26 / 30
カリス(受け)視点
11.茶会での侮辱とリオネルの変化
しおりを挟む
リオネルは風呂上がりにはカリスの髪を丁寧に梳いて、香油を馴染ませて艶を出す。
戦場でかなり荒れていなかったわけではないカリスの髪だったが、リオネルがケアをするようになってから艶を取り戻し、美しく輝くようになった。
まるで愛するように髪のケアをするリオネルに、カリスは妬けて「切ってしまおうか」などといえばリオネルは慌てて止めたが、必死に堪えてカリスのいいようにしてほしいといい直す。
そういうところもかわいくて愛しいと思っていると、ふとリオネルが感じるカリスのフェロモンについて疑問がわいた。
「おれのフェロモンは普通のアルファには感じられないくらい薄いはずなんだが、リオネルはそれを感じているのだな?」
「はい、いつも閣下はいい香りがします」
「おれのフェロモンはどんな匂いだ?」
これまで誰も気付かなかったので聞いたことがなかったが、カリスのフェロモンはどんな匂いなのだろう。
リオネルに問いかけると、困ったようにしばらく考えてから答えをくれた。
「なんと申しますか、包み込まれるような安心する香りです。甘いのですが、甘すぎるわけではなく、爽やかなのですが刺激があるわけでもなく、優しくわたしを抱き締めてくださる閣下の腕の中にいるような安心感のある香りです」
「汚臭ではないのだな」
「そんなはずはありません。閣下の香りはフェロモンと気付いていないときからずっと好ましく感じておりました」
隣国の王女がヒートトラップを仕掛けて来たとき、リオネルはそのフェロモンを「汚臭」と感じていたようなので、そうではないのかと確認すると、好ましく感じていたという答えが返ってくる。
カリスもリオネルのフェロモンの匂いについて考えてみた。
「リオネルに初めて出会ったとき、アルファのフェロモンを感じた」
「本当ですか?」
「おれはオメガ性が弱いので、アルファのフェロモンはほとんど感じないし、影響もないのだが、リオネルからはいい匂いがしていた」
初めて会ったときからリオネルにだけはカリスの弱いオメガ性が反応していたと白状するのは恥ずかしかったが、リオネルは興味を持って聞いてくれる。
「わたしのフェロモンはどのような香りですか?」
「甘さと爽やかさの中に、少しスパイシーな匂いがして、おれは好ましいと思った」
「今も香っていますか?」
僅かな甘さと爽やかさと少しのスパイシーな香り。これがないとカリスは落ち着かなくなっていた。
リオネルを後ろから抱き締めた状態で肩口に顔を埋めて息を吸い込むと、リオネルのいい匂いがしてくる。
戦場にいたころは何日も風呂に入れなかったことがあったが、今は毎日入っているし、風呂上がりなので互いに同じ石鹸の匂いもしていた。石鹸の匂いよりもずっと強い、リオネルのフェロモンの匂い。
「他のアルファの匂いはさっぱり分からないのだが、リオネルの匂いはいつも好ましく感じるな。いい匂いだ」
カリスがリオネルの匂いを嗅ぎながら言えば、リオネルの方もカリスの髪を摘まんで匂っている。
「閣下、抱かせてください」
「おいで、リオネル」
リオネルに請われて、カリスはリオネルの手を引いてベッドまで連れて行った。
抱き合うことにカリスも快感を拾えるようになってきていた。
心地よい互いの体温を分け合って、抱き合うことが何よりも満たされる。
抱き合った後で風呂に入り直して、カリスはリオネルを布団の中で抱き締めた。
戦場で雪の吹きすさぶ中で震えて「閣下、寒いです……」と助けを求めて来たときから、カリスはリオネルの寒がりを知っている。雪解けが近い時期になっても夜は冷えるので、カリスはリオネルを深く胸に抱き込んで眠っていた。その体勢はリオネルも落ち着くようだった。
「リオネル、寒くはないか?」
「閣下の腕の中はいつも温かいです」
「夏場は暑そうだな」
「そのときは、布団を薄くすればいいでしょう」
「おれが抱き締めないで寝る選択肢はないのか?」
「抱き締めてくださるでしょう?」
カリスにリオネルを抱き締めない選択肢はないのだが、暑がっていたらかわいそうなので開放するつもりだった。それをリオネルは夏場でもそばにいたそうにしている。
夏場で汗だくになってもカリスはリオネルを抱き締めて眠ってしまうかもしれない。
そう思っているとリオネルが眠りに落ちたようで、幼子のようにカリスに縋ってくる。
「かっか……わたしのうんめい……」
「リオネルはおれの運命だ」
「うれしい……かっかとわたしはうんめい……」
こんなにもリオネルがかわいくて胸が苦しい。
カリスは愛情を持て余しそうになるくらいリオネルを思っていた。
領地の一部を治めさせている貴族の元にお茶会に出かけたときに、カリスは嫌な気配は感じていた。
その貴族がリオネルをよく思っていないようなのだ。
リオネルを置いて行こうかとも考えたが、リオネルはカリスのそばを離れたがらないので、カリスはリオネルを連れてお茶会に参加していた。
フロックコートを着ているリオネルは格好よくてかわいくて、カリスは自慢だったのだが、挨拶をする貴族の目は厳しい。
「大公閣下、伴侶殿、本日のお茶会にお越しくださりありがとうございます」
「今日はよろしく頼む」
カリスには媚びへつらうようにしてくるが、リオネルは視界にも入れたくないようだ。
席に案内されて、カリスは上座に連れて行かれたのに、リオネルは離れた一番端の席で、カリスは冷ややかにその貴族を見つめた。
「どうしておれの愛しい番と引き離されなければいけないのだ?」
「これは申し訳ありません。席順に手違いがあったようで」
「すぐにその手違いを正してほしいものだな」
これが手違いなどではなくわざとであることをリオネルも気付いているだろう。
リオネルが嫌な気持ちになるくらいならお茶会は辞めさせて帰ろうと思っていたら、すれ違いざまにその貴族がリオネルになにか囁いたのが聞こえた。
カリスに聞こえないように言った言葉の内容を知りたいと歩み寄ろうとする前に、リオネルが口を開いた。
「わたしは国王陛下から閣下との結婚のお許しをいただきました。それ以前に、わたしは戦場で功績を立て、勲章もいただいております。わたしは国の英雄、そのはずですが、あなたの目には閣下に媚を売る卑しい奴隷に見えますか?」
堂々としたリオネルの態度に感心しつつも、カリスは怒りにその貴族を睨み付けた。怒りが募るとカリスの目は血液が集まって赤い色が増してくる。
「そうか、お前はおれの伴侶を卑しい奴隷だと思っているのか?」
「ち、違います! 何かの間違いです!」
「それでは、なぜおれの愛しい番が、『閣下に媚を売る卑しい奴隷』などという言葉を口にしたのだ?」
「そ、それは、わたしを陥れようとしているのです!」
被害者ぶろうとするその貴族の前にカリスは立ちふさがる。
怒鳴る必要も、声を荒げる必要もなかった。
どこまでも冷ややかに、大きな体でその貴族を威嚇しつつ告げる。
「おれの愛しい番がお前を陥れて何の利益があるというのだ」
「わたしの正しい出自に劣等感を抱いているのだと思います。閣下、信じてください。わたしはなにも言っておりません」
「正しい出自? お前も貴族の地位を金で買った元平民の商人にすぎないだろう。おれの番を侮辱したことを後悔させてやる。お前には追って沙汰を下す。不愉快だ。帰ろう、リオネル」
あの貴族は領地の一部を治める仕事を取り上げて、この領地から追いやってしまおう。心に決めて、カリスはリオネルの手を取って馬車まで連れて行った。
馬車のリオネルを乗せると、コートとマフラーと手袋を丁寧に身に付けさせる。
本来ならば侍従や侍女がやることも、カリスはリオネルにはしてやりたかった。
「閣下、ありがとうございます」
礼を言うリオネルに、カリスは馬車の中でリオネルを温めるように抱き締めて、告げる。
「リオネルは国のために十六のときから六年間もおれと共に最前線にいた。救国の英雄として崇められこそされても、奴隷上がりと侮辱されるいわれはない」
「わたしが奴隷上がりであることは確かですが、元騎士団の副団長として、国王陛下から勲章をいただいた英雄として、そして、閣下の伴侶として、何一つ恥ずかしい生き方はしていないと思っています」
リオネルが自信をもってそう言ってくれただけでも、カリスはリオネルは変わったのだと感じる。
騎士団に連れて行かれたときに、新人の騎士たちに侮辱されていたときのリオネルとはもう違う。
「リオネル、おれのかわいいリオネル」
「わたしの愛しい閣下」
「かわいいリオネルを侮辱されて、あの男の首を刎ねたいのを我慢していたのだぞ?」
「首を刎ねるのはやめてください。閣下の手を汚す価値もない相手です」
リオネルかわいさに、相手の首を刎ねることまで考えてしまったが、それを止められて、リオネルらしいと思ってしまう。
「この国の在り方から変えていかねばいけないのかもしれない。まずは、奴隷となるものがいなくなるようにしなくてはな」
リオネルのためにも、カリスはこの国を変えたいと思っていた。
戦場でかなり荒れていなかったわけではないカリスの髪だったが、リオネルがケアをするようになってから艶を取り戻し、美しく輝くようになった。
まるで愛するように髪のケアをするリオネルに、カリスは妬けて「切ってしまおうか」などといえばリオネルは慌てて止めたが、必死に堪えてカリスのいいようにしてほしいといい直す。
そういうところもかわいくて愛しいと思っていると、ふとリオネルが感じるカリスのフェロモンについて疑問がわいた。
「おれのフェロモンは普通のアルファには感じられないくらい薄いはずなんだが、リオネルはそれを感じているのだな?」
「はい、いつも閣下はいい香りがします」
「おれのフェロモンはどんな匂いだ?」
これまで誰も気付かなかったので聞いたことがなかったが、カリスのフェロモンはどんな匂いなのだろう。
リオネルに問いかけると、困ったようにしばらく考えてから答えをくれた。
「なんと申しますか、包み込まれるような安心する香りです。甘いのですが、甘すぎるわけではなく、爽やかなのですが刺激があるわけでもなく、優しくわたしを抱き締めてくださる閣下の腕の中にいるような安心感のある香りです」
「汚臭ではないのだな」
「そんなはずはありません。閣下の香りはフェロモンと気付いていないときからずっと好ましく感じておりました」
隣国の王女がヒートトラップを仕掛けて来たとき、リオネルはそのフェロモンを「汚臭」と感じていたようなので、そうではないのかと確認すると、好ましく感じていたという答えが返ってくる。
カリスもリオネルのフェロモンの匂いについて考えてみた。
「リオネルに初めて出会ったとき、アルファのフェロモンを感じた」
「本当ですか?」
「おれはオメガ性が弱いので、アルファのフェロモンはほとんど感じないし、影響もないのだが、リオネルからはいい匂いがしていた」
初めて会ったときからリオネルにだけはカリスの弱いオメガ性が反応していたと白状するのは恥ずかしかったが、リオネルは興味を持って聞いてくれる。
「わたしのフェロモンはどのような香りですか?」
「甘さと爽やかさの中に、少しスパイシーな匂いがして、おれは好ましいと思った」
「今も香っていますか?」
僅かな甘さと爽やかさと少しのスパイシーな香り。これがないとカリスは落ち着かなくなっていた。
リオネルを後ろから抱き締めた状態で肩口に顔を埋めて息を吸い込むと、リオネルのいい匂いがしてくる。
戦場にいたころは何日も風呂に入れなかったことがあったが、今は毎日入っているし、風呂上がりなので互いに同じ石鹸の匂いもしていた。石鹸の匂いよりもずっと強い、リオネルのフェロモンの匂い。
「他のアルファの匂いはさっぱり分からないのだが、リオネルの匂いはいつも好ましく感じるな。いい匂いだ」
カリスがリオネルの匂いを嗅ぎながら言えば、リオネルの方もカリスの髪を摘まんで匂っている。
「閣下、抱かせてください」
「おいで、リオネル」
リオネルに請われて、カリスはリオネルの手を引いてベッドまで連れて行った。
抱き合うことにカリスも快感を拾えるようになってきていた。
心地よい互いの体温を分け合って、抱き合うことが何よりも満たされる。
抱き合った後で風呂に入り直して、カリスはリオネルを布団の中で抱き締めた。
戦場で雪の吹きすさぶ中で震えて「閣下、寒いです……」と助けを求めて来たときから、カリスはリオネルの寒がりを知っている。雪解けが近い時期になっても夜は冷えるので、カリスはリオネルを深く胸に抱き込んで眠っていた。その体勢はリオネルも落ち着くようだった。
「リオネル、寒くはないか?」
「閣下の腕の中はいつも温かいです」
「夏場は暑そうだな」
「そのときは、布団を薄くすればいいでしょう」
「おれが抱き締めないで寝る選択肢はないのか?」
「抱き締めてくださるでしょう?」
カリスにリオネルを抱き締めない選択肢はないのだが、暑がっていたらかわいそうなので開放するつもりだった。それをリオネルは夏場でもそばにいたそうにしている。
夏場で汗だくになってもカリスはリオネルを抱き締めて眠ってしまうかもしれない。
そう思っているとリオネルが眠りに落ちたようで、幼子のようにカリスに縋ってくる。
「かっか……わたしのうんめい……」
「リオネルはおれの運命だ」
「うれしい……かっかとわたしはうんめい……」
こんなにもリオネルがかわいくて胸が苦しい。
カリスは愛情を持て余しそうになるくらいリオネルを思っていた。
領地の一部を治めさせている貴族の元にお茶会に出かけたときに、カリスは嫌な気配は感じていた。
その貴族がリオネルをよく思っていないようなのだ。
リオネルを置いて行こうかとも考えたが、リオネルはカリスのそばを離れたがらないので、カリスはリオネルを連れてお茶会に参加していた。
フロックコートを着ているリオネルは格好よくてかわいくて、カリスは自慢だったのだが、挨拶をする貴族の目は厳しい。
「大公閣下、伴侶殿、本日のお茶会にお越しくださりありがとうございます」
「今日はよろしく頼む」
カリスには媚びへつらうようにしてくるが、リオネルは視界にも入れたくないようだ。
席に案内されて、カリスは上座に連れて行かれたのに、リオネルは離れた一番端の席で、カリスは冷ややかにその貴族を見つめた。
「どうしておれの愛しい番と引き離されなければいけないのだ?」
「これは申し訳ありません。席順に手違いがあったようで」
「すぐにその手違いを正してほしいものだな」
これが手違いなどではなくわざとであることをリオネルも気付いているだろう。
リオネルが嫌な気持ちになるくらいならお茶会は辞めさせて帰ろうと思っていたら、すれ違いざまにその貴族がリオネルになにか囁いたのが聞こえた。
カリスに聞こえないように言った言葉の内容を知りたいと歩み寄ろうとする前に、リオネルが口を開いた。
「わたしは国王陛下から閣下との結婚のお許しをいただきました。それ以前に、わたしは戦場で功績を立て、勲章もいただいております。わたしは国の英雄、そのはずですが、あなたの目には閣下に媚を売る卑しい奴隷に見えますか?」
堂々としたリオネルの態度に感心しつつも、カリスは怒りにその貴族を睨み付けた。怒りが募るとカリスの目は血液が集まって赤い色が増してくる。
「そうか、お前はおれの伴侶を卑しい奴隷だと思っているのか?」
「ち、違います! 何かの間違いです!」
「それでは、なぜおれの愛しい番が、『閣下に媚を売る卑しい奴隷』などという言葉を口にしたのだ?」
「そ、それは、わたしを陥れようとしているのです!」
被害者ぶろうとするその貴族の前にカリスは立ちふさがる。
怒鳴る必要も、声を荒げる必要もなかった。
どこまでも冷ややかに、大きな体でその貴族を威嚇しつつ告げる。
「おれの愛しい番がお前を陥れて何の利益があるというのだ」
「わたしの正しい出自に劣等感を抱いているのだと思います。閣下、信じてください。わたしはなにも言っておりません」
「正しい出自? お前も貴族の地位を金で買った元平民の商人にすぎないだろう。おれの番を侮辱したことを後悔させてやる。お前には追って沙汰を下す。不愉快だ。帰ろう、リオネル」
あの貴族は領地の一部を治める仕事を取り上げて、この領地から追いやってしまおう。心に決めて、カリスはリオネルの手を取って馬車まで連れて行った。
馬車のリオネルを乗せると、コートとマフラーと手袋を丁寧に身に付けさせる。
本来ならば侍従や侍女がやることも、カリスはリオネルにはしてやりたかった。
「閣下、ありがとうございます」
礼を言うリオネルに、カリスは馬車の中でリオネルを温めるように抱き締めて、告げる。
「リオネルは国のために十六のときから六年間もおれと共に最前線にいた。救国の英雄として崇められこそされても、奴隷上がりと侮辱されるいわれはない」
「わたしが奴隷上がりであることは確かですが、元騎士団の副団長として、国王陛下から勲章をいただいた英雄として、そして、閣下の伴侶として、何一つ恥ずかしい生き方はしていないと思っています」
リオネルが自信をもってそう言ってくれただけでも、カリスはリオネルは変わったのだと感じる。
騎士団に連れて行かれたときに、新人の騎士たちに侮辱されていたときのリオネルとはもう違う。
「リオネル、おれのかわいいリオネル」
「わたしの愛しい閣下」
「かわいいリオネルを侮辱されて、あの男の首を刎ねたいのを我慢していたのだぞ?」
「首を刎ねるのはやめてください。閣下の手を汚す価値もない相手です」
リオネルかわいさに、相手の首を刎ねることまで考えてしまったが、それを止められて、リオネルらしいと思ってしまう。
「この国の在り方から変えていかねばいけないのかもしれない。まずは、奴隷となるものがいなくなるようにしなくてはな」
リオネルのためにも、カリスはこの国を変えたいと思っていた。
63
あなたにおすすめの小説
人族は一人で生きられないらしい――獣人公爵に拾われ、溺愛されて家族になりました
よっちゃん
BL
人族がほとんど存在しない世界に、
前世の記憶を持ったまま転生した少年・レオン。
獣人が支配する貴族社会。
魔力こそが価値とされ、
「弱い人族」は守られるべき存在として扱われる世界で、
レオンは常識の違いに戸惑いながらも必死に生きようとする。
そんな彼を拾ったのは、
辺境を治める獣人公爵アルト。
寡黙で冷静、しかし一度守ると決めたものは決して手放さない男だった。
溺愛され、守られ、育てられる日々。
だが、レオンはただ守られるだけの存在で終わることを選ばない。
学院での出会い。
貴族社会に潜む差別と陰謀。
そして「番」という、深く重い絆。
レオンは学び、考え、
自分にしかできない魔法理論を武器に、
少しずつ“並び立つ覚悟”を身につけていく。
獣人と人族。
価値観も、立場も、すべてが違う二人が、
それでも選び合い、家族になるまでの物語。
溺愛×成長×異世界BL。
読後に残るのは、
「ここに居場所があっていい」と思える、あたたかな幸福。
番に見つからない街で、子供を育てている
はちも
BL
目を覚ますと、腕の中には赤ん坊がいた。
異世界の青年ロアンとして目覚めた「俺」は、希少な男性オメガであり、子を産んだ母親だった。
現世の記憶は失われているが、
この子を守らなければならない、という想いだけははっきりと残っている。
街の人々に助けられ、魔石への魔力注入で生計を立てながら、
ロアンと息子カイルは、番のいない街で慎ましく暮らしていく。
だが、行方不明の番を探す噂が、静かに近づいていた。
再会は望まない。
今はただ、この子との生活を守りたい。
これは、番から逃げたオメガが、
選び直すまでの物語。
*不定期連載です。
愛しい番に愛されたいオメガなボクの奮闘記
天田れおぽん
BL
ボク、アイリス・ロックハートは愛しい番であるオズワルドと出会った。
だけどオズワルドには初恋の人がいる。
でもボクは負けない。
ボクは愛しいオズワルドの唯一になるため、番のオメガであることに甘えることなく頑張るんだっ!
※「可愛いあの子は番にされて、もうオレの手は届かない」のオズワルド君の番の物語です。
※他サイトでも連載中
2026/01/28 第22話をちょっとだけ書き足しました。
オメガはオメガらしく生きろなんて耐えられない
子犬一 はぁて
BL
「オメガはオメガらしく生きろ」
家を追われオメガ寮で育ったΩは、見合いの席で名家の年上αに身請けされる。
無骨だが優しく、Ωとしてではなく一人の人間として扱ってくれる彼に初めて恋をした。
しかし幸せな日々は突然終わり、二人は別れることになる。
5年後、雪の夜。彼と再会する。
「もう離さない」
再び抱きしめられたら、僕はもうこの人の傍にいることが自分の幸せなんだと気づいた。
彼は温かい手のひらを持つ人だった。
身分差×年上アルファ×溺愛再会BL短編。
僕の、しあわせ辺境暮らし
* ゆるゆ
BL
雪のなか3歳の僕を、ひろってくれたのは、やさしい16歳の男の子でした。
ふたりの、しあわせな辺境暮らし、はじまります!
ぽて と むーちゃんの動画をつくりました!
インスタ @yuruyu0 絵もあがります。
YouTube @BL小説動画 アカウントがなくても、どなたでもご覧になれます。
プロフのwebサイトから飛べるので、もしよかったら!
【完結済】極上アルファを嵌めた俺の話
降魔 鬼灯
BL
ピアニスト志望の悠理は子供の頃、仲の良かったアルファの東郷司にコンクールで敗北した。
両親を早くに亡くしその借金の返済が迫っている悠理にとって未成年最後のこのコンクールの賞金を得る事がラストチャンスだった。
しかし、司に敗北した悠理ははオメガ専用の娼館にいくより他なくなってしまう。
コンサート入賞者を招いたパーティーで司に想い人がいることを知った悠理は地味な自分がオメガだとバレていない事を利用して司を嵌めて慰謝料を奪おうと計画するが……。
悪役令息ですが破滅回避で主人公を無視したら、高潔な態度だと勘違いされて聖人認定。なぜか溺愛ルートに入りました
水凪しおん
BL
BL小説『銀の瞳の聖者』の悪役令息ルシアンに転生してしまった俺。
原作通りなら、主人公ノエルをいじめ抜き、最後は断罪されて野垂れ死ぬ運命だ。
「そんなの絶対にお断りだ! 俺は平和に長生きしたい!」
破滅フラグを回避するため、俺は決意した。
主人公ノエルを徹底的に避け、関わらず、空気のように生きることを。
しかし、俺の「無視」や「無関心」は、なぜかノエルにポジティブに変換されていく。
「他の人のように欲望の目で見ないなんて、なんて高潔な方なんだ……!」
いじめっ子を視線だけで追い払えば「影から守ってくれた」、雨の日に「臭いから近寄るな」と上着を投げつければ「不器用な優しさ」!?
全力で嫌われようとすればするほど、主人公からの好感度が爆上がりして、聖人認定されてしまう勘違いラブコメディ!
小心者の悪役令息×健気なポジティブ主人公の、すれ違い溺愛ファンタジー、ここに開幕!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる