82 / 180
転生したらまた魔女の男子だった件
82.年越しはコロッケ蕎麦
しおりを挟む
冬になってスリーズちゃんははいはいをするようになった。
可愛いロンパースを着せられて、床の上をはいはいして僕やリラを追い駆けて来るスリーズちゃん。障害物があると乗り越えられなくて泣いて自己主張するが、普通の人間の子どもとしても発達をしていた。
燕の姿になると自由に飛んで行って、僕の肩に乗って、飛び上がって嘴で額を突く。突かれると結構痛いのだが、スリーズちゃんのすることなので僕も許している。
「スリーズちゃんはお兄ちゃんに何が言いたいのかしら」
「喋れるようになればいいんだけどね」
額を突かれる理由をスリーズちゃんの口から聞けるならば、それが一番いいのだがスリーズちゃんはまだ喋れない。
少しだけだが言葉が出てきているが、まだまだ意思疎通を図るのは難しい。
「にぃ!」
「何かな、スリーズちゃん?」
「あい!」
僕のことは「にぃ」と言えるし、「はい」は言えるようになったのだが、それ以外の単語がなかなか出てこない。
「最初の単語は『ママ』だと思ったのに、ラーイのことを呼ぶのね」
「ママより言いやすかったのかもしれないよ」
僕は幼い頃に「セイラン様」といおうとしても「ま」しか口から出て来なくてかなり苦しんだが、スリーズちゃんはそんなことはないようだ。
「ねぇ!」
「なぁに、スリーズちゃん」
「あい!」
リラのこともちゃんと呼べる。
僕とリラを呼んで、スリーズちゃんは何かもにゃもにゃと喋っているのだが、それが全然聞き取れない。「あぶ」とか「あだ」とか言われても、何を言っているのか全然分からない。
燕の姿になると「ちよちよ」と鳴くだけでなく「ちー」とか「ちーよ」と鳴き方にもヴァリエーションが出てきたのだが、そちらも何て言っているのか分からない。
同じ燕のお父さんならば分かるのかもしれないと思うと、お父さんが次の土地に行ってしまったのがすごく惜しまれる。
来年お父さんが来る頃にはスリーズちゃんはもっと喋れるようになっているだろう。
「何を言ってるのか分からないけど、私はスリーズちゃんが大好きよ」
「僕もスリーズちゃんが大好きだよ」
抱っこしてあげるとスリーズちゃんはきゃっきゃと笑う。表情も豊かになって可愛い盛りだ。
こんな可愛い時期にスリーズちゃんと一緒にいられないのはお父さんのことを気の毒に思ってしまう。それでも、それがお父さんの仕事なのだから仕方がない。
母の家に遊びに行くときには、最近はセイラン様かレイリ様がついて来てくださる。
今日はセイラン様だった。
レイリ様は風に乗って土地の見回りに行っていた。
「セイラン様、帰りましょう」
「スリーズと存分に遊んだか?」
「いっぱい遊んだわ。楽しかった」
「スリーズちゃんはとても可愛いです」
「それはよかったな」
セイラン様に連れられて僕とリラは社に帰る。雪の降り積もる庭先まで母がスリーズちゃんを抱っこして見送りに出てくれていた。
母とスリーズちゃんに大きく手を振って、僕は白虎のセイラン様の背中に乗った。リラも一緒に乗っている。
僕とリラが乗っても平気なくらいセイラン様の白虎の姿は大きかった。
社に帰るとマオさんが年越しの準備をしていた。
今年もそんな時期になるのだ。
僕とリラも厨房に行ってマオさんに声をかける。
「マオさんお手伝いさせて」
「私も手伝うわ」
声をかけるとマオさんが困ったように眉を下げる。
「厨房が広くないので、居間に道具を持って行きましょうね」
「僕も料理を覚えたいんだ」
「マオお姉ちゃん、私もお料理ができるようになりたいの」
僕とリラの興味は料理にあった。
母の家に行くときにも、料理ができれば母がスリーズちゃんの世話に手間取っているときに、僕とリラは自分のことは自分でできるようになる。お茶は熱湯だから危ないかもしれないが、牛乳を注ぐことはできるし、簡単な料理ができれば母の分まで食事の支度ができるかもしれない。
食事の問題が解決すれば、僕もリラも母の手を煩わせずに母の家にいられるかもしれないのだ。
最初の頃は正直母の家に行くのは嫌だった。
セイラン様と離れるのが嫌だったのだ。
リラも同じでレイリ様と離れるのが嫌で、母の家には行きたがらなかった。
母と信頼関係を築いて、母に縫物を教えてもらうようになって、母の家に行くのが楽しくなった。スリーズちゃんが生まれてからは母の家に行きたくてたまらなくなった。
「料理は簡単なものから教えましょうね」
言いながらマオさんが居間のテーブルの上にバットと小さなボウルを並べていく。
材料を冷水にくぐらせて粉をつけるのをさせてくれるようだ。
「天ぷらを作りますからね。年越し蕎麦に天ぷら、お好きでしょう?」
「大好き!」
「私は、ちくわの磯部揚げが好きだわ」
「今年はコロッケも乗せてみようと思っているのです。コロッケ、作ってみませんか?」
コロッケは母の家でも、魔女の森の小学校でも食べたことがあるが、蕎麦に乗せるというのは初めてである。社では出てきたことがないので、マオさんも作るのは初めてなのだろう。
「炒めたミンチと玉ねぎと人参のみじん切りがあります。これを皮を剥いたジャガイモを潰したものと合わせてください」
「分かったわ!」
「よく混ぜるね」
洗った手でジャガイモを潰して炒めたミンチと玉ねぎと人参のみじん切りと混ぜていく。コロッケの形を作って、小麦粉をつけて、卵液にくぐらせて、パン粉をつけていくと、手がぬるぬるになってしまった。
「お兄ちゃんの手を揚げたら美味しそう」
「リラの手も衣がついちゃってるよ」
僕とリラは笑い合いながらコロッケを作った。
天ぷらにも衣をつけて、マオさんに揚げてもらう。
晩ご飯まで少し時間があったが、揚げたてのいい香りに勝てずに、僕とリラはコロッケを一個食べさせてもらった。
揚げたてのコロッケは外がカリカリ、中がホクホクでとても美味しい。
一個で足りなくなって、何個でも食べたくなるがそれは我慢する。
「ただいま戻りました。いい匂いがしますね」
土地の見回りに行っていたレイリ様が戻ってきて、マオさんは蕎麦を茹でて晩ご飯の準備をする。
「今年も土地のひとたちは無事に年を越せそうでした」
「飢えて凍えておるものもいないようだったな」
「一年間、お疲れさまでした、セイラン兄上」
「レイリもお疲れ様だったな」
お互いに労い合う土地神様の兄弟。こういう姿を見ると、セイラン様もレイリ様もこの土地の土地神様なのだと強く感じる。普段は身近にいすぎて、身内のような感覚になっているが、セイラン様もレイリ様もこの土地の神様なのだ。
「お蕎麦が茹で上がりましたよ。何を乗せますか?」
「卵とちくわの磯部揚げと海老天、それにコロッケがいいわ」
「僕も同じので」
大きく返事をするリラに、僕も同じものを頼む。僕とリラは食べ物の好みがすごくよく似ているのだ。
前世の妹とはどうだっただろう。
結構好みはバラバラだった気がする。
「セイラン様とレイリ様はどうなさいますか?」
「コロッケを乗せておるのだな。それは食べてみたいな」
「僕はコロッケとワカメでお願いします」
全員コロッケ蕎麦には興味津々だったようだ。
蕎麦のお椀が出てきて、そこにこんもりとちくわの磯部揚げと海老天とコロッケ、それに卵が乗っているのが僕とリラのもの、コロッケだけ乗ったシンプルなのがセイラン様とレイリ様のものだった。
椅子に座って食べると、コロッケが蕎麦の出汁を吸っていて美味しい。
「おいひいですね」
「ろっても、おいひいわ」
口に頬張ったまま言う僕とリラに、セイラン様とレイリ様が苦笑している。
「飲み込んでから話すのだぞ。喉に詰まってしまう」
「リラも、飲み込んでから話しましょうね」
「ふぁい」
「ん」
もぐもぐと咀嚼して飲み込んで、僕はマオさんにお礼を言った。
「今年もたくさん美味しいものを作ってくれてありがとう。来年は料理を教えてね、マオさん」
「私にもお料理を教えてね、マオお姉ちゃん」
僕とリラのお願いにマオさんは頷いてくれた。
可愛いロンパースを着せられて、床の上をはいはいして僕やリラを追い駆けて来るスリーズちゃん。障害物があると乗り越えられなくて泣いて自己主張するが、普通の人間の子どもとしても発達をしていた。
燕の姿になると自由に飛んで行って、僕の肩に乗って、飛び上がって嘴で額を突く。突かれると結構痛いのだが、スリーズちゃんのすることなので僕も許している。
「スリーズちゃんはお兄ちゃんに何が言いたいのかしら」
「喋れるようになればいいんだけどね」
額を突かれる理由をスリーズちゃんの口から聞けるならば、それが一番いいのだがスリーズちゃんはまだ喋れない。
少しだけだが言葉が出てきているが、まだまだ意思疎通を図るのは難しい。
「にぃ!」
「何かな、スリーズちゃん?」
「あい!」
僕のことは「にぃ」と言えるし、「はい」は言えるようになったのだが、それ以外の単語がなかなか出てこない。
「最初の単語は『ママ』だと思ったのに、ラーイのことを呼ぶのね」
「ママより言いやすかったのかもしれないよ」
僕は幼い頃に「セイラン様」といおうとしても「ま」しか口から出て来なくてかなり苦しんだが、スリーズちゃんはそんなことはないようだ。
「ねぇ!」
「なぁに、スリーズちゃん」
「あい!」
リラのこともちゃんと呼べる。
僕とリラを呼んで、スリーズちゃんは何かもにゃもにゃと喋っているのだが、それが全然聞き取れない。「あぶ」とか「あだ」とか言われても、何を言っているのか全然分からない。
燕の姿になると「ちよちよ」と鳴くだけでなく「ちー」とか「ちーよ」と鳴き方にもヴァリエーションが出てきたのだが、そちらも何て言っているのか分からない。
同じ燕のお父さんならば分かるのかもしれないと思うと、お父さんが次の土地に行ってしまったのがすごく惜しまれる。
来年お父さんが来る頃にはスリーズちゃんはもっと喋れるようになっているだろう。
「何を言ってるのか分からないけど、私はスリーズちゃんが大好きよ」
「僕もスリーズちゃんが大好きだよ」
抱っこしてあげるとスリーズちゃんはきゃっきゃと笑う。表情も豊かになって可愛い盛りだ。
こんな可愛い時期にスリーズちゃんと一緒にいられないのはお父さんのことを気の毒に思ってしまう。それでも、それがお父さんの仕事なのだから仕方がない。
母の家に遊びに行くときには、最近はセイラン様かレイリ様がついて来てくださる。
今日はセイラン様だった。
レイリ様は風に乗って土地の見回りに行っていた。
「セイラン様、帰りましょう」
「スリーズと存分に遊んだか?」
「いっぱい遊んだわ。楽しかった」
「スリーズちゃんはとても可愛いです」
「それはよかったな」
セイラン様に連れられて僕とリラは社に帰る。雪の降り積もる庭先まで母がスリーズちゃんを抱っこして見送りに出てくれていた。
母とスリーズちゃんに大きく手を振って、僕は白虎のセイラン様の背中に乗った。リラも一緒に乗っている。
僕とリラが乗っても平気なくらいセイラン様の白虎の姿は大きかった。
社に帰るとマオさんが年越しの準備をしていた。
今年もそんな時期になるのだ。
僕とリラも厨房に行ってマオさんに声をかける。
「マオさんお手伝いさせて」
「私も手伝うわ」
声をかけるとマオさんが困ったように眉を下げる。
「厨房が広くないので、居間に道具を持って行きましょうね」
「僕も料理を覚えたいんだ」
「マオお姉ちゃん、私もお料理ができるようになりたいの」
僕とリラの興味は料理にあった。
母の家に行くときにも、料理ができれば母がスリーズちゃんの世話に手間取っているときに、僕とリラは自分のことは自分でできるようになる。お茶は熱湯だから危ないかもしれないが、牛乳を注ぐことはできるし、簡単な料理ができれば母の分まで食事の支度ができるかもしれない。
食事の問題が解決すれば、僕もリラも母の手を煩わせずに母の家にいられるかもしれないのだ。
最初の頃は正直母の家に行くのは嫌だった。
セイラン様と離れるのが嫌だったのだ。
リラも同じでレイリ様と離れるのが嫌で、母の家には行きたがらなかった。
母と信頼関係を築いて、母に縫物を教えてもらうようになって、母の家に行くのが楽しくなった。スリーズちゃんが生まれてからは母の家に行きたくてたまらなくなった。
「料理は簡単なものから教えましょうね」
言いながらマオさんが居間のテーブルの上にバットと小さなボウルを並べていく。
材料を冷水にくぐらせて粉をつけるのをさせてくれるようだ。
「天ぷらを作りますからね。年越し蕎麦に天ぷら、お好きでしょう?」
「大好き!」
「私は、ちくわの磯部揚げが好きだわ」
「今年はコロッケも乗せてみようと思っているのです。コロッケ、作ってみませんか?」
コロッケは母の家でも、魔女の森の小学校でも食べたことがあるが、蕎麦に乗せるというのは初めてである。社では出てきたことがないので、マオさんも作るのは初めてなのだろう。
「炒めたミンチと玉ねぎと人参のみじん切りがあります。これを皮を剥いたジャガイモを潰したものと合わせてください」
「分かったわ!」
「よく混ぜるね」
洗った手でジャガイモを潰して炒めたミンチと玉ねぎと人参のみじん切りと混ぜていく。コロッケの形を作って、小麦粉をつけて、卵液にくぐらせて、パン粉をつけていくと、手がぬるぬるになってしまった。
「お兄ちゃんの手を揚げたら美味しそう」
「リラの手も衣がついちゃってるよ」
僕とリラは笑い合いながらコロッケを作った。
天ぷらにも衣をつけて、マオさんに揚げてもらう。
晩ご飯まで少し時間があったが、揚げたてのいい香りに勝てずに、僕とリラはコロッケを一個食べさせてもらった。
揚げたてのコロッケは外がカリカリ、中がホクホクでとても美味しい。
一個で足りなくなって、何個でも食べたくなるがそれは我慢する。
「ただいま戻りました。いい匂いがしますね」
土地の見回りに行っていたレイリ様が戻ってきて、マオさんは蕎麦を茹でて晩ご飯の準備をする。
「今年も土地のひとたちは無事に年を越せそうでした」
「飢えて凍えておるものもいないようだったな」
「一年間、お疲れさまでした、セイラン兄上」
「レイリもお疲れ様だったな」
お互いに労い合う土地神様の兄弟。こういう姿を見ると、セイラン様もレイリ様もこの土地の土地神様なのだと強く感じる。普段は身近にいすぎて、身内のような感覚になっているが、セイラン様もレイリ様もこの土地の神様なのだ。
「お蕎麦が茹で上がりましたよ。何を乗せますか?」
「卵とちくわの磯部揚げと海老天、それにコロッケがいいわ」
「僕も同じので」
大きく返事をするリラに、僕も同じものを頼む。僕とリラは食べ物の好みがすごくよく似ているのだ。
前世の妹とはどうだっただろう。
結構好みはバラバラだった気がする。
「セイラン様とレイリ様はどうなさいますか?」
「コロッケを乗せておるのだな。それは食べてみたいな」
「僕はコロッケとワカメでお願いします」
全員コロッケ蕎麦には興味津々だったようだ。
蕎麦のお椀が出てきて、そこにこんもりとちくわの磯部揚げと海老天とコロッケ、それに卵が乗っているのが僕とリラのもの、コロッケだけ乗ったシンプルなのがセイラン様とレイリ様のものだった。
椅子に座って食べると、コロッケが蕎麦の出汁を吸っていて美味しい。
「おいひいですね」
「ろっても、おいひいわ」
口に頬張ったまま言う僕とリラに、セイラン様とレイリ様が苦笑している。
「飲み込んでから話すのだぞ。喉に詰まってしまう」
「リラも、飲み込んでから話しましょうね」
「ふぁい」
「ん」
もぐもぐと咀嚼して飲み込んで、僕はマオさんにお礼を言った。
「今年もたくさん美味しいものを作ってくれてありがとう。来年は料理を教えてね、マオさん」
「私にもお料理を教えてね、マオお姉ちゃん」
僕とリラのお願いにマオさんは頷いてくれた。
2
あなたにおすすめの小説
悪役神官の俺が騎士団長に囚われるまで
二三@冷酷公爵発売中
BL
国教会の主教であるイヴォンは、ここが前世のBLゲームの世界だと気づいた。ゲームの内容は、浄化の力を持つ主人公が騎士団と共に国を旅し、魔物討伐をしながら攻略対象者と愛を深めていくというもの。自分は悪役神官であり、主人公が誰とも結ばれないノーマルルートを辿る場合に限り、破滅の道を逃れられる。そのためイヴォンは旅に同行し、主人公の恋路の邪魔を画策をする。以前からイヴォンを嫌っている団長も攻略対象者であり、気が進まないものの団長とも関わっていくうちに…。
冷酷無慈悲なラスボス王子はモブの従者を逃がさない
北川晶
BL
冷徹王子に殺されるモブ従者の子供時代に転生したので、死亡回避に奔走するけど、なんでか婚約者になって執着溺愛王子から逃げられない話。
ノワールは四歳のときに乙女ゲーム『花びらを恋の数だけ抱きしめて』の世界に転生したと気づいた。自分の役どころは冷酷無慈悲なラスボス王子ネロディアスの従者。従者になってしまうと十八歳でラスボス王子に殺される運命だ。
四歳である今はまだ従者ではない。
死亡回避のためネロディアスにみつからぬようにしていたが、なぜかうまくいかないし、その上婚約することにもなってしまった??
十八歳で死にたくないので、婚約も従者もごめんです。だけど家の事情で断れない。
こうなったら婚約も従者契約も撤回するよう王子を説得しよう!
そう思ったノワールはなんとか策を練るのだが、ネロディアスは撤回どころかもっと執着してきてーー!?
クールで理論派、ラスボスからなんとか逃げたいモブ従者のノワールと、そんな従者を絶対逃がさない冷酷無慈悲?なラスボス王子ネロディアスの恋愛頭脳戦。
売れ残りオメガの従僕なる日々
灰鷹
BL
王弟騎士α(23才)× 地方貴族庶子Ω(18才)
※ 第12回BL大賞では、たくさんの応援をありがとうございました!
ユリウスが暮らすシャマラーン帝国では、平民のオメガは18才になると、宮廷で開かれる選定の儀に参加することが義務付けられている。王族の妾となるオメガを選ぶためのその儀式に参加し、誰にも選ばれずに売れ残ったユリウスは、国王陛下から「第3王弟に謀反の疑いがあるため、身辺を探るように」という密命を受け、オメガ嫌いと噂される第3王弟ラインハルトの従僕になった。
無口で無愛想な彼の優しい一面を知り、任務とは裏腹にラインハルトに惹かれていくユリウスであったが、働き始めて3カ月が過ぎたところで第3王弟殿下が辺境伯令嬢の婿養子になるという噂を聞き、従僕も解雇される。
催眠術をかけたら幼馴染の愛が激重すぎる⁉
モト
BL
魔法が使えない主人公リュリュ。
ある日、幼馴染で庭師の息子のセスが自分をハメようと企てていることを知る。
自分の身の危険を回避する為に、魔法が使えなくても出来る術、催眠術をセスにかけた。
異常に効果が効きすぎてしまって、おぉお!? 俺のことをキレイだと褒めて褒めて好き好き言いまくって溺愛してくる。無口で無表情はどうした!? セスはそんな人間じゃないだろう!?
と人格まで催眠術にかかって変わる話だけど、本当のところは……。
2023に『幼馴染に催眠術をかけたら溺愛されまくちゃった⁉』で掲載しておりましたが、全体を改稿し、あまりに内容変更が多いのでアップし直しました。
改稿前とストーリーがやや異なっています。ムーンライトノベルズでも掲載しております。
異世界転移して美形になったら危険な男とハジメテしちゃいました
ノルジャン
BL
俺はおっさん神に異世界に転移させてもらった。異世界で「イケメンでモテて勝ち組の人生」が送りたい!という願いを叶えてもらったはずなのだけれど……。これってちゃんと叶えて貰えてるのか?美形になったけど男にしかモテないし、勝ち組人生って結局どんなん?めちゃくちゃ危険な香りのする男にバーでナンパされて、ついていっちゃってころっと惚れちゃう俺の話。危険な男×美形(元平凡)※ムーンライトノベルズにも掲載
お前らの目は節穴か?BLゲーム主人公の従者になりました!
MEIKO
BL
本編完結しています。お直し中。第12回BL大賞奨励賞いただきました。
僕、エリオット・アノーは伯爵家嫡男の身分を隠して公爵家令息のジュリアス・エドモアの従者をしている。事の発端は十歳の時…家族から虐げられていた僕は、我慢の限界で田舎の領地から家を出て来た。もう二度と戻る事はないと己の身分を捨て、心機一転王都へやって来たものの、現実は厳しく死にかける僕。薄汚い格好でフラフラと彷徨っている所を救ってくれたのが完璧貴公子ジュリアスだ。だけど初めて会った時、不思議な感覚を覚える。えっ、このジュリアスって人…会ったことなかったっけ?その瞬間突然閃く!
「ここって…もしかして、BLゲームの世界じゃない?おまけに僕の最愛の推し〜ジュリアス様!」
知らぬ間にBLゲームの中の名も無き登場人物に転生してしまっていた僕は、命の恩人である坊ちゃまを幸せにしようと奔走する。そして大好きなゲームのイベントも近くで楽しんじゃうもんね〜ワックワク!
だけど何で…全然シナリオ通りじゃないんですけど。坊ちゃまってば、僕のこと大好き過ぎない?
※貴族的表現を使っていますが、別の世界です。ですのでそれにのっとっていない事がありますがご了承下さい。
俺、転生したら社畜メンタルのまま超絶イケメンになってた件~転生したのに、恋愛難易度はなぜかハードモード
中岡 始
BL
ブラック企業の激務で過労死した40歳の社畜・藤堂悠真。
目を覚ますと、高校2年生の自分に転生していた。
しかも、鏡に映ったのは芸能人レベルの超絶イケメン。
転入初日から女子たちに囲まれ、学園中の話題の的に。
だが、社畜思考が抜けず**「これはマーケティング施策か?」**と疑うばかり。
そして、モテすぎて業務過多状態に陥る。
弁当争奪戦、放課後のデート攻勢…悠真の平穏は完全に崩壊。
そんな中、唯一冷静な男・藤崎颯斗の存在に救われる。
颯斗はやたらと落ち着いていて、悠真をさりげなくフォローする。
「お前といると、楽だ」
次第に悠真の中で、彼の存在が大きくなっていき――。
「お前、俺から逃げるな」
颯斗の言葉に、悠真の心は大きく揺れ動く。
転生×学園ラブコメ×じわじわ迫る恋。
これは、悠真が「本当に選ぶべきもの」を見つける物語。
続編『元社畜の俺、大学生になってまたモテすぎてるけど、今度は恋人がいるので無理です』
かつてブラック企業で心を擦り減らし、過労死した元社畜の男・藤堂悠真は、
転生した高校時代を経て、無事に大学生になった――
恋人である藤崎颯斗と共に。
だが、大学という“自由すぎる”世界は、ふたりの関係を少しずつ揺らがせていく。
「付き合ってるけど、誰にも言っていない」
その選択が、予想以上のすれ違いを生んでいった。
モテ地獄の再来、空気を読み続ける日々、
そして自分で自分を苦しめていた“頑張る癖”。
甘えたくても甘えられない――
そんな悠真の隣で、颯斗はずっと静かに手を差し伸べ続ける。
過去に縛られていた悠真が、未来を見つめ直すまでの
じれ甘・再構築・すれ違いと回復のキャンパス・ラブストーリー。
今度こそ、言葉にする。
「好きだよ」って、ちゃんと。
限界オタクだった俺が異世界に転生して王様になったら、何故か聖剣を抜いて勇者にクラスチェンジした元近衛騎士に娶られました。
篠崎笙
BL
限界ヲタクだった来栖翔太はトラックに撥ねられ、肌色の本を撒き散らして無惨に死んだ。だが、異世界で美少年のクリスティアン王子として転生する。ヲタクな自分を捨て、立派な王様になるべく努力した王子だったが。近衛騎士のアルベルトが勇者にクラスチェンジし、竜を退治した褒美として結婚するように脅され……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる