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リオネル(攻め)視点
13.互いの香り
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寒さも日に日に緩んできて、カリスの領地も雪解けが近くなっている。
まだ寒いのでベッドではしっかりとカリスに抱き締めて温めてもらっているし、部屋も暖炉で温かくしてもらっているが、少しずつ外の風景が白から色彩を取り戻してきているのにリオネルも気付いていた。
執務を終えて夕食を食べると、一緒に風呂に入ってカリスの髪を丁寧に梳いて、香油を馴染ませて艶を出し、整えるリオネルに、カリスはされるがままになっている。本来ならば従者や侍女のする仕事なのだが、カリスの黒に近い濃い赤の王族しか持たない稀有な美しい髪に触れていたくて、リオネルは湯上りのカリスの髪を丁寧に艶が出るまで梳く。
髪質がリオネルと違うようで、真っすぐのカリスの髪は戦場でも荒れることはなかった。手入れをすればますます艶が出て輝く。
美しすぎる髪のひと房を手に取って、自然と口付けると、カリスがふっと笑った。
「リオネルはおれの髪が好きだな」
「こんなに美しい髪は閣下のものしか見たことがありません」
「妬けるから切ってしまおうかな?」
「そんなことはなさらないでください。いえ、どうしても閣下が切りたいと仰るのでしたら、反対はできません。でも、できれば切らずにいてほしいです」
短髪でもカリスの美しさは変わらないだろうが、リオネルはこの髪も愛していた。できれば切らないでほしいと懇願すると、カリスがまた笑う。
「匂いのほとんどない香油にしたんだな」
「はい。閣下の香りを打ち消してしまうともったいないので」
それに関して、カリスがリオネルを脚の間に抱き締めながら問いかける。
「おれのフェロモンは普通のアルファには感じられないくらい薄いはずなんだが、リオネルはそれを感じているのだな?」
「はい、いつも閣下はいい香りがします」
「おれのフェロモンはどんな匂いだ?」
なかなか難しいことを聞かれて、リオネルは答えに困ってしまう。カリスの纏う香りが心地よく好ましいものであるのは分かるのだが、この甘さや心地よさを表現するものがない。
果物のようでもないし、植物とも少し違っている。
「なんと申しますか、包み込まれるような安心する香りです。甘いのですが、甘すぎるわけではなく、爽やかなのですが刺激があるわけでもなく、優しくわたしを抱き締めてくださる閣下の腕の中にいるような安心感のある香りです」
「汚臭ではないのだな」
「そんなはずはありません。閣下の香りはフェロモンと気付いていないときからずっと好ましく感じておりました」
隣国の王女がヒートトラップを仕掛けて来たときに、その匂いを「汚臭」と吐き捨てたのを覚えていたのか、確認するカリスに、リオネルはきっぱりと否定する。
カリスの香りは、ずっと香水でもつけているのかと思っていたが、いつも心地よく包み込まれるような安心感がある。それでいて、甘くリオネルを誘うときもあるのだから、表現しがたい香りだった。
「リオネルに初めて出会ったとき、アルファのフェロモンを感じた」
「本当ですか?」
「おれはオメガ性が弱いので、アルファのフェロモンはほとんど感じないし、影響もないのだが、リオネルからはいい匂いがしていた」
リオネルがカリスをいい香りだと思っていたように、カリスもリオネルをいい匂いだと思っていたことが発覚して、リオネルは興味深くそれを聞く。オメガ性の弱いカリスはアルファのフェロモンをほとんど感じない上、アルファのフェロモンの影響も受けないと言っているが、それでもリオネルのフェロモンは感じてくれたということは、やはりリオネルとカリスは特別な繋がりがあるのだろう。
「わたしのフェロモンはどのような香りですか?」
「甘さと爽やかさの中に、少しスパイシーな匂いがして、おれは好ましいと思った」
「今も香っていますか?」
リオネルの問いかけに、カリスが背中側からリオネルの肩口に顔を埋めて深く息を吸い込む。匂いを嗅がれているが、湯上りなので清潔にしているし、臭いかもしれないという心配はない。
戦場では何日も風呂に入れないことはよくあったので、冬場にカリスに抱き締められて眠るときに、リオネルは自分が臭いのではないかと心配したこともあった。カリスは不思議と臭いことは全くなく、いつも好ましい甘い香りがした。
「他のアルファの匂いはさっぱり分からないのだが、リオネルの匂いはいつも好ましく感じるな。いい匂いだ」
アルファとオメガはフェロモンの香りで相性の良さを確かめるという。リオネルに取ってカリスの香りが心地いいように、カリスに取ってリオネルの匂いがよいものならば、リオネルとカリスの相性は間違いなくいいのだろう。
「閣下、抱かせてください」
「おいで、リオネル」
肩口に顔を埋めているのでリオネルの体にかかるカリスの長い髪を匂いながら懇願すると、カリスがリオネルを立たせて、手を取ってベッドに招いてくれた。
ヒート以外でもカリスを抱くようになって、少しずつだがカリスの体もリオネルを受け入れることに慣れて快感を拾えるようになってきている。
どろどろになるくらいカリスを快感で悶えさせるくらいに感じさせたいのだが、カリスの体がオメガよりもアルファに近いためにまだヒート以外ではそれは難しそうだった。
ベッドの上で口付けを交わしながらパジャマも下着も躊躇いなく脱いでしまうカリスに、リオネルも自分のパジャマと下着を脱いでベッドの下に落とす。
カリスのうなじを指先で触れれば、リオネルの噛み跡の凹凸が付いているのが分かる。
「閣下……カリス様、愛しています」
「おれも愛しているよ、かわいいリオネル」
自分よりも強いカリスは抵抗しようとすればリオネルに指一本触れさせないことができる。それなのに、体を委ねてくれることの素晴らしさを噛み締めながら、リオネルは丁寧にカリスの体を愛撫して、体を繋げた。
事後にバスルームで体を流して、カリスの中の処理をして、ベッドに戻ると、カリスがリオネルを抱き締めてくれる。
騎士団長を十年勤めていただけあって、カリスは体力があって、リオネルが何度抱いても意識を失うようなことはなかった。リオネルとカリスが満足するまで交わっていたら、朝になっても、昼になっても終わりそうにないので、リオネルはカリスとの普段の交わりは回数を制限していた。
カリスにヒートが来たらそんな制限など無視して、朝も夜もなくカリスと溶け合うほどに愛し合えるのだが、カリスのヒートは不順でいつ来るか分からない。
前のヒートからまだ二か月くらいしか経っていないし、オメガによってヒートの周期は異なるが、一か月から三か月に一度ヒートが来るのが普通なので、リオネルはカリスがもう一度ヒートを起こすことを諦めていない。
例え次のヒートがカリスの懸念する通りに十年後になっても、それはそれで受け入れるつもりだし、ヒートが二度と来なくても、リオネルがカリスを愛していることには変わりない。
妊娠することを考えると、カリスのヒートは来てほしいのだが、薬で不自然にヒートを起こすことはカリスも望んでいないし、リオネルはカリスを尊重したいと思っていた。
「リオネル、寒くはないか?」
戦場にいたころも、雪の吹きすさぶ冬の天幕の中でリオネルが寒くて眠れなくて「寒い」と呟いてしまったとき以来、カリスはリオネルを抱き締めて眠ってくれるし、リオネルが寒くないかいつも気にしてくれる。
外に出るときにはリオネルにセーターとコートを着せて、マフラーを厳重に巻き、手袋もつけさせてくれる。本来ならば従者や侍女がすべきところを、カリス自ら着せてくれるのだから、リオネルは愛されていることを感じずにはいられない。
今も、布団の中でリオネルを抱き締めながら、カリスはリオネルが寒くないか気にしてくれている。
「閣下の腕の中はいつも温かいです」
「夏場は暑そうだな」
「そのときは、布団を薄くすればいいでしょう」
「おれが抱き締めないで寝る選択肢はないのか?」
「抱き締めてくださるでしょう?」
カリスに抱き締められているとリオネルは心が落ち着いてよく眠れる。
騎士学校で最初に八人部屋に押し込まれたときは、ひとの気配にほとんど眠れなかったし、一人部屋になった後も、奴隷時代の悪夢を見て何度も目を覚ました。
週末や長期休みにカリスの王都のタウンハウスに帰ったときも、自分の部屋で眠っていると怖い夢を見て飛び起きることがあって、リオネルは落ち着かなかった。
戦場でいつ襲われるか分からない状態なのに、カリスのそばにいるときは心を落ち着けて眠ることができたのだから、リオネルに取ってカリスはそれだけ特別なのだろう。
「かっか……わたしのうんめい……」
「リオネルはおれの運命だ」
「うれしい……かっかとわたしはうんめい……」
呟きながら眠りに落ちていくリオネルの癖のある髪に、カリスがキスをしてくれた。
まだ寒いのでベッドではしっかりとカリスに抱き締めて温めてもらっているし、部屋も暖炉で温かくしてもらっているが、少しずつ外の風景が白から色彩を取り戻してきているのにリオネルも気付いていた。
執務を終えて夕食を食べると、一緒に風呂に入ってカリスの髪を丁寧に梳いて、香油を馴染ませて艶を出し、整えるリオネルに、カリスはされるがままになっている。本来ならば従者や侍女のする仕事なのだが、カリスの黒に近い濃い赤の王族しか持たない稀有な美しい髪に触れていたくて、リオネルは湯上りのカリスの髪を丁寧に艶が出るまで梳く。
髪質がリオネルと違うようで、真っすぐのカリスの髪は戦場でも荒れることはなかった。手入れをすればますます艶が出て輝く。
美しすぎる髪のひと房を手に取って、自然と口付けると、カリスがふっと笑った。
「リオネルはおれの髪が好きだな」
「こんなに美しい髪は閣下のものしか見たことがありません」
「妬けるから切ってしまおうかな?」
「そんなことはなさらないでください。いえ、どうしても閣下が切りたいと仰るのでしたら、反対はできません。でも、できれば切らずにいてほしいです」
短髪でもカリスの美しさは変わらないだろうが、リオネルはこの髪も愛していた。できれば切らないでほしいと懇願すると、カリスがまた笑う。
「匂いのほとんどない香油にしたんだな」
「はい。閣下の香りを打ち消してしまうともったいないので」
それに関して、カリスがリオネルを脚の間に抱き締めながら問いかける。
「おれのフェロモンは普通のアルファには感じられないくらい薄いはずなんだが、リオネルはそれを感じているのだな?」
「はい、いつも閣下はいい香りがします」
「おれのフェロモンはどんな匂いだ?」
なかなか難しいことを聞かれて、リオネルは答えに困ってしまう。カリスの纏う香りが心地よく好ましいものであるのは分かるのだが、この甘さや心地よさを表現するものがない。
果物のようでもないし、植物とも少し違っている。
「なんと申しますか、包み込まれるような安心する香りです。甘いのですが、甘すぎるわけではなく、爽やかなのですが刺激があるわけでもなく、優しくわたしを抱き締めてくださる閣下の腕の中にいるような安心感のある香りです」
「汚臭ではないのだな」
「そんなはずはありません。閣下の香りはフェロモンと気付いていないときからずっと好ましく感じておりました」
隣国の王女がヒートトラップを仕掛けて来たときに、その匂いを「汚臭」と吐き捨てたのを覚えていたのか、確認するカリスに、リオネルはきっぱりと否定する。
カリスの香りは、ずっと香水でもつけているのかと思っていたが、いつも心地よく包み込まれるような安心感がある。それでいて、甘くリオネルを誘うときもあるのだから、表現しがたい香りだった。
「リオネルに初めて出会ったとき、アルファのフェロモンを感じた」
「本当ですか?」
「おれはオメガ性が弱いので、アルファのフェロモンはほとんど感じないし、影響もないのだが、リオネルからはいい匂いがしていた」
リオネルがカリスをいい香りだと思っていたように、カリスもリオネルをいい匂いだと思っていたことが発覚して、リオネルは興味深くそれを聞く。オメガ性の弱いカリスはアルファのフェロモンをほとんど感じない上、アルファのフェロモンの影響も受けないと言っているが、それでもリオネルのフェロモンは感じてくれたということは、やはりリオネルとカリスは特別な繋がりがあるのだろう。
「わたしのフェロモンはどのような香りですか?」
「甘さと爽やかさの中に、少しスパイシーな匂いがして、おれは好ましいと思った」
「今も香っていますか?」
リオネルの問いかけに、カリスが背中側からリオネルの肩口に顔を埋めて深く息を吸い込む。匂いを嗅がれているが、湯上りなので清潔にしているし、臭いかもしれないという心配はない。
戦場では何日も風呂に入れないことはよくあったので、冬場にカリスに抱き締められて眠るときに、リオネルは自分が臭いのではないかと心配したこともあった。カリスは不思議と臭いことは全くなく、いつも好ましい甘い香りがした。
「他のアルファの匂いはさっぱり分からないのだが、リオネルの匂いはいつも好ましく感じるな。いい匂いだ」
アルファとオメガはフェロモンの香りで相性の良さを確かめるという。リオネルに取ってカリスの香りが心地いいように、カリスに取ってリオネルの匂いがよいものならば、リオネルとカリスの相性は間違いなくいいのだろう。
「閣下、抱かせてください」
「おいで、リオネル」
肩口に顔を埋めているのでリオネルの体にかかるカリスの長い髪を匂いながら懇願すると、カリスがリオネルを立たせて、手を取ってベッドに招いてくれた。
ヒート以外でもカリスを抱くようになって、少しずつだがカリスの体もリオネルを受け入れることに慣れて快感を拾えるようになってきている。
どろどろになるくらいカリスを快感で悶えさせるくらいに感じさせたいのだが、カリスの体がオメガよりもアルファに近いためにまだヒート以外ではそれは難しそうだった。
ベッドの上で口付けを交わしながらパジャマも下着も躊躇いなく脱いでしまうカリスに、リオネルも自分のパジャマと下着を脱いでベッドの下に落とす。
カリスのうなじを指先で触れれば、リオネルの噛み跡の凹凸が付いているのが分かる。
「閣下……カリス様、愛しています」
「おれも愛しているよ、かわいいリオネル」
自分よりも強いカリスは抵抗しようとすればリオネルに指一本触れさせないことができる。それなのに、体を委ねてくれることの素晴らしさを噛み締めながら、リオネルは丁寧にカリスの体を愛撫して、体を繋げた。
事後にバスルームで体を流して、カリスの中の処理をして、ベッドに戻ると、カリスがリオネルを抱き締めてくれる。
騎士団長を十年勤めていただけあって、カリスは体力があって、リオネルが何度抱いても意識を失うようなことはなかった。リオネルとカリスが満足するまで交わっていたら、朝になっても、昼になっても終わりそうにないので、リオネルはカリスとの普段の交わりは回数を制限していた。
カリスにヒートが来たらそんな制限など無視して、朝も夜もなくカリスと溶け合うほどに愛し合えるのだが、カリスのヒートは不順でいつ来るか分からない。
前のヒートからまだ二か月くらいしか経っていないし、オメガによってヒートの周期は異なるが、一か月から三か月に一度ヒートが来るのが普通なので、リオネルはカリスがもう一度ヒートを起こすことを諦めていない。
例え次のヒートがカリスの懸念する通りに十年後になっても、それはそれで受け入れるつもりだし、ヒートが二度と来なくても、リオネルがカリスを愛していることには変わりない。
妊娠することを考えると、カリスのヒートは来てほしいのだが、薬で不自然にヒートを起こすことはカリスも望んでいないし、リオネルはカリスを尊重したいと思っていた。
「リオネル、寒くはないか?」
戦場にいたころも、雪の吹きすさぶ冬の天幕の中でリオネルが寒くて眠れなくて「寒い」と呟いてしまったとき以来、カリスはリオネルを抱き締めて眠ってくれるし、リオネルが寒くないかいつも気にしてくれる。
外に出るときにはリオネルにセーターとコートを着せて、マフラーを厳重に巻き、手袋もつけさせてくれる。本来ならば従者や侍女がすべきところを、カリス自ら着せてくれるのだから、リオネルは愛されていることを感じずにはいられない。
今も、布団の中でリオネルを抱き締めながら、カリスはリオネルが寒くないか気にしてくれている。
「閣下の腕の中はいつも温かいです」
「夏場は暑そうだな」
「そのときは、布団を薄くすればいいでしょう」
「おれが抱き締めないで寝る選択肢はないのか?」
「抱き締めてくださるでしょう?」
カリスに抱き締められているとリオネルは心が落ち着いてよく眠れる。
騎士学校で最初に八人部屋に押し込まれたときは、ひとの気配にほとんど眠れなかったし、一人部屋になった後も、奴隷時代の悪夢を見て何度も目を覚ました。
週末や長期休みにカリスの王都のタウンハウスに帰ったときも、自分の部屋で眠っていると怖い夢を見て飛び起きることがあって、リオネルは落ち着かなかった。
戦場でいつ襲われるか分からない状態なのに、カリスのそばにいるときは心を落ち着けて眠ることができたのだから、リオネルに取ってカリスはそれだけ特別なのだろう。
「かっか……わたしのうんめい……」
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