばかりに了承してくれた。
結婚して家を出てもマティアスの部屋はそのまま残っていて、領地に持って行ってしまったので私物はほとんどないが、家具はそのまま使えるようになっていた。体格が良いので広いベッドを使っていて、二人で寝ても全く問題はない。
式まで寛ごうとしたマティアスとヴァリネリの元に、内密に使者が来たのは、王都に着いた日の夕暮れ時のことだった。
「伴侶の君が、ヴァルネリ様にお会いしたいと仰っているようです」
「僕に? 何か話があるのかな?」
「王子様のことでお聞きになりたいとのこと」
王子の伴侶と二人きりで夜に会ったなどという噂が立てば、従兄のヴァルネリでも嫉妬されかけない。王子に内密でというのが気になった。
「マティアスくん、着いてきてくれる?」
「ヴァルネリさんのお役に立てるなら。ヴァルネリさんが俺を頼ってくれた……嬉しい……」
感動に打ち震えるマティアスを連れて、ヴァルネリは夜の王宮の東屋までそっと出かけて行った。結婚式の日に16歳になるという伴侶の君ことヨウシアは、ほっそりとして華奢で、背も高くはなく、少女のような可憐さを持っている。これは王子が女性でオメガだと勘違いしたのも仕方がない。
「来てくださってありがとうございます。ヴァルネリ様と一度お話をしておきたくて」
「僕の従弟のことだね。こっちは僕の夫のマティアスくん。赤ちゃんがいるから、心配して同席してくれたんだ。構わないね?」
「赤ちゃんが! それは、おめでとうございます」
白い頬を赤く染めて、ぺこりと頭を下げるヨウシアに、マティアスはヴァルネリの後ろに半身を隠しつつ、ぎこちなく頭を下げる。
「王子様の親戚の方や、王室の重鎮の方、お知り合いなどに全然会わせていただけなくて、僕が頼りないからだと思うのですが、どうすれば、王子様に頼っていただけるかが分からないのです」
「それは、頼ってないからじゃなくて、君のことが可愛いから、誰にも見せたくないだけだと思うよ」
「ふぇ!?」
はっきりとヴァルネリが理由を告げると、ヨウシアの黒い目が真ん丸になる。今頃、部屋にいないヨウシアを探して、王子は大騒ぎしているのではないかと、ヴァルネリは心配になった。
この伴侶は、王子が嫉妬深いことに気付いていない。
「でも、妹君も、ヴァルネリ様にも会わせていただけませんし……」
「僕と会わせなかったのは、僕がオメガで、王子と顔が似てるから。妹の王女様と会わせないのも、女性で顔が似てるから」
「そんな……僕、オメガだと思われたままでいるように、結婚式にヴェールを被せられて、顔も他の方に紹介していただけないのですよ」
誓いのキスも二人きりのときにしっかりとやり直すので、結婚式ではヴェール越しにと言われているヨウシア。
「どう考えても、君の顔を誰にも見せたくない独占欲だよ」
「えぇー!? そ、そんな、王子様が、僕のこと、ど、独占したいとか……」
完全に予想外だったのか真っ赤な頬を押さえている仕草は、確かに可愛らしい。ヴァルネリにマティアスという運命の出会いがなければ、可愛がっても良いかもしれないと思うくらいには可愛いのだから、好みの似たヴァルネリが警戒されていても仕方のないことだった。
「王子様は僕以外触れないと仰るのですが、赤ちゃんが生まれたらどうなるのでしょう? 赤ちゃんはうんこやおしっこもするし、ミルクも吐きます。赤ちゃんが苦手で触れなかったら……」
「それはきっと伴侶の君の子どもだったら大丈夫」
「あの……僕、もしかして、まずいことをしましたか?」
遠くでヨウシアを呼ぶ声が聞こえて、ヴァルネリは笑顔で答えた。
「ええ、とても」
駆け寄って来た王子がものすごい勢いでヨウシアを抱き上げて、自分の胸に顔を埋めさせて顔を隠す。
「何を話していた? 用件によっては、ヴァルネリ、あなたでも容赦はせぬ!」
「可愛い悩みを聞いてただけだよ。王子様はね、もっとその嫉妬深さを伴侶の君に見せなさい。そうじゃないと、全然伝わってないよ?」
「私のヨウシアを可愛いと言うな!」
「悩みが可愛いんであって、僕にとってはマティアスくんが世界一可愛いから、安心して」
嫉妬深さを早速発揮する王子に、さらりと惚気ると、背中にしがみ付いて震えていたマティアスがヴァルネリの顔を見て、頬を染める。
腹に赤ん坊がいるのに浮気などしないし、自分の後ろに伴侶がいるのにヨウシアと何かあるはずがない。冷静に説明しても王子は落ち着かないようで、さっさとヨウシアを連れて部屋に戻ってしまった。
「先が思いやられるね」
「俺も赤ちゃんが生まれたら、ヴァルネリさんをとられたって思うんでしょうか?」
「マティアスくん?」
「俺も、ちょっとだけ、嫉妬深いかもと、話を聞いて、思いました……。ヴァルネリさんが一人で行かないでくれて良かった。ヴァルネリさん、王子様と似てるから、伴侶の君に好かれたらと思ったら……」
どうやら、嫉妬深いのは王子だけではないらしい。
「大丈夫だよ、僕も嫉妬するくらい、君が好きだから」
抱き締めるとマティアスがぎゅっとしがみ付いてくる。両手を頬に当てて、マティアスが息を飲んだ。
「冷たい! ヴァルネリさんの身体が冷えてしまう」
「そうだね、ちょっと寒いから、抱き締められてて」
妊娠していても長身で身体が大きいためにあまり目立たないヴァルネリ。マティアスを抱き上げて、連れて帰るのは、全く苦ではなかった。
「赤ちゃんが……」
「マティアスくん、暖かいね」
「俺、体温高いから」
冬でもくっ付いていれば暖かい。
赤ん坊が産まれても、きっとヴァルネリはマティアスを抱き上げたりするのだろう。
冬の夜道をヴァルネリはマティアスを抱き締めたまま、歩いて帰った。
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