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エレメント正邪激闘編
396話 Ayuta my first love
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Ayuta my first loveさん。
それは"Nightmares"が一番賑わっていた時代、メンバーも僕、ニャニャン、ゴザル、ホムラ、ラミュアだけでなく――他5名が在籍していた時だ。
総勢10名――"Nightmares"の最盛期である。
「最後の一人、アユタマイファーストラブだったのか」
「ああーもうっ! その名前で呼ばないでってばぁあっ!」
叫び声と共に、件の人物が走って来る。
健康的な褐色の肌、派手なメイク、いかにもギャルですといった風貌の子が――僕に飛び付いてきた。
ゴザルとナコの眉が、一瞬ピクリとしたのを――僕は見逃さない。
「うわわ、ソラっちマジで女の子になってんじゃんっ! しかも、めちゃくちゃ綺麗だしヤババーいってやつっ!」
「アユタマイファーストラブ、いきなり抱き着かないでよ」
「だーかーらー、あたしの名前フルで呼ぶなしっ!!」
ゲーム時と変わらぬ勢い。
注意するも中々離れてくれようとせず、アユタマイファーストラブは僕の身体を興味深げに触り出す。
その様子を見かねてか、ゴザルが引き剥がすよう間に割り込み、
「コラッ! ソラが困ってるでしょっ?!」
「ゴザっち、なにをそんなに慌てて――ああぁ、はぁあん、そういうことっ? ソラっち隅に置けないね」
「急に飛び付くのは――危ないです」
と、ナコも追加で参加する。
ナコは明らかな敵意を放っているが、アユタマイファーストラブは――気付いていなさそうだった。
アユタマイファーストラブはナコの頭をなでながら、
「えー、ソラっち、こんなちんまりして可愛い子まで手込めにしてるのっ? もとの世界じゃないからって暴走しまくりじゃん」
「先に言うけど、誤解だからね」
「……私が、ちんまり?」
「あっははは。ねえねえ、猫っ子ちゃんは何歳? ってか、この場所にいるってことはその年齢でバリ強なわけっ?」
「ナコです。私も一ついいですか?」
そして、ナコは聞いてはいけない禁忌の言葉を発してしまう。
「素朴な疑問なのですが、アユタマイファーストラブさんって――どういう意味のお名前なんですか?」
「うがぁっ、それ、あたしに真正面から聞いちゃう系っ?!」
アユタマイファーストラブが後退る。
絶対に聞かれたくないことを――聞かれたという真っ青な表情、アユタマイファーストラブが涙目になる。
ナコ、君は――なんてことを口走ってしまったんだ。
「ナコちゃん、初対面ながら――勇者の発言ね」
「僕も理由を聞いたのは、一年くらい一緒に過ごしてからだったな」
「わ、私、大変なことを口にしましたか?」
「いやー、気にしなくていいよ。その件についてはもうあたしの中では処理したつもりだから」
アユタマイファーストラブは言う。
「アユタ、私の元彼の名前なんだ」
まあ、世界広し――そういう付け方の人もいるよね。
それは"Nightmares"が一番賑わっていた時代、メンバーも僕、ニャニャン、ゴザル、ホムラ、ラミュアだけでなく――他5名が在籍していた時だ。
総勢10名――"Nightmares"の最盛期である。
「最後の一人、アユタマイファーストラブだったのか」
「ああーもうっ! その名前で呼ばないでってばぁあっ!」
叫び声と共に、件の人物が走って来る。
健康的な褐色の肌、派手なメイク、いかにもギャルですといった風貌の子が――僕に飛び付いてきた。
ゴザルとナコの眉が、一瞬ピクリとしたのを――僕は見逃さない。
「うわわ、ソラっちマジで女の子になってんじゃんっ! しかも、めちゃくちゃ綺麗だしヤババーいってやつっ!」
「アユタマイファーストラブ、いきなり抱き着かないでよ」
「だーかーらー、あたしの名前フルで呼ぶなしっ!!」
ゲーム時と変わらぬ勢い。
注意するも中々離れてくれようとせず、アユタマイファーストラブは僕の身体を興味深げに触り出す。
その様子を見かねてか、ゴザルが引き剥がすよう間に割り込み、
「コラッ! ソラが困ってるでしょっ?!」
「ゴザっち、なにをそんなに慌てて――ああぁ、はぁあん、そういうことっ? ソラっち隅に置けないね」
「急に飛び付くのは――危ないです」
と、ナコも追加で参加する。
ナコは明らかな敵意を放っているが、アユタマイファーストラブは――気付いていなさそうだった。
アユタマイファーストラブはナコの頭をなでながら、
「えー、ソラっち、こんなちんまりして可愛い子まで手込めにしてるのっ? もとの世界じゃないからって暴走しまくりじゃん」
「先に言うけど、誤解だからね」
「……私が、ちんまり?」
「あっははは。ねえねえ、猫っ子ちゃんは何歳? ってか、この場所にいるってことはその年齢でバリ強なわけっ?」
「ナコです。私も一ついいですか?」
そして、ナコは聞いてはいけない禁忌の言葉を発してしまう。
「素朴な疑問なのですが、アユタマイファーストラブさんって――どういう意味のお名前なんですか?」
「うがぁっ、それ、あたしに真正面から聞いちゃう系っ?!」
アユタマイファーストラブが後退る。
絶対に聞かれたくないことを――聞かれたという真っ青な表情、アユタマイファーストラブが涙目になる。
ナコ、君は――なんてことを口走ってしまったんだ。
「ナコちゃん、初対面ながら――勇者の発言ね」
「僕も理由を聞いたのは、一年くらい一緒に過ごしてからだったな」
「わ、私、大変なことを口にしましたか?」
「いやー、気にしなくていいよ。その件についてはもうあたしの中では処理したつもりだから」
アユタマイファーストラブは言う。
「アユタ、私の元彼の名前なんだ」
まあ、世界広し――そういう付け方の人もいるよね。
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