24 / 101
天使のホワイトデー
まな板の上の鯉の気持ち
しおりを挟む
♢13♢
どこを間違えたんだろう。
どこから間違っていたんだろう。
あれからずっとそんな感情に支配されてる。
俺はまた、やらかしてしまったようだ……。
天使とお姫様を仲直りさせるどころか、事態はより悪化してしまった。おまけに天使は手を骨折。強制帰宅となってしまった。
知りたい人もいると思うから、その際のもようをお伝えする。
あのあとすぐに天使を城の医者の元へと連れていき、診察してもらった。その診察の結果は骨折。ヒビはいってた。
『大丈夫! 大丈夫!!』
そう天使はしきりに言い張っていたが、保護者である執事がどこかに電話して、さほど時間が経たずに大丈夫ではないと判断されたのだろう。
『──なに!? なんでこんなに人がいるの。ちょ──、アタシをどうするの!? 助けて。レート、助けてーーーー』
何処かから現れた大量の白い服の人たちによって、天使はタンカで運ばれていった。
あとから知ったが、アレは天使の皆さんだったようだ。こうして天使は強制的に帰宅させられたのだ。
『プロデューサー殿。ここまでの騒ぎにになるとは……。思ったよりも大ごとになってしまいました。申し訳ないです。しかし、怪我して滞在ではどのみちご迷惑になったでしょうし。私もこれで失礼いたします』
胡散臭い執事もそう言い残して帰っていった。あとに残されたのは、起きた事についていけず呆然と立ち尽くす俺だけだった。
これが昨日の顛末だ。
そして今日……なんかピンチです。
※回想1
天使が強制的に帰っていった昨日。
今日は日曜で学校が休みな俺は、朝からお姫様のところに来ている。だが、昼過ぎからはバイトに行かなくてはならないから、こうしていられる時間には限りがある。
昨日あのあと、お姫様と天使は一度も顔を合わせもしなかった。天使は強制帰宅させられたし、お姫様はミルクちゃんのところに行って昨日は帰ってこなかったからだ。
そんなふうだったお姫様を心配し、優しい俺は朝からやってきたんだ。しかし……。
「おはよう! 今日もいい天気だね! あっ、ここは雲より上だからいつも晴れだったね。あっはっは──」
「……」
先ほどから布団に潜ったままピクリともしない。これは天使にしていた無が発動しているのか?
「今日のオヤツは昨日のひなあられを持ってきたんだ。 ……しまった。自分から昨日とか言ってしまった……」
「…………」
やはり、お姫様は布団から顔すら出さない。ちなみに今の発言はわざとではない。
ガチで言ってしまった……。今日も俺はダメだ。ダメダメだ。
「じゃあ俺は城門の様子を見てくるから。二クスに投げっぱなしになってるからな」
クローゼットの鍵が朝から開いていたし、起きていると思うんだがな。少ししたらまた来てみよう。
そう思って、俺はお姫様の部屋をあとにした。
※回想2
俺が城門の修理の責任者なのに、まるっきり放置という状況が気になっていた。
昨日は様子を見ることすら忘れていた。情けない。なので、今日は責任者らしいことをしたい。
「お疲れ様でーす」「でーす」
どうかしてしまったアンチと大工さんたちに、すれ違うたびに挨拶される。
それに返事を返しながら、城門の方へと進んでいく。
「馬鹿な。もう足場ができているし、作業は始まっているだと!? しかも結構進んでいる!」
俺は異世界大工を舐めていたらしい。
アンチという労働力を得て、ゴリラ組の作業効率は凄まじく上昇していたようだ。
アンチは単純作業を。大工さんたちは専門的な作業と、お互いに完全に分担することにより作業は効率よく早くなっている。
「白夜さん、おはようございます。昨日は大変だったようですね」
これらを指示したのだろうイケメンが、わざわざ近寄ってきて声をかけてきた。今もあれこれと指示を出していて忙しいだろうにだ。
それなのに、俺にすら声をかけてくれるイケメン。死ねばいいのに。
「ここにも俺は必要ないようだな……」
「どうされたのですか?」
「どうされたじゃねーよ。お前で足りてるからショック受けてんだよ! 天使の件でもダメだったし、こっちも役立たずじゃ、俺はどうすればいいんだよ!」
「気にしすぎじゃないでしょうか? 彼らを連れてきたのも白夜さんですし、使いの皆さんにやる気を出させたのもアナタだ。修繕は捗り、労働力についても事は進んでいる。それなのに少し上手くいかなかっただけで、落ち込む必要はないと思いますよ」
言うことまでイケメンはイケメンなのか。ちゃんと俺をフォローしやがる。二クスめーー。
こんなことを言われたら悪態つけない!
コイツはこんな俺を評価している。あー、いいヤツ過ぎて逆にムカつくくらいだ。死ねばいいのに。
「開門、開門──」
悪態つけないし、二クスになんと返そうか考えているとそんな声が響いた。
現在ただ置いてあるだけの、ぶっ壊された元城門が開くらしい。兵士たちの人力で。
「なぁ、いつもはそんなこと言わなくね? 開門なんて言ってんの初めて聞いたぞ?」
「……それだけの人物がきたのでしょう」
「ここにこれるヤツは限られてんだろ?」
こないだそんなことをニックさんが言ってた。
許可なく城へは行けないし、許可のあるヤツもいないと。それなのに、どういうわけだ?
「白夜さん。急いで帰られた方がよろしいかもしれません」
そう言った二クスの言葉はもう遅く、ゾロゾロと元城門から入ってきた白い集団は、あっという間に俺たちを取り囲む。
その白い集団は、昨日見た天使たちと同じ格好のヤツらだった。
※回想ではなく今現在!
上記のようなことがあり、なんか拘束され、なんか連行され、なんか今から審判的なことにかけらるらしい。 ……これはアレかな?
『娘に手を出されて黙ってられん! 戦争だ!』
『犯人は死刑しました。だから、許して?』
──となるやつ……。って、こんなこと考えてる場合じゃねーーっ!
セクハラで死刑ですらない。俺はなんの理由で審判されるの!? 天使の審判とか絶対に死ぬヤツだよね!?
「どうされました。顔色が悪いですよ?」
「二クス……日本のことわざを教えてやろう」
何故だかイケメンも一緒に拘束された。きっと天使を叱りつけたからだろう。
それがモンスターペアレントの逆鱗に触れ、死刑にされるんだろう。哀れイケメン。
「ことわざとは?」
「昔からある言い伝えだな。それに、今の俺たちにピッタリな言葉がある」
なんて、死刑になりそうなのはイケメンだけにあらず。イケメンが死刑ということは、隣にいる俺も同じだよね。
天使が怪我したのは俺のせいだし……。
「ほう、是非ご教授ください」
「まな板の鯉。そんな言葉がある」
「どのような意味が?」
「鯉というのは魚だ。まな板は調理台。意味は調理台の上に載せられた魚のように、捌かれるのをただ待つしかないという意味だ! 捌かれるに裁かれるがかかっていて面白い……──なんて言ってる場合じゃねーんだよ! このままじゃ天使に裁かれて死ぬぞ!?」
ズラリと並びに並んだ天使たちがいる、この先は会議室。現在なんかが話し合われている。
なんかとは、──まあ俺たちのことだろうね!
「落ち着いてください。死にはしません」
「そんな言葉を信じられるわけないだろうが! 手枷に繋がれてるよ。天使たちはもれなく武装してるしね。何より天使ビームもあるじゃない!」
考えれば考えるほど死ぬと思う。
それに……めっちゃこわいおっさんがいた。王様を初めて見た時くらい怖かった。怖かったよー。アレがきっとモンスターペアレントだ。
次回は果たしてあるのだろうか? 続く。といいな。
どこを間違えたんだろう。
どこから間違っていたんだろう。
あれからずっとそんな感情に支配されてる。
俺はまた、やらかしてしまったようだ……。
天使とお姫様を仲直りさせるどころか、事態はより悪化してしまった。おまけに天使は手を骨折。強制帰宅となってしまった。
知りたい人もいると思うから、その際のもようをお伝えする。
あのあとすぐに天使を城の医者の元へと連れていき、診察してもらった。その診察の結果は骨折。ヒビはいってた。
『大丈夫! 大丈夫!!』
そう天使はしきりに言い張っていたが、保護者である執事がどこかに電話して、さほど時間が経たずに大丈夫ではないと判断されたのだろう。
『──なに!? なんでこんなに人がいるの。ちょ──、アタシをどうするの!? 助けて。レート、助けてーーーー』
何処かから現れた大量の白い服の人たちによって、天使はタンカで運ばれていった。
あとから知ったが、アレは天使の皆さんだったようだ。こうして天使は強制的に帰宅させられたのだ。
『プロデューサー殿。ここまでの騒ぎにになるとは……。思ったよりも大ごとになってしまいました。申し訳ないです。しかし、怪我して滞在ではどのみちご迷惑になったでしょうし。私もこれで失礼いたします』
胡散臭い執事もそう言い残して帰っていった。あとに残されたのは、起きた事についていけず呆然と立ち尽くす俺だけだった。
これが昨日の顛末だ。
そして今日……なんかピンチです。
※回想1
天使が強制的に帰っていった昨日。
今日は日曜で学校が休みな俺は、朝からお姫様のところに来ている。だが、昼過ぎからはバイトに行かなくてはならないから、こうしていられる時間には限りがある。
昨日あのあと、お姫様と天使は一度も顔を合わせもしなかった。天使は強制帰宅させられたし、お姫様はミルクちゃんのところに行って昨日は帰ってこなかったからだ。
そんなふうだったお姫様を心配し、優しい俺は朝からやってきたんだ。しかし……。
「おはよう! 今日もいい天気だね! あっ、ここは雲より上だからいつも晴れだったね。あっはっは──」
「……」
先ほどから布団に潜ったままピクリともしない。これは天使にしていた無が発動しているのか?
「今日のオヤツは昨日のひなあられを持ってきたんだ。 ……しまった。自分から昨日とか言ってしまった……」
「…………」
やはり、お姫様は布団から顔すら出さない。ちなみに今の発言はわざとではない。
ガチで言ってしまった……。今日も俺はダメだ。ダメダメだ。
「じゃあ俺は城門の様子を見てくるから。二クスに投げっぱなしになってるからな」
クローゼットの鍵が朝から開いていたし、起きていると思うんだがな。少ししたらまた来てみよう。
そう思って、俺はお姫様の部屋をあとにした。
※回想2
俺が城門の修理の責任者なのに、まるっきり放置という状況が気になっていた。
昨日は様子を見ることすら忘れていた。情けない。なので、今日は責任者らしいことをしたい。
「お疲れ様でーす」「でーす」
どうかしてしまったアンチと大工さんたちに、すれ違うたびに挨拶される。
それに返事を返しながら、城門の方へと進んでいく。
「馬鹿な。もう足場ができているし、作業は始まっているだと!? しかも結構進んでいる!」
俺は異世界大工を舐めていたらしい。
アンチという労働力を得て、ゴリラ組の作業効率は凄まじく上昇していたようだ。
アンチは単純作業を。大工さんたちは専門的な作業と、お互いに完全に分担することにより作業は効率よく早くなっている。
「白夜さん、おはようございます。昨日は大変だったようですね」
これらを指示したのだろうイケメンが、わざわざ近寄ってきて声をかけてきた。今もあれこれと指示を出していて忙しいだろうにだ。
それなのに、俺にすら声をかけてくれるイケメン。死ねばいいのに。
「ここにも俺は必要ないようだな……」
「どうされたのですか?」
「どうされたじゃねーよ。お前で足りてるからショック受けてんだよ! 天使の件でもダメだったし、こっちも役立たずじゃ、俺はどうすればいいんだよ!」
「気にしすぎじゃないでしょうか? 彼らを連れてきたのも白夜さんですし、使いの皆さんにやる気を出させたのもアナタだ。修繕は捗り、労働力についても事は進んでいる。それなのに少し上手くいかなかっただけで、落ち込む必要はないと思いますよ」
言うことまでイケメンはイケメンなのか。ちゃんと俺をフォローしやがる。二クスめーー。
こんなことを言われたら悪態つけない!
コイツはこんな俺を評価している。あー、いいヤツ過ぎて逆にムカつくくらいだ。死ねばいいのに。
「開門、開門──」
悪態つけないし、二クスになんと返そうか考えているとそんな声が響いた。
現在ただ置いてあるだけの、ぶっ壊された元城門が開くらしい。兵士たちの人力で。
「なぁ、いつもはそんなこと言わなくね? 開門なんて言ってんの初めて聞いたぞ?」
「……それだけの人物がきたのでしょう」
「ここにこれるヤツは限られてんだろ?」
こないだそんなことをニックさんが言ってた。
許可なく城へは行けないし、許可のあるヤツもいないと。それなのに、どういうわけだ?
「白夜さん。急いで帰られた方がよろしいかもしれません」
そう言った二クスの言葉はもう遅く、ゾロゾロと元城門から入ってきた白い集団は、あっという間に俺たちを取り囲む。
その白い集団は、昨日見た天使たちと同じ格好のヤツらだった。
※回想ではなく今現在!
上記のようなことがあり、なんか拘束され、なんか連行され、なんか今から審判的なことにかけらるらしい。 ……これはアレかな?
『娘に手を出されて黙ってられん! 戦争だ!』
『犯人は死刑しました。だから、許して?』
──となるやつ……。って、こんなこと考えてる場合じゃねーーっ!
セクハラで死刑ですらない。俺はなんの理由で審判されるの!? 天使の審判とか絶対に死ぬヤツだよね!?
「どうされました。顔色が悪いですよ?」
「二クス……日本のことわざを教えてやろう」
何故だかイケメンも一緒に拘束された。きっと天使を叱りつけたからだろう。
それがモンスターペアレントの逆鱗に触れ、死刑にされるんだろう。哀れイケメン。
「ことわざとは?」
「昔からある言い伝えだな。それに、今の俺たちにピッタリな言葉がある」
なんて、死刑になりそうなのはイケメンだけにあらず。イケメンが死刑ということは、隣にいる俺も同じだよね。
天使が怪我したのは俺のせいだし……。
「ほう、是非ご教授ください」
「まな板の鯉。そんな言葉がある」
「どのような意味が?」
「鯉というのは魚だ。まな板は調理台。意味は調理台の上に載せられた魚のように、捌かれるのをただ待つしかないという意味だ! 捌かれるに裁かれるがかかっていて面白い……──なんて言ってる場合じゃねーんだよ! このままじゃ天使に裁かれて死ぬぞ!?」
ズラリと並びに並んだ天使たちがいる、この先は会議室。現在なんかが話し合われている。
なんかとは、──まあ俺たちのことだろうね!
「落ち着いてください。死にはしません」
「そんな言葉を信じられるわけないだろうが! 手枷に繋がれてるよ。天使たちはもれなく武装してるしね。何より天使ビームもあるじゃない!」
考えれば考えるほど死ぬと思う。
それに……めっちゃこわいおっさんがいた。王様を初めて見た時くらい怖かった。怖かったよー。アレがきっとモンスターペアレントだ。
次回は果たしてあるのだろうか? 続く。といいな。
0
あなたにおすすめの小説
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
転生したら脳筋魔法使い男爵の子供だった。見渡す限り荒野の領地でスローライフを目指します。
克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作。面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります!
辺境も辺境、水一滴手に入れるのも大変なマクネイア男爵家生まれた待望の男子には、誰にも言えない秘密があった。それは前世の記憶がある事だった。姉四人に続いてようやく生まれた嫡男フェルディナンドは、この世界の常識だった『魔法の才能は遺伝しない』を覆す存在だった。だが、五〇年戦争で大活躍したマクネイア男爵インマヌエルは、敵対していた旧教徒から怨敵扱いされ、味方だった新教徒達からも畏れられ、炎竜が砂漠にしてしまったと言う伝説がある地に押し込められたいた。そんな父親達を救うべく、前世の知識と魔法を駆使するのだった。
侯爵家三男からはじまる異世界チート冒険録 〜元プログラマー、スキルと現代知識で理想の異世界ライフ満喫中!〜【奨励賞】
のびすけ。
ファンタジー
気づけば侯爵家の三男として異世界に転生していた元プログラマー。
そこはどこか懐かしく、けれど想像以上に自由で――ちょっとだけ危険な世界。
幼い頃、命の危機をきっかけに前世の記憶が蘇り、
“とっておき”のチートで人生を再起動。
剣も魔法も、知識も商才も、全てを武器に少年は静かに準備を進めていく。
そして12歳。ついに彼は“新たなステージ”へと歩み出す。
これは、理想を形にするために動き出した少年の、
少し不思議で、ちょっとだけチートな異世界物語――その始まり。
【なろう掲載】
田舎農家の俺、拾ったトカゲが『始祖竜』だった件〜女神がくれたスキル【絶対飼育】で育てたら、魔王がコスメ欲しさに竜王が胃薬借りに通い詰めだした
月神世一
ファンタジー
「くそっ、魔王はまたトカゲの抜け殻を美容液にしようとしてるし、女神は酒のつまみばかり要求してくる! 俺はただ静かに農業がしたいだけなのに!」
ブラック企業で過労死した日本人、カイト。
彼の願いはただ一つ、「誰にも邪魔されない静かな場所で農業をすること」。
女神ルチアナからチートスキル【絶対飼育】を貰い、異世界マンルシア大陸の辺境で念願の農場を開いたカイトだったが、ある日、庭から虹色の卵を発掘してしまう。
孵化したのは、可愛らしいトカゲ……ではなく、神話の時代に世界を滅亡させた『始祖竜』の幼体だった!
しかし、カイトはスキル【絶対飼育】のおかげで、その破壊神を「ポチ」と名付けたペットとして完璧に飼い慣らしてしまう。
ポチのくしゃみ一発で、敵の軍勢は老衰で塵に!?
ポチの抜け殻は、魔王が喉から手が出るほど欲しがる究極の美容成分に!?
世界を滅ぼすほどの力を持つポチと、その魔素を浴びて育った規格外の農作物を求め、理知的で美人の魔王、疲労困憊の竜王、いい加減な女神が次々にカイトの家に押しかけてくる!
「世界の管理者」すら手が出せない最強の農場主、カイト。
これは、世界の運命と、美味しい野菜と、ペットの散歩に追われる、史上最も騒がしいスローライフ物語である!
裏切られ続けた負け犬。25年前に戻ったので人生をやり直す。当然、裏切られた礼はするけどね
魚夢ゴールド
ファンタジー
冒険者ギルドの雑用として働く隻腕義足の中年、カーターは裏切られ続ける人生を送っていた。
元々は食堂の息子という人並みの平民だったが、
王族の継承争いに巻き込まれてアドの街の毒茸流布騒動でコックの父親が毒茸の味見で死に。
代わって雇った料理人が裏切って金を持ち逃げ。
父親の親友が融資を持ち掛けるも平然と裏切って借金の返済の為に母親と妹を娼館へと売り。
カーターが冒険者として金を稼ぐも、後輩がカーターの幼馴染に横恋慕してスタンピードの最中に裏切ってカーターは片腕と片足を損失。カーターを持ち上げていたギルマスも裏切り、幼馴染も去って後輩とくっつく。
その後は負け犬人生で冒険者ギルドの雑用として細々と暮らしていたのだが。
ある日、人ならざる存在が話しかけてきた。
「この世界は滅びに進んでいる。是正しなければならない。手を貸すように」
そして気付けは25年前の15歳にカーターは戻っており、二回目の人生をやり直すのだった。
もちろん、裏切ってくれた連中への返礼と共に。
S級クラフトスキルを盗られた上にパーティから追放されたけど、実はスキルがなくても生産力最強なので追放仲間の美少女たちと工房やります
内田ヨシキ
ファンタジー
[第5回ドラゴンノベルス小説コンテスト 最終選考作品]
冒険者シオンは、なんでも作れる【クラフト】スキルを奪われた上に、S級パーティから追放された。しかしシオンには【クラフト】のために培った知識や技術がまだ残されていた!
物作りを通して、新たな仲間を得た彼は、世界初の技術の開発へ着手していく。
職人ギルドから追放された美少女ソフィア。
逃亡中の魔法使いノエル。
騎士職を剥奪された没落貴族のアリシア。
彼女らもまた、一度は奪われ、失ったものを、物作りを通して取り戻していく。
カクヨムにて完結済み。
( https://kakuyomu.jp/works/16817330656544103806 )
異世界転生目立ちたく無いから冒険者を目指します
桂崇
ファンタジー
小さな町で酒場の手伝いをする母親と2人で住む少年イールスに転生覚醒する、チートする方法も無く、母親の死により、実の父親の家に引き取られる。イールスは、冒険者になろうと目指すが、周囲はその才能を惜しんでいる
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる