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王都突入編
155話 ばるるんっ
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ばるるんっ。
プリンを指で弾いたような自然な振動、底の見えない双丘、このスレンダーな体型でどうやって持ち上げているのか。
ああ、女性の身体とは不思議だ。
「ニャン様、こちらの女性は?」
「にゃっちの大事な仲間なのよ。ほら、自己紹介するのね」
「初めまして、私はコレット。ムスカルスでナンバー1を名乗らせてもらっているわ」
ばるるるんっ。
まさに、万乳引力――最早、視界が喜んでいる。今完全に視力検査をしたら爆上がり必至、血管まで丸見えと言っても過言ではない。
ああ、女性の身体とは神秘だ。
「ぶにゃはははっ! お前、胸ばっか見すぎにゃあっ?!」
「ごめんなさい。クーラです、初めまして」
「うふふ。好きなだけ見ていいのよ? クーラ様ね、よろしく」
コレットさんが微笑む。
この好きなだけというのは、僕が女性と思っているからに違いない。
完全に意識は一つの方向に、自然と爆乳に目が吸い寄せられていた。
僕は頭をフリフリ、意識をリセットさせる。
コレットさんは爆乳に加え、見た目も美しい女性だった。男の夢をフルに詰め込んだ美貌に牛耳という――そのギャップがまた柔らかで神秘的な印象を受けさせる。
「ムスカルスはね、王都では他の追随を許さない――最高峰と言われている夜のお店なのよ。ムスカルスに来れば、楽しい時間で心身共にリラックス間違いなしなのにゃあ」
コレットさんは僕とニャニャンのグラスにお酒を注ぎながら、
「うふふ。ニャン様、ほめすぎ」
「嘘偽りのない真実なのね」
「キングコンティ、私も一緒にいただいてもいいかしら?」
「もちろん。ソラにゃん、よかったら注いであげてね」
「ソラ?」
「あー、にゃっちが呼んでるあだ名ね。正式にはクーラなのよ」
「だったら、私もその特別なあだ名で――ソラ様とお呼びするわね」
コレットさんが僕に耳打ちする。
甘く蕩けるような香りが鼻孔をくすぐり、僕の脳内を溶かしていく。
念願の夜の王都は大人の魅力が満載だった。自然とお酒も進み、僕のテンションも同時進行で爆上がりしていく。
このキングコンティ、もとの世界でいうスパークリングワインに似ている。
シュワッと喉越しがよく、お水感覚でグビグビと飲めてしまうのだ。気付けば、キングコンティ3本全て飲み干していた。
ニャニャンは空になった瓶を両手で掲げながら、
「おぅおぅ、キングコンティもう5本追加ねっ! ここにいる皆にも振る舞っちゃってにゃぉおおおっ!」
「キングコンティ、さらに5本追加ですっ! ニャニャン様から一杯ずつサービスとなりますっ!!」
店内お祭りモード。
お酒も美味いが、コレットさんの話もまた上手い。声のトーンも耳に優しく、ニャニャンの言っていた母性の意味が全身含めて深く理解できる。
そう、全身含めてである。
「ソラ様ったらまたもう、私の胸ばっかり見ちゃって」
「いやぁ、挟まれたい。挟まれたら来年までは絶好調ですよ」
「あら、ソラ様はどこに挟まれたいの?」
「おっぱいですね」
「うふふ。私、正直な方は大好き。さすがにお店で挟むのは無理だけれど、少しだけ触ってみる?」
「エッ?!」
「ソラにゃん、やばいよ。触ったら絶好調どころじゃないのね。いやぁ、今は女の子でよかったねえ? コレットにゃんは気に入った同性にだけお触りを許してくれるの。にゃっちも触った次の日には王都宝くじ当たったくらいよ」
なにその後半の情報、一気に胡散臭さが増すからやめて。
しかし、そんなニャニャンの話などどうでもいい――本当に触っていいのか? なんて野暮なことは言うまい。
「失礼します」
「はーい。どうぞ」
僕はゆっくりと、指を近付けていく。
「はいはいっ! 3センチ、2センチ、1センチ――よいしょっ!!」
よいしょっ! よいしょっ!!
ニャニャンが手拍子を打つ中、僕の指がまさにコレットさんの神域に触れようしたその瞬間、
「ぉ、お客様、そんな格好で入店されては困りますっ!」
ボーイさんの慌てた声が響く。
こんなタイミングで何事か、と視線をそちらに向けると――頭に海藻ぶら下げて、全身びしょびしょに濡れた女性がズカズカとこちらに近付いて来る。
そして、目の前で立ち止まり僕の胸ぐらを勢いよく掴んだ。
「……私がこんな状態の時に、えらい楽しそうなことしてるわね」
「「ぎょえーっ! ゴザル様っ?!」」
過去最高クラスの殺気である。
思わず、僕とニャニャンは抱き合いながら全力で叫ぶのであった。
プリンを指で弾いたような自然な振動、底の見えない双丘、このスレンダーな体型でどうやって持ち上げているのか。
ああ、女性の身体とは不思議だ。
「ニャン様、こちらの女性は?」
「にゃっちの大事な仲間なのよ。ほら、自己紹介するのね」
「初めまして、私はコレット。ムスカルスでナンバー1を名乗らせてもらっているわ」
ばるるるんっ。
まさに、万乳引力――最早、視界が喜んでいる。今完全に視力検査をしたら爆上がり必至、血管まで丸見えと言っても過言ではない。
ああ、女性の身体とは神秘だ。
「ぶにゃはははっ! お前、胸ばっか見すぎにゃあっ?!」
「ごめんなさい。クーラです、初めまして」
「うふふ。好きなだけ見ていいのよ? クーラ様ね、よろしく」
コレットさんが微笑む。
この好きなだけというのは、僕が女性と思っているからに違いない。
完全に意識は一つの方向に、自然と爆乳に目が吸い寄せられていた。
僕は頭をフリフリ、意識をリセットさせる。
コレットさんは爆乳に加え、見た目も美しい女性だった。男の夢をフルに詰め込んだ美貌に牛耳という――そのギャップがまた柔らかで神秘的な印象を受けさせる。
「ムスカルスはね、王都では他の追随を許さない――最高峰と言われている夜のお店なのよ。ムスカルスに来れば、楽しい時間で心身共にリラックス間違いなしなのにゃあ」
コレットさんは僕とニャニャンのグラスにお酒を注ぎながら、
「うふふ。ニャン様、ほめすぎ」
「嘘偽りのない真実なのね」
「キングコンティ、私も一緒にいただいてもいいかしら?」
「もちろん。ソラにゃん、よかったら注いであげてね」
「ソラ?」
「あー、にゃっちが呼んでるあだ名ね。正式にはクーラなのよ」
「だったら、私もその特別なあだ名で――ソラ様とお呼びするわね」
コレットさんが僕に耳打ちする。
甘く蕩けるような香りが鼻孔をくすぐり、僕の脳内を溶かしていく。
念願の夜の王都は大人の魅力が満載だった。自然とお酒も進み、僕のテンションも同時進行で爆上がりしていく。
このキングコンティ、もとの世界でいうスパークリングワインに似ている。
シュワッと喉越しがよく、お水感覚でグビグビと飲めてしまうのだ。気付けば、キングコンティ3本全て飲み干していた。
ニャニャンは空になった瓶を両手で掲げながら、
「おぅおぅ、キングコンティもう5本追加ねっ! ここにいる皆にも振る舞っちゃってにゃぉおおおっ!」
「キングコンティ、さらに5本追加ですっ! ニャニャン様から一杯ずつサービスとなりますっ!!」
店内お祭りモード。
お酒も美味いが、コレットさんの話もまた上手い。声のトーンも耳に優しく、ニャニャンの言っていた母性の意味が全身含めて深く理解できる。
そう、全身含めてである。
「ソラ様ったらまたもう、私の胸ばっかり見ちゃって」
「いやぁ、挟まれたい。挟まれたら来年までは絶好調ですよ」
「あら、ソラ様はどこに挟まれたいの?」
「おっぱいですね」
「うふふ。私、正直な方は大好き。さすがにお店で挟むのは無理だけれど、少しだけ触ってみる?」
「エッ?!」
「ソラにゃん、やばいよ。触ったら絶好調どころじゃないのね。いやぁ、今は女の子でよかったねえ? コレットにゃんは気に入った同性にだけお触りを許してくれるの。にゃっちも触った次の日には王都宝くじ当たったくらいよ」
なにその後半の情報、一気に胡散臭さが増すからやめて。
しかし、そんなニャニャンの話などどうでもいい――本当に触っていいのか? なんて野暮なことは言うまい。
「失礼します」
「はーい。どうぞ」
僕はゆっくりと、指を近付けていく。
「はいはいっ! 3センチ、2センチ、1センチ――よいしょっ!!」
よいしょっ! よいしょっ!!
ニャニャンが手拍子を打つ中、僕の指がまさにコレットさんの神域に触れようしたその瞬間、
「ぉ、お客様、そんな格好で入店されては困りますっ!」
ボーイさんの慌てた声が響く。
こんなタイミングで何事か、と視線をそちらに向けると――頭に海藻ぶら下げて、全身びしょびしょに濡れた女性がズカズカとこちらに近付いて来る。
そして、目の前で立ち止まり僕の胸ぐらを勢いよく掴んだ。
「……私がこんな状態の時に、えらい楽しそうなことしてるわね」
「「ぎょえーっ! ゴザル様っ?!」」
過去最高クラスの殺気である。
思わず、僕とニャニャンは抱き合いながら全力で叫ぶのであった。
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