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偶然か、必然か。
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キーンコーンカーンコン。
放課後のチャイムが校舎内に響き渡る。
今日も一日が終わったと私は大きく伸びをする
初夏といっても若干肌寒さがあるな。と椅子に
掛けていたブレザーを手に取る。
「慈雨ー!
一緒に帰ろう。」
私の帰る支度を待っていたのか奏が
話しかけてきた。
「んー、今日は行きたいところがあるから
一人で帰る。待ってくれてたのにごめんね。」
一瞬しゅんとした表情を見せた奏だったが
すぐにいつもの笑顔に戻り「次は一緒に帰ろうね。」と明るく奏も教室を出た。
奏と寄り道をしながら帰ることは多い。
新作のスイーツ巡りをしたり買い物したりなど
自他共に仲は良い。
常日頃べったりいるわけでもない。
個々の時間は大切にする。
そういう割り切った付き合い方も時には必要なのだ。
私は駅近くにある「楽明堂」へと向かう。
赤煉瓦色に塗装された建物の周りに木が植えられておりここだけ駅近くというのに別世界への
入り口みたいで楽明堂が好きな理由の1つでもある。
「よし!今日はどんな本に出会えるかな」
ずらりと立ち並ぶ本棚に期待を膨らませながら
通路をゆっくりと歩いていると私の好きな作者
「天音凌」様エリアが造られていた。
しかも私が持っていない特装版の挿絵付きの
本がある。感情の起伏は激しい方ではないが
本に関しては奏も驚くほどに貪欲になってしまう。自分の好きな愛読書に関しては全てを集めたい願望が強いのだ…。
「うぐっ…もう少しで届きそうなのにぃ!」
私の身長は165センチにギリ届かなかったが
そこそこある。しかし、手を伸ばしても指先が
届きそうで届かない本棚の高さもあるのだ。
あと、少しで届く。そう思い背伸びをして
ようやく本を掴んだ。そのことに安心してしまい私の足は着地するよりも重力に引っ張られるようによろけてしまった。
やばい、倒れる。抱えるように本を離すまいと
衝撃に備えていたが身体は痛くない。
寧ろ、支れている?
後ろを振り向くと男性が私を支ていた。
放課後のチャイムが校舎内に響き渡る。
今日も一日が終わったと私は大きく伸びをする
初夏といっても若干肌寒さがあるな。と椅子に
掛けていたブレザーを手に取る。
「慈雨ー!
一緒に帰ろう。」
私の帰る支度を待っていたのか奏が
話しかけてきた。
「んー、今日は行きたいところがあるから
一人で帰る。待ってくれてたのにごめんね。」
一瞬しゅんとした表情を見せた奏だったが
すぐにいつもの笑顔に戻り「次は一緒に帰ろうね。」と明るく奏も教室を出た。
奏と寄り道をしながら帰ることは多い。
新作のスイーツ巡りをしたり買い物したりなど
自他共に仲は良い。
常日頃べったりいるわけでもない。
個々の時間は大切にする。
そういう割り切った付き合い方も時には必要なのだ。
私は駅近くにある「楽明堂」へと向かう。
赤煉瓦色に塗装された建物の周りに木が植えられておりここだけ駅近くというのに別世界への
入り口みたいで楽明堂が好きな理由の1つでもある。
「よし!今日はどんな本に出会えるかな」
ずらりと立ち並ぶ本棚に期待を膨らませながら
通路をゆっくりと歩いていると私の好きな作者
「天音凌」様エリアが造られていた。
しかも私が持っていない特装版の挿絵付きの
本がある。感情の起伏は激しい方ではないが
本に関しては奏も驚くほどに貪欲になってしまう。自分の好きな愛読書に関しては全てを集めたい願望が強いのだ…。
「うぐっ…もう少しで届きそうなのにぃ!」
私の身長は165センチにギリ届かなかったが
そこそこある。しかし、手を伸ばしても指先が
届きそうで届かない本棚の高さもあるのだ。
あと、少しで届く。そう思い背伸びをして
ようやく本を掴んだ。そのことに安心してしまい私の足は着地するよりも重力に引っ張られるようによろけてしまった。
やばい、倒れる。抱えるように本を離すまいと
衝撃に備えていたが身体は痛くない。
寧ろ、支れている?
後ろを振り向くと男性が私を支ていた。
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