7 / 30
リオネル(攻め)視点
7.カリスのヒート
しおりを挟む
リオネルが隣国から慰謝料をもらって、それを神殿に寄付してカリスの領地に戻って数日後、カリスが体調を崩した。
カリスに抱き締められて眠って、目覚めたときにはカリスの香りが部屋中に充満するくらい強くなっていたので、リオネルは本能的にカリスのヒートが来たのだと察した。
オメガのヒートはアルファに慰めてもらわねば非常につらく、番のいないオメガは短命だとも聞いている。
カリスの許しがあればリオネルは積極的にカリスを抱きたいと思っていたが、カリスから告げられたのは真逆の言葉だった。
「ヒートの間はおれの部屋に入らないでほしい。部屋に近付くのもダメだ」
はっきりと拒否されて、リオネルはショックを受けなかったわけではないが、珍しくカリスに盾突いた。
「閣下とわたしは夫夫なのです。婚姻関係にあるオメガのヒートに、アルファは寄り添う義務があります」
「そういうことはしなくていい。リオネル、おれは抑制剤がよく効く体質だから心配しなくていい。抑制剤を飲んで三日も大人しくしていればヒートも過ぎる」
これまで九年間カリスのそばにいて、こんなにも強くカリスの香りを感じたことはなかった。ヒートがほぼ起きないオメガであるカリスに取って、今の状況はこれまでにないくらい苦しいのではないだろうか。
「ヒートが起きたのは何年ぶりくらいですか?」
「覚えていない。もう十年は来ていないのではないだろうか。もう起きないものだと思っていた」
「わたしに相手をさせてください」
「リオネル、結婚したからといってそんなことを考える必要はない。抑制剤で抑えるから大丈夫だ」
説得するカリスの息が荒くなって、吐息が甘い気がする。その唇を塞いでしまいたい。
その体をベッドに押し倒して、思いを遂げてしまいたい。
リオネルの欲が強くなるのと同時に、無意識のうちにアルファのフェロモンを出していたようで、カリスが苦しそうにベッドに臥せる。
「頼む、部屋から出ていってくれ」
頼まれてもカリスを置いて部屋から出るのを嫌がるリオネルに、カリスは命じた。
「リオネル・ラウゼン、速やかに退出せよ!」
「はっ! 閣下!」
命じるとは卑怯だが、骨の髄まで騎士団で騎士としての習慣が染みついているリオネルは、命令に従って夫夫の寝室から出ていた。
ドアを閉めたところで、その場に座り込む。
圧倒的なくらいに甘美な香りに頭の芯が痺れる。
リオネルの心が、体が、アルファとしての本能が、カリスを求めていた。
「閣下……部屋に入れてください……愛しています……お願いです、閣下」
ドアを叩いて懇願しても中から反応はない。
カリスの残り香に後ろ髪引かれながら、リオネルはカリス不在の間執務をしようと執務室に入った。
執務室で黙々と書類を片付けていると、執事がデスクから少し離れたソファのローテーブルにサンドイッチを置いて、紅茶を入れてくれた。そういえばリオネルは朝から何も食べていなかった。
「閣下は食事は?」
「ヒートに入られると食事はとられません」
「閣下は大丈夫なのですか?」
「十年ぶりのヒートですので、ご本人も戸惑っておいででしょう」
執事から話を聞いて、リオネルはカリスが心配でならなくなる。
番になれるなど思っていないが、アルファとしてカリスを慰めれば、カリスのヒートが軽くなるのは分かっているが、あれだけはっきりと拒否されてしまうと一歩踏み出すのも躊躇われる。
心配で胸が張り裂けそうなリオネルに、執事が告げる。
「旦那様は、オメガ性の弱い方ですので、初めてのヒートも十八という遅さでしたし、その後二十歳でヒートを経験された後は、ずっとヒートがなかったので、ご自分のことをオメガとは思っていらっしゃらないようなところがありまして」
「まだ三回目のヒートということですか?」
「そうなります。ヒートが起きにくいので、結婚できるとも子どもを望めるとも思っていらっしゃらない様子で」
カリスの言っていた生涯結婚はしないという言葉はそれだったのか。
ヒートのとき以外は男性のオメガは妊娠する確率が非常に低い。ヒートのときならば妊娠する確率が非常に高いのだが、そのヒートが起きにくい体質ならば、カリスが結婚を諦めるのも分かる。
リオネルはカリスが子どもが産めなくても、ヒートが起きにくくても気にしないが、カリスの方はずっと気にしてきたのかもしれない。
「閣下のおそばに行きたい……」
肉体関係を望まれなくても、カリスの看病をしたいし、そばにいて寄り添いたい。そう思うのだが、あれだけカリスのフェロモンを浴びてしまうと、リオネルもアルファの発情期であるラット状態に入りかねない。
悩ましくため息をついたリオネルに、執事が問いかける。
「リオネル様は旦那様の夫ではないのですか?」
「そうですが」
「旦那様が苦しんでいるところを見てはいられません。行って差し上げたらどうですか?」
カリスは使用人たちにもリオネルとカリスの関係の説明をしていない。
毎日夫夫の寝室で同じベッドに眠るリオネルとカリスは、使用人たちにしてみれば本当の夫夫に見えていることだろう。
こくりとリオネルは唾を飲み込む。
リオネルとカリスの間を邪魔するものはどこにもいなかった。
夫夫の寝室のドアを開けると、頭の芯を痺れさせるような甘い香りが充満している。下半身を直撃する香りに耐えながら、ベッド脇までくると、カリスがベッドの上で荒い息で耐えているのが分かった。
オメガにとってはヒートはアルファを誘うための発情期であり、妊娠率が非常に高くなる時期ではあるのだが、アルファに相手にされないとものすごい苦しみを味わうと聞いている。
番のいないオメガが短命なのは、その苦しみに耐えられないからで、オメガは早いうちからアルファとの結婚を決められていることが多いのもそのためだった。
汗ばんだカリスの頬を撫でると、カリスがうっすらと目を開けた。
黒に近い濃い赤の睫毛が揺れて、同色の目がこちらを見ている。
「リオネル……これはおれに都合のいい夢か?」
「閣下、つらいのでしょう? わたしにできることなら何でもさせてください」
「リオネル……」
頬に触れた手に、カリスの大きな手が添えられる。柔らかくもなければ、軽くもない、しっかりとした手は、十年間騎士団長を務めてきた証だった。
発熱しているのか熱い手を感じていると、腕を引かれた。
リオネルの体は簡単にカリスの腕の中に納まってしまう。
「リオネル……おれのリオネル……かわいいリオネル……」
「閣下?」
「夢ならばこのままおれのものにしてしまいたい」
さらりとカリスの手がリオネルの頬を撫でて、唇が重なる。
触れるだけの口付けを数回繰り返したが、それでは足りなくて、リオネルはカリスの唇を舐めた。カリスの口があえかに開いて、リオネルの舌を受け入れる。
唾液すらフェロモンが混じって甘く心地よい。
舌を絡める口付けに、リオネルはすっかりと酔いしれていた。
太ももに当たるカリスの欲望が熱く高ぶっているのを感じる。それと共に、リオネルもまた同じく熱く高ぶっていた。
「愛しています、閣下。わたしを閣下のものにしてください」
「リオネル……かわいいリオネル……ずっとおれのものにしたかった」
どういう意味でその言葉が紡がれているのかは分からない。
カリスのオメガ性は弱く、カリスも男性なので、リオネルを抱きたいと思っているのかもしれない。それならそれで、リオネルは受け入れる覚悟があった。
カリスとならば、どちらであっても愛し合えるなら構わなかった。
「閣下……閣下のものになりたいです」
懇願すると口付けが深くなる。
後頭部に手を挿し入れられて、強く抱き寄せられて、口付けを交わす瞬間はあまりにも甘美だった。
このままカリスと体を繋げたい。
そう思った瞬間、カリスの目がかっと開いた。
気が付けば、リオネルは胸を押され、カリスから引き離されていた。ベッドから転げ落ちたリオネルは呆然とカリスを見上げる。
「夢、ではない?」
「閣下?」
「リオネル!? どうして!? ここに入ってはいけないと言ったのに」
「閣下が苦しんでいると思ったら、おそばにおらずにはいられませんでした」
「リオネル、すぐに部屋から出ていくのだ」
「嫌です!」
今度はカリスから命じられても、リオネルはそれに従わなかった。
「閣下、御身に触れる許可をください」
「ダメだ、リオネル。離れなさい」
「閣下、お願いです。わたしは閣下を愛しているのです」
懇願するリオネルに、カリスが熱い吐息を漏らす。
ヒート中のカリスは息までが甘い。
「おれのヒートに惑わされているだけだ。冷静になるのだ、リオネル」
「惑わされてなどいません。閣下がわたしを助けてくださったときから、わたしの心は閣下のものでした。閣下をずっと愛してきました。どうか、御身を慰める許可をください。番になりたいなどと言いません。触れさせてください。ヒートを治めさせてください」
床の上に正座をして額を床にこすりつけたリオネルに、カリスが沈痛な面持ちで告げる。
「ヒートのせいだ」
「閣下もわたしを自分のものにしたいと言ってくださったではないですか! わたしは聞きました! 聞いた以上はもう退けません!」
動くつもりのないリオネルに、カリスが手を差し伸べて抱き上げてベッドに座らせる。
「床の上に座っているとリオネルが冷えてしまう。寒がりなのに」
「閣下が温めてください」
「リオネル、後悔しないか?」
「後悔など致しません。閣下のものにしてください」
真剣に告げたリオネルに、カリスが噛み付くように口付けてきた。
カリスに抱き締められて眠って、目覚めたときにはカリスの香りが部屋中に充満するくらい強くなっていたので、リオネルは本能的にカリスのヒートが来たのだと察した。
オメガのヒートはアルファに慰めてもらわねば非常につらく、番のいないオメガは短命だとも聞いている。
カリスの許しがあればリオネルは積極的にカリスを抱きたいと思っていたが、カリスから告げられたのは真逆の言葉だった。
「ヒートの間はおれの部屋に入らないでほしい。部屋に近付くのもダメだ」
はっきりと拒否されて、リオネルはショックを受けなかったわけではないが、珍しくカリスに盾突いた。
「閣下とわたしは夫夫なのです。婚姻関係にあるオメガのヒートに、アルファは寄り添う義務があります」
「そういうことはしなくていい。リオネル、おれは抑制剤がよく効く体質だから心配しなくていい。抑制剤を飲んで三日も大人しくしていればヒートも過ぎる」
これまで九年間カリスのそばにいて、こんなにも強くカリスの香りを感じたことはなかった。ヒートがほぼ起きないオメガであるカリスに取って、今の状況はこれまでにないくらい苦しいのではないだろうか。
「ヒートが起きたのは何年ぶりくらいですか?」
「覚えていない。もう十年は来ていないのではないだろうか。もう起きないものだと思っていた」
「わたしに相手をさせてください」
「リオネル、結婚したからといってそんなことを考える必要はない。抑制剤で抑えるから大丈夫だ」
説得するカリスの息が荒くなって、吐息が甘い気がする。その唇を塞いでしまいたい。
その体をベッドに押し倒して、思いを遂げてしまいたい。
リオネルの欲が強くなるのと同時に、無意識のうちにアルファのフェロモンを出していたようで、カリスが苦しそうにベッドに臥せる。
「頼む、部屋から出ていってくれ」
頼まれてもカリスを置いて部屋から出るのを嫌がるリオネルに、カリスは命じた。
「リオネル・ラウゼン、速やかに退出せよ!」
「はっ! 閣下!」
命じるとは卑怯だが、骨の髄まで騎士団で騎士としての習慣が染みついているリオネルは、命令に従って夫夫の寝室から出ていた。
ドアを閉めたところで、その場に座り込む。
圧倒的なくらいに甘美な香りに頭の芯が痺れる。
リオネルの心が、体が、アルファとしての本能が、カリスを求めていた。
「閣下……部屋に入れてください……愛しています……お願いです、閣下」
ドアを叩いて懇願しても中から反応はない。
カリスの残り香に後ろ髪引かれながら、リオネルはカリス不在の間執務をしようと執務室に入った。
執務室で黙々と書類を片付けていると、執事がデスクから少し離れたソファのローテーブルにサンドイッチを置いて、紅茶を入れてくれた。そういえばリオネルは朝から何も食べていなかった。
「閣下は食事は?」
「ヒートに入られると食事はとられません」
「閣下は大丈夫なのですか?」
「十年ぶりのヒートですので、ご本人も戸惑っておいででしょう」
執事から話を聞いて、リオネルはカリスが心配でならなくなる。
番になれるなど思っていないが、アルファとしてカリスを慰めれば、カリスのヒートが軽くなるのは分かっているが、あれだけはっきりと拒否されてしまうと一歩踏み出すのも躊躇われる。
心配で胸が張り裂けそうなリオネルに、執事が告げる。
「旦那様は、オメガ性の弱い方ですので、初めてのヒートも十八という遅さでしたし、その後二十歳でヒートを経験された後は、ずっとヒートがなかったので、ご自分のことをオメガとは思っていらっしゃらないようなところがありまして」
「まだ三回目のヒートということですか?」
「そうなります。ヒートが起きにくいので、結婚できるとも子どもを望めるとも思っていらっしゃらない様子で」
カリスの言っていた生涯結婚はしないという言葉はそれだったのか。
ヒートのとき以外は男性のオメガは妊娠する確率が非常に低い。ヒートのときならば妊娠する確率が非常に高いのだが、そのヒートが起きにくい体質ならば、カリスが結婚を諦めるのも分かる。
リオネルはカリスが子どもが産めなくても、ヒートが起きにくくても気にしないが、カリスの方はずっと気にしてきたのかもしれない。
「閣下のおそばに行きたい……」
肉体関係を望まれなくても、カリスの看病をしたいし、そばにいて寄り添いたい。そう思うのだが、あれだけカリスのフェロモンを浴びてしまうと、リオネルもアルファの発情期であるラット状態に入りかねない。
悩ましくため息をついたリオネルに、執事が問いかける。
「リオネル様は旦那様の夫ではないのですか?」
「そうですが」
「旦那様が苦しんでいるところを見てはいられません。行って差し上げたらどうですか?」
カリスは使用人たちにもリオネルとカリスの関係の説明をしていない。
毎日夫夫の寝室で同じベッドに眠るリオネルとカリスは、使用人たちにしてみれば本当の夫夫に見えていることだろう。
こくりとリオネルは唾を飲み込む。
リオネルとカリスの間を邪魔するものはどこにもいなかった。
夫夫の寝室のドアを開けると、頭の芯を痺れさせるような甘い香りが充満している。下半身を直撃する香りに耐えながら、ベッド脇までくると、カリスがベッドの上で荒い息で耐えているのが分かった。
オメガにとってはヒートはアルファを誘うための発情期であり、妊娠率が非常に高くなる時期ではあるのだが、アルファに相手にされないとものすごい苦しみを味わうと聞いている。
番のいないオメガが短命なのは、その苦しみに耐えられないからで、オメガは早いうちからアルファとの結婚を決められていることが多いのもそのためだった。
汗ばんだカリスの頬を撫でると、カリスがうっすらと目を開けた。
黒に近い濃い赤の睫毛が揺れて、同色の目がこちらを見ている。
「リオネル……これはおれに都合のいい夢か?」
「閣下、つらいのでしょう? わたしにできることなら何でもさせてください」
「リオネル……」
頬に触れた手に、カリスの大きな手が添えられる。柔らかくもなければ、軽くもない、しっかりとした手は、十年間騎士団長を務めてきた証だった。
発熱しているのか熱い手を感じていると、腕を引かれた。
リオネルの体は簡単にカリスの腕の中に納まってしまう。
「リオネル……おれのリオネル……かわいいリオネル……」
「閣下?」
「夢ならばこのままおれのものにしてしまいたい」
さらりとカリスの手がリオネルの頬を撫でて、唇が重なる。
触れるだけの口付けを数回繰り返したが、それでは足りなくて、リオネルはカリスの唇を舐めた。カリスの口があえかに開いて、リオネルの舌を受け入れる。
唾液すらフェロモンが混じって甘く心地よい。
舌を絡める口付けに、リオネルはすっかりと酔いしれていた。
太ももに当たるカリスの欲望が熱く高ぶっているのを感じる。それと共に、リオネルもまた同じく熱く高ぶっていた。
「愛しています、閣下。わたしを閣下のものにしてください」
「リオネル……かわいいリオネル……ずっとおれのものにしたかった」
どういう意味でその言葉が紡がれているのかは分からない。
カリスのオメガ性は弱く、カリスも男性なので、リオネルを抱きたいと思っているのかもしれない。それならそれで、リオネルは受け入れる覚悟があった。
カリスとならば、どちらであっても愛し合えるなら構わなかった。
「閣下……閣下のものになりたいです」
懇願すると口付けが深くなる。
後頭部に手を挿し入れられて、強く抱き寄せられて、口付けを交わす瞬間はあまりにも甘美だった。
このままカリスと体を繋げたい。
そう思った瞬間、カリスの目がかっと開いた。
気が付けば、リオネルは胸を押され、カリスから引き離されていた。ベッドから転げ落ちたリオネルは呆然とカリスを見上げる。
「夢、ではない?」
「閣下?」
「リオネル!? どうして!? ここに入ってはいけないと言ったのに」
「閣下が苦しんでいると思ったら、おそばにおらずにはいられませんでした」
「リオネル、すぐに部屋から出ていくのだ」
「嫌です!」
今度はカリスから命じられても、リオネルはそれに従わなかった。
「閣下、御身に触れる許可をください」
「ダメだ、リオネル。離れなさい」
「閣下、お願いです。わたしは閣下を愛しているのです」
懇願するリオネルに、カリスが熱い吐息を漏らす。
ヒート中のカリスは息までが甘い。
「おれのヒートに惑わされているだけだ。冷静になるのだ、リオネル」
「惑わされてなどいません。閣下がわたしを助けてくださったときから、わたしの心は閣下のものでした。閣下をずっと愛してきました。どうか、御身を慰める許可をください。番になりたいなどと言いません。触れさせてください。ヒートを治めさせてください」
床の上に正座をして額を床にこすりつけたリオネルに、カリスが沈痛な面持ちで告げる。
「ヒートのせいだ」
「閣下もわたしを自分のものにしたいと言ってくださったではないですか! わたしは聞きました! 聞いた以上はもう退けません!」
動くつもりのないリオネルに、カリスが手を差し伸べて抱き上げてベッドに座らせる。
「床の上に座っているとリオネルが冷えてしまう。寒がりなのに」
「閣下が温めてください」
「リオネル、後悔しないか?」
「後悔など致しません。閣下のものにしてください」
真剣に告げたリオネルに、カリスが噛み付くように口付けてきた。
94
あなたにおすすめの小説
人族は一人で生きられないらしい――獣人公爵に拾われ、溺愛されて家族になりました
よっちゃん
BL
人族がほとんど存在しない世界に、
前世の記憶を持ったまま転生した少年・レオン。
獣人が支配する貴族社会。
魔力こそが価値とされ、
「弱い人族」は守られるべき存在として扱われる世界で、
レオンは常識の違いに戸惑いながらも必死に生きようとする。
そんな彼を拾ったのは、
辺境を治める獣人公爵アルト。
寡黙で冷静、しかし一度守ると決めたものは決して手放さない男だった。
溺愛され、守られ、育てられる日々。
だが、レオンはただ守られるだけの存在で終わることを選ばない。
学院での出会い。
貴族社会に潜む差別と陰謀。
そして「番」という、深く重い絆。
レオンは学び、考え、
自分にしかできない魔法理論を武器に、
少しずつ“並び立つ覚悟”を身につけていく。
獣人と人族。
価値観も、立場も、すべてが違う二人が、
それでも選び合い、家族になるまでの物語。
溺愛×成長×異世界BL。
読後に残るのは、
「ここに居場所があっていい」と思える、あたたかな幸福。
番に見つからない街で、子供を育てている
はちも
BL
目を覚ますと、腕の中には赤ん坊がいた。
異世界の青年ロアンとして目覚めた「俺」は、希少な男性オメガであり、子を産んだ母親だった。
現世の記憶は失われているが、
この子を守らなければならない、という想いだけははっきりと残っている。
街の人々に助けられ、魔石への魔力注入で生計を立てながら、
ロアンと息子カイルは、番のいない街で慎ましく暮らしていく。
だが、行方不明の番を探す噂が、静かに近づいていた。
再会は望まない。
今はただ、この子との生活を守りたい。
これは、番から逃げたオメガが、
選び直すまでの物語。
*不定期連載です。
愛しい番に愛されたいオメガなボクの奮闘記
天田れおぽん
BL
ボク、アイリス・ロックハートは愛しい番であるオズワルドと出会った。
だけどオズワルドには初恋の人がいる。
でもボクは負けない。
ボクは愛しいオズワルドの唯一になるため、番のオメガであることに甘えることなく頑張るんだっ!
※「可愛いあの子は番にされて、もうオレの手は届かない」のオズワルド君の番の物語です。
※他サイトでも連載中
2026/01/28 第22話をちょっとだけ書き足しました。
オメガはオメガらしく生きろなんて耐えられない
子犬一 はぁて
BL
「オメガはオメガらしく生きろ」
家を追われオメガ寮で育ったΩは、見合いの席で名家の年上αに身請けされる。
無骨だが優しく、Ωとしてではなく一人の人間として扱ってくれる彼に初めて恋をした。
しかし幸せな日々は突然終わり、二人は別れることになる。
5年後、雪の夜。彼と再会する。
「もう離さない」
再び抱きしめられたら、僕はもうこの人の傍にいることが自分の幸せなんだと気づいた。
彼は温かい手のひらを持つ人だった。
身分差×年上アルファ×溺愛再会BL短編。
僕の、しあわせ辺境暮らし
* ゆるゆ
BL
雪のなか3歳の僕を、ひろってくれたのは、やさしい16歳の男の子でした。
ふたりの、しあわせな辺境暮らし、はじまります!
ぽて と むーちゃんの動画をつくりました!
インスタ @yuruyu0 絵もあがります。
YouTube @BL小説動画 アカウントがなくても、どなたでもご覧になれます。
プロフのwebサイトから飛べるので、もしよかったら!
【完結済】極上アルファを嵌めた俺の話
降魔 鬼灯
BL
ピアニスト志望の悠理は子供の頃、仲の良かったアルファの東郷司にコンクールで敗北した。
両親を早くに亡くしその借金の返済が迫っている悠理にとって未成年最後のこのコンクールの賞金を得る事がラストチャンスだった。
しかし、司に敗北した悠理ははオメガ専用の娼館にいくより他なくなってしまう。
コンサート入賞者を招いたパーティーで司に想い人がいることを知った悠理は地味な自分がオメガだとバレていない事を利用して司を嵌めて慰謝料を奪おうと計画するが……。
悪役令息ですが破滅回避で主人公を無視したら、高潔な態度だと勘違いされて聖人認定。なぜか溺愛ルートに入りました
水凪しおん
BL
BL小説『銀の瞳の聖者』の悪役令息ルシアンに転生してしまった俺。
原作通りなら、主人公ノエルをいじめ抜き、最後は断罪されて野垂れ死ぬ運命だ。
「そんなの絶対にお断りだ! 俺は平和に長生きしたい!」
破滅フラグを回避するため、俺は決意した。
主人公ノエルを徹底的に避け、関わらず、空気のように生きることを。
しかし、俺の「無視」や「無関心」は、なぜかノエルにポジティブに変換されていく。
「他の人のように欲望の目で見ないなんて、なんて高潔な方なんだ……!」
いじめっ子を視線だけで追い払えば「影から守ってくれた」、雨の日に「臭いから近寄るな」と上着を投げつければ「不器用な優しさ」!?
全力で嫌われようとすればするほど、主人公からの好感度が爆上がりして、聖人認定されてしまう勘違いラブコメディ!
小心者の悪役令息×健気なポジティブ主人公の、すれ違い溺愛ファンタジー、ここに開幕!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる