30 / 221
お祭りと魔女
しおりを挟む
何とか得体のしれないきぐるみと別れることができたのだが、ミストが町のお祭り騒ぎに乗じ始めていた。
「レイン、見て! これ可愛い」
「得体の知れない奴から得体のしれない物貰ってんじゃないないわよ」
「これすごく可愛い!」
「可愛いのは分かってる。そうじゃないのその中身よ」
「中モフモフ」
「あなたね、その中魔石入ってるわよ」
「知ってる。そのおかげでねこたんとお話できる」
「何よそれ、魔道具なの?」
「ミスト様に万が一の事があってはなりませんのでノマギがお預かりさせていただきます」
「嫌! ミストが貰ったの!」
「しかし、どんな仕掛けが施されているか分かりません」
「仕掛けなんてない。ねこたんそんなことしない」
「ですが……」
「諦めなノノジ。私らが警戒しとけばいいだけだし。そもそも魔道具程度で傷なんか付けれれないよ」
「ノマギでございます。しかたありませんね」
「あ!」
2人の心配をよそにまた走り出すミスト。向かう先は何やら人だかりができていた。
猫のきぐるみから聞いた話で、ここがカスケードの町だという事は分かっていた。
ミストの調査の最終目的地でもありレインの目的地でもあった。お祭りを楽しんでいる場合ではないと焦るノマギ。
レインもミスト達と同様に空間の歪について調べようとしていた。
祭りの雰囲気のおかげで余所者が町を徘徊してても怪しまれない、絶好の機会でもあった。
しかし、ミストにとって調査よりも初めてのお祭りに興奮が抑えられていなかった。人だかりがあれば駆け寄り、首をツッコみ、わけの分からないものを買って次の屋台へと移動する。ミストにとって初めてのお祭りがワクワクしないわけがない。
そんな我儘をミストの過去を知る2人は少しぐらいはと見守っていた。
ミストはとある貴族の妾の子であり、母親はミストを育てることなく教会前に捨てて行った。
6歳のときに教会にある書物を全て暗記していることが分かり、天才の片鱗を見せる。あわてたシスターがステータス検査を受けさせ、高い魔力もある事が判明し7歳の時に特例を受け魔法学院に入学。
9歳で普通の魔導士の指導では足りなくなり、学院長が直々に教えると言う事態になった。
学院長が教えられる全ての事を3年で吸収し12歳で卒業。
国家魔導士への道へ進んだのだが、そこで待っていたのは妬みや僻み。
しかし、実力でねじ伏せ六大魔導士へと推されていったのである。ここでやっとレインなどの対等な相手と会うことが出来た。
毎日大人しく勉強することが当たり前で遊ぶことを知らないミストが、子供らしくはしゃぐ姿を2人は止められなかった。
「私は仕事じゃないしお酒でも飲もっかなー」
「ここらのお酒など高が知れています。大魔導士様ともあろう御方が安酒など」
「私はね全てのお酒を平等に愛すると決めているんだ。値段で愛は変わらないんだよオノジ君!」
「ノマギでござます。しかしそれだと、私はどうしたら……」
「君は仕事だろ? しっかり頑張んなさい。じゃ、ちょっと飲んでくるねー」
ミストの事を見ていないといけないノマジはグッと耐え。この仕事が終わったらいい酒を飲むと誓ったのである。
「レイン、見て! これ可愛い」
「得体の知れない奴から得体のしれない物貰ってんじゃないないわよ」
「これすごく可愛い!」
「可愛いのは分かってる。そうじゃないのその中身よ」
「中モフモフ」
「あなたね、その中魔石入ってるわよ」
「知ってる。そのおかげでねこたんとお話できる」
「何よそれ、魔道具なの?」
「ミスト様に万が一の事があってはなりませんのでノマギがお預かりさせていただきます」
「嫌! ミストが貰ったの!」
「しかし、どんな仕掛けが施されているか分かりません」
「仕掛けなんてない。ねこたんそんなことしない」
「ですが……」
「諦めなノノジ。私らが警戒しとけばいいだけだし。そもそも魔道具程度で傷なんか付けれれないよ」
「ノマギでございます。しかたありませんね」
「あ!」
2人の心配をよそにまた走り出すミスト。向かう先は何やら人だかりができていた。
猫のきぐるみから聞いた話で、ここがカスケードの町だという事は分かっていた。
ミストの調査の最終目的地でもありレインの目的地でもあった。お祭りを楽しんでいる場合ではないと焦るノマギ。
レインもミスト達と同様に空間の歪について調べようとしていた。
祭りの雰囲気のおかげで余所者が町を徘徊してても怪しまれない、絶好の機会でもあった。
しかし、ミストにとって調査よりも初めてのお祭りに興奮が抑えられていなかった。人だかりがあれば駆け寄り、首をツッコみ、わけの分からないものを買って次の屋台へと移動する。ミストにとって初めてのお祭りがワクワクしないわけがない。
そんな我儘をミストの過去を知る2人は少しぐらいはと見守っていた。
ミストはとある貴族の妾の子であり、母親はミストを育てることなく教会前に捨てて行った。
6歳のときに教会にある書物を全て暗記していることが分かり、天才の片鱗を見せる。あわてたシスターがステータス検査を受けさせ、高い魔力もある事が判明し7歳の時に特例を受け魔法学院に入学。
9歳で普通の魔導士の指導では足りなくなり、学院長が直々に教えると言う事態になった。
学院長が教えられる全ての事を3年で吸収し12歳で卒業。
国家魔導士への道へ進んだのだが、そこで待っていたのは妬みや僻み。
しかし、実力でねじ伏せ六大魔導士へと推されていったのである。ここでやっとレインなどの対等な相手と会うことが出来た。
毎日大人しく勉強することが当たり前で遊ぶことを知らないミストが、子供らしくはしゃぐ姿を2人は止められなかった。
「私は仕事じゃないしお酒でも飲もっかなー」
「ここらのお酒など高が知れています。大魔導士様ともあろう御方が安酒など」
「私はね全てのお酒を平等に愛すると決めているんだ。値段で愛は変わらないんだよオノジ君!」
「ノマギでござます。しかしそれだと、私はどうしたら……」
「君は仕事だろ? しっかり頑張んなさい。じゃ、ちょっと飲んでくるねー」
ミストの事を見ていないといけないノマジはグッと耐え。この仕事が終わったらいい酒を飲むと誓ったのである。
3
あなたにおすすめの小説
ねえ、今どんな気持ち?
かぜかおる
ファンタジー
アンナという1人の少女によって、私は第三王子の婚約者という地位も聖女の称号も奪われた
彼女はこの世界がゲームの世界と知っていて、裏ルートの攻略のために第三王子とその側近達を落としたみたい。
でも、あなたは真実を知らないみたいね
ふんわり設定、口調迷子は許してください・・・
キモおじさんの正体は…
クラッベ
ファンタジー
乙女ゲームの世界に転生し、ヒロインとなったナディア。
彼女はゲーム通りにいかない悪役令嬢のビビアンに濡れ衣を着せ、断罪イベントの発生を成功させる。
その後の悪役令嬢の末路は、ゲーム通りでは気持ち悪いおっさんに売られていくのを知っているナディアは、ざまぁみろと心の中で嘲笑っていた。
だけどこの時、この幸せが終わりを迎えることになるとは、ナディアは思っても見なかったのだ。
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
【完結】追放された子爵令嬢は実力で這い上がる〜家に帰ってこい?いえ、そんなのお断りです〜
Nekoyama
ファンタジー
魔法が優れた強い者が家督を継ぐ。そんな実力主義の子爵家の養女に入って4年、マリーナは魔法もマナーも勉学も頑張り、貴族令嬢にふさわしい教養を身に付けた。来年に魔法学園への入学をひかえ、期待に胸を膨らませていた矢先、家を追放されてしまう。放り出されたマリーナは怒りを胸に立ち上がり、幸せを掴んでいく。
精霊の森に捨てられた少女が、精霊さんと一緒に人の街へ帰ってきた
アイイロモンペ
ファンタジー
2020.9.6.完結いたしました。
2020.9.28. 追補を入れました。
2021.4. 2. 追補を追加しました。
人が精霊と袂を分かった世界。
魔力なしの忌子として瘴気の森に捨てられた幼子は、精霊が好む姿かたちをしていた。
幼子は、ターニャという名を精霊から貰い、精霊の森で精霊に愛されて育った。
ある日、ターニャは人間ある以上は、人間の世界を知るべきだと、育ての親である大精霊に言われる。
人の世の常識を知らないターニャの行動は、周囲の人々を困惑させる。
そして、魔力の強い者が人々を支配すると言う世界で、ターニャは既存の価値観を意識せずにぶち壊していく。
オーソドックスなファンタジーを心がけようと思います。読んでいただけたら嬉しいです。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
奪われ系令嬢になるのはごめんなので逃げて幸せになるぞ!
よもぎ
ファンタジー
とある伯爵家の令嬢アリサは転生者である。薄々察していたヤバい未来が現実になる前に逃げおおせ、好き勝手生きる決意をキメていた彼女は家を追放されても想定通りという顔で旅立つのだった。
乙女ゲームの正しい進め方
みおな
恋愛
乙女ゲームの世界に転生しました。
目の前には、ヒロインや攻略対象たちがいます。
私はこの乙女ゲームが大好きでした。
心優しいヒロイン。そのヒロインが出会う王子様たち攻略対象。
だから、彼らが今流行りのザマァされるラノベ展開にならないように、キッチリと指導してあげるつもりです。
彼らには幸せになってもらいたいですから。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる