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魔女(男)とこねこ(虎)たん 2
77.朝ご飯事件
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普段はレオシュやルカーシュのお代わりのために朝ご飯は多めに作っているのだが、その日は海苔巻きを作り終えた段階でご飯がなくなってしまった。アデーラ特製の卵焼きと高菜とちりめんじゃこの入った海苔巻きは、レオシュの大好物だった。
レオシュとルカーシュの分は少し細目に巻いてあって、食べやすいように切ってある。アデーラとダーシャの分は若干大きめで、その分食べやすいように短く切ってある。
もりもりと自分の分を食べて、豚汁も飲んでしまったレオシュは、口元にご飯粒をつけたまま手をあげた。
「ママ、おかわり!」
「もっと食べられそう?」
「うん、たべたい!」
お代わりの分は作っていなかったので、アデーラは自然に自分のお皿からレオシュのお皿に海苔巻きを移した。こういうことが多々あるので、アデーラはレオシュが食べ終わるまで自分の食事に手をつけないことも多い。
「ママ、おみそしるも!」
「分かったよ」
豚汁は多めに作っていたが、鍋から注いだすぐでは熱くてレオシュが食べられない。アデーラは自然に自分のお椀とレオシュのお椀を取り換えていた。レオシュはその後も何回も「おかわり!」と手を上げて、結局アデーラの海苔巻きも全部食べてしまった。
お腹がいっぱいになったレオシュをお手洗いに連れて行くと、元気に言われる。
「ママ、もう、わたし、ひとりでおしりがふけるよ」
「すごいね、レオシュ。大きくなったんだね」
「でも、ママ、ちゃんとふけてるか、みてくれる?」
確認をお願いされて、アデーラはレオシュが排便した後で、レオシュが拭いたお尻を見て、もう一度拭き直してあげた。朝からそんな感じだったので、アデーラは何も食べないままでキッチンで洗い物をしていた。今日は勉強はお休みの日なので、ヘルミーナ一家はまだ来ていない。
ルカーシュが遊び始めようとするレオシュに声をかけているのが、キッチンのアデーラから見えた。
「レオシュ、今日、お代りしたぶんなんだけどね」
「うん? にぃにもおかわりしたかったの? わたし、ぜんぶたべちゃった?」
「僕もちょっとお代わりしたかったけど……レオシュは気付いてないのかな?」
「なんのこと?」
「うーん……レオシュ、ショックを受けてしまうかもしれない」
言うのを躊躇うルカーシュに、レオシュが水色のお目目をくりくりとさせて首を傾げている。
「今日、アデーラお母さん、朝ご飯食べてたかな?」
「うーん? わたし、みてなかったから、わかんない」
「多分ね、レオシュに自分の分を全部上げちゃったと思うんだ」
ルカーシュが言った瞬間、レオシュが立ち尽くした。その水色の目に見る見るうちに涙が浮かんでくる。
「れー……ママのごはん、たべちゃったの?」
「ご、ごめんね。言わない方がいいかもしれないと思ったんだけど、最近、レオシュ、そういうことが多い気がして」
ショックのあまりレオシュの一人称が「れー」に逆行している。
レオシュの食欲は5歳になってかなり増してきていた。元々ルカーシュよりも食べるのだが、ますますよく食べるようになって、大人の一人前くらいはぺろりと食べてしまうことがある。
それを考えないでご飯を炊く量を間違ってしまったアデーラが悪かったのだが、それをレオシュは重く受け止めたようだった。
「泣かせてごめんね。僕がもっと優しく伝えられていれば……」
「ううん、にぃに、おしえてくれてありがとう。いわれなかったら、わたし、きづかなかった」
うるうると涙を浮かべたままでレオシュはアデーラのところに歩いてきた。しゅんと俯いているのでつむじがよく見えて、アデーラはそれを撫でたい気持ちをぐっと抑える。
「ママ、ごめんなさい。わたし、ママのぶんのごはん、たべちゃったんだね……」
「気にしてないよ。私は別のものを食べればいいし、レオシュが『おいしい』っていっぱいお代わりしてくれるのが、私の一番の幸せだよ」
「まえにも、こういうこと、あった?」
「ちょっとだけあったかな。レオシュはね、今体が大きくなってる時期なんだと思う。それで、たくさんのご飯が必要なんだよ。今日のことはご飯を少なく炊いてしまった私が悪かったんだ」
素直にアデーラが原因を言えば、レオシュはふるふると首を振る。
「ママが、うえじにしちゃう!」
「レオシュ……飢え死にの意味、分かってる?」
「えーっと、あんまりわかってないんだけど、たいへんなことだなってのは、わかる」
難しい言葉を使ってみたはいいがよく分かっていないレオシュに、アデーラが説明をする。
「飢え死にって言うのは、ご飯が食べられなくてお腹を空かせて死んじゃうことだよ。私は朝ご飯を食べ損ねても、お昼ご飯も食べるし、おやつも、晩ご飯もある。簡単には飢え死にしないよ」
「ふーくんのママも、ふーくんにごはんをたべさせるために、がまんしてたっていってた」
「そうだよね。自分が食べるよりも、可愛いレオシュに食べさせたい。それが母親としての私の本音かな」
洗い物を終えて手を拭いてアデーラはレオシュの両脇の下に手を入れて抱き上げる。抱き締めるとレオシュは両眼からぽろぽろと涙を零していた。
「ママ、ごめんなさい」
「『ごめんなさい』より、『ありがとう』がいいな」
「ママ、ありがとう」
「どういたしまして。レオシュ、いっぱいもふもふしていい?」
「うん、いいよ」
レオシュに許可を取って、アデーラは椅子に座ってレオシュを膝の上に乗せて、そのふわふわの柔らかな髪ともふもふの耳と尻尾を存分に撫でる。撫でられて泣き顔だったレオシュが笑い出す。
小さなお手手を握ってふにふにと揉むと、レオシュが「きゃー!」と悲鳴を上げて喜んだ。
「ママ、くすぐったいよ」
「猫を吸うって言うけど、レオシュを吸ってるといい気分になれそう?」
「わたし、すわれるの!?」
驚いているレオシュの耳に鼻を埋めてアデーラは息を吸い込む。耳の後ろからはなぜか香ばしい匂いがした。尻尾ももふもふしながら吸うと、甘い石鹸の匂いがする。
「ママー! きゃはは!」
「レオシュ、可愛い! 食べちゃいたい!」
「きゃー! たべないでー!」
悲鳴を上げながら大歓喜しているレオシュと触れ合って、アデーラは満足してレオシュを膝から降ろした。アデーラとレオシュの触れ合いをルカーシュが申し訳なさそうに見ているのに気付いたのだ。
「おいで、ルカーシュ」
「アデーラお母さん……」
おずおずと寄って来たルカーシュをアデーラは膝の上に抱き上げる。ぎゅっと抱き締めるとルカーシュの目からも涙が零れ落ちた。
「僕、余計なことを言っちゃった。レオシュは、悲しくて泣いちゃった。弟を泣かせる、悪いお兄ちゃんだ」
「そんなことないよ、ルカーシュ。ルカーシュはお兄ちゃんとして、レオシュに教えてあげたかったんでしょう?」
「それで、レオシュは泣いちゃったんだよ?」
涙を零しながら自分を責めるルカーシュに、アデーラは優しくその背中を撫でる。
「あれは、私には言えなかったことだね」
「僕、言っちゃった」
「ルカーシュじゃないと、気付かせてあげられなかったことだよ。これからはレオシュも周囲を見るようになるだろうし、大事な学びだったと思うよ」
アデーラが言えば、ルカーシュは涙のいっぱい溜まった目で、アデーラを見詰める。
「僕、間違ってなかった?」
「うん、間違ってないよ。立派なお兄ちゃんだった」
「よかった……」
「私の代わりに、レオシュに気付きをあげてくれてありがとう」
お礼を言うとルカーシュは涙を拭いて一生懸命笑う。半泣きのぐしゃぐしゃの笑顔に、アデーラはにぃっと唇の両端を上げた。
「ルカーシュはどんな匂いかな?」
「え!? 僕のことも吸うの!?」
「んー、ルカーシュは、バターをフライパンで溶かしたみたいな匂いがする!」
「えー!? 僕、そんな匂いなの!?」
耳の後ろを嗅ぐと、レオシュとは違う香ばしい匂いがして、アデーラはルカーシュに告げた。ルカーシュは驚いていたが、耳を嗅がれて、頭をわしゃわしゃと撫でられて、尻尾ももふもふと撫でられて、ついに声を上げて笑い出す。
「アデーラお母さん、くすぐったいよ!」
「レオシュより尻尾が太い! これはいい尻尾だ!」
「もう! くすぐったいのー!」
ころころと笑って尻尾を振るルカーシュを膝から降ろすと、レオシュがアデーラの膝の上に登ってくる。
「ママ、もういっかい! わたしにもやって」
「分かったよ。レオシュのお耳はどんな匂いかな?」
「きゃー!」
自ら吸われに来たのに、悲鳴を上げて喜びながら身を捩るレオシュ。
アデーラはレオシュとルカーシュを順番に撫でまわして幸せに浸ったのだった。
レオシュとルカーシュの分は少し細目に巻いてあって、食べやすいように切ってある。アデーラとダーシャの分は若干大きめで、その分食べやすいように短く切ってある。
もりもりと自分の分を食べて、豚汁も飲んでしまったレオシュは、口元にご飯粒をつけたまま手をあげた。
「ママ、おかわり!」
「もっと食べられそう?」
「うん、たべたい!」
お代わりの分は作っていなかったので、アデーラは自然に自分のお皿からレオシュのお皿に海苔巻きを移した。こういうことが多々あるので、アデーラはレオシュが食べ終わるまで自分の食事に手をつけないことも多い。
「ママ、おみそしるも!」
「分かったよ」
豚汁は多めに作っていたが、鍋から注いだすぐでは熱くてレオシュが食べられない。アデーラは自然に自分のお椀とレオシュのお椀を取り換えていた。レオシュはその後も何回も「おかわり!」と手を上げて、結局アデーラの海苔巻きも全部食べてしまった。
お腹がいっぱいになったレオシュをお手洗いに連れて行くと、元気に言われる。
「ママ、もう、わたし、ひとりでおしりがふけるよ」
「すごいね、レオシュ。大きくなったんだね」
「でも、ママ、ちゃんとふけてるか、みてくれる?」
確認をお願いされて、アデーラはレオシュが排便した後で、レオシュが拭いたお尻を見て、もう一度拭き直してあげた。朝からそんな感じだったので、アデーラは何も食べないままでキッチンで洗い物をしていた。今日は勉強はお休みの日なので、ヘルミーナ一家はまだ来ていない。
ルカーシュが遊び始めようとするレオシュに声をかけているのが、キッチンのアデーラから見えた。
「レオシュ、今日、お代りしたぶんなんだけどね」
「うん? にぃにもおかわりしたかったの? わたし、ぜんぶたべちゃった?」
「僕もちょっとお代わりしたかったけど……レオシュは気付いてないのかな?」
「なんのこと?」
「うーん……レオシュ、ショックを受けてしまうかもしれない」
言うのを躊躇うルカーシュに、レオシュが水色のお目目をくりくりとさせて首を傾げている。
「今日、アデーラお母さん、朝ご飯食べてたかな?」
「うーん? わたし、みてなかったから、わかんない」
「多分ね、レオシュに自分の分を全部上げちゃったと思うんだ」
ルカーシュが言った瞬間、レオシュが立ち尽くした。その水色の目に見る見るうちに涙が浮かんでくる。
「れー……ママのごはん、たべちゃったの?」
「ご、ごめんね。言わない方がいいかもしれないと思ったんだけど、最近、レオシュ、そういうことが多い気がして」
ショックのあまりレオシュの一人称が「れー」に逆行している。
レオシュの食欲は5歳になってかなり増してきていた。元々ルカーシュよりも食べるのだが、ますますよく食べるようになって、大人の一人前くらいはぺろりと食べてしまうことがある。
それを考えないでご飯を炊く量を間違ってしまったアデーラが悪かったのだが、それをレオシュは重く受け止めたようだった。
「泣かせてごめんね。僕がもっと優しく伝えられていれば……」
「ううん、にぃに、おしえてくれてありがとう。いわれなかったら、わたし、きづかなかった」
うるうると涙を浮かべたままでレオシュはアデーラのところに歩いてきた。しゅんと俯いているのでつむじがよく見えて、アデーラはそれを撫でたい気持ちをぐっと抑える。
「ママ、ごめんなさい。わたし、ママのぶんのごはん、たべちゃったんだね……」
「気にしてないよ。私は別のものを食べればいいし、レオシュが『おいしい』っていっぱいお代わりしてくれるのが、私の一番の幸せだよ」
「まえにも、こういうこと、あった?」
「ちょっとだけあったかな。レオシュはね、今体が大きくなってる時期なんだと思う。それで、たくさんのご飯が必要なんだよ。今日のことはご飯を少なく炊いてしまった私が悪かったんだ」
素直にアデーラが原因を言えば、レオシュはふるふると首を振る。
「ママが、うえじにしちゃう!」
「レオシュ……飢え死にの意味、分かってる?」
「えーっと、あんまりわかってないんだけど、たいへんなことだなってのは、わかる」
難しい言葉を使ってみたはいいがよく分かっていないレオシュに、アデーラが説明をする。
「飢え死にって言うのは、ご飯が食べられなくてお腹を空かせて死んじゃうことだよ。私は朝ご飯を食べ損ねても、お昼ご飯も食べるし、おやつも、晩ご飯もある。簡単には飢え死にしないよ」
「ふーくんのママも、ふーくんにごはんをたべさせるために、がまんしてたっていってた」
「そうだよね。自分が食べるよりも、可愛いレオシュに食べさせたい。それが母親としての私の本音かな」
洗い物を終えて手を拭いてアデーラはレオシュの両脇の下に手を入れて抱き上げる。抱き締めるとレオシュは両眼からぽろぽろと涙を零していた。
「ママ、ごめんなさい」
「『ごめんなさい』より、『ありがとう』がいいな」
「ママ、ありがとう」
「どういたしまして。レオシュ、いっぱいもふもふしていい?」
「うん、いいよ」
レオシュに許可を取って、アデーラは椅子に座ってレオシュを膝の上に乗せて、そのふわふわの柔らかな髪ともふもふの耳と尻尾を存分に撫でる。撫でられて泣き顔だったレオシュが笑い出す。
小さなお手手を握ってふにふにと揉むと、レオシュが「きゃー!」と悲鳴を上げて喜んだ。
「ママ、くすぐったいよ」
「猫を吸うって言うけど、レオシュを吸ってるといい気分になれそう?」
「わたし、すわれるの!?」
驚いているレオシュの耳に鼻を埋めてアデーラは息を吸い込む。耳の後ろからはなぜか香ばしい匂いがした。尻尾ももふもふしながら吸うと、甘い石鹸の匂いがする。
「ママー! きゃはは!」
「レオシュ、可愛い! 食べちゃいたい!」
「きゃー! たべないでー!」
悲鳴を上げながら大歓喜しているレオシュと触れ合って、アデーラは満足してレオシュを膝から降ろした。アデーラとレオシュの触れ合いをルカーシュが申し訳なさそうに見ているのに気付いたのだ。
「おいで、ルカーシュ」
「アデーラお母さん……」
おずおずと寄って来たルカーシュをアデーラは膝の上に抱き上げる。ぎゅっと抱き締めるとルカーシュの目からも涙が零れ落ちた。
「僕、余計なことを言っちゃった。レオシュは、悲しくて泣いちゃった。弟を泣かせる、悪いお兄ちゃんだ」
「そんなことないよ、ルカーシュ。ルカーシュはお兄ちゃんとして、レオシュに教えてあげたかったんでしょう?」
「それで、レオシュは泣いちゃったんだよ?」
涙を零しながら自分を責めるルカーシュに、アデーラは優しくその背中を撫でる。
「あれは、私には言えなかったことだね」
「僕、言っちゃった」
「ルカーシュじゃないと、気付かせてあげられなかったことだよ。これからはレオシュも周囲を見るようになるだろうし、大事な学びだったと思うよ」
アデーラが言えば、ルカーシュは涙のいっぱい溜まった目で、アデーラを見詰める。
「僕、間違ってなかった?」
「うん、間違ってないよ。立派なお兄ちゃんだった」
「よかった……」
「私の代わりに、レオシュに気付きをあげてくれてありがとう」
お礼を言うとルカーシュは涙を拭いて一生懸命笑う。半泣きのぐしゃぐしゃの笑顔に、アデーラはにぃっと唇の両端を上げた。
「ルカーシュはどんな匂いかな?」
「え!? 僕のことも吸うの!?」
「んー、ルカーシュは、バターをフライパンで溶かしたみたいな匂いがする!」
「えー!? 僕、そんな匂いなの!?」
耳の後ろを嗅ぐと、レオシュとは違う香ばしい匂いがして、アデーラはルカーシュに告げた。ルカーシュは驚いていたが、耳を嗅がれて、頭をわしゃわしゃと撫でられて、尻尾ももふもふと撫でられて、ついに声を上げて笑い出す。
「アデーラお母さん、くすぐったいよ!」
「レオシュより尻尾が太い! これはいい尻尾だ!」
「もう! くすぐったいのー!」
ころころと笑って尻尾を振るルカーシュを膝から降ろすと、レオシュがアデーラの膝の上に登ってくる。
「ママ、もういっかい! わたしにもやって」
「分かったよ。レオシュのお耳はどんな匂いかな?」
「きゃー!」
自ら吸われに来たのに、悲鳴を上げて喜びながら身を捩るレオシュ。
アデーラはレオシュとルカーシュを順番に撫でまわして幸せに浸ったのだった。
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