オメガの大公閣下の溺愛

リオネル・ラウゼンは十二歳で人身売買組織に売られ、闇の闘技場で剣闘士として、そして客の相手として酷使される地獄の日々を送っていた。そんな彼を救ったのは、この国で国王に次ぐ地位を持つ王弟、カリス・ヴェルナート大公。アルファの中のアルファと呼ばれる最強の騎士団長だった。
黒に近い濃い赤の髪と瞳を持つカリスの圧倒的な強さと優しさに、リオネルは生涯この方に仕えたいと誓う。騎士学校を飛び級で卒業し、カリスの騎士団に入ったリオネルは、副団長として六年間の戦争をカリスと共に戦い抜く。
戦争終結後、英雄となったリオネルには大量の縁談が舞い込む。奴隷上がりという出自を理由に断り続けるリオネルを見たカリスは、互いの立場を守るための契約結婚を提案する。
結婚後、カリスから衝撃の告白が――実は彼はオメガだった。ヒートがほとんど来ない特異体質のため、長年その事実を隠してきたのだ。そして、初めて会ったときから、カリスはリオネルを「かわいい」と思い、自分のものにしたくてたまらなかったと告白する。リオネルもまた、最初から運命を感じていた。
カリスの「かわいい」の連発と過保護な溺愛。リオネルの一途な献身と、カリスへの全面的な肯定。契約だったはずの結婚は、互いに愛を確かめ合い、番となり、本物の結婚へと変わっていく。
領地での穏やかな日々の中で、過去のトラウマを癒し合い、愛を深めていく二人の、甘く幸せな新婚生活の物語。

※ムーンライトノベルズ、エブリスタでも掲載しています。
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