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第33話 魔王様の想い
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魔王と勇者。
もとの世界にある話でも――相対するもの同士、因縁関係、はたして何代に渡って続いているのだろうか。
勇者とワンワ――激しいぶつかり合いが始まった。
先ほど、ワンワの咆哮を直撃したはずの勇者――鎧が吹き飛ぶこともなく、怯んだ様子も全くない。
それだけでも――強いことは明白だった。
加えて、ニャンニャを一撃で戦闘不能にしている。ワンワと張り合うほどの強さを誇っていたニャンんや、不意打ちとはいえ――一体、どうしてしまったんだ。
こんな死に別れは――認められない。
「晴人、ニャンを――ニャンをお願いっ!」
「ちぃいっ! なんだぁ? お前――想像以上に手強いな。さっきの魔王とは桁違いじゃねえかっ!」
僕はニャンニャを抱きかかえて――戦線離脱する。
勇者もワンワ相手には余裕がないようで、僕たちを追いかけて来ることはなかった。いや違う、むしろ――その必要がないと判断したのかもしれない。
ニャンニャが薄っすらと目を開き、
「……天音さん、私に、とどめを刺してください」
「は?」
「自分の身体のこと、私は間もなく息絶えます。勇者の手で死ぬより、あなたの役に立って死にたい。魔王という存在、全てという条件ではなかったですよね。片方であってもクリア扱いになると思います」
「なにを言っているんだよ。まだ元気に喋ってるじゃないか」
「ふふ。実は――かなり無理をしているんですよ」
「魔王なんだ、魔王だったら――これくらいの傷で死ぬわけがない。今すぐコットンのところに連れて行く。コットンだったら、コットンだったらどうにかしてくれる」
「天音さん、私は――名前だけの魔王なんですよ」
「……ニャンニャ?」
「説明するより、私のステータスを見てください」
僕はデバイスを照射する。
名前 ニャンニャ・キャドッグ
職業 魔王
性能 HP1 MP9999
STR1(攻撃) DEF1(防御) INT9999(魔力)
スキル 究極斬撃(Lv.10)――この世の全てを絶ち切る力。
SP ぺろり(99/99)
ここ飛べニャンニャ(30/30)
にゃんにゃん(15/15)
威嚇(5/5)
金剛身(3/3)
ユニオン(1/1)
「私はワンと正反対なんです」
言葉がでなかった。
HPが、1? その他、一部のステータスも僕より低い。以前、ダーレンさんが武と知にわかれていると言っていたが――こういう意味だったのか。
その数値は、恐ろしいまでに極端に――分散されている。
「バリアで身を守ってはいましたが、どうやら強力な無効化のスキルを持っていますね。勇者の一撃の前で意味はなかったようです。この血が全て流れ落ちた時――私は死にます」
「……」
「時間がありません。天音さん――私にとどめを刺してください」
「……できるわけ、ないだろ」
「早く」
「いやだ」
「天音さん、私の命令ですよ」
「……そんな命令、聞くくらいなら、僕が死ぬ」
涙で前が見えない。
いつもとは逆に、ニャンニャが僕の頭をそっとなでる。子供をあやすかのように、優しい温もりが頭から全身に広がっていく。
「ダーレン、到着しましたね」
押し問答の中、ダーレンさんが姿を現す。
「……姫様、駆け付けるのが遅くなり申しわけありませんでした。この魔王城内の転移陣を使って勇者を手引きしたものがいました。わたくしの大失態であります。どうやら、クリア条件を満たしたようで追跡は不可能、晴人殿の世界に帰還したのでしょう」
クリア条件を――満たした?
その言葉に戦慄が走る。信じられない、信じたくない――だが、僕以外に魔王城で課題を背負っているものは一人しかいない。
「……碧土さんが、裏切った?」
「左様でございます。わたくしの予想ではありますが、穂波殿のSP『演者』――これは声をトレースするだけではなく、他の事柄すらも演じることができるのでしょう」
「クリア条件すら、偽り演じきったのか」
静かに、ダーレンさんが頷き返す。
「天音さん、ダーレン、犯人探しはやめにしましょう。裏切っていたとしても、穂波さんが魔王城のために尽力してくれたことは事実です。魔王城は緑で潤い、これから皆が生きていくための――道しるべを作ってくれたのです」
「……ニャンニャ」
「天音さん、私は穂波さんに感謝しています。決して――恨まないでくださいね。私はあなたたちが喧嘩するところは見たくありませんから」
ニャンニャはゆっくりと瞳を閉じ、
「ダーレン、あなたの剣を天音さんに――渡してください」
「姫様の命令とあらばもちろんですとも」
「私の言っている意味はわかりますね」
「はい。わたくしにお任せください」
ダーレンが僕に剣を手渡す。
いや、手渡すというより、これは――ダーレンが僕に無理やり剣を握らせる。そして、そのまま躊躇いなくニャンニャの心臓部に突き刺した。
「……晴人くん。私、あなたに会えてよかった」
最後の最後まで――ニャンニャは笑顔だった。
そして、魔王が死ぬわけがない、死ぬはずがないんだ。そんな僕の希望を真正面から打ち砕くように、
――――――――――――――――――――――――――――
【クリア条件】
フェルティフェアリから魔王という存在を消失させること
――――――――――――――――――――――――――――
「クリアを確認しました。もとの世界に帰還します」
無情にも、デバイスから――そうアナウンスが響き渡った。
もとの世界にある話でも――相対するもの同士、因縁関係、はたして何代に渡って続いているのだろうか。
勇者とワンワ――激しいぶつかり合いが始まった。
先ほど、ワンワの咆哮を直撃したはずの勇者――鎧が吹き飛ぶこともなく、怯んだ様子も全くない。
それだけでも――強いことは明白だった。
加えて、ニャンニャを一撃で戦闘不能にしている。ワンワと張り合うほどの強さを誇っていたニャンんや、不意打ちとはいえ――一体、どうしてしまったんだ。
こんな死に別れは――認められない。
「晴人、ニャンを――ニャンをお願いっ!」
「ちぃいっ! なんだぁ? お前――想像以上に手強いな。さっきの魔王とは桁違いじゃねえかっ!」
僕はニャンニャを抱きかかえて――戦線離脱する。
勇者もワンワ相手には余裕がないようで、僕たちを追いかけて来ることはなかった。いや違う、むしろ――その必要がないと判断したのかもしれない。
ニャンニャが薄っすらと目を開き、
「……天音さん、私に、とどめを刺してください」
「は?」
「自分の身体のこと、私は間もなく息絶えます。勇者の手で死ぬより、あなたの役に立って死にたい。魔王という存在、全てという条件ではなかったですよね。片方であってもクリア扱いになると思います」
「なにを言っているんだよ。まだ元気に喋ってるじゃないか」
「ふふ。実は――かなり無理をしているんですよ」
「魔王なんだ、魔王だったら――これくらいの傷で死ぬわけがない。今すぐコットンのところに連れて行く。コットンだったら、コットンだったらどうにかしてくれる」
「天音さん、私は――名前だけの魔王なんですよ」
「……ニャンニャ?」
「説明するより、私のステータスを見てください」
僕はデバイスを照射する。
名前 ニャンニャ・キャドッグ
職業 魔王
性能 HP1 MP9999
STR1(攻撃) DEF1(防御) INT9999(魔力)
スキル 究極斬撃(Lv.10)――この世の全てを絶ち切る力。
SP ぺろり(99/99)
ここ飛べニャンニャ(30/30)
にゃんにゃん(15/15)
威嚇(5/5)
金剛身(3/3)
ユニオン(1/1)
「私はワンと正反対なんです」
言葉がでなかった。
HPが、1? その他、一部のステータスも僕より低い。以前、ダーレンさんが武と知にわかれていると言っていたが――こういう意味だったのか。
その数値は、恐ろしいまでに極端に――分散されている。
「バリアで身を守ってはいましたが、どうやら強力な無効化のスキルを持っていますね。勇者の一撃の前で意味はなかったようです。この血が全て流れ落ちた時――私は死にます」
「……」
「時間がありません。天音さん――私にとどめを刺してください」
「……できるわけ、ないだろ」
「早く」
「いやだ」
「天音さん、私の命令ですよ」
「……そんな命令、聞くくらいなら、僕が死ぬ」
涙で前が見えない。
いつもとは逆に、ニャンニャが僕の頭をそっとなでる。子供をあやすかのように、優しい温もりが頭から全身に広がっていく。
「ダーレン、到着しましたね」
押し問答の中、ダーレンさんが姿を現す。
「……姫様、駆け付けるのが遅くなり申しわけありませんでした。この魔王城内の転移陣を使って勇者を手引きしたものがいました。わたくしの大失態であります。どうやら、クリア条件を満たしたようで追跡は不可能、晴人殿の世界に帰還したのでしょう」
クリア条件を――満たした?
その言葉に戦慄が走る。信じられない、信じたくない――だが、僕以外に魔王城で課題を背負っているものは一人しかいない。
「……碧土さんが、裏切った?」
「左様でございます。わたくしの予想ではありますが、穂波殿のSP『演者』――これは声をトレースするだけではなく、他の事柄すらも演じることができるのでしょう」
「クリア条件すら、偽り演じきったのか」
静かに、ダーレンさんが頷き返す。
「天音さん、ダーレン、犯人探しはやめにしましょう。裏切っていたとしても、穂波さんが魔王城のために尽力してくれたことは事実です。魔王城は緑で潤い、これから皆が生きていくための――道しるべを作ってくれたのです」
「……ニャンニャ」
「天音さん、私は穂波さんに感謝しています。決して――恨まないでくださいね。私はあなたたちが喧嘩するところは見たくありませんから」
ニャンニャはゆっくりと瞳を閉じ、
「ダーレン、あなたの剣を天音さんに――渡してください」
「姫様の命令とあらばもちろんですとも」
「私の言っている意味はわかりますね」
「はい。わたくしにお任せください」
ダーレンが僕に剣を手渡す。
いや、手渡すというより、これは――ダーレンが僕に無理やり剣を握らせる。そして、そのまま躊躇いなくニャンニャの心臓部に突き刺した。
「……晴人くん。私、あなたに会えてよかった」
最後の最後まで――ニャンニャは笑顔だった。
そして、魔王が死ぬわけがない、死ぬはずがないんだ。そんな僕の希望を真正面から打ち砕くように、
――――――――――――――――――――――――――――
【クリア条件】
フェルティフェアリから魔王という存在を消失させること
――――――――――――――――――――――――――――
「クリアを確認しました。もとの世界に帰還します」
無情にも、デバイスから――そうアナウンスが響き渡った。
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