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エレメント正邪激闘編
394話 ギルド対抗戦(予選) 終了
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ディアゴの後ろ姿を――見送る。
動ける程度の回復を施し、僕たちはディアゴを解放した。ディアゴの話はなんとも壮絶な内容であり、自身のことを復讐者と称していた。
現実となった今だからこそ、どこにでもあるような経緯、黒騎士3人組はある人物を追い掛けているといった。
その人物がギルド対抗戦にいる可能性が高いという。
「にぃに、よかったの?」
「信じる信じないよりは、今彼を殺したとしたら――残りの黒騎士から、不用意に恨みを買う可能性がある。ただ、ディアゴの話が真実なのだとすると、それはそれで大変なことになるけどね」
「大変なこと?」
琴葉が首を傾げる。
「いや、保留にしておこう。どうにかこうにか、琴葉がいてくれたおかげで九死に一生を得たよ」
僕は琴葉の頭をなでる。
琴葉が目を細め、スリスリと僕に身を寄せる。こんなもので喜んでくれるのならお安い御用である。
ギルド対抗戦、予選の方も――間もなく終了するだろう。
「ソラにゃん、にゃっちは一度退くにゃあ」
ニャニャンが撤退を告げる。
ベンジェ亡き今予選脱落、ベンジェを倒すことが目的であったため――大半は達成したに等しい。
だが、新たな問題も生まれている。
「また押し付けるようで悪いけど、今のにゃっちは見守る以外に道はないのね。皆が無事に戻って来ることを祈っているにゃあ」
そう言い残し、ニャニャンは――姿を消した。
「じゃあ、にぃにと離れるのは名残惜しいけど――私たちも行こっか」
「えぇーっ? クーにぃたちと一緒にいちゃ駄目なのっ?」
「一応、ギルド対抗戦だからね。多少は距離感保っておかないと、ずっと仲間みたいにいるのもおかしいでしょ」
「うぅー、そっかぁ」
こういった部分に関しては、抜け目のない琴葉である。
琴葉、ライカ、お祖父ちゃん、揃って姿を消し――僕とナコだけになった。
そのタイミングを示し合わせたように、
「よう。無事だったようだなぁ」
「ただいまなの」
後藤さんとイリスが戻って来る。
ディアゴの話、復讐すべき相手の特徴、黒騎士3人組が現れた時――どうして後藤さんはいなくなった?
聞くべきか、聞かぬべきか、僕は前者を選択する。
「後藤さん、君は――ディアゴという黒騎士を知っているか?」
「同じギルドだった」
隠すことなく、後藤さんは答える。
「なにが言いたいかはわかってる。だからこそ、お前が先に知りたいことを俺が話してやるぜ」
「……後藤」
イリスが――悲しそうな表情をする。
「あいつらに、追われているのは俺だ」
決定的な一言。
その言葉と同時、ギルド対抗戦の予選勝ち残り8組が決定したと、アナウンスが流れるのであった。
動ける程度の回復を施し、僕たちはディアゴを解放した。ディアゴの話はなんとも壮絶な内容であり、自身のことを復讐者と称していた。
現実となった今だからこそ、どこにでもあるような経緯、黒騎士3人組はある人物を追い掛けているといった。
その人物がギルド対抗戦にいる可能性が高いという。
「にぃに、よかったの?」
「信じる信じないよりは、今彼を殺したとしたら――残りの黒騎士から、不用意に恨みを買う可能性がある。ただ、ディアゴの話が真実なのだとすると、それはそれで大変なことになるけどね」
「大変なこと?」
琴葉が首を傾げる。
「いや、保留にしておこう。どうにかこうにか、琴葉がいてくれたおかげで九死に一生を得たよ」
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琴葉が目を細め、スリスリと僕に身を寄せる。こんなもので喜んでくれるのならお安い御用である。
ギルド対抗戦、予選の方も――間もなく終了するだろう。
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ニャニャンが撤退を告げる。
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だが、新たな問題も生まれている。
「また押し付けるようで悪いけど、今のにゃっちは見守る以外に道はないのね。皆が無事に戻って来ることを祈っているにゃあ」
そう言い残し、ニャニャンは――姿を消した。
「じゃあ、にぃにと離れるのは名残惜しいけど――私たちも行こっか」
「えぇーっ? クーにぃたちと一緒にいちゃ駄目なのっ?」
「一応、ギルド対抗戦だからね。多少は距離感保っておかないと、ずっと仲間みたいにいるのもおかしいでしょ」
「うぅー、そっかぁ」
こういった部分に関しては、抜け目のない琴葉である。
琴葉、ライカ、お祖父ちゃん、揃って姿を消し――僕とナコだけになった。
そのタイミングを示し合わせたように、
「よう。無事だったようだなぁ」
「ただいまなの」
後藤さんとイリスが戻って来る。
ディアゴの話、復讐すべき相手の特徴、黒騎士3人組が現れた時――どうして後藤さんはいなくなった?
聞くべきか、聞かぬべきか、僕は前者を選択する。
「後藤さん、君は――ディアゴという黒騎士を知っているか?」
「同じギルドだった」
隠すことなく、後藤さんは答える。
「なにが言いたいかはわかってる。だからこそ、お前が先に知りたいことを俺が話してやるぜ」
「……後藤」
イリスが――悲しそうな表情をする。
「あいつらに、追われているのは俺だ」
決定的な一言。
その言葉と同時、ギルド対抗戦の予選勝ち残り8組が決定したと、アナウンスが流れるのであった。
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