5 / 44
5.冒険者
しおりを挟む
さて、無事街の外まで来たけどどうしようか…?
「…ファイはさ、この街の人?何か用事があって居たんじゃないの?大丈夫?」
「俺は隣の国の出身だ。冒険者として護衛の依頼でここまで来てた。依頼も終わっていたしやる事も特に決まってないから大丈夫だ」
「護衛依頼ならパーティーで来てたんじゃないの?仲間は?」
「あ~…アイツらは街で遊んでんじゃねぇかな?この後は特に仕事入れてねぇから自由にさせてる」
「ふ~ん…。隣国か…じゃあファイの活動拠点の街に連れてって!!で、俺冒険者登録したいんだ!!」
「冒険者になりたいのか?俺の嫁でもいいぞ?」
「…何で嫁なの。婿でもいいじゃん」
「気になるのそこなの可愛いなぁ…。俺と一緒になる事には反対しないんだ?」
「うぇ!?あ…!!///」
俺は無意識のうちにもうファイとはずっと一緒だと決めていたのだろうか…。
ファイの触れる温もりが心地良いのはホント。
出会って間もないけど安心するのもホント。
普段なら警戒心ガチガチなはずなのにファイは最初からそんな事はなかった。
「とにかく!!隣国までお願い!!」
「嫁さんの仰せのままに」
「それやめて!!」
「恥ずかしがるナルも可愛い」
俺の頬にキスをするファイはとても嬉しそうに笑ってる。
「何でそんな嬉しそうなの?」
「番が俺の国に来てくれるんだ。嬉しいに決まってる」
「ふ~ん…そうなんだ…」
今までの反動なのか求められる事がこんなに嬉しいのだとしみじみ思った。
と、同時に俺ではなくて、本物のナサニエルがファイの番だったのだと思うと切なくもなる。
本当に愛されるべきなのは俺ではなくナサニエルなんじゃないかと…。
本当に俺なんかがファイの番でいいのかと不安にもなる。ファイに本当の事を言ったほうがいいんじゃないかと考えてしまう…。
「ナル…?」
「あ…何でもない」
既に本物のナサニエルは居ないのだから考えても仕方ないのだけど。
嬉しそうに番を想うファイを今更手放せないなと思うのはもう俺もファイに心掴まれているのだろう。
ナサニエルの分まで幸せになろうと改めて心に誓った。
「じゃ早速行こう!」
「ああ。仲間にちょっと連絡入れるから少し待ってて。カルラ」
ファイは魔力を込めたと思ったら掌サイズの赤い鳥を召喚した。
「ファイ何だ。今日はもう何もないって言ってただろ?ん…?このちんまいのは誰だ?」
鳥が喋った!!え?魔獣か喋るってことはかなり高位レベルの魔獣なんじゃ?高位魔獣って人に従わせるの難しいって本に書いてあったような気がするけど?ファイってそんな強いの?
「この子は俺の番のナルだ。覚えておけよ?」
「!?お前に番!?お前番諦めてなかったか?」
「この街で見つけた。ナルも一緒に帰る。俺とナルは先に帰るから仲間たちにこの事を伝えてきてくれ」
「了解。チビちゃん。我はカルラと言う。よろしくな」
「へぁ!?あ、はい!!ナルです!!よろしくお願いします!」
「ふむ…お前ファイよりも美味そうな魔力してんなぁ…」
「カルラ…?俺の番に何しようとしてる?手ぇ出したら容赦しねぇよ?」
「お前の番になんか手ぇ出さんわ。お前に消されるのがオチだからな」
「…ファイって強いの…?ランクは?」
「…まぁ、そこそこ?Sランクだよ」
Sランクでそこそこって何?
最強旦那様GETしちゃった感じ?
今度魔法の練習に付き合ってもらおう。
「さて、伝言も伝えたし、出発するか…ナルの…転移は使うのに制限があるのか?」
「うん。見たことある場所しかダメだから知らない所は行けないんだよねぇ…」
「そうか。じゃのんびり行くか。街から初めて出たんだろ?ゆっくり観光気分で歩くのもいいだろ」
「うんうん!!」
ファイが差し出した手をとってゆっくり歩き出した。
ナサニエル…俺達は自由だよ。
あの狭い世界から広い世界に出たよ…。
沢山の幸せがきっと待ってるよ……
「…ファイはさ、この街の人?何か用事があって居たんじゃないの?大丈夫?」
「俺は隣の国の出身だ。冒険者として護衛の依頼でここまで来てた。依頼も終わっていたしやる事も特に決まってないから大丈夫だ」
「護衛依頼ならパーティーで来てたんじゃないの?仲間は?」
「あ~…アイツらは街で遊んでんじゃねぇかな?この後は特に仕事入れてねぇから自由にさせてる」
「ふ~ん…。隣国か…じゃあファイの活動拠点の街に連れてって!!で、俺冒険者登録したいんだ!!」
「冒険者になりたいのか?俺の嫁でもいいぞ?」
「…何で嫁なの。婿でもいいじゃん」
「気になるのそこなの可愛いなぁ…。俺と一緒になる事には反対しないんだ?」
「うぇ!?あ…!!///」
俺は無意識のうちにもうファイとはずっと一緒だと決めていたのだろうか…。
ファイの触れる温もりが心地良いのはホント。
出会って間もないけど安心するのもホント。
普段なら警戒心ガチガチなはずなのにファイは最初からそんな事はなかった。
「とにかく!!隣国までお願い!!」
「嫁さんの仰せのままに」
「それやめて!!」
「恥ずかしがるナルも可愛い」
俺の頬にキスをするファイはとても嬉しそうに笑ってる。
「何でそんな嬉しそうなの?」
「番が俺の国に来てくれるんだ。嬉しいに決まってる」
「ふ~ん…そうなんだ…」
今までの反動なのか求められる事がこんなに嬉しいのだとしみじみ思った。
と、同時に俺ではなくて、本物のナサニエルがファイの番だったのだと思うと切なくもなる。
本当に愛されるべきなのは俺ではなくナサニエルなんじゃないかと…。
本当に俺なんかがファイの番でいいのかと不安にもなる。ファイに本当の事を言ったほうがいいんじゃないかと考えてしまう…。
「ナル…?」
「あ…何でもない」
既に本物のナサニエルは居ないのだから考えても仕方ないのだけど。
嬉しそうに番を想うファイを今更手放せないなと思うのはもう俺もファイに心掴まれているのだろう。
ナサニエルの分まで幸せになろうと改めて心に誓った。
「じゃ早速行こう!」
「ああ。仲間にちょっと連絡入れるから少し待ってて。カルラ」
ファイは魔力を込めたと思ったら掌サイズの赤い鳥を召喚した。
「ファイ何だ。今日はもう何もないって言ってただろ?ん…?このちんまいのは誰だ?」
鳥が喋った!!え?魔獣か喋るってことはかなり高位レベルの魔獣なんじゃ?高位魔獣って人に従わせるの難しいって本に書いてあったような気がするけど?ファイってそんな強いの?
「この子は俺の番のナルだ。覚えておけよ?」
「!?お前に番!?お前番諦めてなかったか?」
「この街で見つけた。ナルも一緒に帰る。俺とナルは先に帰るから仲間たちにこの事を伝えてきてくれ」
「了解。チビちゃん。我はカルラと言う。よろしくな」
「へぁ!?あ、はい!!ナルです!!よろしくお願いします!」
「ふむ…お前ファイよりも美味そうな魔力してんなぁ…」
「カルラ…?俺の番に何しようとしてる?手ぇ出したら容赦しねぇよ?」
「お前の番になんか手ぇ出さんわ。お前に消されるのがオチだからな」
「…ファイって強いの…?ランクは?」
「…まぁ、そこそこ?Sランクだよ」
Sランクでそこそこって何?
最強旦那様GETしちゃった感じ?
今度魔法の練習に付き合ってもらおう。
「さて、伝言も伝えたし、出発するか…ナルの…転移は使うのに制限があるのか?」
「うん。見たことある場所しかダメだから知らない所は行けないんだよねぇ…」
「そうか。じゃのんびり行くか。街から初めて出たんだろ?ゆっくり観光気分で歩くのもいいだろ」
「うんうん!!」
ファイが差し出した手をとってゆっくり歩き出した。
ナサニエル…俺達は自由だよ。
あの狭い世界から広い世界に出たよ…。
沢山の幸せがきっと待ってるよ……
483
あなたにおすすめの小説
記憶を無くしたら家族に愛されました
レン
BL
リオンは第三王子で横暴で傲慢で侍女や執事が少しでも気に入らなかったら物を投げたり怒鳴ったりする。家族の前でも態度はあまり変わらない…
家族からも煩わしく思われたていて嫌われていた… そんなある日階段から落ちて意識をなくした…数日後目を覚ましたらリオンの様子がいつもと違くて…
魔王を倒した勇者の凱旋に、親友の俺だけが行かなかった理由
スノウマン(ユッキー)
BL
スラム育ちの少年二人は、15歳になり神の祝福でスキルを得た事で道をたがえる。彼らはやがて青年となり、片方は魔王討伐に旅立つ勇者として華々しい活躍をし、もう片方はただ彼の帰還を待つ相変わらずスラム暮らしの存在となる。
これは何も持たない青年がただ勇者の帰りを待つ日常を描いた作品です。
無自覚両片想いの勇者×親友。
読了後、もう一度だけ読み直して頂けると何か見える世界が変わるかもしれません。
公爵家の末っ子に転生しました〜出来損ないなので潔く退場しようとしたらうっかり溺愛されてしまった件について〜
上総啓
BL
公爵家の末っ子に転生したシルビオ。
体が弱く生まれて早々ぶっ倒れ、家族は見事に過保護ルートへと突き進んでしまった。
両親はめちゃくちゃ溺愛してくるし、超強い兄様はブラコンに育ち弟絶対守るマンに……。
せっかくファンタジーの世界に転生したんだから魔法も使えたり?と思ったら、我が家に代々伝わる上位氷魔法が俺にだけ使えない?
しかも俺に使える魔法は氷魔法じゃなく『神聖魔法』?というか『神聖魔法』を操れるのは神に選ばれた愛し子だけ……?
どうせ余命幾ばくもない出来損ないなら仕方ない、お荷物の僕はさっさと今世からも退場しよう……と思ってたのに?
偶然騎士たちを神聖魔法で救って、何故か天使と呼ばれて崇められたり。終いには帝国最強の狂血皇子に溺愛されて囲われちゃったり……いやいやちょっと待て。魔王様、主神様、まさかアンタらも?
……ってあれ、なんかめちゃくちゃ囲われてない??
―――
病弱ならどうせすぐ死ぬかー。ならちょっとばかし遊んでもいいよね?と自由にやってたら無駄に最強な奴らに溺愛されちゃってた受けの話。
※別名義で連載していた作品になります。
(名義を統合しこちらに移動することになりました)
【完結】辺境に飛ばされた子爵令嬢、前世の経営知識で大商会を作ったら王都がひれ伏したし、隣国のハイスペ王子とも結婚できました
いっぺいちゃん
ファンタジー
婚約破棄、そして辺境送り――。
子爵令嬢マリエールの運命は、結婚式直前に無惨にも断ち切られた。
「辺境の館で余生を送れ。もうお前は必要ない」
冷酷に告げた婚約者により、社交界から追放された彼女。
しかし、マリエールには秘密があった。
――前世の彼女は、一流企業で辣腕を振るった経営コンサルタント。
未開拓の農産物、眠る鉱山資源、誠実で働き者の人々。
「必要ない」と切り捨てられた辺境には、未来を切り拓く力があった。
物流網を整え、作物をブランド化し、やがて「大商会」を設立!
数年で辺境は“商業帝国”と呼ばれるまでに発展していく。
さらに隣国の完璧王子から熱烈な求婚を受け、愛も手に入れるマリエール。
一方で、税収激減に苦しむ王都は彼女に救いを求めて――
「必要ないとおっしゃったのは、そちらでしょう?」
これは、追放令嬢が“経営知識”で国を動かし、
ざまぁと恋と繁栄を手に入れる逆転サクセスストーリー!
※表紙のイラストは画像生成AIによって作られたものです。
悪役令息を改めたら皆の様子がおかしいです?
* ゆるゆ
BL
王太子から伴侶(予定)契約を破棄された瞬間、前世の記憶がよみがえって、悪役令息だと気づいたよ! しかし気づいたのが終了した後な件について。
悪役令息で断罪なんて絶対だめだ! 泣いちゃう!
せっかく前世を思い出したんだから、これからは心を入れ替えて、真面目にがんばっていこう! と思ったんだけど……あれ? 皆やさしい? 主人公はあっちだよー?
ユィリと皆の動画をつくりました!
インスタ @yuruyu0 絵も動画もあがります。ほぼ毎日更新
Youtube @BL小説動画 アカウントがなくても、どなたでもご覧になれます。動画を作ったときに更新
プロフのWebサイトから、両方に飛べるので、もしよかったら!
名前が * ゆるゆ になりましたー!
中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!
ご感想欄 、うれしくてすぐ承認を押してしまいネタバレ 配慮できないので、ご覧になる時は、お気をつけください!
表紙や動画はAIを使用していますが、文章にはAIを一切使用しておりません。
名前が * ゆるゆ になりました。
これからもどうぞよろしくお願い致します!
表紙にはAIを使用していますが、文章にはAIを一切使用しておりません。
校正も自力です(笑)
捨てられ侯爵令嬢ですが、逃亡先で息子と幸せに過ごしていますので、邪魔しないでください。
蒼月柚希
恋愛
公爵様の呪いは解かれました。
これで、貴方も私も自由です。
……だから、もういいですよね?
私も、自由にして……。
5年後。
私は、ある事情から生まれ育った祖国を離れ、
親切な冒険者パーティーと、その地を治める辺境伯様のご家族に守られながら、
今日も幸せに子育てをしています。
だから貴方も勝手に、お幸せになってくださいね。
私のことは忘れて……。
これは、すれ違いの末に離れ離れになった夫婦の物語。
再会したとき、二人が選ぶのは「離婚」か、それとも「再構築」か。
妻を一途に想い続ける夫と、
その想いを一ミリも知らない妻。
――攻防戦の幕が、いま上がる。
実は俺、悪役なんだけど周りの人達から溺愛されている件について…
彩ノ華
BL
あのぅ、、おれ一応悪役なんですけど〜??
ひょんな事からこの世界に転生したオレは、自分が悪役だと思い出した。そんな俺は…!!ヒロイン(男)と攻略対象者達の恋愛を全力で応援します!断罪されない程度に悪役としての責務を全うします_。
みんなから嫌われるはずの悪役。
そ・れ・な・の・に…
どうしてみんなから構われるの?!溺愛されるの?!
もしもーし・・・ヒロインあっちだよ?!どうぞヒロインとイチャついちゃってくださいよぉ…(泣)
そんなオレの物語が今始まる___。
ちょっとアレなやつには✾←このマークを付けておきます。読む際にお気を付けください☺️
妖精です、囲われてます
うあゆ
BL
僕は妖精
森で気ままに暮らしていました。
ふと気づいたら人間に囲まれてました。
でもこの人間のそばはとても心地いいし、森に帰るタイミング見つからないなぁ、なんて思いながらダラダラ暮らしてます。
__________
妖精の前だけはドロ甘の冷徹公爵×引きこもり妖精
なんやかんやお互い幸せに暮らします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる