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帰って来た
王座
しおりを挟むでも…そうなると話せる範囲ってどこまでなんだろ?
なんて考えていたら
「一応先に言っておくと話せる範囲はかなり限られるわ…でも、私達が話しておきたいから聞いてちょうだいね?」
とお母さんが何故か少し心配そうな表情と声色でそう言った
もしかして考え込んでたのが落ち込んでるとかそんなふうに見せちゃってたのかな⁉︎
「もちろん!
それでも教えてもらえたら嬉しいっ」
と、少し慌てつつそう言うと
「そう、それなら良かったわ(ニコッ)
因みに今から話すことは、世界樹の声とは別で、昔から例外がなければ決まっている事なのだけど。。
私達エルフ族は魔力量も大切だけれど、それを使いこなす技量や他のエルフ達の心、そして何より世界樹様次第で決まるのよ
でも、それに比べて人間国の王は、子孫でなくとも、存在する場合、そして罪を犯していなければ基本的に紫の瞳を持つ者を王族として受け入れ、王座を受け継ぐ事が決まっているそうなのよ
因みに今この世界に存在するエルフ族の中で紫の瞳を持つのはシャル、貴方1人だけ、そして他種族を合わせると計6人なの」
とそこまで続けてお母さんが言った
そうなの⁉︎
そんな凄かったなんて…神様…なんか、ありがとう。。。
でも…今聞いた感じあんまり自分には関係ない部分なのかな?
いや、もしかしたらエルフ族の族長になれるかもしれないとか⁉︎
なんて考えていたら
「次にな、シャルは魔族については知っていたりするか?」
とお父さんが聞いて来た
なので、正直に
「ううん、存在もさっき知ったよ?」
と返すと
「そうか、実はな魔族は基本的に良い人が多いんだ
今の魔族の王も他種族と何方かと言えばにはなるが友好的だしな
でもな、彼も少しその座が危ういらしくてな…
次の候補と言われている者は、、、良くも悪くも、何一つ噂がない人物なんだよ」
そうお父さんが、なんとも言えない表情でそう言った
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